2024/05/18

【クライミング心理学】自己愛憤怒 Anger Range

■ 自己愛憤怒が原因?

パタゴニア動画にも描かれている、クライミング界の歪み…

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・クライミング界には、女性クライマーへの性的虐待がはびこっている。

・ジムクライマーが外岩に出るときに、事故が多い。

・岩場のアクセス問題が多発している。

・家庭生活を犠牲にした、名誉一辺倒のクライミングが既定路線になっている

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この原因は?

自己愛憤怒ではないか?と思います。 

自己愛憤怒とは?

こちらに詳しいです: https://crcm.jp/anger-rage

■ 自己愛性と境界性の方が多い…

歴史的経緯的に、クライミングや本格的登山は、

 ・名誉を競うモノ

でした… 一等賞を競う世界だったということは、大量の敗者を生み出したということです。

歴史のあとに残るのは、大量の敗者の山…。もちろん戦いに敗れた人たちは心に傷を負っています。

きっとそういう人たちが、過去の栄光を手放せないでいるのでしょう…

そして

憤怒のチャイルド化

しているのでしょう…

■ 捨てる!捨てる!と連呼

見捨てられ不安なのかなぁ?

が、前の師匠から、一番感じた、心理的な歪み、でした…。

というのは、私がラオスで、別の男性クライマーと組んで登っただけで、お顔真っ青になって、俺なんかみたいな発言するんです…。えー?

そして、韓国では、みんなで行こうと誘われているのに、その話が私経由で来ただけで、「あいつらは女に手が早い」だの、「もう君とは登らない!」など、大騒ぎ…。私がクライマーとして自立することを阻止しようとする…。

のが、なんか変、なのでした。普通は、師匠は弟子が、自分より登れるようになると喜ぶものです。

こないだギンちゃんが天野さんと登った話を聞きましたが、やっぱりそうでしたよ?

■ 私がワタシであることをなんとか相手に認めさせようと躍起だった相方

最後の相方は、私は自分のグレード…10代を全く恥ずかしいとも何とも思っていないのに、なんとかして、私の価値を、周囲の男性クライマーに認めさせようと躍起になっているようでした…

例えば、私が持っている人脈を提供させられようとしたり…

語学やワインの知識を使うように、示唆されたり…

最後は、ボルト付きの沢は危険だ、と言うと、結構、逆ギレしていました。

さらに、認められたい思っているらしい周囲の人たちを林道の運転が慎重すぎると言って否定したり… 

どうしたのかな?って感じでした。林道の運転はゆっくりのほうがいいと私は思うけどね。

南ユウタさんのブログによると、これらの症状は

 境界性

 自己愛性

のパーソナリティ障害で説明がつきます。



自らの正当性を一ミリも、疑わないので歯止めが効きません。がポイント。

危険なルート設計のルートをそのままにしておく、と答える人も、同じですよね…。

というので、心理学で、私にクライミングで起きたことの謎が解けつつあります。

 師匠=境界性

 相方=自己愛性

だったんですね…。

■ インチャが出てこない

最近、私のインナーチャイルドは、防衛機構が働いて、出てこないんですよ。

つまり、私の防衛は、

 自己愛憤怒に対する自動反応

だったみたいです。https://youtu.be/ZWzXpzjQJkU?si=WchBMFAieKrxgAM9

水に落とされたトラウマは、だいぶ解消してきており、今では、バタフライを周りの人が遠慮して場所を開けてくれるくらいスイスイときれいに泳ぎ、水を得た魚状態ですが…

自己信頼が回復してきてみると、私はスケープゴート化されたゴールデンチャイルド、としてクライミング界で育ったようです。

参考:https://rinnakamura.hatenablog.com/entry/2022/05/23/085526


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雪山⇒山岳総合センターリーダーコース⇒師匠1⇒保科・菊池・故・吉田スクール⇒山岳会⇒師匠2⇒海外登攀⇒積雪期ガイドステージⅡ取得&登山総合ハンドブック出版

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という成長の奇跡は、ゴールデンチャイルドのものですよね…

そして、その後の九州に来て以来の、

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 悲惨な現状レポート

 ⇒ 九州で自分が作ったコミュニティから追い出される

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という流れは、スケープゴート。

しかし、これのおかげで、遅まきかな、

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日本の山岳上位団体は、日本国のクライミングが世界に後れを取っている異常事態に気が付き始めた

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のでした…。

なんせ、黒田論文も出たし、日本のボルトや終了点の異常さについては、世界のUIAAから、安物指定、受けてしまったくらいですから(笑)。

ま、私自身はかなり嫌な思いをしましたが、終わりよければすべてよし、ですかね?

■ この経験は私に何を気づかせようとしているのか?

それよりも、私自身について、大事なことは、

 これらの経験は私に何を気づかせようとしているのか?

ってことです。

今、私が気が付かねばならないことは何なのでしょう?

クライミング界には私が必要だ? ⇒ うーん、そうは思えないなー

私にはクライミングが必要だ ⇒ うーん、そうも思えないなー

私には山が必要だ ⇒ Yes!!

私には、父親からの愛情が必要だ ⇒ Yes

私は何かを怖がっている ⇒ Yes

私は何を怖がっているのか明確に出来ていない ⇒ Yes

落ちることが怖いのか? ⇒ そりゃそうだけど、それ当然ですし。しかも落とされて頭7針縫っても、次の日登っていましたから、別に怖がっていないですよねぇ?

遊びたい? ⇒ Yes

なんで? ⇒ 十分していないから卒業できない

何して遊ぶ ⇒  さて、何して遊ぼうか???思案中‥‥ZZZZZ... みたいな感じです。

というわけで、楽しい遊び、募集中!

夏は立山でバイト。そして、帰りは阿曽原温泉の予定です☆楽しい!!

