2022/09/14

集落に突撃するよなーの図



■ 集落に突撃するよなーの図

この写真を撮ったのは、「牧歌的でいい景色だな~」というわけではなく、上の皆伐地で出た水は、集落に突撃することが誰が見ても分かるレベルなので、こんなに明らかなところで、皆伐しても住民から何も言われずに済むのか~と思ったためです…。

草刈りは文句言うのに、家が流される配置になるのは、文句言わないのか…。

私だったら豪雨が来たらすぐ逃げれるよう、避難場所確保かな…。
 

■ ベテランは明示的には教えない

沢で、寝場所を決めるには、ベテランの知恵が要りますが、小さい地形上の危険・非危険と、大きい地形上の危険・非危険は、大体同じなので、勉強になります。

ただベテランは寝場所を決める時、別に事細かく解説しない。教わる側がよく気を付けて見ておかないとダメです…。

さすがに新人がとんでもないところ…中州とか…に、寝ようとすると、制止すると思いますが…、そうでもしない限り、「寝場所はね…」などど明示的には教えられないです。

私が師匠についていたというので、よっぽどこと細やかに教わったのだろうと、羨ましがる人は多いようですが、師匠につく、というのは、俺から盗んでいけ、という意味ですよ?


2022/09/12

誰でもホイホイ開拓者にはなれないということ

■ 岩場紹介活動の弊害 露呈

自治体に、「オタクが持っている岩場は、全国レベルで有名ですよ~」という話を折々にしています。

これは、自治体が地域資源に無知であることが多いことと、東京の物まねではなく、自治体が持つ個性を生かしたあり方、生き方が良いと思うためです。

個性を生かすことが、人間においても幸福の道であるように、地域自治体においてもそうであろうと。

ただ、人間においてもそうですが、地域が、本来の個性を生かしたあり方を見出すのは、見出すまでが、いばらの道です。自分のことは自分では見えない。

そこを考えての、お知らせ活動。

しかし、そうは受け取らず、美味しい話、と受け取られてしまうと、違ったことになります。

個性を生かす道というのは、基本、いばらの道ですよ。他の道もどうせイバラなので、それでいいと思いますが。

■開拓するには何が必要か?

以下は、黒田論文からの引用です。開拓作業は…

スキルの因数分解

 事実→スキル

1)開拓作業は通常のクライミングより危険 → 通常のクライミングがこなせるようになった後の人が行う

2) ぶら下がって行う → ぶら下がる方法を知っている人しかできない

3)ボルトがダメになる前に行う → ダメなボルトがどれか見分けられる

4)クライミングの倫理観が求められる → 倫理観が高い=人格が優れている

5)現実的なバランス感覚が求められる → ある程度の社会人経験が必要

6)色々なエリア → 全国岩場の経験

7)色々なスタイル → ボルトのスポートルートだけではなく、クラック、やアイス

8)エイドクライミングの技術

9)トラッドのプロテクション技術

と、ざっと、9つものスキルが必要。これに5段階評定が付くと思ってください(笑)。

 ■ 私がスゴイのではなく、世間のレベルが暴落しているんですよ

ちなみに私は、やっとプロテクションの配置やリズムを覚え始めたころに、山梨を離れたため、ルートづくりは、完全初心者です。

ルートファインディングも岩場版はやっとスタートラインに立ったところでした。(ボルトルートだけをやっていては、一生スタートラインにすら立てないですから、山梨でクラックやアイスをリードしていた経験は貴重です)

岩場を見出す力は、今から、です。
 
繰り返しますけど、私はすごくはまったくありません。
 
ただこのような複数の軸を持っている人が大変少ないのです。
 
ボルダーだったらボルダーしかできないとか、フリークライミングだったら、フリーは言われたとおりに登るだけ、って意味で、ルートを作りながら登る経験が皆無です。
 
フリーって、お手本をなぞって覚えるお習字に、似ています。いくらやっても、自分らしい字を書くとか、新しい漢字を想起するとかできるようになるわけがないでしょう…。
 
世の中の人の、”普通これくらいできるでしょ”のレベルは、現在、暴落しています。
日本全国が、総ゆとり世代化。女性沢やなんて、かつては山ほどいたはずです。片田舎の屋久島でも沢の記録が楽しそうに残っていました。私がしたいのは、そんな気楽な冒険。普段着の山です。普通にデート沢って言われる沢と、ゴルジュ登攀の見分けがつかないのが、現在の日本の普通の人たちです。
 
山野井さんの奥さんみたいに、甲斐駒黒戸尾根から縦走で塩見を一日で、なんて無理ですから(笑)。でも、かといって、黒戸尾根17時間も往復にかかるなんて、誰それ?って感じです。山ガールたち…世間の普通の人の体力は、17時間で登れるどころか、そもそも、黒戸尾根を登れるようになるまでに、何年か修行が必要です。
 
岩場の開拓も同じです。
 
開拓ができる素地は、アイスをリードしていたクライマーやクラックをリードしていたクライマーなら、誰でも持っていると思いますが、そうでないでボルトルートオンリーの人は、たとえ5.13登れても、開拓については、はてな?って状態です。九州にはアイスもクラックも、ほぼないので、開拓にステップアップできる外岩クライマー母数は、かなり少ないということです。
 
