2022/12/31

心理的虐待の言い訳に自己責任という言葉が使われている山の世界

 ■ 自覚できない虐待とは?

この本より引用です。https://amzn.to/3WGaZ2L


心理的虐待やネグレクトとは以下のようなことです。
 

「小学生の時に熱があって息苦しかったのに、そのくらいで学校を休むなと言われて家を出された」

=ネグレクト。
 

「学校で苦しそうにしているのに先生が気づいてくれて、計ったら40度あって、親が呼び出された。すると親は不機嫌で、なんで熱なんか出すんだ、となじられた」

=心理的虐待。
 

「学校でいじめられて親に相談したら、ああ、そうなの、で終わりだった」

=心理的ネグレクト。
 

このような場合、周囲からは虐待は見えません、ということです。


■ 私のクライミングで起こったこと…と同じですね…

 「岩場で肉離れし、立つだけでも痛かったのに、そのくらいなんだ、と言われて家に帰してもらえなかった」

=ネグレクト。
 

「岩場でいやいやながら登って、苦しそうにしているのにトニーが気づいてくれて、普通の思いやりある関係性で登ったら、楽しく登れた。すると相方は不機嫌で、なんで俺とは登れないんだ、と態度でなじられた」

=心理的虐待。
 

「無謀な登攀について行けず、ベテランに相談したら、もっと危険な登攀…二人を一人がビレイする状態…で登る羽目になった」

=心理的ネグレクト。
 

このような場合、周囲からは虐待は見えません、ということです。

ほんと、このような関係性はTOXIC(毒になる関係性)ということなので、愛情あふれる関係性でない場合は、最初からスタートしない、というのが大事です。

■ 登攀力だけではなく、お金や物でつながる関係

というのも、

 心でつながらない

ので、難しい関係になるかもしれません。

もちろん、能力には偏りがあるのが人間なので、ある人がリード向き(ランナウトを怖がらない、突破力がある、確実な支点構築が得意、ロープワークが確実)で、他の人がフォロー向き(担いでも登れる、ビレイが確実、など)というのはあると思いますが、その関係性の中で、

 権利意識

もっと相手から搾り取ろう、という意識が生まれると、これはヤバい関係性です。

 

 いや~ JFAが助けに来てくれた。ありがたかった。それほど、九州のボルトはヤバかったんですね。