こちらで、ジャンボさんと倉上さんのトークが聞けます。
10mのランナウトをぐんぐんリードできる奴=佐藤さん
15kgのバックパックを背負って登山靴で同じところをリードと同じスピードでフォローできる能力=ジャンボさん
”それぞれが足りないものを集めて、一つのクライムを作り上げる、というのが、横山さんのアルパインで、20年やっている”、そうです。
■ どうやって出会うか?
地方に散らばっていたら難しい…。→ やっぱり小川山ですかね? やっぱり甲府かね??
エンベッドもできたので引っ張ってきました。
こちらで、ジャンボさんと倉上さんのトークが聞けます。
10mのランナウトをぐんぐんリードできる奴=佐藤さん
15kgのバックパックを背負って登山靴で同じところをリードと同じスピードでフォローできる能力=ジャンボさん
”それぞれが足りないものを集めて、一つのクライムを作り上げる、というのが、横山さんのアルパインで、20年やっている”、そうです。
■ どうやって出会うか?
地方に散らばっていたら難しい…。→ やっぱり小川山ですかね? やっぱり甲府かね??
エンベッドもできたので引っ張ってきました。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
宇宙全体の中で、あなたがやるようなやり方というのは、他の誰も真似することは出来ません。
あなたが表現しているようなやり方は、今まで誰もやったことがありません。
今もいません。これからもいません。
ですからあなたは、いわば多面体の水晶の一面みたいなものです。
自分で意識していなくても、あなたの生き方から周りの人はすでに学んでいます。
宇宙というのは、全然意味のないことはしないのです。
偶然もありません。
あなたが生きているということ自体もそこに理由があります。
そして、あなたが人と交流する時、相手から学ぶのと同時にその相手にも学ばせているのです。
バシャール
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
■ 9時間前の佐藤さんの投稿
ーーーーーーーーーーーーーーー
佐藤 裕介
9時間前 ·
こちらも随分と告知が遅くなってしまったROCK & SNOW 095。ここで昨年行った瑞牆開拓、ルート紹介と現人神(5.12b)のオンサイトなどについて書きました。
なんだかクサイ紹介文ですがロクスノの物をコピペしました↓
瑞牆 復活と再生 十一面岩マルチピッチ開拓の日々
初級から最上級まで、無数のマルチピッチルートがそろう瑞牆山。2021年、そこに新たに5本のルートが加わり、さらに2本がフルレストアされた。開拓再整備を主導したのは佐藤裕介。3年前、パタゴニアでの事故で瀕死の重傷を負い、どん底を味わった彼の再生の地となったのが、ここ瑞牆山であった。
ーーーーーーーーーーーーー
https://www.yamakei.co.jp/products/2821906340.html
■ 弟たち…
元彼のデイビッドがアメリカから持ってきたマッキントッシュSE30をついに処分しました。リネットジャパンから、処分報告が送られてきた…。まるで、”私のサンフランシスコ”が、終わったような、そんな寂しさが…。
日本から出たい出たいと思って大きくなり、15歳で留学先を見つけてきたのに却下され、やっとめぐってきた機会を掴んだのが、カリフォルニアでの就労でした…あの時代が一番楽しかった…最も幸せな日々でした。二日働く以外は、ずっと、教会でホームレスに炊き出しのボランティアをしたり、エイズ基金のための古着屋でボランティアしたり、アンティークショップを訪ね歩いたりし、町の中のカフェで英語を勉強していると、どれどれとおじさんが助けてくれたり、自分のクラスに混ぜてあげるという大学生とか、隣のおねえさんが友達になってくれたりとか…、そうして英語を学びました…。自分で考えて、そうするのが生の英語を学ぶことになると思って、わざとやっていました。
サンフランシスコでは、6回引っ越したんだよなー。懐かしい土地、サンフランシスコ…まさしく、青春の町。ゲイの家はひどかったなー。レズビアンの母子家庭に部屋を得たときは、恋人のデイビッドと二人で行ったので、嫌じゃない?と聞くと、ヘテロの人たちの在り方を娘に見せたいのだ、という話でした…。気に入っているカフェは、ガンショップの隣で、レズビアンがやっているカフェだった。デイビッドが私を心配して、小銃を持たせてくれたこともありました。私がさらわれそうになったからです…。私は体、小さいのでさらうの簡単です。
コロナ時代になり、日本にいても、LGBTの人たちをどう社会に含めるか?というような話がどんどん流れてきます。
だとしても、日本がアメリカに追いつくのは30年では足りないよう… なので、やはり、自分だけの幸福、を考えていたら、あの時点でアメリカに残っていたら良かったな…とか、思わないでもないです。ま、思ったところで、仕方がないんですけどね…
大学が2年残っていて育英奨学金を返済しないといけないという現実があったとしても、私が思想的に全く合わないと分かっている日本という国を選ぶことは、逃避という選択肢だったのか?
