2022/12/22

姉キャラを乗り越える

 『いつも無理してるなと思ったときに読む本』より

■チェックリスト 

  • しっかり者で、一人で何でもできる  ★★★
  • 周りから頼りにされている ★★★
  • プライドはちょっと高めだと思う ★★
  • 人に頼るのが苦手、甘えるのはもっと苦手 ★★★
  • 弱みを見せることができない ★★
  • 考えすぎたり、一人で抱え込みがち ★★★
  • 面倒見は良いが、自分のことは大体あと回し ★★★
  • 「ちゃんとしなきゃ」と思うことが多い ★
  • 誰かのために頑張るのが好きだけど、いつもオーバーワーク気味 ★
  • 「いい女」と言われることが多いけど、あまり自覚はない 
  • 実は男女関係にちょっと自信がない ★
  • いつも誰かの期待に応えている気がする ★★★
  • 自分はちょっと不器用なところがあると思う ★★
  • 肩の力の抜き方が分からない ★

 自己評価 ★出つけました。

■ いつまで頑張れば楽になれるんだろう?

フリークライミングにきて、「いつまで頑張れば楽になれるんだろう…」と考えるようになりました。アルパインをやっていた頃にはありえない…。

フリーってやってもやっても、これで良し!がない世界です… 

”私のこれで良し!” は、”うーん、ロープ屈曲せずにうまい事プロテクション打てたな~”とかでした。

■ リードに進むための基礎力としてのフリー

リードに進むには、基本となるフリークライミング能力が必要です。それが、どの程度のものなのか?というのが、あまり明らかにされないので、どこまで頑張ったらいいか?というのが分かりにくいのが原因です。

私はアイスが一番進んだクライミングなので、アイスで表現するほうが楽なのですが、

Ⅱ級 歩き

Ⅲ級 緩傾斜

Ⅳ級 70度 初心者でもセカンドならその日に登れる

Ⅴ級 80度 垂直

Ⅵ急 90度 オーバーハング 氷柱 

ですが、初心者のリードは、Ⅳ級なので、Ⅴ級が落ちる気配まったくなくスイスイ登れるスキルが、Ⅳ級リードの条件です。たぶん、男子は、そこらは無視して、勝手に登っているので、リードまで進んだ人でも、きちんとした内容のリードではなく、ロープ屈曲しまくりのほっといたら自然にロープドラッグで登れなくなる系のリードのようでした…たぶん、指導を受けていないのではないか?と思われました。

フリークライミングで一般的男子が登れる程度まで一旦クライミングができるようになってから、アイスに来た人は、Ⅵ級は上手なのですが、Ⅳ級が超下手くそで、Ⅱ級で転んでいたりするものです。

同じことが、クラックでも、外岩のルートでもいえ、易しいルート…例:リッジ…で学ぶべき、ロープの配置方法などをきちんと学ばないで、いきなり、自分の能力ギリギリのルート…壁…に挑んでしまうのが、一般的な男性クライマーのようです。(事例:白亜スラブ) 

たぶん一般的男性は、当人が持つ俺はこのくらい出来る、という自己イメージは、本当の実態より大きいような気がします。 

その幻想を壊さない人が男性は好きそうです(笑)。 

■ 私の安全マージンが厚いのではなく、世間が無知

また安全マージンも、わたしは厚すぎるという避難?を受けましたが、私より関西の女性クライマーはかなり厚く、相当登れてもリードではなくTRだったので、九州の安全マージンが薄すぎるというか、古いボルトやランナウトに対するリスク認知が軽薄短小すぎるんだと思います。

それはおそらく事故情報が共有されておらず、どこも事故の情報を集めていないので、結局、ランナウト等で起きた重大事故事例について、大方の人が無知でいるためではないかと思います。山の事故ではなく、岩場の事故は報道ゼロですから。(例:四阿屋でのグランドフォール