まして、初めて今日クライミング始めました、って人だと、2,3年で5.9が登れるようになったら早い方です。 
 
1)岩の形状を見ながら、ボルトを打つとか、
2)そもそも、クライミングに適した岩場を見極める目を持つ
 
とか、うんと先の話ですよ。
 
あまりにも、必要なスキルの見積もりが、甘すぎて、箸にも棒にもかからないレベルなので、開拓クライマーとか紹介できません…。失礼になってしまいます。 

■ 侮られているみたいです… 

私が提案すると、”侮られる”、というリスクがあるんだよな…と、改めて自覚中です。

”侮られる”というと、誤解があるかもしれません。侮っている本人は、ただ無知なだけで、侮っているつもりはないような気がします。ただ、無意識の先入観で、私のように、小柄な女性が言えば、彼女ができること=男性の俺なら、あるいはもっと若くて屈強なアイツなら、当然、出来るっしょ、と思ってしまう…。

 
…以前、積雪期八ヶ岳のちょっとマイナーなところに登って、楽勝だったので、ヤマレコに、その報告をしたら、その翌週ヤマレコで私の記録を見た人が、「俺も…」と出かけたみたいで、その人、下山が遅れて、二日後くらいに、ヤマレコに報告の記録が出ないことに気が付いた人が通報し、遭難が発覚して、亡くなっていたんですよね…。以来、ヤマレコには記録をあげないようにしました。スキルを因数分解できない人が真似をすると死にいともたやすくつながるので。

私が狙っているルートは玄人チックというか、体力度だけで判断すると、そう高くないけれど、ルートファインディング力がないと登れないところ、だったり、と、一つの物差しでは測れず複数の物差しを掛け合わせて、にくい線を行く、というのが、私の山の楽しみ方なのです。

結果、けっこう高度なところに行っていました。これ、夫にも理解ができないみたいなので、知性も山には必要なんですよね… これは愚痴ですが。

私は、悪天候の時は絶対に登らない(天候の知識が必要)し、レスキューも勉強し(人気のない山で安全を確保するために必要)、雪崩講習にも出て(積雪期の基本知識)、読図もマスターし(ルートファインディング)、装備は、必要なものを自分で考えて、自腹でお金をかけてきちんと揃え、素性の分からない借り物とか、なし(防御力の基本)。そこまで用意しても、なおかつ自分の最大の能力の6割程度の山にしか登らないんです…(控えめな判断)。と価値観の軸としては、6個も掛け合わせしています。

現在の巷の人は、体力、という1軸の判断軸だけですよね?

もちろん、やむを得ず雨とか、必ずしもそうでないときもありますけど。リスク計算ゼロの、チャレンジの山っていうのは、ホントに数えるほどしかないです。

こんな感じです… 脚力(=体力)も、そろそろ溜まってきたから、甲斐駒黒戸尾根(もちろん厳冬期です)でも、登ってみようかな…(黄連谷の予習にもなるし…)、この天気ならリスクもないし、クライミングも大したことないから、阿弥陀北稜も単独で行けそうだな…(厳冬期です、行ってみたら、2往復くらいできそうでした)って感じです。ダメなら敗退すればいいので。

これは、英語とか、他の学生時代の受験勉強でも同じで、英語もだいぶ慣れてきたし、そろそろ、TOEIC受けてみようかな?

 → 初回から860点 2回目925点 (950点満点の時代)

みたいなタイプなんです。もちろん対策はしますよ。しないで受けたら、ただのバカですよね?

クライミングは、一般の人から見ると、登山以上に、何が能力、と判断されるのか、全然わからないのでしょう…

関連記事
https://allnevery.blogspot.com/2021/11/40.html

https://www.jpnsport.go.jp/tozanken/Portals/0/images/contents/syusai/2021/tozankensyu36/2-7.pdf

当方、バーンアウト中です

そうか、私はバーンアウトしていたんだなぁと自覚

ーーーーーーーーーー以下引用ーーーーーーー

■バーンアウトとは?

1)「意欲を持って取り組んでいた仕事に対して、急にやる気が出なくなった。」 

2)「これまでがんばれていたことががんばれなくなって、どうでもいいとなげやりになってきた。」 

3)「目標を達成して、さあこれからという時なのに、気力がない。」など。
です。
 

この心が燃え尽きたように意欲を失った状態を、バーンアウト・シンドローム(燃え尽き症候群)と言います。 

■ バーンアウトの特徴 

1)情緒的消耗 

感 情緒的消耗感とは、感情的なエネルギーが枯渇している状態です。身体も疲れているのですが、特に心の面で力を出し尽くした消耗感が特徴的です。 意欲が高かった人や責任感のある人ほど燃え尽きてしまいやすい。 

2)脱人格化 

人に対して気遣いをする余裕がない、人に興味が持てなくなる、人の気持ちに共感しづらくなる、コミュニケーションがおっくうになるといったことです。 

3)達成感の低下 

バーンアウトする前は意欲的に取り組み、それなりの成果や達成感があった人が、やる気を失い、がんばれなくなったとしたら、パフォーマンスの質の低下は避けられない。
前のような結果は出せなくなるでしょう。 

達成感 低下
やりがい 低下、
自分自身の能力への疑い 浮上
 

■ 心的エネルギーを取り戻すために何をしたらいいのか? 

