2016/09/14

才能の有無はあまり問題ではないこと

■ 時間という強み

強みを生かす、ということを考える。

私の現在の強みは、(若さ)と(時間)の2点である。

都会でOLして、夫とダブルインカムだったころは、お金が強みだった。時間をカネで買う。今は、カネ余りという強みは失ったが、(時間)という強みを得た。

個人的には、(カネ)より(時間)のほうが幸福に感じられる。

誰が人生の中で、もっとも充実した年齢を、やらされごとや好きでもないことに使いたいと思うのだろう?

時間という強みを生かすには? 時間がかかることをする、ということがある。

読書なら速読ではなく、精読。

 かつて、時間がないためにできなかったこと。

 なにか、身につけるのに、時間がかかること。

そういう視点でいると、クライミングは時間がかかるので、合っているアクティビティだ。

■ 才能

しかし、クライミングに関して、私はあんまり才能はなさそうである・・・(^^;)

が、一方、才能がないことで何か困ることがあるか?というと・・・? ”ない” かもしれない?

才能がなければ、身につけるのに時間がかかるだけ、である。

時間がかかって何か困ることがあるか?というと・・・?実はない。時間は余っているのだからして。

そもそも、才能の有無が決定的な成否を分けるのは、プロについて言えることである。

趣味の人がプロになるわけではないので・・・、才能の有無を問うところからナンセンスだ。

意欲もあり、時間もあり、努力も傾ける意思がある人には、才能がない、という点で、くじけることに意味があるだろうか?

ないよなー。暇なんだから。今すぐ結果が出なくても、特に何も困らないんだから。

ということを考える。のは、期待に対してバックオフしてしまうからである。これも危険予知力の一つである。

■ 期待

期待というのは、誰にとっても曲者である。期待は、励みであると同時に重荷。

人間の自然な心の流れとして、誰だって期待には応えたいものである。

ところが、これは答えられるかどうか?ということは、本人の努力のコントロール外の出来事である。

努力をする気持ちがあったとしても、期待に応えるという確約はできないし、そのことは期待する側が納得して受け入れる必要がある。

そうでないと、その人は空手形を渡されたことと同じになり、失望を受け入れなければならなくなったとき、騙された気分になるだろうと予測が可能だからだ。

オリンピックの選手でも、期待というのはプレッシャーであって、プレッシャーの方は、パフォーマンスに有利に働くよりは、どちらかと言えば、ネガティブに働いている。

■ 信頼

期待と似て非なるものが、信頼。

信頼は、必ずポジティブに働く。信頼とは、”裏切らない”ということだ。ロイヤリティ。

これほど、現代で得難いものはない。

「第三者の目の前で、選手をこき下ろしてはいけない」とモノの本にも書いてある

・・・が、私に起こったことは、これだった。

信頼していたパートナーに、特段の事情もなく、第三者の目の前で批判を受けたのだ。

信頼していただけに失望が大きかった。

■ 筋力とダイエット

クライミングに必要な筋力は、すぐにはつかない。

クライミングにおいてムーブを学習するだけで、すぐに身についた人と言うのは、最初から、痩せていて、クライミングに適した体格で、クライミングに来ている、そうだ。

痩せているってこと。最初から痩せている人が向いている。

痩せていなくても、筋力アップすれば登れるが、筋力アップは、やればやるほど良い、というわけでもなく、一定の時間で、取れる糊代には限界がある。

だから、クライミングを始めると、誰もが痩せようというモチベーションを持つわけだが、クライミングそのものでは痩せない(笑)。

痩せるのに適した運動ってわけではない。

その上、痩せるための手段としての(運動)&(食事)のうち、食事をコントロールすると、今度はパワーで結果が出なくなり、パフォーマンスは落ちるわけなので、食べないという選択肢もない。

ということは、他のことをしないといけないって意味だ。

まぁ、こういう訳なので、有酸素運動であるハイキングやコンディショニングにあたるヨガなども、大事な活動というわけだ。