最近、知り合った人が高齢で亡くなった父親の喪失に苦しんでおり、グリーフケアが社会に浸透していない現実を知ることになった。
普通の人間関係では、いきなり初対面の人に「父が亡くなって(およよ…泣き崩れる)」と、他の人は、サーっと引いてしまう…それも分からないでもない。
少し前に自然農の仲間で、母が死んで…と泣く人がいた。その方の母親も80代後半で、それを聞いた途端に周囲の人の心配が半減したんだが…それでも、親を亡くした場合にショックを受けるのは、気の毒、であることは変わりがない。
■ ペットロス
故・吉田和正さんは、お母さまが亡くなった後、ペットの拾い猫を亡くしてしまい、長らくペットロスの痛みをつづったブログを書いていました。世界でトップに上り詰めたクライマーが、猫の死で、再起不能に…その後すぐ亡くなりました。
■ 仲間の死
私は、本格的な登山をスタートしてすぐ、新井和也さんという知人を劔で亡くし、余りにびっくりしたので、勤務中の後立の山小屋から山梨へ帰って、三つ峠へ行きました。そこが彼との思い出の場だったので…。そこで一人目のクライミングの師匠に遭いました。
その後、涸沢岳西尾根で講習生仲間を亡くし、その後、私をパートナーにと来てくれた人が宝剣で開放骨折。
アルパインは嫌だなーと思い、安全を求めて、フリーに転じたら、なんと、自分がビレイで落とされて、九死に一生…
■ 見せかけのええかっこしいの死で本当に死ぬ人多数
山の世界の根本原因は、山に行く人が安易なリスクを求めており、
真の冒険を伝えている人が誰もいない、
ということです。つまり、判断を伝えている人がいない、ということです。花谷さんくらいですかね?やろうとしていたのは…
クライミング業界では、毎年人が、安直な考えのせいで、たんまり死んでいますが、誰も死に向き合っていません。
人の命、超かるーいのがクライミング業界。
命の尊厳どころか、命、超軽いです。
野田勝さんの死で山野井さんも本を書いています。
■ 若くして亡くなること
この回の話は、まるで私のためにおかもん先生、話してくれたのかもなー。
弟は24歳で突然死したので、余りにビックリ?して意味が分からず、グリーフ(悲嘆)していない。
80代後半で肉親を亡くした人の悲しみには、この回は寄り添いにくいかもしれない…
https://grief-school.net/project/griefcare-entry/?fbclid=IwAR2re4Rc1tjI_q1lBjykWHbcbQQWEfcTkXQ3RffP00kI8SMOmYNOrJ1wAls