1)心を休める時間をつくる 睡眠や休養 = 物理的なお休み
ぬり絵、写経、編み物、プラモデル、運動=心を休める時間=自分を苦しめる考えと距離を取れる時間 

2)価値観を見直す バーンアウトは「これまでの延長ではどうにもならない」という地点に立つことで 「自分にとって何が大切か?」を自分に問うきっかけでもあります。
=より自分らしい生き方を手に入れるチャンス 考え方・感じ方の調整
=「こうでなければならない」という完璧主義をゆるめる
  自分や他人への期待を手放す
   優先順位をつけて取捨選択、
  できない自分を受け入れる

■ 自分は何が好きで、何が喜びで、何が楽しいのか?
調べ方 その1)

仕事が忙しくてあきらめていたことや、これまで自分に我慢させていたことにチャレンジしてみ
その2)「プチ体験をしてみよう」くらいからがいい
その3) 楽しさや喜びを心に取り戻す
=心に活力 = 意欲
 

以上メマガより抜粋引用… 成形当方。


■ そもそも 山が好き

雪山が好きで、クライミングはそのついででしかなかったんだよなー

国際交流が好きで、クライミングは、そのついで。
雪が好きなんであって、山ならどこでもいいわけでもないし…どこか寒いところに行くべきだなぁ… アイス登りたいな~。

 ベースキャンプの帰りの奥多摩林道でバーストしたタイヤ(笑)今ではすっかり自分でスペアタイヤに変えれる女になりました…


2022/09/07

聞かれると嬉しい…英語の勉強…

■ TOIECは2回目でほとんど満点

当方IELTS7.0です。TOEICは925/950。2回目のテストでほとんど満点だったので、それ以上、受ける理由を失い、ここ20年くらい受けていません。なぜか英語力は向上しているので、また受けてくれと言われても、うける気はしませんが。お金の無駄です。
 
昨日、勉強法を聞かれ、以下のように解説しました…
 
1)どのようなテストでも、テスト勉強は、実力ではなく、テスト慣れ。時間内に答えられなければ、分かっていても、点数、下がる。したがって、テスト対策の基本は過去問です。
 
2)英語系の外国のテストは、コミュニケーションを目的にしているので、基本はリスニング。聞いて理解できないと話にならない。ので、問いを理解できるように、まずなる。
 
3)会話力は、浮かんだ英語を口で話すための条件反射力・・・つまり、脳と口の運動神経の発達促進。これにはシャドーイングで、聞こえた英語をそのまま口にする練習…意味は、分からなくていい。やっていれば分かるようになる。
 
これをやっていると、5W1Hの答えには、すぐ答えられるようになります。かかる期間は、個人次第。運動神経ってことなので、逆上がりができるようになる系、です。
 
4)次の段階は、長文読解。パラグラフごとに最初の1文か2文だけ読んで、大意を取る練習。新聞だと難しすぎるので、興味がある雑誌があるいいです。私ならクライミング雑誌。
 
ほとんどタイトル以外読まないでいいですが、ポイントは、分からない単語があっても、読む。私でも単語知らないのが一杯なので、新聞は一行づつ読むと辛いです。本でも、分かるとこだけを読んで分かればいいという読み方です。その場合、推理力が必要ですが、正誤を取り違えないように。
 
これは一生かかる。常に勉強。
 
5)この段階が終わったら、ライティング。ライティングは、物まねです。今日来た、アクセスファンドのメール… ひな形と取り出し、自分の引き出しに入れておきます。
 
ーーーーーーーーーーーーーー
Hey 誰それ
I’m 自分の名前
As・・・・として、新しいメンバーを〇〇するのは、TopNotch(一番重要)です。 
What’s 反語、? Anyone (前の反語の受けで言いたいこと)
ーーーーーーーーーーーーーー
 
こんな感じ…で、効果的な表現術をひな型にしておきます。大体、重要な文書は、英文のひな型がビジネス書で出ているので、真似して必要なところだけをいじくればOK。
 
これはクリエイティブライティングというよりは、生活に必要なライティングがとりあえずこなせるためのもの。小説家になるための勉強は後回しです。基本は起、本文、結。大事なことが一番先に来るのが、日本語との違い。日本語は最後に結論がきます。
 
6)最後に、一般の会話の練習
 
これは、
 
 〇〇、Please
 
がスタートです。 今ある状況から、もっとも重要な単語ひとこと、〇〇、を取り出す練習です。
 
事例:
 
お久しぶりが、Long Time No see で通じる。
 
長いことあっていないという大意 
 
 = 長い時間Long Time  会う=See  ない=No 
 
大意の抽出力で、文法とかイラナイ。日本人は、大意がつかめず、先に文法を考えるので、発話できない。
 
No See ができたら、No work, no eat, no sleep, …など、無限に作れるはずだし、Long Time があるなら、Short time、 short while, no time, in time, very long time などなど…色々作れるはずです。
 
■ 正解が多数あるが、正解はある
 
全般に英語力は、1+4=5 の学問ではなく 
 
A+B=5になるためには?と発想し、2+3,3+3,4+1、を思い浮かべる系です。
 
答えが複数ある場合の回答力。 
 
1+4=5型の答えがひとつしかない発想を複数の発想系に切り替えるところが、日本人の大誤解の解除で、刷り込みによる思い込みの解除なので、若いほど楽ですし、一番の肝です。
 