<関連記事>

師匠は境界性

【セラピーハイキング】三瀬ツアー おフランスの方とセラピーハイキング

■ ガイド活動

昨日は、セラピー道場を開催されているH田さんに呼ばれて、登山ガイド活動をしていた。

クライアントは、フランス人女性。ジュリエットちゃん。日本に来てWwooferで活動しているそうだ。

(知らない人のために説明すると、Wwooferは、有機農法を学ぶために労働と食・住を交換する仕組みとしてスタートした活動だが、転じて、なんらかの短時間の労働をすると、食・住が交換できる仕組みとして、若い外国人が日本を無銭旅行する仕組みになっている。ちなみに海外放浪してきた、という日本人も多くが同じ方式でやってきた人が多い。Wwooferでなくても海外では、掃除することで無料になるバックパッカー宿は多い)

■ 日本のきめの細やかな自然に感動する外国人

ジュリエットは、南フランスの出身だったけど…日本の自然のほうが素敵だと思うそうだった。

私の目には、ただの荒れた放置林で大感動し、崩落秒読みの林道で写真を撮りまくっていた(笑)。

そこで、日本は、戦後、大量に植林したが手入れがされず、50年生になっても、線香林で、間伐が必要だが、高齢化で出来ないことなどを伝える。すると、50年経過した立派な杉と間伐が必要な貧弱な杉の違いが分かるようになったみたいだった。

林道も崩落がすごい。この林道の作りが自然崩壊になっている現状を解説したら、のり面の怖さも分かったみたいだ…雨の日に、なぜ山の中に来てはいけないのか?ということも。

教育は大事ですね。

のり面が2m以上の高さがある林道は、土砂滑りの危険がある…ということ。

その下に家がある、なんて、日本の田舎では日常茶飯事ですけどね…

とはいえ、林道には、食べれる山野草もいろいろ出ているので、あれこれ紹介。食べてはいけないマムシグサなど、やっぱり目につく草に目がいくものだ。

ナルコユリが出ていたが、とっさに名前が思い出せず…帰ってから思い出した。

■ 彼女の核心は、宗教でした

気楽に山の話をしながら、なぜ日本に来たのか?などいろいろな話をしてみて、何が核心なのか?いろいろコーチとして探ってみた…

結局、彼女の悩みの核心は、宗教でした。

なんと、アルジェリアのムスリムの母とフランスカトリックの父の間に生まれた方でした。おフランスは民族問題複雑。

どっちも、一神教ですよね…と水を向けると、そこで葛藤している姿がうかがえました。

具体的には、現代女性としての先進的な生き方と保守的な生き方のどちらを取るか?みたいな葛藤があるそうでした。

そこで、そこからは、日本のマルチプルな自然崇拝の実践、に切り替えました。

未開の道を歩くには、自然界からの強力な支援が必要だと思うからです。よって立つのは本人の心ですが、そのサポートは自然界とのつながりで得ることができます。

どこまで、彼女が自然界の声を聞ける人になったか?は未知数ですが…手法としては、

1)山ヤ歩きを教える (早い歩きが良いわけではないことを伝える)

2)音を立てないで歩く猫足を伝える ちなみに、猫足はクライミングの基本です。

3)できるだけ休憩を取って、その場を感じること伝える

4)山の音に耳を澄ますことを伝える

5)ガイド任せではなく、自分の好きなところで休憩を取ってもらう

6)良い質問をする (例:あなたは日本の人に自分をどんな人として覚えてもらいたいですか? あなたをアルジェリア系フランス人として規定するものはどんな資質ですか?)

でした。

特に効果があったのは、2)の猫足。歩きが丁寧になり、音にも気が配れ、山の息吹が拾えるためには、必ず実践したほうが良いスキルだと思いました。

だいたい、山で自己顕示欲なおじさんたちって、ドスン、ドスンって感じか、クマもいない九州でクマ鈴付けているか、ですよねぇ…(苦言)

彼女自身は、2)でトランスに入ったと思います。口数が少なくなったことで伺えました。

6)の質問ですが、

 ・学びにどん欲な人だと思ってもらいたい (まだ与える側ではなく、もらいたい側の人みたいだなぁと個人的感想では思いました)

 ・アルジェリア人のジェネラスな資質と南フランス人のジョーク好きな陽気さ

だそうでした。今の彼女は、倹約旅行のケチケチ路線&クラーい顔でしたが、そのことは黙っておきました(笑)。若いときって迷いますよね。

ワタシから、山道を歩きながら彼女に与えた示唆は、

If you don't know where you going, any road will get you there.

です。トレイルを外して歩く、ということができていない姿からも、ちょっとうかがえました。フランス人に限らず、目の前に道があれば、それしか選択肢がないみたいに見えてしまうものです。

■ 山を師匠とする

山から、人生を教わるには、観察眼が必要です。

ジュリエットと岩の上に座って、山の声に耳を傾けていると、私の目に尺取り虫が飛び込んできました。

ははーん。このように進みなさいって意味ね!とピーンと来た私。

尺取り虫は、その名の通り、一歩一歩しか進まないのです。一歩進むごとに周囲を探索して、めちゃ確実な一歩しか出さない。

それでもめっちゃ遠くに行きます。

それで、これが、今21歳で人生をどう生きるか?決めかねているジュリエットにはぴったりだと思ったので、この尺取虫の在り方から、学ぶ、ということを紹介しました。

もちろん、これは事例で、別に他のなにから、学んでもいいのです。

他の事例としては、今回は、アブがありました。一度探索でブーンと来たけど、こちらが慌てず、叩いたりしなければ、刺されもせず、アブは去っていきます。人間がギャーギャー騒ぐと攻撃してきます。蜂も野生動物も同じです。

■ 素敵なおじさんにあった

今回は、鬼が鼻岩で、素敵なおじさんとの出会いもあった。

おじさんはお昼寝をしようとしていました(笑)。

あれ、おじさん、お昼寝するの~?ここ、秘密の場所があるから教えてあげようか?ということで、私のようなクライマーしか知らない秘密のスポットへ案内。

おじさんによると、お昼寝を快適にできる期間は非常に限られていて、今の時期だけで、もうちょっとすると虫が湧いて、快適性はなくなるそうです(笑)。わかるわー。

甲府では、4月でもう夏山でした。背振も、すでにハエたちが主導権争いをスタートさせていました。

おじさんの山の楽しみ方が素敵でした。

■ 西洋文明

最後に、1000年のかつらの巨樹に連れて行きました。

ここ、前にナルシストのアラーキーと一緒に来たときは、神様がお留守になってしまって、びっくりしたのでした。私一人で来たときはいたのに。

ジュリエットちゃんではどうでしょう?

