2022/12/21

山や×オーソモレキュラー栄養医学

 ■ オーソモレキュラー栄養医学

 2月3月にうつ病になり、希死念慮が出たので、はて?これはおかしいと思い、本格的に勉強して、8月には、回復しましたが… こういう風にするのが、クライマーや山ヤ、つまり、強度の高い運動をする人にはいいのではないか?というのが少しあります。

■ 卵  いくら食べても大丈夫

山ややクライマーは、伝統的に、貧乏、で、食事も質素な中で耐えている、というのが定常だと思うのですが…もし、そうだとしたら…

卵はかなりお助け食材です。

古い知識では、卵はコレステロールの原因として一日1個まで制限があったと思いますが、一日1パック食べるみたいな偏食でなければ、卵は

アミノ酸スコア100

で、貧乏な人はこれだけで、一日の必要なアミノ酸・プロテインのスコアアップにつながるお助け食材です。

大事なことは、体重×1g 以上のプロテインを毎日摂り続けることです。でないと筋肉が痩せる。特に怪我で療養中は、卵、です。カロリー制限しても、プロテイン制限してはいけないです。

■ プロテインをとる

毎日、20g×2のプロテインをとるように指導されていますが、私は取れないので、5g×2を頑張っていますが、肉でプロテインをとると資質過剰になります。ので、ホエイプロテインを定期的に取る食習慣があるといいと思います。山にも持っていくのが楽ですし。

■ アルコールを控える

アルコールを飲むのは、ほんのちょっとにして、大量の大酒というのは、エネルギーを生産するビタミンB群の消耗につながるので、山では避けたほうがいいです。

■ カフェインは適量

一方カフェインは、大量でなければ、適量であれば、害よりメリットが多いようです。

■ 炭水化物をとるときはB50とセット

iherbで買えるB50は、800円くらいで、大変おススメです。B50のタブレット1個に含まれるビタミンを、豚肉で摂るということになると、3.7kg食べないといけないなどということになります。

B50タブレットは破格値と言っていい安値ですので、上手く活用したほうが食費節約になります。

ちなみに、神経伝達物質の合成に必要な栄養素は、

プロテイン、鉄、葉酸、B6 

です。メンタルが悪化している、やる気が出ない、という方には、B6タブレットがもし聞けば、ビタミンB不足ということです。B6だけでも購入できますが、価格があまり変わらないので、B50のほうがおススメです。

■ B12

B12と葉酸が欠乏すると、貧血になります。言うまでもないですが、貧血は、アスリートすべての敵。 鉄を補給しても良くならないです。

血液検査をして、フェリチンという数値を測れば、鉄不足がはっきりします。血液検査が健康保険で出来る範囲にフェリチンが含まれていないので、検査するのが大変ですが、前述のB50には、葉酸400、B12 50以上が含まれているので、800円くらいですから、摂り始めて見て、120日後に体調がよくなったら、巨赤芽球性貧血(通称、悪性貧血)だったということです。

血液が更新されるスピードは120日です。なので、例えば、ヒマラヤの高所登山の計画が、あれば、その4か月前から、摂り始める必要があります。

■ 消化力

いくら栄養を摂っても、消化力・吸収力が落ちていては、体からスルーして便になって出て行くだけです…

山やの力の差は、内臓力だ、と誰かも言っていました。内臓の力を上げるには、日ごろから、

よく噛んで、食べる

が必要です。噛まないで早食いがサラリーマンの掟みたいになっていますが、あれをやるとタンパク質の消化ができず、一方で、糖質や資質は普通に吸収されてしまい、消化の面で消極的な、選択になってしまいます。

どうしてもちゃんと噛めない人は、消化用のタフマップを処方してもらうか、漢方の六君子湯を常用して胃腸の働きをサポートするという方法があります。

私は胃腸が弱いので、六君子湯を今取り入れたところです。

■ 低糖質ダイエット

糖質ですが、極端な糖質制限をしなくても、普通に食品から糖質は取れますので、ビタミンB群の消耗を避けるために、砂糖を使った甘いお菓子を日ごろは避けておく、のが良いことのようです。