でも、どんなにあほな奴でも、弟のほうが可愛いですよねぇ?そんな気持ちです。どんなにしょーもない奴だと思っても、家族だし、みたいな(笑)。
それが私が持っている日本の男性、日本の因習に縛られた社会、日本の登れる方が上とか思ってるアホクライマーに対する気持ちです…
九州の人からは、「え”ー、君がクライミングパートナーにして、怖がってきた人って山梨時代の先輩じゃん、俺らかんけーねー」という声が聞こえてきそうですが…
そして、それは全くその通りなのですが…
彼は、山梨では、元から持っているイケイケな資質…男の子は、過信しがち…と子育て本でも言われてる過信という資質…を上記の佐藤さんのような人たちの在り方を見ていることで、予防されていたのでした…。”やらかしそうだから、気を付けてやってくださいね”というのが、彼と組む場合に言われることでした。
そう…やらかしそうな人は、みんなで見張っているのが、山梨のクライミングでした…おもいやり、というわけです。命を守るために、見張っている。
実際彼にも、ショートでカムでロープスタックさせたりしていると指摘してやっていましたが、返事は、「えー、なんだよ」ということで、事の大きさが分からない様子でした…だから、インスボンまで連れて行って、私の師匠と無理やり組ませたのです…。彼は何年もヨセミテにトライしており、その様子を語らないところを見ると、全然、登れていないのでは?と思えたからです。何しろ、普通の5ピッチ程度のマルチでも、卒なくは登れていないのに、”登れた”と合格点を出してしまう…過信してしまうような子なのです… でも、どう考えても、そのまま指摘して聞き入れるか?というと?聞き入れないので、
在り方で示す
しかありません。それでインスボンは私が怪我をして、歩くのも、やっとな状態でしたが無理をして連れて行きました… たぶん、それでも師匠のロープさばきから、彼が得るべきものを得たか、は疑問ですが…。
こうした思いやりの連鎖…がない…のが、九州でした…。
なんというか、みんな、自分が登れる奴であることを証明するので一生懸命?