彼女は、かつらの木の生命力そのものよりも、樹齢1000年の情報のほうに心動かされたみたいでした。

どうも、神様もあちゃーと思ったみたいでしたが、まぁ、とりあえず、立ち去られはしないみたいでした。

■ 温泉未遂とフキ

帰りに温泉によってもいいよ、というと、とっても嬉しそうだったのですが…なんと現金をもっておらず、連れて行けなかった…。うーん?1円もお金を持たないというのが、まぁ若さなんですかねぇ?甘えを感じました。持っていなかったら、与えられる一方でいることが可能だからです。

帰りに、林道で、この機会を作ってくれたH田さんにお礼でフキを摘みました。

フキ、いい匂いですよねぇ…。

自分に良くしてくれようとした人に返礼したい、報いたい、そういう心理的な細やかさも、おフランス出身だと難しいようで、ふーんって感じでした(笑)。でも、日本の子供と同じですもんね。

日本人のお土産文化は、相手への気遣い。

帰ったら、H田さんが首を長くして帰りを待っており、私はお土産にパンをもらって帰りました。

私のほうはコーチングして疲れたので、帰りに水辺に寄って、除霊?スピリットを鎮めてから、帰宅しました。全然違います。清らかな水に足を浸してしばらく瞑想して帰ってきただけですが…。

以上が私が今日、セラピストとして行った活動です。解説しないと誰も分かってくれないので解説しました(笑)。

2024/05/16

【クライミング事情】危険なルートは、そのままでいるべきですか?

https://www.accessfund.org/latest-news/climbings-hottest-topics-we-asked-you-answered より引用

米国アクセスファンドからの情報です。

■ 新標語

冷静に考えたら、だれでも、不必要なリスクを取る必要はないと思うと思うんですが

 しなくてはいけないときに取っておくのがランナウト

っていうのが、新標語にいいのでは?

■ その他の質問

1)クラッシュパッド、フィックスライン、工具などのギアを隠しておくことは可能か?

ダメ56% 

2)他人がLeave No Traceを無視しているのを見たとき、クライマーは声を上げるべきか?

Yes 76%

Leave No Trace は、残置しない、うんこ含め、という意味です。

大体の問題が、条件によりますね。

ただ危険なルートについては、危険なまま保存すると答えた人は、約3割。

そのルートの性格を変えるとしても、多くの人が危険な目に合っていれば、ルートを安全にする、と答えた人が63%。倍です。

クライミングは、わざと危険にしなくても、もう十分に危険なんですよ。

この声が聴かれず、年功序列的、年少者の譲歩によって、危険が放置されているのが、日本国。

それを知らず、のこのこ登りに来る外国人に警鈴を鳴らしているのがワタシ。

■ 過保護な安全の九州クライミング

で、なんと、九州の現代クライマーが志向しているのは、

 どんなルートでも可能な限り安全であるべきだ、の9.8%のほう…

沢にすらボルト打っている…。

どんだけ安全志向なんですか?

しかも、沢にボルト打ったら、それは安全なのではなく、ロシアンルーレット…安全化したつもりで、逆に博打になっている…という本末転倒具合…(汗)。

頭悪いという以外に、どう表現したらいいのかな? 

(ああ~、またディスってしまった(汗)。すいません。)

■ 罪悪感不在

ボルトを打つことに、罪悪感が不在なのも、九州でおかしいな…って思ったことなんですよね…

この感覚が普通ですよね…。九州では平気で岩に穴をあけまくっているんだけど、なんでなのかな?


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2024/05/15

【クライマーのための分子栄養学】 黄体期に糖新生に関与するアミノ酸が運動中に低下する

 ■ 黄体期に糖新生に関与するアミノ酸が運動中に低下する

やっぱりなぁって感じです。力でないですもん。

https://research-center.juntendo.ac.jp/jcrws/cms/wp-content/themes/jcrws/assets/pdf/research-products/coaching/strengthening_support_report/report.pdf より引用



スレオニン、グルタミン、アラニン、シトルリンが全体的に低い

オルニチン、アルギニン、プロリンも低い



■ 含まれる食品は?

スレオニンが多く含まれる食品:

ゼラチンさくらえび、豚肉、鶏肉、大豆製品、のり、たら、ごまさば、などに多く含まれています。

トレーニングにアラニンを摂るとどんな効果があるの?

β-アラニンの筋肉疲労の軽減効果によってトレーニングの最大反復回数が増えます。 トレーニングの最大反復回数が増えることで筋力向上、筋肉量増大を促進させる効果があります。 そして、さまざまな研究が行われる過程で、β-アラニンには筋肉疲労の軽減効果だけではなく、筋力の向上と筋肉量の増加効果が認められるという報告があります。

シトルリンは、私たちの身体の中や、スイカをはじめとしたウリ科の植物に多く含まれるアミノ酸です。 日本やアメリカでは血流改善、動脈硬化緩和、筋肉増強などを目的としたサプリメント、ヨーロッパでは、シトルリンリンゴ酸塩が疲労回復の医薬品として販売されています。

オルニチンはオルニチンサイクルの働きを活発にすることで、ミトコンドリア機能を助け、肝臓全体の本来の機能を保つと考えられます。 エネルギー産生や糖新生といった代謝、有毒物質の解毒を順調にし、肝臓疲労、ひいては全身疲労の回復を促進すると考えられます

Lアルギニンは女性にどのような効果があるのでしょうか? 

血管を広げることで子宮内膜の血流を改善し、 子宮内膜を厚くする働きがあります。 体内の血流が改善することで、冷え性予防にもつながります。

プロリンが多く含まれる食品:

ゼラチン、チーズ、えび、大豆製品、小麦粉、鶏肉、豚肉などに、多く含まれています。

プロリンが欠乏するとどうなる?

