2020/03/02

ミクロトワンソンとめちゃうまの無農薬トマトジュース…

■ パーティ自立の掟、という囚われ
 
実は、アイス初年度で、鈴木さんと言う師匠さんに、初めて湯川に連れて行ってもらったとき、私は、靴を忘れて行ってしまい、結局、登れなかったんです。この時は、いつも畑用に入れていた長靴で対応。

その時、ミクロトワンソンで、保科ガイドが講習していて、そのかわいそうな私を見て、トップロープを貸してくれるって言ったんですよね…。

ところが、師匠の鈴木さんがそれを断っちゃったんです…(><)。なんで~?!

私のことを覚えていてくださったのだと思い、私はロープを借りたかったのですが…。保科さんのガイド講習で私はアイスをスタートしたので、講習生特権発令の大チャンスだったのに…。

どうも、他パーティからロープを借りるのはいけないという、パーティ自立の掟?が、あるらしいという気配でした。

■ リード至上主義という檻

この写真の時のミクロトワンソンは、
危なくて登れない系です…ほかの時も、下地が水たまりで、微妙。

しかも、その後に一緒に行っていた師匠はアルパイン系の人だったので、リード至上主義なので、下地が悪くても、歩いてトップロープ張れるというのが、ミクロトワンソンの美点なのに、リード以外ダメって人で、もうビレイヤーの私は大変でした…。

水たまりビレイ。むしろ、この時、長ぐつを掃きたかったですよ…(><)。

私にもリードを強要したので、水たまりのため、ビレイヤーが離れる位置に立つミクロトワンソンは登っていない…。

当時は、トップロープソロの方法を教えてもらっていませんでした。

最初の師匠の鈴木さんは、クライミングは遊び、という割り切りがある人で、伝丈沢アイスでは、滝つぼが解けたアイスを二人でトップロープで遊びました。ビレイは滝上からです(笑)。マルチのセカンド確保と同じですよ。

一緒に行っている相手が反対だったらよかったのに。

ので、私の未練の一つミクロトワンソン。

2度までも、師匠らが、自ら入っている檻のために、登れなかった記憶のアイス。

■ 俺なんて平凡クライマーという檻

これとトマトジュースがセットになるのは、これも

”自ら入っている檻”

を思い起こさせる事件だから…。

このトマトジュース、某ギリギリクライマーの方が作ってくださった無農薬トマトジュースなんですよね…。

師匠の宴会に、その超有名、厳冬期黒部横断の方が来るというので、自分が知る限りの甲府の若いクライマーに声を掛けたんですが、誰も来ない…。 

私が言っているチャンスがチャンスと分かる人がいなかったんですよね。ギリギリの人に会っても、私みたいな初歩をやっているクライマーだと、出会いを生かせないというか…。

せっかく、未踏のルートを登るときにどういう作戦をしたらいいか?聞けるチャンスなのに…

でも、今のクライマーが興味があるのは、未踏のところに行くことではなく、自分がどうやってグレードピラミッドを上がるか?のほうなんですよね… 

欲しいのは、周囲から尊敬と自分の力を試したい!のほうが主たる動機だからなぁ…。知らないところに行きたい!って人は少ない。

…というので、おいしい無農薬トマトジュースを持ってきていただきましたが、私みたいなチンチクリンの人がおいしくいただくことになったのが象徴的でした…。行っておきますけど、私はおこぼれを頂戴しただけですからね。

私が幸運に恵まれているのは、

入っている檻

が、ただ少ないから、かもしれません。