誰も相手の命を守る義務があると思っていない…。それどころか、こんなのすら登れねーのか…とか、落ちろよ!とか…
…なのに、結び替え一つとっても出来る人いないし、ビレイは超懐古調で危険だし、ボルトは40年前だし… 簡単なところではセルフは要らない、とか言っているし…。
ひえ~!そんな”あり方”で登っていたら、事故が起きるのは必然です… まるで事故を起こすためにやっているかのようです…(汗)。
それでも、怖くない、というのが、かっこいいと考えられているようで、その文化的土台が、もともと九州生まれの彼の資質とマッチしてしまったので、せっかく山梨で作ったブレーキが外れてしまった…
さらに言えば、彼の元々持っているクライミングカーストが有効化されてしまい、俺の者は俺の物、君の者は俺の物…で、私の新品のロープで、自分のオンサイト課題を登るし。
俺が登りたいところは俺は登る、君が登りたいところは君が登る、ということで、私の課題のビレイは誰もしてくれなかったのでしたし、君が見つけたクライマーは俺の者、で、パートナーも同じことでした…
というか、私は、ただのもっといいクライミングパートナーが見つかるまでのつなぎ、として使われていただけだったのです。私はビレイが確実なので、山梨時代から、困った時しか来ない人でした…。
そういう風に利用されたな…という悲しい思いがありますが、私は早くに弟を亡くしており、年下の男は全部、弟にしか見えない… ション便垂れの…泣き虫の…
アメリカから帰ってきたときと同じ気持ちで、それでも、やはり、日本の人のために、何ができるか?と考えてしまうのです。たとえ、利用された、にしても。
■ 高みへのステップ
登山研究所の 高みへのステップ が37年ぶりに改訂されたそうですが、福岡の岳連のサイトを見ても、その旨リンクが張られている様子はありません。そもそも、やる気の減退から、存在しない感じな福岡県の山岳組織。
リンクはこちらです。
UIAAの『登山総合技術』はこちらです。
https://www.yamareco.com/modules/diary/1884-detail-221761
九州では、年配の人は、もう、教えられる年齢を通り越して、引退や隠居というレベルです。
高みへのステップは、37年ぶりということですから、そうしたベテランたちがサボってきたというよりは、国そのものも、サボってきた…若者を見捨ててきた…ということで、
集団サボタージュ、
ってことです。日本では、赤信号はみんなで渡れば怖くない、ということになっていることの証明です。
なので、みんなに合わせることは、時に間違いを平然と犯すということになります。
それは、クライミングにおいては、死を、時に意味します。
みんなが出来ていないから、自分もできなくてもいい、というのは、特にクライミングでは、全く、当てはまりませんから、各個人で、自分で勉強しましょう。
私自身は、そうやって、やってきました。
■ それぞれの特性のまとめ
プロテインがアスリートに必須の栄養素であり、粉末プロテインの導入は、避けれないことですが…その場合、何で溶くか?という問題が残ります。
候補は、牛乳、豆乳、アーモンドミルク、オートミルク、その他の代替え乳、となります。
牛乳…乳糖不耐症のある9割の日本人の体質に合わない可能性が濃く、常用はアレルギー発症の可能性がある(カゼインアレルギー)。下痢をすることで分かるが、アレルギーテストでも分かる。
豆乳…イソフラボン過剰の可能性がある。特に男性アスリートにとって好まなくない可能性もある。
アーモンドミルク…豆乳の代替え乳として有力だが、何しろ手に入りにくい。アーモンドのアレルギーがある人には向かない。ビタミンEが豊富。若返りのビタミンです。食後血糖値の上昇を抑える作用があります。
オートミルク… 食物繊維が1.2㎎と豆乳の0.4㎎と比較して4倍。アーモンドミルクの食物繊維0.5㎎と比較しても倍以上。水溶性食物繊維のため、腸に負担がない。
その他の代替え乳… 例としては、甘酒。実際、グリーンスムージーを作る人などは、どのようなものでも、液体であれば、代替えに使ってしまう。例えば、バナナを入れると糖質を補給することができる。
水… 基本的に無害。
…以上を踏まえると、目的によって使い分ける、ということが、有効な選択肢になる。