プロリンが不足すると、体内のコラーゲンの量が減少し、皮膚にできた傷の治りが遅くなったり、膝や腰などの関節に痛みを感じやすくなるなど体に悪い影響が出る場合があります。 また、肌のハリが低下し、しわができやすくなる、紫外線によるシミ・そばかすが消えにくくなるなど、肌の老化を促進させる原因にもなります。

【クライミング指導法】神髄を教えてから、勝手に考えさせる

■ 現代的な教え科は、演繹法

現代のクライマーが低知能すぎてついていけない件ですが…、山梨時代にロープワーク講習会を開催し、私の作成したレジュメでロープワークを教えたところ、みなが意欲的に取り組み始め、あれこれ、自分でノットを探してきて、試し始めました。

その時は、

 ノットの基本はフリクション(摩擦)ですよ

とあらかじめ、

 神髄

を先に教えてしまい、あとはどんなノットがあるか?は、各自が勝手に探し始めました。

つまり、

 結論から先

です。演繹法。

一方、昔の人の教え方は、いろいろなノットを教えまくります。手順を細かくいちいち教えることが丁寧な指導とされている。

様々なノットをいろいろ覚えた結果、最終的に、ロープワークって、結局、フリクションなんだな、となるわけです。 帰納法。

現代の若者は帰納法では教わることができません。

そんなの、まどろっこしくて、結論が遠いからです。

しかし、逆に

 神髄から教えれば、どこまでも自分で工夫

します。

水泳だって同じです。私は、

 前バランス

の一言で、いきなり上達しました。 

神髄をつかむまで何時間も泳ぎこむことに、昔の人は美学を感じていたと思いますが、現代人はそうではない。

それより、神髄のその先に、価値があるわけです。それを使って達成する何か。

クライミングムーブでは、

 ホールドの真下にスタンス

です。

アイスクライミングなら、

 アイスダンス

です。それ以外何も教えなくても、勝手に勉強する素材はそろっています。

■ 在り方の問題

俺様思考…これを何とかする方法だけは、心理学のカウンセラーのうちにしか存在しないと思いますが。

でも、たぶん、彼女いない歴などで、十分その思考が有効でないことは、本人に示されていると思いますけど…(笑)。

私と登りたいと言ってきたパートナーをかっさらっていって、何とかしている。

どんだけ~と思いましたとさ。

【English】Climbing as therapy

Stone Locals: Rediscovering the Soul of Climbing | Patagonia Films

Climbing as Therapy is what I want

This is a movie I recently watched. This sparked a desire to write about climbing on my blog. 

I met a lady in the Mitsuse countryside. I could not make myself understood, as a yoga teacher nor a climber, her view on me was totaly wrong. 

She runs a detox retreat for people with mental health issues and was looking for an assistant.

However, her perception of yoga teachers and the entire practice was skewed. The same went for climbing. It seems people in Kyushu often develop strong biases towards things that impress them, assuming others are doing them for attention.

This reflects on them, not me. I've never climbed or done yoga to impress others. For me, they are forms of dynamic meditation.

The movie beautifully portrayed how climbing can be a path to healing and therapy.



This guy lives in a crag Avalonia in France.

Taking Time to Heal

Even back when I was in Yamanshi, climbing was therapy to me. 

I was healing from my childhood.

Climbing puts you in a state of extreme concentration, a zone.


And when you make climbing the center of your life, you get your life in order.


You stop wasting money, you stop wasting food, and you get your body and mind in order.


The important thing is to live in harmony with Mother Nature, not to improve your climbing record nor grades.


Because when people try to improve their record to impress others, they turn to artificial means.


It takes an activity as intense as rock climbing for a hyperactive (high methylation) person like me, to get into the zone.

That was how I spend my 7 years in Yamanashi.

The second time healing myself with Mother Nature 

Now I need some time to heal myself, again. 

I had a series of leg injuries, first tore, next dislocation, and Achilles tendon rapture... so it was my time off, 3 years in climbing. I have lost all muscles I had developed and need to regain them now. I am getting rid of some weight I had put on.

This summer, I'm heading to Dainiti Hut, where I'll only work two days a week. This will allow me to spend the season in the mountains, training my legs by hiking.

Walking in nature is fantastic for mental health. It promotes self-healing. However, low-altitude hikes in summer are just hot and uncomfortable.  For a truly rewarding experience, opt for high-altitude hikes during the summer or walks near water.

Being a Female in climbing community is difficult 
 
In this movie, there were a several female climbers... a cruck roof climber was a Asian lady climber who were assaulted sexually... and I kinda know how she feels... I am not ready to reveal what had happened to me but I know what she had to gone through since I am going through the same now. 

I was almost killed in climbing. My partner was sooooooooooooo dumb, that he connected 25 m pitch and 35 m pitch in 50 m rope.  If I were a regular climber we were helicopter rescued and he was soooooo proud that he climbed this routes, and I had to realize how dumb he was.  

What a fool of me, giving my trust on such a guy.

Can't keep on climbing such dumb person if you think right. 

Depression and Nutrition deficiency

I had a severe depression attack and I needed Orthomolecular nutrition therapy, I was physically damaged so bad, not just my legs... my mind was also falling apart.  

Now, my legs are getting better thanks to the nutrition advices that doctors gave, and I am a qualified  Orthomolecular nutrition consultant now. 

Climbing community has issues...

1)Strong male dominancy and narcissism led to sexual assault of women

2) Access issues

3) Gym climber to crag has no proper education so there are very high rate of accidents

I now know every problems so well and mechanism how it happens. 

I encountered those, only hoping for a life with nature... my love to belonging to mother nature was been disgraced by those bad side of climbing community and it seem very strongly connected Male dominations particularly in Japan. 
 


2024/05/14

【クライミング技術】宙づり登り返し 基本形

 これが基本形です。

スリングが2本あれば、誰でもロープ登高はできます。

https://fb.watch/s2BIHG4WcH/

ただし、ロープの径に

 差

がないと利きません。

ロープワークの基本は

 フリクション=摩擦

です。

それを教えてから、いろいろと工夫させると、みんな、楽しくロープワークできます。

神髄をまず先に教えてしまって、その先を考えさせると、現代の人は覚えやすく、逆に昔風に、なかなか神髄を教えずに、形だけを教えても、意味が分からないので、何度教えても定着しません。

このコツは、実証済みです。

もうセットしたのを、1本、人工壁に垂らしておいて、マルチピッチに行きたい人は、全員これをやってから、行かせたらどうですかね?

