2022/12/20

言われたとおりにするのではなく、複数の正解がある世界を教えるには?

 ■ 現代の若者には、核心を教える

以前ロープワーク講習会を主催した時に、成功したやり方です。

1)まず核心的知識を教えます。

ロープワークなら、

 ノットやヒッチの肝は、摩擦、フリクションです、

 元のロープとスリングの径の差=フリクションの大きさです、

と教えます。最初から、奥義は教えてしまう、ということです。

たぶん、昔の教え方だと、その核心ところが奥義みたいな感じで、本人が自ら

ああ、ノットの核心はフリクションなんだ…

と分かるように導いていくというのが王道だと思うのですが、普通の若い人は、そこは答えを教えてもらいたがっています。

そして、教えてあげても、別に減りはしません(笑)。

2)そのあと、その解を使った解決法を 複数出させます。

1+1=2 ですよ! と教えるのではなく

=2 になる 数式は?と問いかけ

 0+2、1+1、2+0 などの複数の組み合わせを発見させます。

フリクションヒッチなら、多数の筆致がありますが、どれが一番自分のロープの組み合わせで効くか?は、道具の組み合わせによりますから、それを色々なヒッチで試すように自ら向かい始めます。

つまり、フリクションヒッチを色々と発想させて、どの組み合わせが一番よく効くか?という風に考え出すと、みんな自分で、あれこれ試してみよう!と生き生きとし始めます。

たぶん、正解が一つである、という日本的教育の害なんですね。間違いがある、と思っているので、自分で試さないのです。

間違いはないんだよ…というのが分かれば、若い人も色々と試し始めます。