この動画は、伝説的なクライマーであるロイヤル・ロビンズが1970年代に執筆した2冊の名著、**『Basic Rockcraft』と『Advanced Rockcraft』**の内容をレビューし、当時のクライミング文化や技術を解説する内容です。
以下に主なポイントをまとめました。
1. ロイヤル・ロビンズと著書の紹介
ロイヤル・ロビンズは1950年代から70年代にかけて「黄金時代」を築いた先駆者であり、多作な作家でもありました。
『Basic Rockcraft』(1971年):トップロープやフォローに必要な基礎知識を網羅 [
]。01:01 『Advanced Rockcraft』(1974年):ビッグウォールやリード、より高度な技術について詳述 [
]。01:06 イラストレーターのシェリダン・アンダーソンによるユーモラスな挿絵が、ロビンズの堅実な解説に彩りを添えています [
]。01:41
2. 当時の技術と用具(現在との違い)
ビレイ:当時は専用のビレイデバイスがなく、体にロープを巻きつける「ヒップビレイ」が主流でした [
]。05:40 プロテクション:カムデバイスはなく、ピトン(ハーケン)を岩の隙間に叩き込んで使用していました [
]。06:40 シューズ:現代のような専用シューズではなく、当時はハイキングブーツのような靴で高度なクライミングを行っていました [
]。04:15 懸垂下降:体にロープを回す古典的な方法(デュルファー式)などが紹介されています [
]。07:24
3. クライミングの倫理と哲学
ロビンズは**「クリーン・クライミング」**の提唱者であり、岩を傷つけないこと、ボルトを打ちすぎないことを重視しました [
]。10:13 彼はライバルであったウォレン・ハーディング(より手段を選ばないスタイル)と対照的な立場にあり、ルートを自然な状態に保つことこそが真の冒険であると説いています [
], [10:20 ]。12:35 「登ることの喜び」や「自己との対峙」など、技術が変わっても現代に通じるクライミングの本質が語られています [
]。02:33
4. 高度な技術と精神性
ジャミング:最も習得が難しい技術として紹介されており、現代と同様の課題が当時から指摘されています [
]。08:41 フリーソロ:その魅力と、競争心によって限界を超えてしまうことの危険性(恐怖によるミス)について深く考察しています [
]。18:34
この動画は、古い技術を単に紹介するだけでなく、現代のクライマーが受け継いでいる**「倫理観」や「スタイル」の原点**を学ぶことができる資料となっています。