とりあえず、山岳総合センターでは、これは最初のロープワーク講習会で出てきます。

 懸垂下降

 宙づり登り返し

の2つを知らないクライマーは、クライマー失格です。

【提言】ビレイヤーに正当な評価と対価を

■ 過小評価されているビレイヤー 過大評価されているリード

いつも思うのだけど、クライミングガイドがリードして、なんでこっちがお金を払わないといけないのか?ビレイヤーになら、金を出すのは分からないでもないが。

米国Climbing誌によると、8割のクライマーがリードを好み、フォローは2割しかいないんですよ?

私も、”安全と分かっているなら”の条件付きで、リードがいいです。もちろん、腐ったボルト、ボロボルトでリードするのはいやです。

一般的に言ってクライミングって、リードしないと、なんかモードが切り替わらず、しゃっきりしないんですよね。

私がリードしたいのは、9~10台前半です。釘、指しておかないと、登れないようなのを差し出されて、そら見たことか、と日本人はやりますからね。

答えが一つしかないようなのに追い込んで、自発的にしたことだろ、と無理強いするのに、長けている…。

例えば、日向神には、5.9~10は豊富にはないので、11でも手を出さざるを得ないので、確実に落ちます。まぁ、課題は、全部が11なんて課題はなく、どんなルートでも、途中は、8とか9とかです。

私が思うには、吉田さんみたいに、ビレイヤーにお金を払うのが正しいクライマーの在り方で、逆ではない。

クライミングガイドにお金を払ってリードしてもらって登るって、そのガイドどんだけ厚かましいんだ?って感じ。楽しいのは自分だけ。しかも、技術も教えないと来たら…。

それをガイドという名前の価値だけではぐらかしている日本のクライミング界のちゃっかりさ…

そこが問題なんだろうなぁ…

つまり、責任は果たさないで、おいしいところだけ取れる、ってこと。

でも、クライマーの内部では分かっていますよね。もちろん、故・吉田さんみたいに、きちんと教えるクライミングガイドもいます。

でも、大部分が、トップロープ張るだけガイドで、何にも技術的なことは教えていないよなぁ。

それは、クライミングガイドが、クライミングを教える場合の、指導者教本、がないからです。

ただしいビレイ



【提言】リボルトはグラント方式で

■リボルトはグラント方式で

アメリカのアクセスファンドでは、

・リボルトしてくれるクライマーを募集して、

・リボルトプランを提出させ、

・それぞれを審査して、

・良いプランにグラント(助成金)を出し

・資材は公費、労働は私費、

としているようです。このやり方が良いのでは?

今のJFAのやり方だと、善意のクライマーのお金を吸い上げるだけで、そのお金が、どこの岩場に、どの資材に使われたのか不明。使途不明ということです。

JFAのメンバーに一任、というブラックボックス化してしまっている。

そうなるとクライマー数の少ない地方の岩場には、永遠に資金が回ってこない。

グラント方式だと、例えば、リボルトではなく、誰かすでに岩場の地権者に許可をもらっています、と言うクライマーがいれば、その人にお金を渡すこともできる。

全国から募集して、審査を通して、良いプランにお金を落とす、ということが大事なことだろうと。

その際は、透明性の保持のために、ボルトの内容などは公表する必要がある。自分の息のかかった人材など、好きな人にお金を流す仕組みにしてはならない。

それに、いくら偉い人でも、カットアンカーを素通りさせるわけにもいかない。

岩場資源は、都道府県で偏っている…。福岡には岩場資源はなく、宮崎には豊富だ。

運よく岩場資源がある地方自治体は、生かさない手はない!と、行政側はなかなか気が付かない。

適性ボルト

ダメボルト


【クライミング事情】岩レジェンドではなく、岩ローカルズに光を当てる

Stone Locals: Rediscovering the Soul of Climbing | Patagonia Films

この動画をひょんなことで発見した。パタゴニア発。

日本パタゴニアは、クライミング界に疎く、”岩ローカルズの発見能力に乏しい”、ということが分かった。

ジャンボさんが出ているから、見たんだが、ジャンボさんは、ローカルズ、ではなく、レジェンド。

で、この動画が発表された時期で、取り上げるのにふさわしい人材は、

  北平友哉さん 

つまり、ナナファテの後釜のルーフロックを運営する人になった人である。ただの一般ピープルから、世界最難のワイドクラックに挑んだ人である。


したがって、このフィルムの中では、ジャンボさんだけが、

 ・既定路線の偉業、昔からある価値観の中での成功、

という話になってしまっている。

それでも、小さい幸せを大事にする、という、新しい価値観を提示している。

■ クライミングの多様な価値観を語る、感度の高い動画


個人的にこころにひびいたのが、


  Avalonia


である。おフランスの岩場。亡くなったクライマーの親友を弔うために、岩場で岩に彫刻をして、岩場にモニュメントを作っている、多少、精神疾患があったと思われる男性クライマーの話だ。岩場に住んでいる。そして、なんとベアフットで登り、トポを出版して生計を立てている。


たぶん、岩場で生きることが本当にその人にとってしっくり来たんだろうな、と分かる。





自分がしていることは、セラピーだ、と言っている。


私が、クライミングで、みんなに伝えたいことも、クライミングがセラピーだということである。


クライミングをすることで、極度の集中状態に入れるし、ゾーン状態に入れる。


そして、クライミングを生活の中心にすることで、生活が整う。


無駄な買い物をしなくなり、無駄な食品をたべなくなり、体も心も整う。


大事なことは、母なる自然に寄り添った生活をする方で、記録を上げることではない。


なぜなら、人間は記録を上げようとすると、人工的なものに頼るから、だ。


ゾーンに入るのに、多動(高メチレーション)の人にとっては、クライミングくらい強度の強い活動が必要なのである。


廣瀬医師の運動精神療法。2時間オーバーウォーキング。


■ 私の気に行った生活


余談だが、Wwooferをすれば、自分に適したライフスタイルを疑似的に体験できる。


しかし、岩場を中心にしたライフスタイルを疑似経験させるWwoofer施設は、日本にはない。ラオスにはGCHがあり、台湾にはBivyがある。そこで、クライミング中心の生活が体験できる。


