2016/09/15

ムーブの使いこなしテクニックのまとめ

■ ムーブの使いこなしテクニックのまとめ

スタート


ホールドの位置関係を考える


ムーブを考える



登りながら、ムーブの修正を考える



最善のムーブを考える

■ クライミングのセオリー

1)登り出しはゆっくりと
  焦らず、きちんと処理する
  几帳面なクライミングをする

2)中継を使う

3)引きつけは両手

4)肩を上げたいときは顔をそむける

5)手が1か所 = 脚を張る

6)肘や膝もフラれ止めとして使う

7)親指を使って、挟む つまむ

8)ハングでは足ブラをできるだけしない

9)体をいっぱいに伸ばさない

10)持ち替えはあらかじめスペースを空けておく

11)スタティックに

12)対角の手を出す 右足なら左手を出す

■ ムーブの習得方法

反復用の課題を決めておく (左右に2列で同じようなホールドが90cm間隔で並んでいる課題)

 ・ハイステップ=垂直
 ・カウンターバランス、キョン=薄被り
 ・カットバック式で行う (同じムーブを左右を替えて繰り返す)
 ・何十回も行うべし
 ・慣れたら、ホールドを小さくしたり、向きを変えたり、傾斜を強くする
 ・できるだけ意図的、強制的にムーブを行ってみて自分のものとすべし

■ムーブの種類

1)ハイステップ
2)アウトサイドフラッギング
3)インサイドフラッギング
4)キョン

■ オブザべの仕方・ムーブの見出し方

1) 右で持つか、左で持つか?を考える

2) フットホールドの配置を見てムーブを決める 正対か側体か?

・保持ホールドよりフットフォールドが進行方向=正対
・保持ホールドよりフットフォールドが反進行方向 =カウンターバランス


・どのカウンターバランスを使うか?
 ・次のホールドが遠いときは、アウトサイドフラッギングは使いづらい
 ・保持ホールドと足ホールドが近いときはインサイドフラッギングは使いづらい

保持ホールドが盾に一直線に並ぶときはカウンター系

・縦カチならレイバック

・保持ホールドをはさんで、左右にフットホールドがある時はキョン系(二等辺三角形)

・ヒールフック ルーフで横にホールドが並んでいる時

・クロスムーブ ホールドが横に続いているとき

■ 腰の位置

・基本: 腰の位置を壁に寄せる

・前後 近いほうが良い
・左右 腰がフットホールドの真上
・上下 キョンでは腰を沈めたほうが手の負担が少ない 
・ハイステップは腰高だと体重が乗らない

■ 3段階

 1段階目 「力任せのクライミング」

 2段階目 「テクニカルなクライミング」

 3段階目 「動的なクライミング」

3段階目の動的になるまでやること。

■ ムーブの起こし方

・足 → 上半身 → 両手 →片手

・手はできるだけ最後まで離さない

■ コツ集 

カウンターバランス

1)ダイアゴナル
・垂壁~前傾壁
・右手、右足
・軸足インサイド OR 軸足アウトサイド フットホールドの位置による
・切った足はできるだけ遠くに伸ばす
・肩を上げる
あごを引く

インサイドで乗せるカウンターバランス
・脇を引く
・素早い体重移動がコツ

2)インサイドフラッギング
・前傾壁
・ダイアゴナルと同じ個所
・習得しづらい
・全身によるツイスト

3)アウトサイドフラッギング
・垂壁~前傾壁
・振り子のように 動的ムーブ
手を伸ばすとレストにも使える
・腰を沈めると腕の負担が少なくなる(クリップやレスト)

4)アウトサイドフラッギング ショートレンジ
・次の一手が出しづらいときは、保持ホールドの上に体重移動すると出しやすくなる

5)キョン足 フラッギング
・強い前傾壁
・フットホールドがガバの時
・キョン足はフッキングでひっかける
・残りの足は小さくジャンプ
・遠いときは思い切りよく

6)ボディバランス
・側方に手を出したい時
・腰を取りたい方向と反対側に押し出す

■ オポジション

1)キョン
・垂壁から前傾壁
縦ホールドには特に抜群
・ルーフ
・自然の岩場では限定される
・全身を使う

・遠目のホールドの時は、一度腰を沈め推進力を得る

2)レイバック
・クラック、カンテ、垂直のフレークなど
・足が高いとバランスが良いが、腕が疲れる

3)ステミング
・コーナー
・できるだけ外側に足を置く
・身体は内側に入れる
・ギリギリまで開脚すると次のムーブに入れない

4)ニーロック
・ルーフ
・レストに最適
・次のムーブに移るときには集中しなおす

■その他

1)クロスムーブ
・体重を進行方向と反対の足に残したまま手をクロスさせる
基本は上から
膝を寄せる
・コンパクトに

2)クロスムーブ 下から
・同じホールドで上からと下からを試す
・首に腕を持ってくる
・ホールドの向こうが良いときは逆手で

3)クロスオーバー
・比較的ダイナミックなムーブ

4)マントリング
・唯一の押し上げムーブ
・肘でプッシュ
・指先を内側に入れる
・足はスメア

5)出前持ち
・ルーフ、側壁など
・身体張力を使う