注意点としては、回答が複数あるということを、おバカな人は、3+3=5の回答も正解に要求しだすことです。
 
正解が複数あるということは、間違った回答がないということではありません。 



2022/09/06

ものすごい台風の夜に木下さんというクライマーの死を知る

■ものすごい台風

今夜はものすごい台風で、重低音の風音が鳴り響くので、目が覚めてしまった…。現在、夜中の3時。私は夜間低血糖があるのですが、これくらいの時間に低血糖ならしく…空腹。

重低音の風音=自動的に恐怖=覚醒。

窓辺で寝ている=モノが飛んできたら、ガラスの破片にさらされる? 6階ではそんなことはありそうもないが、自動的に目が覚めて覚醒してしまう。 

こういう資質が、山では役立つ。沢で寝ているときとか… 増水を見越して、沢ではロープを垂らして寝ます。

覚醒したので、パソコンをつける。すると、きのぽん、の愛称で呼ばれる、内輪では著名なクライマーが亡くなったニュースが飛び込んできて、あら…だれだろう?と思ったら、木下徳彦さん、というよく見かけた名前でした。けんじり君が詳しくネットにあげてた。

ーーーーーーーーーーーーーhttp://selfbelay.seesaa.net/article/439644542.html?seesaa_related=category

やむなくゴルジュの中で泊まるときには、増水しても逃げられるような対策をしておきたい。急な増水はひとたまりもなく、時には命さえ奪うこともある。ゴルジュの側壁を見て、高さ5~6mも上にある草が倒れていたりすれば、そこまで水位が上がる事が分かる。どんな天気でも上流に雪渓などがあれば、鉄砲水の恐れがある。絶対大丈夫ということはありえないのだ。

【寝る】
 雨の来襲がありそうな時は、いざというときに備えて、ザックに荷物をしまって、すぐに脱出できる様にしておくことが大切だ。ゴルジュの沢では増水は非常に早く10分程度で増水する。辺り一面に荷物を散らかしておいたがために、増水であらゆるものが流されたという、笑うに笑えない失敗談を聞く事もある。本当に危険な場合は、ウェットスーツを着たまま、靴を履いたまま寝たほうが良いだろう。寝具といっても、泳ぐような季節の遡行はシュラフカバーのことがほとんどだ。靴を履いて寝たところで、使用不能になるほど汚れるわけでもない。足が保温されて暖かいぐらいだ。ウェットスーツも着ていれば、かなり体がポカポカする。ビバークザックという袋状のレスキューバッグがあるが、シュラフカバーの外側に使えば、寒さから逃れる事が出来る。

ーーーーーーーーーーー引用終わり

ノー天気な九州のクライマーといると、何を大げさな、って付き合ってられんと言う顔をされてしまうのですが、脳天気なのは、どちらかというと九州のクライマー側だと思う。

こちらでは、アプローチがほとんどないスポーツルートとか、ボルダーだけで、リスクがある山は、高齢化でやっていないとか、事情は分かるようになったが。

■ 習慣と惰性…山以外に何をしたらいいか分からないから

こちらで尊敬されている御年74歳の米澤さんが山に行くのは、

 山以外に何をしたらいいのか?もはや分からないから… 

でした。

 私はまだ若く、山以外にもやることがある

ので、山に行くのは、行きたいときだけ、でいいかな。老後まで取っておきましょう。

米澤さんは、当時で74歳だったけど、そろそろ誰かがついてやらないと危険かもしれない…。ビレイループが二重に加工されているほどの用心深さでしたが、山って滑ったり落ちたり、で、

若い時には、危険でないことが危険になっていくのが、年齢と山の関係

 ですよね。

■ 山屋のベストシーズン40代で散る

訃報が出ていたクライマーの木下徳彦さんは、特に年齢には問題ないというか、まだ40代後半だったのではないかと思います。74年生まれと言うことでした。荒木さんくらいかな?

男性クライマーの更年期は50歳。

なので、40代後半だと、体力は落ちつつある感じではあっても、山を小さくする発想は持ちづらいだろう…。

一般的には、若い時から継続して登っていたら、40代が一番安全。

理性と体力がマッチして、もっとも合理的判断力に優れる年代です。頼るなら40代の山やです。50代の人は、すでにだいぶ体力落ちています。

ゴルジュにドボンで亡くなったらしい…という経緯から想像するに、体力の限界付近でやる山が若い時から続いて、年齢と体力低下を自覚して、山を小さくする前に亡くなったのかな?と思いました… 記録を見ると、どんどん、高度化していっていたので…、台湾の沢とか。

台湾の沢は、私も海外遡行同人で話を聞いてきたことがありますが、普通の山岳会の見識を越えるハイレベルです。

仙人集会って、山じゃなくて報告を聞くだけなのに、御坂山岳会の先輩を誘っても、「めっそうもない。俺なんて、そんなとこ、行けない」と金玉縮んじゃって、誘っても一緒に行ってくれる人を見繕うのが大変でした…。

海外遡行同人の幹事の方も高齢化し、集会は催行されなくなった…。

ネットで山の知識を分かち合う場

 とか出来たらいいのに…。山行報告を良く聞かないと、山の内容っていうのは、甲乙つけがたい、内容を吟味しがたいものです。Zoomで山行報告したらいいのではないかな?公開で。