そうした生活の場を提供することが私のしたいことだ。なぜなら、そうすることで、


 心身が癒される人


がいるからだ。


私に適性があったのは、手作りのスカスカのログハウスで、犬二匹と暮らし、薪はその辺の山で拾ってきて、煮炊きに使い、豚と牛を放牧で買う生活だった。あれは楽しかったなぁ。天草。先祖はそうやって生きたのに違いない。全くストレスフリーだった。


他にも和歌山で自給自足で畑をしている人たちと暮らしたことがあるが、私のライフスタイルとは少し違うようだった。自然と接する量が足りない、って感じだった。天草との違いは、一人になる時間がないことだった。天草では、伐採跡地で森を整備しているだけで楽しく過ごせた。跡地のあとは、チェーンソーを整備して過ごした。


私は開発部では、ハードウェアのテストもしていたから、簡単なメンテなら、普通の女子以上にできる。それを仕事にしたいほど好きではないが、チェーンソー使いなら必ずできなくてはならないのが、研ぎ、だ。


その時の感じと同じ感じが、このメンタル疾患を負って15か所も施設を転々としたという男性の話や生活ぶりから伺われた。


岩に登っているとき以外は、芸術にいそしんでいるというライフスタイル。


■ 吉田スタイル=岩場バム


日本のレジェンドクライマー・故・吉田さんは、岩場に住み着くのではなく、車に住み着いていたけれど、同じように岩場の主となって、生きる場を岩場に求めた人だった。


日本だと縦に長いので、季節ごとに岩場を移動するのが、年中登るには大事なことになる。そんな故・吉田さんでも、九州までは南下してこない。つまり、岩をメインに生きる人にとっては、南下するだけの理由はなかったのだろう…


従って、九州の人には、岩場に生きた偉大なクライマー、真のレジェンドに接する機会が皆無だった、ということなのだろう。


九州は、天草に見るように、スカスカのログハウスでも死なずに快適に生きれ、外の風呂でも死ぬことなく入れる。つまり、岩場で生活するのに、気温的に何の問題もない環境なのにも関わらず、そういうことをしているクライマーは皆無だ。それどころか、ポルシェで岩場に乗り付けるような、頓珍漢な奴しかいない…。


あ、また愚痴になりそうだったが…。ちなみに山梨以北では、冬季は冬季クライミング、つまり、アイスをすれば、岩シーズンはグリーンシーズンになる。年中登りたい人は、アイスクライミングをすればいい。


さて、この動画は、かなりおすすめ、であることは間違いない。


・ワイドクラックでトップクライマーを目指した女性は、性的虐待被害者だった。


・Gym to Cragを運営している女性は、ジムクライマーが岩場で安直に死ぬのを防止しようとして啓蒙活動をしている。


・アバロニアでは、岩場に住んで、彫刻を掘り、ベアフットでクライマーたちにクライミング指導している。


・山梨では、世界を制したトップクライマーが静かな家族生活を営んでいる。


以上が、大まかに描かれていることだ。逆を言えば、


・クライミング界には、女性クライマーへの性的虐待がはびこっている。


・ジムクライマーが外岩に出るときに、事故が多い。


・岩場のアクセス問題が多発している。


・家庭生活を犠牲にした、名誉一辺倒のクライミングが既定路線になっている


以上が描かれておらず、非言語に示されているクライミングのマイナス点である。


たぶん、読書慣れしていない人たちは、ここまで書かないと理解できないのではないだろうか…


全部、良く知っている。改善努力もしている。


他にも、


 ・難病の娘をクライミングコミュニティが支えた ⇒ 現代版家族
 ・ピザ店をめぐるクライミングコミュニティとのつながり ⇒ 現代版家族


そういう映像が見れます。ぜひ、おすすめ☆


■ 関連URL


Gym to Crag
https://gymtocrag.org/


クライミングと生きる理由のポッドキャスト
https://www.fortheloveofclimbing.com/










2024/05/13

【クライミング技術】×年齢 ムーブの技術が80%=60代の登り方

■ 年齢別

最近、気に入ってるトモキンスイミング。

水泳だって年齢別に泳ぎが違う…。こちらからの引用です。



  30代は、チカラが80% テクニックが20%。

  60代は、チカラが20% テクニックが80%。

ですよ。クライミングでも同じですよね。男子はフィジカルが80%で、女性は、フィジカルは強くしようとしても限界があります。テクニックが80%ですよ。どの年代でも。

クライミングにおけるテクニックと言うのは、ムーブのことですよ?

(ロープワークはできていたり、知っていて当然のことです。みんなここができていないけど)

ムーブがなくてフィジカルだけの人が威張ってる。

■ 伝統的なクライミングにおける新人は、”大学生男子” 

今、クライミングを教えることができる人たちって、大体が、大学山岳部出身なんですよ。

だから、彼らが想定している新人のレベルは?

 大学生男子

=ムーブがなくて、フィジカルだけの人。

■ 大学生男子って、どんな人?

男性と女性では、どっちが体力ある? 男性。

若いのと年寄りではどっちが体力ある? 若いの。

男性と女性ではどっちが背が高い? 男性。

男性と女性では落ちたとき、どっちが壊れやすい? 女性。

だから戦争は、男しか招集されない。

今では、米国では、軍人さんに女性がなるくらいなんで、女性でマッチョな人もいると思いますが…。

私がそんなマッチョ女子でないのは、明らかですよねぇ?

■ 誰ですか?リン・ヒルを持ち出す人は?

私がこういう風に言うと、必ず持ち出されるのが、リン・ヒル。

こちら。https://youtu.be/QuWoZapVmQY?si=wjCVIkVsHiNiG6F0

日本人男性の平均身長と平均体力がある、あなただって、リン並みに登れないのに、体力、身長、脆弱性に不利を抱えた私に、なぜにリン・ヒルを要求する?

いや、それこそ、ムリゲーと思うぞ?

男性の自己誇大思想はなぞだ? その源泉はどこなんですかね?