■ 目的別使用法
運動前後の糖質補給… 糖質の多い豆乳やアーモンドミルクで溶いたプロテイン。
糖質が欲しくないとき…水で溶いたもの。
食事内容から食物繊維を補給したほうが良いと思われるとき…オートミルク。
寝る前…トリプトファンが取れる牛乳で溶いたもの
■ プロテインのお供
プロテインのお供は、VCとBコンプレックスです。ので、もしスムージーにするなら、冷凍イチゴなどのベリー類とガーっとやると美味しくて一石二鳥かもしれません。
食品からとるVCは量的にそう優位な量が取れるわけではありませんので、メガビタミン療法中は、やはり、タブレットでの接種は必要だと思いますが、食品からとれる、というのが、本来の理想の形ですので、水溶きプロテインの味気無さを回避する意味でも、冷凍ベリーはおススメです。セブンでも買えますし。
そういえば、ワールドカップの選手の方で、セブンで定番のおやつは、
枝豆
という方がいました。
アスリートには、タンパク質をどうとるか?というのは、非常に重要です。採らないと、筋肉量を落としてしまいます。死亡より先に筋肉が落ちるというお約束です。
今日、回ってきた佐藤ユースケさんのFB投稿。
ーーーーーーーーーーーーーーーー 引用ーーーーー
パキスタントレーニングその2 瑞牆トレ
3月21〜22日
雪予報だった為、なるべく降る前に登ってしまおうと急遽夜集合。全員ほぼ徹夜で登りだすことに。
23時ゲートを出発。
先ずは、調和の幻想。この頃は5本程継続したいなと思ってました。
取り付き前から雪がチラつき、雪はどんどん本格的になってきて最終ピッチを登る頃には完全な冬壁になってしまった。この手のクライミングとしては近年稀に見る真剣さでなんとか登り切ることができた。当たり前だが雪の壁はとんでもなく滑り本当にアイゼンが欲しかった。いつもは駆け上がるように登る最後のスラブはランナウトするので特に恐ろしく、積もった雪を丁寧に払いながらジリジリと何度も逡巡し恥ずかしい事に何度も吠えながら登ってしまった。内容というか登っている際の実感としては10年前毎週実践していた明神などの本気冬壁のようだった。この手のクライミングから離れていた期間が長く自身の実力不足が浮き彫りになったと思う。落ちてはならない状況で吠えながら突っ込んで行くのは恥ずかしいことです。「10年前はもっと冷静に忍耐強くジリジリと確実に進んでいたのでは」と思ったりしたが、あの時はアイゼン履いてたし、ちゃんとした冬グローブもしていたので単純な比較はできない。シビアな状況でも冷静に確実に登って行く力を夏のパキスタン遠征までに身に着けて行きたいと思っています。
最初は継続するつもりだったが、調和の幻想の終了点で「流石にこれ以上は無理」と撤退決定。怪我しない内に下山しよう。
振り返れば結構頑張った一日だと思う。(昨日のフリークライミングと合わせるとニ日間か?)
反省点、改善点も様々に分かり良いトレーニングとなった。
夏のパキスタン遠征向けてトレーニングを積み重ねたい所だが、私はヒマラヤの沢(ネパール)へ行くため20日間のお休み。
他のメンバーには申し訳ないが、二人でトレーニングを継続してくれるようで心強い。再び瑞牆で進化した二人に会えるのを期待しています。
ーーーーーーーーーーーー
という投稿があった…。
ランナウトで燃えるぜ!クライマーの比叡の人が見たら、一体どういう感想を持つんだろうか?
まぁ、私も、普通にランナウトにはきっちり”燃えて”対応してきたが、だからと言ってそれが、ありたい自分のクライミングの姿とは思えなかったなぁ。
仕方がなくてしてしまうランナウトには耐えなければ、ただのヘタレだけど、手間を省いただけ、と粋がりのためのランナウトって…だたの馬鹿っぽさ、にしか感じられないのだが…。
■ 役目を果たしていないボルトって何のため?
ランナウトの正当化のためにミニマムボルトとかを持ち出して正当化するなら、いっそボルトを抜いたらどうかと思うんだが。
なにしろ、命を守っていないボルトって、プロテクションとしての機能を果たしておらず、それこそ、無駄の極みなので…。
信用のならない古いハーケンが、錫杖とかのルートでは抜かれたそうだが、同じことで、どうせ信用できないものをおいておく必要もないのではないだろうか?