■ 起こっていること

私の自分を後回しにする癖という弱点に、ここぞとばかりに、パートナーが付け込んでいると思う。

 ■ 処方箋

1)競争心 → 負けを認める

2)期待 → 自分軸を確立する

3)強がり → 人に与えてきたものをリスト化

4)完璧主義 → ダメでも愛される理由を捜す

5)犠牲 → 誰かのために頑張ってきたことを承認する

6)アイデンティティ喪失 → 相手の魅力を30個あげる=自分の魅力

7)罪悪感 → お恨み帳

8)無価値観 → 頑張ったことで手に入ったことを考える

9)平和主義 → アファメーション

10)理想主義 → 頑張らない選択肢を持つ

11)思考優位 → 体を動かす

■ 予想される不安のリスト

  • 必要とされなくなって、居場所がなくなる
  • ばかにされたり、見下されたりするんじゃないか?
  • 相手にがっかりされたり、「期待外れ」なんて言われたくない
  • 自分がすごく弱くなったように感じる
  • 今までの頑張りが無駄になるんじゃないか
  • 誰からも愛されなくなるんじゃないか
  • ちゃんとしていない自分なんて、何の役にも立たないのでは?
  • 誰も相手にしてくれなくなってしまうのではないか?
  • もめ事が多くなるのは嫌だ
  • 周りから孤立してしまうんじゃないか?
  • 何もしないナマケモノになってしまうんじゃないか? 

■ 『ビヨンド・リスク』を読みましょう

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フリークライミングというのは、本来は、アルパインが持つリスクから、フリーって意味で、元々はかなり安全なクライミングのハズです。

一般に、アルパインを引退する年になったら、フリーでお茶を濁しましょうか、という話なのです。

私はその路線で、山をスタートしたのは38歳ですから、あれ?もうとっくに若い時期すぎてる…というので、元が文系女子ですし、ヨガを教えていたくらいですから、体力自慢というわけではないですので… 最初から、あら?アルパインは無理って話だったのねーという感じでした。

ので、冬のゲレンデフリークライミングである、アイスに転進です。コンペに出たのは、師匠の青木さんが、なかなかリードに進めてくれないので、トップロープオンリーなら、コンペにでも出ようかというのが動機です。コンペはリードはないですから。

アイスの場合は、クライマーの中の頭の中の固定観念の方が間違っていることが多く、イケイケクライマーの人は、わざと危険な薄いアイスを登りたがります。

しかし、アイスクライミングは、バチ効きで登るものなので、基本落ちません。かなり安全です。アイスの状態の見極めの力の方が大事です。

まぁ、そういうわけでコンペでたのですが、師匠は私がコンペ向きに登りを変えると、リードしろと言ってきたので、ゲレンデでコンペ向きの練習のハズがリード練習になり、

コンペ向きの登り(安全よりスピードをとる登り)と

リード登り(スピードより安全をとる)

では性格が真反対なので、リード登りをコンペでもする羽目になりました(笑)。

そういうことで、指導者レベルでも、リスクのとり方の幅に差があることを理解していない場合もあると分かりました。コンペも出ないし、セカンドをしたことがない人は安全マージンが薄い登り、が分からないのです。

■ トップロープ登り & ドラツー

トップロープ、すなわち、セカンドで登っているときは、安全マージンというのは薄くていいです。スピード重視です。

リードで登る場合は、落ちたらパーティ全体に迷惑ですから…。時間もそのほうが余計かかるし。落ちるくらいなら、その前にアックステンションしろ、みたいな感じです。

昨日見た平出さんの動画では、ミックス壁で、岩にフッキングできず、落ちているところがありましたが…。 

あれ、ドライツーリングをやっていると、上手くフッキングできるようになると思います。ドラツーの人工壁の方が、外に岩場の岩角に引っ掛ける系のミックスより、数段難しいです。なんせ金属のホールドとか、5mmくらいしかフッキング余地ないのに、滑りやすかったりします… しかも、被りが強烈なので、ツイスト(側体)しないと絶対に登れないです。

またホールドに効く、向きが限定的で、かなり許される体制の幅が狭くなります。鉛直方向に引くだけのアイスとはまた違うテクです。

最後、余談でしたが、雪稜→アイス→アイスルート→ドラツー→ミックスルートという成長ステップは、冬季バリエーションに進むのに有効だと思いました。

ドラツーの人工壁は簡単に安く作れるので、九州でも作ったらいいんではないですかね?