リン・ヒルから学ぶべきことは、小さくて女性でもハードに登れるってことではなくて、ハードに登るには、

・幼少期から登り、

・ほかにやる運動としては体操がクライミングにはいいらしい、

ってことですよ? 

ちなみにハードに登る、の中身には、5.12は含まれませんからね? 

5.12が上級者のグレードだったのは40年ほど前で、今では高校生男子は、人工壁ならその日に登れる子がいる程度の難易度です。

■ あなたの自尊心をはく奪しようという意図はありませんよ?

ただ客観的になりましょう、と言っているんですよ?

もちろん、私の自尊心が、バタフライとテニスで大幅にアップしたように…誰でも、自分がしたい!と思ったことが、できた!ことで、自尊心がアップする。

…んですが…小さな自己実現の積み上げで自尊心が高まるのは、健全なことだと思いますのでいいんですが…

例えば、ボルダリングジムで、9級からスタートして、その日に7級が登れちゃい、5級まで登れたら、そりゃうれしいです。男子なら、3級までは、3カ月くらい通えば普通、誰でも登れる。

5級⇒5.9、3級⇒5.12 なので、まぁそれくらいジムで登れれば、外岩に行っても、何か楽しめる課題があるのですが…

そうやって上がった自尊心で、俺ってできるー!って思って、初登狙いとかします?

しませんよね?

まぁ、狙ってもいいんだけど、普通、取りつく前に、現代の価値ある初登は何か?と次は考えるでしょう…

■ 古典にある初登は、現代の入門ルートですよ?

例えば、古典『日本登山大系』にあるのと同じスタイルで、初登記録を作ったら…?

現代クライミングを理解していない、ってことが明らかになってしまいます…(汗)。

あれは、古典であり、50年前のトップクライミングのことが書いてあるんですよ。

言わないでも分かっている、と思っていましたが…。

男性は、どうもわかっていないみたいデス…

■ 古典は、かつてのレベルや歴史的経緯を知るためにある

そういう古典の本を読むクライマーのほうが、読まないクライマーより好きです。もちろん。

例えば、古川純一さんの『わが岩壁』とか…私も読みましたけど。

https://amzn.to/4agpnor

「昔の人は大変だったんだな~ 現代のギアで登れてほんとラッキーだな」ってのが、感想でした。冷静な分析。

自分もこれなら記録に並べる!とは思いませんよ?

だって、例えば黄連谷って今では初級ルート。昔の初登が今は初級ルートになるって普通のことですよね? 

なので、昔の落穂ひろいルート初登して、盛大に御託を並べようと思わないですよね、普通。

そんな誤解をしていると、その誤解自体が、恥ずかしい…。

その誤解を解いてやらない年配のクライマーたちは、なぜ、お前ら、それは50年前のトップクライミングで今じゃ、意味ないぞ?と教えてやらないのでしょうか? 

往年クライマーの皆さんも、現代のトップクライミングについて、全然フォローしてきていないのでしょうか?

だから、栗城さんみたいなことが起こるんじゃ…? 

彼、何度もお前の自分の実力判定は、誤解だ、お前の実力で、そんなところに行ったら死ぬぞ、と警告されても、結局、聞き入れず、案の定、亡くなりましたが…。

ちょっとでもクライミングをかじった人なら、すぐ分かることが、なぜ本人に分からないのか?謎だったなー。

それだけ、ゆとり教育とやらで、日本人のメタ認知能力が下がったのでしょうか?

偏差値みたいなものがクライマー界にあるとすれば…、偏差値50の人、至って平均の人が、おれって、偏差値74だぜ!と勘違いして登り、雄たけびを上げている…。それをネット配信して、みんなが信じてしまう。

その中で、本当のトップクラスは、偏差値74、75の小競り合いをしており、ほんのちょっとの僅差で、トップと2番手が分かれるので、偏差値74だけど、2番になってしまった人は、自尊心を下げてしまい、俺なんて…となっている。

大体、お受験でも、自尊心ダメージ食らった人って、話聞いたら、「東大ですが、教育学部なんです(意味:東大行ったけど教育学部しか入れなかった…)」とか、「立教ですが、ほんとは慶応行きたかった」とか…。

大阪外大でも、私が英語科だと言うと、みんな「スペイン語科しか入れなくて…」とか今でも言ってきますからね…。どっちでもいいじゃん?

その呪いを解いてあげたくなります。

こんな感じで、偏差値50の人は、異様に自尊心を肥大化させ、自信たっぷり。本当に実力がある皆様は、過激化する競争で委縮して小さく縮こまっている…という日本のクライミング業界。

そんなんじゃなくて、もう、

 一般市民=エンジョイクライミング=競争はお遊び程度 

 エリートクライミング=好きに小ぜりあってください

な世界がいいんじゃないのかなぁ?

だって、テニスの試合してて、私に挑んでくるコーチなんていませんよ?大体、大学生とか、30代くらいまでの男性ですが…。

むしろ、私が取れなかった球をフォローしてくれるのが、当然っぽいですよ。対戦してたら、わざとチャンスボールくれます。

それで、50代でテニスしている女性に対する、若い男性の在り方としては普通だと思うけどなぁ…

クライミング界、ミソジニーが強すぎると思うけど?

あ、テニスでも、おじいちゃんプレイヤーは挑んできます(笑)。それはなんとなく分かる。

65歳の男性の体力と、40代の女性の体力は大体拮抗していましたから…(笑)

でも、男子がその基準で威張っていたら、それ、なんか変ですよね。


2024/05/12

【クライミング心理学】クライミング界をパーツ化してしゃべらせてみた

■ 岩場のボルトがフリークライミングを安全に行うのに適していないのは、だれの責任か?