実質的な意味では、完全にフリーソロと同じ意味になってしまうところに、残置ボルトや残置ハーケンがあるせいで、気休め、みたいな効果がでてしまうくらいなら、さっぱりブランクにしてしまって、ハーケン持参、カム持参の人しか、来れなくしてしまえば、誤解も無くなろう、というものだ。
それとも、ルートファインディングのお助けのために、残してあるのだろうか…
初見でリードなのに、全装でザックごと登らされて驚いた日… 初対面でまさかでした■ 参考…まぁいいけど…な記録
九州で一回目のルート https://allnevery.blogspot.com/2021/12/blog-post_11.html
ニードル https://allnevery.blogspot.com/2018/04/blog-post_88.html
大長征 https://allnevery.blogspot.com/2018/04/blog-post_42.html
白亜スラブ https://allnevery.blogspot.com/2019/03/blog-post.html
失われた草付 https://allnevery.blogspot.com/2019/02/blog-post_11.html
昨日回ってきた記事です。私も、紙のトポのほうが良いと思います。携帯のトポは、電池切れたら、見れませんよね?
PDFでトポが回って来ても、印刷して岩場に持って行っていましたけど…
ーーーーーーーーーー 以下引用 ーーーーーーーーーーーーー
正直、またか、、、という感じである。
自分が関わったエリアで紙媒体のトポを廃止して電子化するという話が持ち上がった。
僕がなぜ電子化を嫌がるかという理由は以前ここで書かして貰った。
賛同して下さる方々のコメントを多く頂き、紙トポを続けていこうという気持ちを保つ励みにもなった。
それなのにだ、これは時代の流れとして変わらないといけない事だと諦めるしかないのだろうか?
笠置のコンビニには本になったトポが置いてある。
初めてそれを見た時に地元とクライミングがちゃんと繋がっているようで嬉しかった。
たぶんクライマーでない人も目にするだろうから「この辺りはこういう事が出来るとこなんだな」とか知る事だって出来ると思う。
地主さんと土地利用に関する交渉をする時もいつも本になったトポを見せて「こういうガイドブックを作って公開します」って説明したしてきた。
これからはそういう時に携帯出して携帯の画面を見せるのか?嫌だな。
こういう事もあった。地主さんにプレゼントしたトポ、その後何年も経ってお会いした時に見せてくれた。
「まだ持ってるよ」って言ってくれて嬉しかった。
なんか、ちゃんと形がある物ってそういう血の通った付き合いが出来るような気がする。
地元のおじいちゃんおばあちゃんにアプリ入れてダウンロードして、、、ってウチの親とかでもまず無理だ。
まあ、クライマー界がどんどん内向きになって開拓する側がクライマーだけに発信出来ればいいやーってんならそれでいいけどね。
僕はコンビニにトポが置いてある光景が好きだから嫌だけど。
なんか何でもかんでも電子化電子化っておじちゃんはついていけません。
簡単便利携帯一個で何でも出来ますってか。
そのうち「まだ本物の岩とか登ってんすか?VRクライミング楽しいっすよ、危なくないし」とか若者に言われそうで怖いわ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
タイの友人が作っているタイのトポ■ アレクサンダーテクニーク
12,3年ぶり。ブラッシュアップ。バレエは19歳から38歳で山梨に来て継続不可能になるまで続けました。バレエで最終的にたどり着いたのが、アレキサンダーテクニークでした。
筋肉ではなく、骨、で動きを作るので、無駄な力が入らないのです。
登山で役に立った。
■ 事例
筋肉ではなく、骨で動きを作る。
