■みんなで西先生の講演を聞いて資産防衛を始めよう!
こちらは、スタンフォード大学の中でも権威ある研究所の唯一の日本人教授だった西先生の講演会のお知らせです。
私はカリフォルニア時代に最初に住んだ家が、スタンフォード大学の教授をされている家でした。ので、スタンフォードは何度か行ったことがあり、ホームパーティにも何度か誘われていっているので、なんとなく文化的なものが分かります。カリフォルニアバークレー校とならび、米国の良心、と思いました。スタンフォードはリベラルなので、米国のスタンダードな政治路線とは、違う面もあります。
西鋭夫が語る「日本経済・成長しないワケ」日本から金を搾り取ってきた犯人
■ 社会人時代
私は、グロービス社会人大学院でマーケ、トップクラスで終了、クリシン、MVPゲットでしたが、それは、当時グロービスに来ている生徒がみんな会社からビジネススクールに行く費用を出してもらっている人たち、だったためです。大企業というところは、基本、できない人が残り、できる人から辞めていく、ということに私の時代でもなっていました。
私は松下さんのロボット開発室にいましたが、当時でも、実質中身のコーディングをしているのは、業務委託されたエンジニアばかりで、社員だけだと業務が全く回らない状態でした…管理業務に回ると、コーディング内容自体が全く分からなくなります。そうなると、業務委託されているほうが実権を握ることになり、まぁ、平たく言えば、カモられ放題ってことになり、私が入った時のロボット開発室はそのような状態でした。
カモられている実態が明らかになったのは、私がバグ管理データベースを作ったためですが、そのために仕事してないことが明るみに出て、首を切られた人が複数いたような感じでした。
つまり、クライミングに限らず、もともとの私の星回りが、不正に気が付く、ということなんですね…。
さて、こんな調子で、日本の実業界は、
仕事しないおじさん
にカモられているために、国際的に競争力を失っていました。一方で、日本自体も、敗戦国アメリカにカモられている…。今日本株で儲かっているのは、グローバル化した企業だけです。
クライミングでも同じですよね。実績が〇十年前のおじさんが山岳会の重鎮であるために、時代遅れのルートを威張っているだけ…国内事情は一向に改善せず。迷惑をこうむっているのはおじさん族の子供世代。うまく行っているのは、海外で登っている若手クライマーだけ(グローバル化した人だけ)です。みなさんも、さっさとグローバル化したほうがいいですよ。
物産では、新事業開発室と言う部署におり、日常的に九州経済産業省と連帯して、ことを勧める立ち位置にいましたが、日本の行政の地域おこし…再開発計画って、まだ幕藩体制みたいな感じで、国としての統一感はゼロです…。
当時は、九州だけで独立したい、道州制支持みたいな感じでした。九州は、九州だけでオーストラリア一国と同じだけのGDPがありましたが、縮小する国の未来への備えはなく、経産省が出した答えは観光立国でした。(実際、その通りに動いています)
たしかに先進国を見ると、製造業からサービス業への転換(第二次産業から第三次産業)が必要になってきますが、日本では製造業依存が根強いです。製造業はイメージしやすい商売だからですね。日本人は物を売るのは得意だが、サービスを売るのが苦手です。
で、日本の頭脳と言える優秀な官僚の方々と仕事をして、分かったことが、みなさん、国全体と言うのは考えていないってことです。というか官僚やっている人たち、もともと私の母校の同級生みたいな感じなので、目の前のことで、いっぱいいっぱい。
結局、日本国内政治は、今でも、幕藩体制なので、福岡なら、打倒!熊本!みたいな路線です…(汗)。たとえば、一つの企業の誘致を巡り、A県とB県が補助金で競う、みたいな感じなので、結局、パイプが太いほうが勝つ、みたいな感じ。九州内で似た県同士が互いに競争して足を引っ張る、っていうのが既定路線。