スタバなどでコーヒーを飲むときは、ナッツをおやつにするとよいです。ミネラル補給ですね。

糖質に偏る食事に体が慣れると、インシュリンを消耗してしまいます。ナルコレプシーではありませんが、意識が飛ぶ、みたいなことがある人は、反応性低血糖、の可能性があります。

現代の低価格の食事だと、高炭水化物食になります。例えば、ラーメン&チャーハン、みたいな食事です。これだと全く栄養価的には価値がないですから、山やは自炊がおススメですが、そうなると何を食べようか?みたいになりますが…

単純に市販のお弁当から、ご飯を全部除去、だけでも価値があります。

その際に、お酒をお供としないように気を付けてください。もしどうしても飲まずには、おかずだけで食べるのは、無理!というなら、赤ワイン、あるいは、ハイボールがおススメです。

日本酒やビールでは糖質と同じことになります。

山のため、と思えば、アルコールなし生活も大丈夫ではないですかね?

■ 運動

運動量が上がれば、それに従って必要なカロリーが上がります。運動=炭水化物、と覚えてもいいかもしれません。

プロテインをとるべきタイミングですが、運動後にプロテインをとるべきという定説がありますが、どこで摂っても、効果があるようですので、まずはプロテインが不足する害、のほうに認識が高まる必要があるようです。

疲れが残って抜けない人は、グルタミン、不足です。これは味の素ではなく、グルタミン、です。

高額ですが、musashiのグルタミンは本当に疲れを軽減します。

■ 発達障害の人

クライマーで、ビレイが出来ないとか、ピンチになると慌てふためくとか、発達障害気味の人は、ミネラルの不足があると思われます。

HSP(ハイパーセンシティブ)の人は、マグネシウム、亜鉛が不足しています。

多動で物覚えが悪く、集合時間を間違えて来てしまうような人は、鉄、亜鉛不足ではないかと思います。

鉄の不足で男性でも、フェリチンが下がれば、メンタル鬱気味になります。フェリチン50以下で、鬱病になると言われており、要求値は100以上です。

私は、5月に測定した時は、21しかなかったので、そりゃ鬱になるよね~でした。

■ 母親の葉酸不足

余談ですが、母親が妊娠時に葉酸・鉄不足があると、発達障害気味に子供が生まれることが知られています。

海外では、菜食ビーガンになっても、小麦に法的に葉酸と鉄が含まれているので、妊婦が葉酸不足というのはなりにくくなっています。同じ理由で高齢者の認知症も発生します。

■ メンタルのビタミン…ナイアシン

ナイアシンは、メンタルのビタミンと言われています。ナイアシンはナイアシン療法という特定のビタミン治療が確立しているビタミンです。

ですので、アスリートに必要というわけではなく、特定の精神疾患が疑われる人に必要です。

ビタミンB50に通常の人に必要なナイアシンは含まれていますし…。

私の場合は、摂ってみたら非常に快調になったので、ベジタリアン歴30年と経歴が長いので、3年ほど続けてみようと考えていますが、普通のアスリートには不要だと思います。

ナイアシンは統合失調症の特効治療と言われています。価格も非常に安いですので、統合失調症気味だったり、気分のアップダウンが激しい、天気痛がある、などの人は、1瓶試してみて、効果があれば、ナイアシン欠乏症だったということです。

光過敏症の人もナイアシン欠乏が疑われます。

■ 山やの強さの源

以前から、山やの強さの個人差は、何に基づくんだろうな~と思っていました。

体力の個人差、ランナウトに耐えるメンタルの強さ、

そう言うものです。若い時に飢餓経験があると、飢餓に強いと言われていますが、基本的には、飢餓は、生命にはマイナスです。ですが、一度糖質が枯渇しないと、脂質を使うエネルギー回路にスイッチが入らないです。

資質と言えば、ラードを持っていくというのは、栄養学的には片手落ちな気がします。資質の代謝経路は、こちらです。

この図にあるようにB群の補酵素がないと回路がまわらないです。最近発見した盲点はクエン酸で、クエン酸回路を回すのに必要ですので、肉料理には黒酢を使っています。

いかにビタミンB群が重要か、ということですので、山に行く際は、日数分のビタミンB50タブレットを持っていくのがおススメです。

幻覚や精神錯乱などは、栄養学で科学的に説明がつく現象です。

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