<責任のパイ>

 0% 最近になってクライミングをスタートしたクライマー

 50% 歴史的経緯

 30% ランナウトをした課題を作った当人、つまり開拓者本人

 20% それを支持した外野

■ それぞれに名前を付けます。

0% 最近になってクライミングをスタートしたクライマー=現代クライマー Lさん

50% 歴史的経緯 = 菊池さんのようなKさん 声は理性的だが大きくない

30% ランナウトをした課題を作った当人、つまり開拓者本人 = 比叡のMさんのような往年クライマー Mさん 声が一番大きい。過去の栄光から逃れられないでいる。

20% それを支持した外野 =福〇山〇会のような、取り巻きクライマー Yさん

■ それぞれに対話させます

Lさん:「さて、今日はみなさんに、岩場のボルトが40年を過ぎ、更新時期をとっくに過ぎている問題について語り合ってもらいたいのですが…」

Kさん: 「リボルト進まないよね~ 最近の若者はビンボーだからな」(←責任転嫁)

Lさん:「というと、リボルトは若者仕事、と考えておられるということですか?」

Kさん:「そりゃそうじゃないの?クライミングって、そもそも登りたい人がプロテクションを設置するものでしょ」(←古いクライミング倫理)

Mさん&Yさん:「そうだ、そうだ」「俺らの仕事じゃねーよなー?(年金暮らしでふところもさみしーのだし)」(←共通の利益による同調)

Lさん:「じゃ、まぁ、若者の仕事だということでいいですが、既存ルートの変な位置にあるボルトとか抜きますよ?」

Mさん:「いや、それはダメだ」

Lさん:「なぜですか?」

Mさん:「だって、俺があのルートでどれくらい苦労したか、あの敗退のラインが無かったらどうやってわかるんだ?」(←満たされていないインナーチャイルド)

Lさん:「でも、若者が勝手に打ち直せば?ってのがリボルトの方針なんですよね?」

Mさん:「そりゃそうだけど。俺らはもう登れんからな。金は出さんぞ。」

Lさん:「でも、失敗したルーファイの結果である敗退ラインからボルト抜くなと?」

Mさん:「敗退も含めてクライミングなんだよ。先人の苦労を分かってくれてもいいじゃないか。なぁ、Y。」

Yさん:「ごもっともでございます。Mさんのあの雄姿、眼裏に焼き付いて離れません」

Mさん:「だよなぁ。おい、Kはどう思うんだ?」

Kさん:「そういうことは歴史が結論を出すことなんで、LさんとMさんが話し合って決めれば、それが歴史になる」

会話全体を見ているアダルト自我:「なに、この無責任発言。なるようになるさ路線かい!」

Mさん:「言っとくがな、俺は当時一流クライマーだったんだ。名前を轟かしていたわけよ」

Yさん:「ですです。わたくし一生ついてまいります!」

Lさん:「そうはいっても、今のクライマーには、5.8で40mランナウトとかしても危険なだけなんですよ。しかも韓国のインスボンですら、市民開放され、ボルト整備されているんですよ」

Mさん:「俺はいやだ」(憤怒のチャイルド

Lさん:「今では、5.8はエンジョイクライミングのルートなんですよ。誰でも楽しむことになっている。Mさんだってインスボンの記帳に名前書いていたじゃないですか。見ましたよ。楽しかったでしょう?」

Mさん:「たしかにそうなんだが、それなら、なおさら、ボルトなしで登れば?フリーソロでもすれば?」

Yさん:「ですよね。おれら初登したときは、ボルトなかったんだし」

Lさん:「そんなのは、今時、流行らないんですよ。アレックス・オノルド、5.12のレベルでフリーソロしているのが現代のレベル感なんですよ」

Mさん:「ここに登りに来る奴らは、落ちているじゃないか」

Yさん:「ですよねぇ。ったくもう、今時の若者は…私らの時と違って、気骨がない」

Lさん:「若者の世界は二極化しているんですよ。一般クライマーは、みなジム育ちだからスラブは慣れていないんですよ。一流クライマーは、海外で世界最高難度を登っているんですよ」

Kさん:「今時のクライミングジムは、クライマーがやっていないからなぁ、そもそも。スラブに備えさせる、なんてないよな。今はボルダリング一辺倒で」

Mさん:「なら、お前らボルダーをやればいいのだ」

Lさん:「もう、とっくにやっていますよ。40年。ボルダリングだと日本の岩場は、世界レベルですよ」

Mさん:「ならいいじゃないか。俺らにも俺らの存在価値を認めろよ」

Lさん:「いや認めろって、ボルトが古くて、登れば、危険でしょ」

Mさん:「分かった。じゃ俺らでボルト代は出す。打ち換え要員は、お前ら出せよ」

Lさん:「仕方ないなぁ、分かりましたよ。打ち換え要員は出しますよ」

Mさん:「ほら、これが打ち換え用ボルトだ」

Lさん:「え?!カットアンカー?! これって40年前のスタンダードですよ」

Mさん:「俺らは、こいつで登ったんだ、何か文句あるか?」

Lさん:「文句あるかって・・・Kさーん!」

Kさん:「さすがに現代でカットアンカーは強度不足ですよ。ほら、電話だって誰ももう黒電話使わないでしょう、今スマホでしょ」

Mさん:「通話できれば、どっちでもいいじゃないか」

Kさん:「いや、そーゆー問題では…」

Yさん:「さすがMさん!私は一生Mさんについていきます!」

Kさん:「岩場保存の原則から、その時代で手に入る最も強度が高いボルトを採用するのがいいんじゃないですか?そうそう、打ち換えれないんだから」

Mさん:「なら、ボルト代はださんぞ」

Lさん:「え?! なんで、俺らに一切責任ないことに、全額負担なんですかね?おかしいっすよね、これ」

Yさん:「なら、登らなきゃいいんでは?ひっひっひ」

Lさん:「は?自分たちは、長年楽しんでおいて、次世代には、ボロボルトが嫌なら登るな?しかも、ボルト、ボロで危険なのは明瞭なのに?」

Yさん:「そのとーりです。落ちなきゃ、ボルトはいらないでしょ。」

Kさん:「それならフリーソロと一緒なので、ボルト抜けばいいんじゃ?」

Mさん:「それはダメ!俺の偉業が歴史に消えていくじゃないか!」(憤怒のチャイルド

という具合に、延々と議論は続いて終わりそうにない、っていうクライミング界なのでした。

でも、誰でも冷静に考えたら、承認欲求と人の命では、人命が勝つと思うんですけど…

このメンタル構造に、ドラマを作るには、どうしたらいいのでしょうかね?トランスコーチングの皆さんに、助けていただきたいです。