例えば、赤本『チャレンジアルパイン』のデータ主体の内容だけを聞くと、相当数の男子が、”俺にも行ける”、とか思ってしまいます…(><)。

ベテランたちに泣きついても、めんどくさがって、

 ”そんな(アホな)奴は、ほっておけ”

とかしかいわないし。

九州以外では、誰も面倒見よくないですよ。 

面倒見てあげたほうが良いような、ちゃんとしたいクライマー達…フランベの子たちとか…も、実力の見極めに関しては、自信過剰なのでは?と思います。傍証としては、クロスケオテ沢の初登記録がエイドだったこと、かな…。ちゃんとしたアルパインのクライマーから話を聞く機会がないから…そうなってしまうんだろう。

■ お一人様クライミング

師匠の青ちゃんも、お一人様アイスクライミングで墜落して、メジャーな湯川で近所でほかの人も登っていたのに、なぜか、発見してもらえず、腰椎骨折の大手術後に私に会ったので、私はリハビリ要員でした。

最近、秋になってきたし、栄養療法で、体力も、だいぶ戻ってきたので、岩場で一本、な気分が復活してきたのですが、一人で登るのは、いかなる場合でも、危ないよな~。たとえ、トップロープフィックスで登るにしても、誰かいたほうが。岩場って、一般登山者に見えない、隠れたコソコソした場所が多いですし。

昔の人は、街の中で、石垣を登っていたそうですが、クライマーがすでにクライマー自身の評判を落としてしまった後の世代は、そんなことは、もはや許されマジ、です。

■ 死にざま

人はいつ死ぬのか?選べません。この木下さんというクライマーの死は、納得と言うか、犬死ではないと感じました。

犬死っていうのは、今初めて人工壁でクライミング習っているところで、ビレイも習得できていない、お上りの人が、根子岳行きたいです!とか言って、根子岳で死んでしまうようなのです。2段を登りたいと言ってノーマットで3級の人が登っているとか。

木下さんの死は、こうしたアホ垂れ系と全然違う。この方は、まっとうな山やらしい生き方をしたんだなと思いました。

よく遊んでいるな~ って感じの記録のかずかずだった。

仏教では中道を行けと言われますが、命を堪能するためには、

突き抜けろ

とも言われ、どっちが本当なのだろう?と常日頃、考えていますが…。

この方、突き抜けていますよね。

こちらで 木下徳彦さんの記録が拝見できるようです。

ご冥福をお祈りいたします。

http://selfbelay.seesaa.net/

   写真は記事と関係ありません。当方が登っている様子


2022/09/03

リスクに向き合うのがアルパイン フリークライミングは、ムーブを楽しむもの

■ リスクに向き合う

リスクをつぶす

というと難しく聞こえますが…


・雨が降るかも→カッパを持つ
・お腹すくかも→食べ物を持つ
・たどり着けないカモ?→計画を立てる
・道が分からないかも?→地図を持つ
・コケるかも→ファーストエイドキットを持つ
 

などなど…言われても見たら、普通のことです。なぜか、みんな、これができない。

見落としたリスク… 例えば、

 ・夜になっちゃった → ヘッドライトを持つ

など、多くの人が経験しない間は、見落とすリスクもあります。

アウトドアのリスク管理と言われてビビる必要はないですが、そう言われて安心しすぎて、何もしなくていい、というのは、安心しすぎです。

カッパ、ヘッドライト、水

は、だから、注意点として、よく言われるわけですね!都会では、ナシで済ませられることが普通なので、大概の人にとって盲点、だからです。

■ スポーツルートなのにR

フリークライミングは、アルパインクライミングと違い、リスクに向き合うゲーム、と言うわけではありません。しかし、外岩に行くとなると、外岩=自然界。なので、多少はリスクに向き合っておかなくてはいけません。外の岩場には、落石を受けてしまうリスクや、雨が突然降ってくるリスク、あるいは、日射や風、気温変化など、インドアにはないリスクがあります。

で、盲点になっているリスク認知が

スポートルートなのにR

です。たとえば、日向神などのボルト配置で、必ずしも岩場をよく知っている人に率いられているわけではなく、トポだけを頼りに来てくれる海外クライマーに、どうトポだけで危険を知らせるか?ということを、ベテランに一緒に考えてもらったのですが、出た答えが 

 スポーツルートなのにRつき。

自己矛盾しているけど、日本の現状をめっちゃ簡潔にまとめている言葉だと思いました(笑)。

言葉の定義からして自己矛盾しているため、ありえないけど、起こっている…そして、もっとも合理的な表記、だったりして…。ボルトのルートだと、スポートと言うことに世界の常識では考えられていますが、日本ではアルパインのクライマーが開拓者の船頭を切ってきたという事情のため、なぜかボルトルートでも、R。
 

その心は、ボルト節約だったとしても、命を守るという用途に役立たない配置のボルトなら、ただ岩を汚しているだけで、実質フリーソロです。

ベテラン開拓者の心にあっただろう、特攻隊の精神…俺が行かねば…は、実際の特攻では、自分では飛ばない人が考案しました。限界のRXにいきなりリードで登る人はいないでしょう。 

外岩5.9RXに ジムで5.11が登れるという人が挑む=限界のRXにいきなり、とほぼ同義です。 

         自分でプロテクションを打てば、Rしても自己責任だが


2022/09/02

UCP1遺伝子…アルパインクライマー遺伝子?