例えば、頭はどこから始まってどこから終わるか?という自己認識(マッピング)は、解剖学的な真実とマッチングしていない。
頭というと、なんとなく頭頂部からあごと思っているわけだが、実際には頭蓋骨は耳の当たりで終わりで、後は下顎はぶら下がっているだけであるので…頭蓋骨の終点となると、鼻の下端になる。
それを分かって動かすと、動かすときの、動きの支点と終点が変わり、腱やら筋やらに、無理のない動きを実践することができる。
■ あの筋肉を使うな、この筋肉を使うな では動けなくなるので‥‥
これは、元々バレエのアンチテーゼとして始めたんだよなぁ…バレエの伝統的な教え方では、これをやってはダメ、あれをやってはダメという禁止令で縛られて、結局、身動きとれなくなることが多いからだ。
ただこの体の使い方…骨による積み上げ式…をクライミングに応用するのは、なかなか難しそうである…。
というのは、クライミングの大多数の男性…トップクライマーではなくて、一般男性クライマー…趣味でスタートした人たちの主要なニーズは、基本的に、日常生活で、ほとんど出番がなくなった筋肉…マッスルパワーを100%使い切りたい、使い切るのが快感だ!というニーズだと思われるから。
■ 骨による登攀
アレクサンダーのような骨による登攀というのは、上級のトップクライマーで、筋肉低下をすでに体験している人が、このままの登攀グレードを維持しつつ、筋力依存なしで登るための技術ということになりそう…
そのような人は国内で一握りの人ということになりそうだ…
例えば、首をむち打ちをしたときにどう登り続けるか?とか…どこか、体に筋肉の拘縮があるような場合に、どう新たな体の使い道を作り上げていくか…とか、そういう場合に役立つと思う。
一般のレベルの人には、こんな繊細なレベルの身体感覚は、単に必要とされていないだけでなく、繊細な使い方ではなく、おおざっぱな使い方、パワープッシュによるオールアウトがそもそもの目的なので、まどろっこしくてやってらんねーなるだろう…
というので、必要とする人は限られると思うが、切実な人にはかなり切実という技術を思われるので掲載。
https://www.atdance-lesson.com/
クライミングも、パンプしてから上手に登れるようになる、と保科さんは言っていたしなぁ…実際、力が抜けたクライミングができるようになると、何十メートルも登っていけそうなハイな気分になるものであり、そういう気分は爽快だ…それに見合うロングなルートが国内岩場にあるか?というと、日本の岩場はロングではなく、みじかしい系が多いので、どうしても一気登りになりやすいんだよなぁ…
アレクサンダーテクニークは、疲れないで長く登りたい人向けです。
■ その土地でできる最も良い活動を…
私のクライミングは、仕方なく行った山梨で
山梨にいるかぎり、それが山梨という土地柄をもっとも楽しめる活動だから、やってる、
っていう風に位置付けていました…ので、土地が変わったら
福岡では福岡でしかできない楽しい生活
を見出す気でいました…。
■ 運命に導かれて九州の事情を知ることになった
なので、最初の一年は、特にクライミングは頑張っておらず。師匠に遭いに長野まで出かけたりしていました。小川山で皆さんお久しぶりねクライミングなどをしていました。クライミングは年に一回のご褒美でいいか、と思っていたのです。
しかし、どういう運命の流れか、前の会の先輩が引っ越してきた。ので、2年目と3年めに岩場巡りをすることになりました。
そもそもクライミングをしないなら、しないでもいいか、ということだったので、特に登りたい!落としたい!みたいな課題があるわけでもなく、岩場にトポが置いてあったり、結び替えしないでロープ直がけがローカルルールだと言われたり、岩に人工ホールドが付けてあったり…と色々と小川山と違い、お目目まん丸…ということで、”JFAが見たら卒倒するね~”とか言い合っていました。
九州の事情が分かるようになったけど…
一体、それは何のため?
