2022/09/03

リスクに向き合うのがアルパイン フリークライミングは、ムーブを楽しむもの

■ リスクに向き合う

リスクをつぶす

というと難しく聞こえますが…


・雨が降るかも→カッパを持つ
・お腹すくかも→食べ物を持つ
・たどり着けないカモ?→計画を立てる
・道が分からないかも?→地図を持つ
・コケるかも→ファーストエイドキットを持つ
 

などなど…言われても見たら、普通のことです。なぜか、みんな、これができない。

見落としたリスク… 例えば、

 ・夜になっちゃった → ヘッドライトを持つ

など、多くの人が経験しない間は、見落とすリスクもあります。

アウトドアのリスク管理と言われてビビる必要はないですが、そう言われて安心しすぎて、何もしなくていい、というのは、安心しすぎです。

カッパ、ヘッドライト、水

は、だから、注意点として、よく言われるわけですね!都会では、ナシで済ませられることが普通なので、大概の人にとって盲点、だからです。

■ スポーツルートなのにR

フリークライミングは、アルパインクライミングと違い、リスクに向き合うゲーム、と言うわけではありません。しかし、外岩に行くとなると、外岩=自然界。なので、多少はリスクに向き合っておかなくてはいけません。外の岩場には、落石を受けてしまうリスクや、雨が突然降ってくるリスク、あるいは、日射や風、気温変化など、インドアにはないリスクがあります。

で、盲点になっているリスク認知が

スポートルートなのにR

です。たとえば、日向神などのボルト配置で、必ずしも岩場をよく知っている人に率いられているわけではなく、トポだけを頼りに来てくれる海外クライマーに、どうトポだけで危険を知らせるか?ということを、ベテランに一緒に考えてもらったのですが、出た答えが 

 スポーツルートなのにRつき。

自己矛盾しているけど、日本の現状をめっちゃ簡潔にまとめている言葉だと思いました(笑)。

言葉の定義からして自己矛盾しているため、ありえないけど、起こっている…そして、もっとも合理的な表記、だったりして…。ボルトのルートだと、スポートと言うことに世界の常識では考えられていますが、日本ではアルパインのクライマーが開拓者の船頭を切ってきたという事情のため、なぜかボルトルートでも、R。
 

その心は、ボルト節約だったとしても、命を守るという用途に役立たない配置のボルトなら、ただ岩を汚しているだけで、実質フリーソロです。

ベテラン開拓者の心にあっただろう、特攻隊の精神…俺が行かねば…は、実際の特攻では、自分では飛ばない人が考案しました。限界のRXにいきなりリードで登る人はいないでしょう。 

外岩5.9RXに ジムで5.11が登れるという人が挑む=限界のRXにいきなり、とほぼ同義です。 

         自分でプロテクションを打てば、Rしても自己責任だが