■遺伝子検査おらさい中

数年前に受けた遺伝子検査のおさらいをしています。(ジェネシスヘルスケア社の遺伝子キットは、あまりお勧めではありません。検査項目は多数ですが、興味レベルの項目…耳垢がウエットとか…耳が巻いてるとか…も多く、解説が生活改善に役立つもの、でなく、だから、どうなの?って点が多い)

白筋、赤筋、それらの混合、というボディタイプがあることは、古今東西、知られています。

スポーツ遺伝子をご存知ですか? https://ginza-yobo.clinic/column/252

それらを知ることで、 子供に適していないスポーツを無理強いしてしまう愚は、さけられるかもしれません。

最近、ゲノム分野で技術革新が起きていて、だいぶ明らかになってきているようです。

ちなみに、私は、ヴィーガンを徹底した結果、葉酸欠乏型の巨赤芽球性貧血になってしまったのですが…これは、MTHFR遺伝子というのが直接かかわり、私はCC型で欠乏しにくいタイプですが、メチレーション回路は、高メチレーションで、通常の人より、葉酸がたくさん必要な体質です。

メチレーションに体質が関係すると思うのですが、そこは遺伝子情報はまだアップされていないようでした。血液検査を受ければ、高メチレーション体質か?そうでないか?分かります。

メチレーションについてはこちら。https://miyazawaclinic.net/depression/biotype/

■ 自分に向いたクライミングを選ぼう!という時代へ

九州では、ボルダリングが盛ん、ですが、これは、体質的に、誰がどう見ても、赤筋の発達した人が向きそうです。つまり瞬発系ですね。一般にリードは持久力っぽいですが、クライミング1本登るのにかかる時間は、そう長くないので、やはり全体的に見ると赤筋の人が有利そうなのが、全般的クライミングです。

ちなみに私は、遺伝子的に見て、バランス型です。持久力も並み、瞬発力も並み、と言うことです(笑)。

その並みの人にすら、現代のオジサンクライマーは負けちゃうわけですが…、その能力低下の理由のほうが、遺伝子にありそうです。

 ■ UCP1遺伝子

https://www.nittai.ac.jp/department/exphys/news/detail/Gene.pdf

からの出典です。

私はアイスやっていて、だいぶ適性を感じたのですが… ボルダーには、一切、適性を感じません(笑)。 

ラオスは楽しく登ったので、気温とは関係がないカモですが。赤筋、白筋というのは、ありそうです。

瞬発力(=迷ったらパワープッシュ)を利用する戦略は、全然、私にあったセオリーではないです(笑)。やらされると、落ちること確実な戦略。

 参考:アルゴメディカルサロン http://arugo.jp/



男性クライマーで若いころは、黄連谷も平気だったのに…もう俺はヤダなー寒いところは…みたいな人は、実は、UCP1遺伝子がG型なのかもしれません。    
 

2022/09/01

エターナルフレーム、中島さんのスイスドラツー

 ■ Eternal Frame vs 白亜スラブ vs インスボン

標高 6239m     600mくらい   300mくらい?

ピッチ数:24P    5        12~15 (一日2ルート) 

最高難度:8A    約7A       約6B

※デシマルはヨーロッパグレードへ変換しました。

データだけ見たところ…つまり、体感の気温や空気の薄さによる体への影響、あるいは、アプローチでの体力消耗など…を考慮せず、こんな感じに違います。平地でも、24P登れるクライマーっていないんじゃないかなって思いますが。

 現代初心者クライマー → 白亜スラブ型=ロープに使われてしまい、5Pでもまともには登れない

 ベテランクライマー → インスボン型=年齢的にも、もはや高い難度や厳しい環境のものは登れない

どっちが安全か?というと、リスクを分かっているベテランクライマーのインスボン型クライミングと思いますが…、リスク管理や素早いロープワークによるスピードをベテランにやってもらって、若い奴は、単純で思考力の要らない突破担当、にすれば、

”一日12~15Pで600mくらいの壁で、7A(≒5.11)くらいまでのルートで、アプローチの困難がないもの”

は、登れるんじゃないですかね? 山の素養を色々と身に着けた人ではなくても…。この組み合わせは、男同士のプライドから、成立しないことが多いように見受けていますが。

■ 最高難度が8aだからって、スポーツクライミングで8Aが登れる人ではエターナルフレーム登れない

というのは、明らかなような気がするのですが、そうでもないのかもしれない、と男性の言動を見て思っています。

https://www.climbing-net.com/news/eternalflame_20220728/

5.12を人工壁でやっている若手の男性、OBGのルートで、現代グレードで5.10c、付与グレードが5.9の箇所…うんうんうなって、スカイフックなどのエイドも出して、2時間半くらいかかっていましたっけ…。でも、やっぱり、5.12が今のグレードで、頑張れば5.13行けると感じているようでした。そういえば、ジムの店長さんで、女性のクライマーも、グレード上の上を目指すという意味なのか、5.13を目指す、みたいな意味合いのことを言われたことがありました。これは、婉曲に一緒に登りたくないと言われたのだろうと解釈していましたが…。

私が不安に思うのは、男性クライマー諸君は、やっぱり、

 高い標高の影響

 山で登るということ

 8Aというグレード感

とか、あんまり実感として分かっていないんじゃないかな~と言うことです。エターナルフレームの記事の下で、ボルダリングで、若い男性クライマーが8cを登っていたりすると、ぱっと見に、素人考えの現代初心者クライマーたちの脳裏には

「”8cがこの子は登れるなら、ロープを教えたらエターナルフレームに行けるんじゃ?”とか、思うのでは?」

ということです…。なぜなら、フリーを教えていた熊本の会長さんがそんなノリで若い人を私に回してきたからですが。

■ あいつがやれて俺ができない理由がない、か?

