■ お客様が!
今日は、急遽代行レッスン。何年ぶりの昼のレッスンだろう・・・私のレッスンだと言うことで、わざわざ来てくれた人がいて、とてもありがたいことだと思った。
レッスンの強度はどれくらいが良いのか?ということは難しい・・・
実は、昼のレッスンと夜のレッスンでは客層が違い、昼は年輩者が多く、夜は20代の女性が多い。
それで、”いつもの感じ”でレッスンしたら・・・あら~二人も敗退?の人を出してしまった。スイマセン。
年齢層によって適切な運動レベルは違うのだ。バレエの時も、私は若いころは休日は3~4レッスン、週に4レッスン受けていたが、段々それがつらくなり、最終的に週3レッスン、休日は2レッスンで快適だった。
でも、60代に聞くと、60分のレッスンは長すぎて、45分くらいにしてほしいのだそうだった(汗)
45分だと正規の90分レッスンの半分だが、90分は10代、20代に合わせたレッスンなので、体力が60代だと若いときの半分ということを考えると納得する。
■ CSバランス
登山やクライミングも同じである。
体力に適した運動の強度・・・これを続けるのが大事なことだ。
CSバランスという。
チャレンジとスキルのバランス。これが取れていないと、フローに入れない。
カンタンに言うと、簡単すぎても、脳が遊んでしまうし、難しすぎても、アップアップで集中できない。
ちょうど良い難易度のところで頑張るのが、脳が快感を覚えるのである。
快感になると、フローとかゾーンとか呼ばれる状態になる。
で、私の場合は、クライミングは、快感ゾーンが外岩なら5.8のオンサイト。先日、卒業試験にいって、去年登った入学試験をリードしたら、面白かった。去年はドキドキしてリードして、リードできるとは思ったけれど、面白いとは思わなかった。
だから、5.8が面白いレベル。でもって、5.9は、ぴったりレベル。5.9は課題によってはオンサイトできないものもあるから。
5.10Aだとチャレンジが勝ち、かなり信頼できるビレイヤーが必要なレベル。
そう言う段階の人は、5.10代の後半をトップロープしてもらって遊んでいないといけない。
・・・というクライミングスキルアップの事情が理解できるようになってきたのは、実はここ最近だ(笑)。
岩場までの徒歩は、今のままだとラクラク過ぎていたことをごく最近、理解したので、歩荷ついでにザックを重くしておいた方が良いかも。
■ 火事場の馬鹿力
クライミングしていると、皆にもっと登れそうに見えるらしく、頑張っていないと言われる・・・が、これは、アルパインから入った人には、もしかして共通の現象なのかもしれない・・・。
だって、アルパインでギリギリ~ってない。ギリギリしたら、怒られる。
前に三つ峠に行った時、先輩が、「良くここリードしたね」と言った場所があるのだが、それは「あなたは、まだそのギリギリをして良いスキル段階にないですよ」的な指摘だった。
そこは火事場の馬鹿力的なもので越えてしまったのだったが。
で、火事場の馬鹿力は、突破力ということなのだが、火事場の力なんだから、たまーに出すもの。
そうそう、毎回出すものではない・・・と思う。
でも、クライミングの魅力は、何と言っても恐怖心から、おもわず火事場の馬鹿力が出てしまうってところにあるのかもしれない(笑)?
恐怖心に駆り立てられているってところが、イマイチどうかな~と思わせられる面だが。
でも、怖いのが好きとか、スリルが好き、とか、そういうことである、というのは、子供っぽいとは思うが認めざるをえない真実なのだろう・・・
≪参考サイト≫
CSバランスについて