2020/03/28

アクシデントによって起こりうる事態を自分が受け入れるかどうか?

私が知っている事例です。ちなみに私はまだ登攀は4,5年というところです。

1)山岳総合センターの講師(つまり信頼している相手)と初級バリエーションの西穂~涸沢岳西尾根縦走に行き、涸沢岳西尾根で滑落。死亡、33歳。奥さん身重。

2)花谷ガイドの主宰のヒマラヤキャンプ参加者(つまりきちんと教わった人)。宝剣で400m滑落、開放骨折。ヘリレスキュー

3)中山尾根で滑落。雪1年目、若い男性。もともとリスク認知が浅く、教育をきちんと受ける機会がなかった人。

4)ベテラン。屋根岩2峰懸垂下降ですっぽ抜け

5)ベテラン。奥穂、間違い尾根で遭難。凍死。

6)ベテラン。アイストップロープソロ登攀中に懸垂で失敗。原因はロープ凍結。

7)保科ガイドの講習中に三ツ峠で参加者墜死。詳細不明。

8)四阿屋。ランナウトした3ピン目で墜落し、グランドフォール、腰椎骨折。

9)小川山 ストリームサイドでソロ登攀中に墜落 詳細不明

10)烏帽子 ランナウトもない、初心者課題にて墜落、足首骨折

11)スラブ 墜落にて骨折。

墜落して怪我になり、レスキューになる場合、ベストのビレイをしていたとしても、互いを責め合う結果になり勝ちです。

その結果から見ると、おそらく、クライマーはオウンリスクを受け入れてはいなかったのでしょう。

私自身も、足を肉離れした時に、何度もパートナーに「歩くことも痛い」と訴えたのですが、応急処置も、医療機関にかかるための帰宅も、許されず、連れまわされて、ひどい目に遭いました。その人は反省した時に、「経験から大丈夫だと思った」そうだったので、経験が同行者を無視しろ、と教えるなら、もうこれは同じことを次回もやるということだと理解し、以後は登っていません。

失敗は誰にでもありますが、その失敗から、いかに多くを学ぶか?をいうことが大事です。

事故が起きた場合の対処法については、双方で合意をあらかじめ作っておくことが大事です。