他者がそう思っているか思わないかを別としても、”あいつがやれて俺ができないはずがない”、つまり、”同調”…が、どうも、男性たちの考えの基礎にあるみたいなんですよね…。しかし、ポジティブでいいって言えばそうですが、それは、現実的でないです。

 スタート時年齢

 現在の体力、

 そもそも伸長などの素養

 筋力の有無

など、どうやっても人が越えることができないものはあります。 バレエと同じく、クライミングは、岩に刻まれたホールド、という動かない型に自分のほうを当てはめていく活動なので、どれくらい寄り添えるか?には限界があります。ちなみにバレエは入門する前に、すでに成否が分かれてしまいます。入った時にすでに180度のターンアウトができる人がやるという前提があります。クライミングも似ていると思います。似ていないのは、バレエ界では、一般ダンサーとプロは全く別レベルと理解されていることが、クライミング界では理解されていないのでは?ってこと…

■ 異なる価値観のクライミングを同一グレードで表記することによる錯覚

そこの質の差を、業界ではだれも網羅的に語っていない…。

昨日ユージさんと小山田大さんの動画に巡り合ったので、ちらっと見てみましたが、どうも

 命がかからないクライミングをしている人たちのクライミングの楽しさ

というのと、

 山での登攀の愉しみ

は、全く別物であることが、片方からは片方は見えない、みたいなことになっているような気がします。

 

そこへ、グレードが入ってきて、グレードと言う一つの物差しで、異なる価値観の両者を結び付けようとすることで、全く違うものなのに、同一線上にあるかのような錯覚

が生まれてしまっているのでは?、と思うのです。

もっと厳密に誰か分かる人がクライミングの困難さを語ってやればいいのかもしれません。

■  市民クライミングとの差の錯覚

アルパインの価値観の中にも、”オールフリー”(一回もセカンドでもテンションしないで登る)、ワンプッシュ(一回こっきりのトライで完全に登りきる)などのフリーの価値観が侵入していると思いますが、市民レベルのアルパインクライミングで、セカンドが落ちてロープにぶら下がったからと言って、残念だったねと言う人はいません。

ので、市民クラスのクライマー群とは、アルパインクライミングのクライマー群の中でも、価値観が違ってきています。

市民クライミングのレベルが下がり、トップレベルのレベルが上がり、乖離が極端ということです。 

そこが見えていないので、市民クライミング側のクライマーたちが、まるで、トップクライマーが浴すべき尊敬を、得て当然みたいな感じ…平たく言えば、慢、になってしまっているような気がします。

■ 中島さんの記録

ドラツーの中島さんが、アイロンナイトを登った記録が出ていますが… これなど、実はものすごい成果なのではないか?と思います。

現代アルパインクライミングの成果を上げるのに、ドライの技術はマストというか、ないと話にならないというか…アイスが登れても、山の上でアイスが途切れたら登れないというのでは、続きが登れません…。ドラツーはハングを登るので、プロテクションは、すでに打たれていることが多いですが、それは未踏の山で期待しないにしても、垂直クラックにアックスを差し込んで登れるくらいのドライの技術は必要だろうと思います。

でも、現在、ドラツーって、クライミング業界の中では異端ですよねぇ…私は、将来のアルパインクライミングの発展のためには、ここが抑えるべきポイントと思いますが…

■ クライミングのPPM

PPMというのは、マーケティングで使うマトリックスです。

 

1)フリークライミング

2)スポーツクライミング

3)ボルダー

4)アルパインクライミング

だと思いますが、新たな2)の可能性が高いのが、現在1)のドラツー、ではないかと思いますが。

ドラツー、フリーで普通にやるルーフより、うんと身体負荷が大きいので、たぶん、もう登れないところがどこもないなーと退屈しているユージさんのようなトップクライマーでも満足するんじゃないかと思いますが…

 ギア代が高い上、国内で登れる場所がないって話もありますが。

逆に市民クライマーなら、ちょっとやってみれば、ビックリ仰天すること請け合い。特にオールドクライマー。 この程度の壁を登って偉ぶっていた自分が恥ずかしくなるかもしれません。

■ 今日の名言

これは東大の上野さんの名言と言われている祝辞です。

《世の中には、がんばっても報われない人、がんばろうにもがんばれない人、がんばりすぎて心と体をこわした人……たちがいます。がんばる前から、「しょせん、おまえなんか」「どうせ、わたしなんて」とがんばる意欲をくじかれるひとたちもいます。