さらに開発の方向性が、旧態依然の、めざせ!東京路線です(笑)。さすがにこれでは、日本中を東京化してしまうだけだと気が付いた人が、地域創生とか言い出していますが…。地域だって、創生しようにも、似たり寄ったりで、ネタがないんです。そりゃそうです…日本で取れる農産物なんて、気候がほとんど同じなんだから、似たり寄ったり、なんですよ。大分でもカボス、埼玉でもカボス…。なので、事業規模に見合わない特産品の投資を行政は、行い、投資した割にリターンはこんだけ?みたいな無駄遣いをいっぱいしています。特産品は、江戸時代の時分から、すでに得意分野にすっかり分業されているのが日本の地方の実態なのです。それをいかに、サービス業に転換するかのほうが大事なんですよ。観光資源を掘り起こせって意味です。
A県とB県が足を引っ張りあっている様子は、まるで、クライミング界で、アルパインクライミングの人がフリークライミングの人の足を引っ張るとかそんな感じです。デジャブー感あります…。
つまり、もっと大きな視点…世界的視点に立たないと、日本国として団結して戦わないといけない事態だってことが分からないんですよね…。
当時、ベンチャーキャピタルの方とお話ししていましたが、日本発のイノベーションって全然出てこないので、お金があっても投資先がない…ので結局、米国の起業家に投資することになってしまったりします…。
福岡では福岡スタートアップってベンチャー育成を頑張っていますが、花形が、米国のマウンテンプロジェクトの二番煎じのヤマレコの、さらに二番煎じのヤマップです…。それイノベーションっていうか、パクリなんですけど…。
日本が国として世界の中で自国を位置づけることができないのは、海外では、立ててくれる女性は誰もいないので、俺の実力がバレるのが怖い、という理由で日本から出ていかないからなんではないか?と思いますが。
その疑念はともかく、日本の国民は、お上が守ってくれると思っていますが、お上は仏様ではないし、先祖でも氏神様でもないので、たぶん、守ってくれません…。
この12,13年間、実は、日本経済はだいぶ成長したのですが、その成長の成果をほとんどの日本国民が受け取ってこなかったんだなぁ…ということが、23年に投資を改めて勉強して分かりました。
普通に、日経平均連動の投資信託、インデックスノーロードに貯蓄を預け入れていれば、3倍にはなったはずです。このトレンドはいま大天井で、終わりを告げつつあり、今はリーマンショックを凌ぐ大暴落の前夜ということになっています。
23年のサマーラリーだけをとっても、120%の成長をしました。しかし、その恩恵にあずかれるためには、投信なりなんなり金融商品を保有していないといけません。つまり、国民の一人一人が、金融リテラシーを持っていないといけません。
必要な金融リテラシーは以下です。
1)窓口証券会社に相談しない 正しくは独立系金融アドバイザーに相談する
2)ネット証券口座を開く
3)投機と投資を見分ける 投機は行わない 例:ソブリン債、FX
4)複利のメリットを取る=投資信託
5)手数料が高い投資信託には預けない(インデックスノーロード)
6)ドルコスト平均法で時間分散
分散の内容は、それぞれですが、株式6:債権4が基本形です。ゴールドを保全資産として1割くらい入れます。
最初は投資信託に入れて、1年間で、ただ貯蓄した場合と成績を比べると良いと思います。(例:月1000円なら年1.2万。投資信託だと、1.2万より大きくなります)
何に入れていいか分からない人は、『日経225ノーロードオープン』が、私が入れている投信の名前ですが、これに限らず、インデックス投信でノーロードの商品であれば、原理的に同じ成果になります。
私は運よく、様々な職業経験を得ることができましたが、一般的には、私が経験したような世間知を得ることは難しいと思います。
それはクライミングでも同じでした。3年の登攀経験で、私が理解したことをほかのクライマーが理解できるか?というと、できないのだということが、10年登ってきたという人のセカンドをして分かりました…。
世間に対して、どうせ…という拗ねた見方をしないためにも、景気拡大と同程度には、資産を増やす方法を知り、景気や世界経済の成長から、”置いてきぼり感”を持たないようにする方が精神衛生にも良く、資産の防衛にもなります。
お上に見捨てられるとか、社会から見擦れられる!と言う不安も解消し、自己効力感も上がります。
本来、日本人は世界平均的に見てかなり賢いので、きちんと運用ができれば、ヨーロッパ人並みに、毎年1か月程度のバケーションで、海外に行き、登り放題する程度のゆとりは、普通に可能なはずです。
余談ですが、ラオスは、一か月いても、日本にいる一か月の生活費より低価格です。