2022/12/29

要注意!分かりやすい成功を求めると不幸になります

■ 不幸になる機序 

5分ほど瞑想して、何を間違ったのか?明らかに分かりました… 
 

小さな不満

億万長者とか、世界一周とか、年収一千万円とか分かりやすい成功をぶら下げる成功者という名の詐欺師に、あなたも私みたいになりたいでしょう?と言われる

いや、なりたくないけど…と言っても、そんなはずはないはずだ!と言われる

そうかなぁ…と思って取り組む

今の生活が色あせて不幸に思える  ←比較

不満がうまれ、本当に不幸になる

つまり、見掛け倒しの成功者の成功を真に受けるとダメです。見掛け倒しではなく、登山界で言えば、ピオレドール受賞者のような真の成功者の表面だけをなぞってうらやむのもダメです。

■ クライミングバージョン

高校山岳部

登山ガイドになる

俺だって、めぐり合わせさえよければ佐藤ユースケと思う ←比較

目の前の家族やお客さんに感謝できない

アチコチ浮気して回る

家庭不和

不幸

■ 私のバージョン

パワーこそクライミングに必要なものだ!と言われる

そうかなぁ…

指を見せて見ろ、なんだ、曲がっていないじゃないか?お前はクライマーじゃねえと言われる ←比較

やってみる

怪我

やっぱり違う

そもそも、クライミングできなくなる

不幸

恨む

不幸

■ 一般クライマーバージョン

普通に山登りしていてステップアップでクライミングする

5.12登れるの~すごいねーと言われる(ホントは全然すごくない)

そうかも?と思う

ウエアが派手になり、イケイケクライミングを自己PRするようになる

クライミングの成功…ブイブイ言わせる?を周囲から期待されているように錯覚する

実際は、普通のクライミングライフ  ←比較

仲間に感謝できない

要求が過大になる

仲間が去る

不幸

■ キラキラライフ

結局、共通の、不幸の原因というのは、

 どこか架空のキラキラライフをやっている人と自分を比べる

ように迫ってくる”詐欺師”とか”世間”とか、”俺だって”&”私だって”の自尊心とか、自分の中の妄想…得体のしれない何か…漠然としたもののような気がします。

つまり、存在しない”欲”に向って生きると、非常に不幸になります。期待値が、この世のものではないために、追いつけないからですね。

欲… 将来どうしたいか?ということを目標にして生きるのは、漠然としたありえない目標、例えば、登山で言えば、〇〇歳でピオレドール賞を受賞する、とか、はダメですね。少年よ、大志を抱け、は時に不幸の道です。個人の努力で影響を起こすことはできないからです。

そういう目標ではなく、”3年後に北岳第四尾根を登りたいから、今は毎週2日人工壁に行き、週末はピッチ数を稼ぐために外岩”、とか、計測できるような目標を、

 お尻から考えて、現在、何をしておかなくてはいけないか?

ということに落とし込めば、実効性のある努力になります。

■ 嫉妬心は慢

クライミングにおいて

 キラキラライフ=著名クライマー

一般生活において

 キラキラライフ=世界一周 月収1千万

みたいな感じで、名誉の欲や、物質の欲、をニンジンのようにぶら下げられると思いますが…

それは、

一体、誰の欲なのか?

っていうのが、かなり問題です。 

親の欲の場合は、親の自己承認欲求の手段にされていたり、コーチの場合も自己承認欲求の道具にされていたりします。

私は熊本高校へ進んだときは、中学の担任の先生の自己承認欲求の道具にされました。

■ 圧倒的な幸福にも、ネガティブ面はある

例えば、ピオレドール賞も、生涯功労賞を受賞した山野井さんの淡々とした様子を見ると、”あれ?あんまり嬉しそうではないんだな…。面倒なことが増えたのかな?”とか(笑)、ギリギリボーイズの皆さんにしても、知名度を上げるために苦労しており、”受賞ってだけで、後は、安泰、ってないんだな…”とか、色々分かりますよね(笑) 。

去年あるクライマーに、こちらで著名なクライマーのフォローを情報収集目的で薦めました…ら、

「どうせ、取り巻きに囲まれて、ちやほやされているんでしょ」

という返事で、

 取り巻きに囲まれてちやほやされること

が彼の真の願いで

 ボルダリング三昧

ではないことが分かりました…。これは幼児的願望、ってものです。https://www.youtube.com/watch?v=iElAjP1HZ44

でも、取り巻きに囲まれて、ちやほやされたい…って、この先、一生ありえない状態ですよね… 。この要求を満たすのは、お母さんに甘えるしかありません。恋人でも、一方的にちやほやするってないです。恋人は愛されるために得るものではなく、愛するために得るものなので。

多分、日本人の生活って、世界で稀に見る豊かな生活で周囲の人も同じくらい豊かなので、幸福がイマイチ実感できないというのが、コアにあると思いますが…、ガチで確実に言えることは、

 明日、食べるものがない、寝るところがない、それ以外は全部幸せ、

ということだと思いますよ。

そういうのを分かるために山に登っているんだと思うんですが。