あなたたちのがんばりを、どうぞ自分が勝ち抜くためだけに使わないでください。

恵まれた環境と恵まれた能力とを、恵まれない人々を貶めるためにではなく、そういう人びとを助けるために使ってください。

そして強がらず、自分の弱さを認め、支え合って生きてください》

2022/08/31

大人の発達障害の増加=現代初心者登山者の遭難増加 かもしれません

■ 大人も発達障害 

こちらにNHKの記事がありますが、成人の発達障害の事例も増えているようです。

https://www.nhk.or.jp/gendai/articles/4480/

師匠の青ちゃんは、確実に、「俺、ADHDだから」という自覚があったようですが…それでも、お勤めを立派に果たし、お孫さん数名の立派なおじいちゃん。

日本初のレスキュー隊の隊長を30代の若い時から務めて、山でADHDが問題になる、という様子だったことは、集合時間を間違えて、車で凍えていた時くらいでしたが… 先入観というのは、強くて、阿弥陀のバリエーションの初級のにさえ、警戒して行きたがらない…『八ヶ岳研究』くらい、上級者だから知っているハズというのは、こちらの先入観で、知らないようでした。

行ってみて、なんだ簡単じゃん、となって、途端に「もー帰ろーよー」となってしまい、勝っちゃんと私のリード練習には一切無関心なようでした(笑)。この行動、今思うと発達障害っぽい。

青ちゃんは、上級者でしたが、そうでなくて、一般登山(ロープが出ないレベルの山しかしない)人たちの間で、

  認知症&発達障害

の度合いが強いのではないか?と思います。

■ 自閉症? 文字通りにしか言葉を受け取れない

先生が教室に入って「暑いね」と言えば、何も言われなくても、窓を開ける、のは、私は日本文化の問題かな?と捉えていました。アメリカでは、先生の側が、「窓を開けてください」と指示するのが普通です。が、多文化カルチャーなので、日本人のように、相手の意図を察する、というのが、社会人の常識化されていないためです。

しかし…日本でも同じ現象が起きているので、これは、教育や文化の問題ではなく、

発達障害

としてとらえ、

栄養学的欠損

の問題としてとらえたほうがいいのかもしれません。

事例としては、

 落石注意

本当に立ち止まってラクを見てしまう人が多数。

「落石注意」→ 「速やかに通行せよ」

アクションベースの指示語に書き換えるべきかもしれません。 

 

■ 栄養施策の違い

実際のところ、米国では、法的に強制添加されている葉酸が日本の小麦には添加されておらず、ガンを含む、ほとんどの成人病が

質的栄養欠損

の結果であると指摘する医師もいます。実際、米国で下がっている認知症患者やがん患者の数は、日本国内では増加しています。 

 

 

■ 負の強化子

しかも、山小屋は、ジャンクフードを推進する負の強化子になってしまっているのです。


 

2022/08/29

オルタナティブライフへの回帰を感じる承認欲求

■ 承認欲求は続くよ、どこまでも

山も上級者になると、ピッカピカの新品のゴアテックスのジャケットなんて着ているとダサいから、みんなくたびれた服を着て、”ベテラン風情”をそこはかとなくPRし始める。 

実際、”山で高齢者でピカピカの服を着ている人”は、ガイドさんたちの側も、「お上りさんなんだろうな~」と思うし、そう思われるようにしていることは、生存戦略上、正しい。間違った登山道に迷い込んでしまわないか、気を付けて見ていてもらえるからだ。


先日、焼き畑の会に行ったら、いつも畑で着ている服で行ったけど、くたびれ度合いが足りていなくて、「もっとくたびれた服、来てくればよかった…」と思った(笑)。焼き畑の会のような、自給自足度=達成度、みたいな場では、服はヨレヨレであればあるほど、素晴らしい…。

ので、結局、大人になっても、承認欲求…つまり、みんなに
 

「仲間であると認められたい」

気持ちは、消えないものである。
 

以前、大学教授をやっている友達のデイブに、ポツンと野ざらしにされているBMWを「あれ、どうしたの?」と聞いたら、「大学教授になってすぐのころ、教授仲間に入るために欲しかった… 愚かだったよ…」と語った。

高い承認欲求代だ。

かんがえてみれば、大学に入りたい!というのは、基本的にアミューズメントパークと現代の大学が言われて久しいことを思えば、エリート仲間に入りたい!という承認欲求代。で、車より高いかもしれない。

そう思えば、夜学の国立四大というのは、安い承認欲求代金だとも言えるか。育英奨学金の返済に20年かかったけどね。

■ 藍染め…ヒッピー界隈での流行

昨日は、ぶらりと入った手作り用品の店で、糸島の作家さんの藍染めのズボンを見てしまい、つい、衝動買い…14000円也。

いや~、負けてくれたけど、出費しちゃったなぁ…トホホ。

これも、ヒッピーライフへの承認欲求であろう…

ヨガをスタートした時は、ヨガウエアが、その承認欲求のために必要で、ブラックマット19800円也(もはや使っていない)。山をスタートした時は、山ウエアが、その承認欲求のために必要で、私はエコロジー派なので、いやいやながら消極的選択で、パタゴニアに出費。

…仲間に入る費用…コストがかかる。

■ アデュー!クライマー時代

でも、一つの活動を手放し、次の活動に移りつつある、サインともいえる。これは、諸行無常を考えると、良いことだ。

 承認欲求が自分らしさへと同期していれば、

別に受け入れても良いのではないだろうか?

BMWを買ったデイブも今では、軽トラである。

これは、私のクライマー時代が、現在、さらに遠のいているという意味でもあると思う。

アデュー山時代。ウェルカムヒッピー時代。

(ヒッピーというのは適切な語が日本語にないための便宜です)

参考サイト

https://swingroot.com/disappear-esteem-needs/