■ 意味は作るもの…
私は、意味とは自ら作るもの、と思っているので、色々と努力はしてみました。
八女、八面、長崎大村、色々と働きかけをしてみましたが、どこの岩場も動きが出て、良かった…と思います。
元JFAの井上さんも来てくれて、正しいボルトの解説を若い人にしてくれたし…。
あれは、ホントにうれしかった。
外岩クライマーのためのボルト知識:https://docs.google.com/presentation/d/1U9wQmwuxk38fPiqBEebrRldWjNLj3wlh3kpgE-jLmKY/edit
■ 時差が…
が、頂いた縁を次に繋ぐ人がなかなか現れず…。すごく困っていました…。
ほんとにどういう風に、頂いた貴重な縁を
意味あるもの、
にしていくと良いのやら…と、途方に暮れていました。
今回、なんとなく繋がれたというか、私の目指したい方向性と同意してくれるクライマーがいたので、ホントにうれしかった。
■ 上級クライマーの世界観
九州では、私だけが分かっていて、みんなが分かっていない、ある種の側面がありました…。それをとりあえず、
”上級クライマーの世界観”
と呼んでおこうかと思います。
私はラッキーなことに、最初から、上級クライマーの世界観に接して登れたのだと思います。
■ 事例
山梨では、ジムのお兄さん、が、室井登喜男さんでした。ある時、5級の課題の中でどうしても私が登れないのがあり、相談したらあっけなくスタンスになっているフットホールドを捨て、好きなの使っていいよ、と言われました。あ、なんだ、そもそも届かなければ無理って話、とすぐに分かった。絶対に同じのを使わない限りダメとか、そういうのがないのです。九州の人は、ジムのセット=神のように絶対、と思っていると思います。
クラックは菊池さんと故・吉田さんの講習に行っています。菊池さんは、元々は講習生が結び替えができないと怒鳴って怒るくらいの怖い先生だと聞いていたので、行く前に結び替え練習をバッチリしてから行きましたが…山梨では、もともと公営の人工壁の使用者試験に結び替えが含まれているので、出来ない人はいないです… 一方こちらでは、結び替えを分かっている人のほうが少ないくらいな様子です…知らないのが当然視されている。
故・吉田さんは、歴史に残るクライマーです。特に何を教わったかな?という感じではありますが、講習に使った、クラックボルダーにはロープが掛けてあり、ボルダーだからマット、みたいな自動思考はなかったので、最初から、思い込み、という害がない状態でした。
こちらでは、ボルダーでロープ出していると非常識人扱いされそうです。
■ 九州でのアニキは、田嶋一平さんですよ
そういう”恩恵”に普通のクライマーは、浴してこなかっただけなのではないか?とは、思いますが…九州ではホントに嫌な思いばかりが続きました…。もう嫌…って感じ。
私は岩場に行く前から、当然ですが、懸垂下降できましたが、懸垂だって、自分の意思で学ぼうと思って講習会に行き、なにもせずに、棚ぼたで降ってきて、ラッキーなだけの奴みたいな扱いをされることは、不当だと感じました。
初心者のころから仲間を集めて講習会を開くような人でした。
今まで、こちらに来てから、私の教えた新人さんで、私が新人時代に持っていた情熱を持っている人は、いまだに見たことがなく、むしろ、ギアを無心したり、そんな人のほうが多かったです…。
登るほうは、私は年齢や筋力の不利があるので、すごいものは登れませんし。(そもそも登りたいと思ったことがないが…)
海外に行ったのも、自分に必要なものは、これだ!とひらめいたからであり、”誰かに連れて行ってもらった”ことはありません。一回目のラオスから集合は、”現地集合”です。
どうも九州の人の場合は、何か特別なラッキーガールと思われていませんか?
■ 誰でも気軽にクライミングに接する世界
クライミングをスタートしてから、ずっと気にかかる嫌な面がありました。
クライミングしている人の優越感、一般のハイカーや登山者を馬鹿にする傾向…です。
クライミングは、たかだか、”遊び” です。
例えば、ポーカーが上手でも、それで人間が優れていることにはならないですよね。
熊本高校は、熊本県のトップ高校ですが、勉強ができることは優れた人間である、ということにはならない、とちゃんと学生に教えていたと思います。
なんで、低いレベルで、競い合いになるんだか…。
海外に登りに行って、海外のクライマーと登っていたら、そんなアホなこだわりを持っている人は、ほとんどいませんでした。競争社会、というのは、むしろ西洋の方が強いのではないか?と思われるにも関わらず…。
北海道で登っていたアメリカ人のクライマーのトニーなんて、私が嫌がっているのに登らされているのを見て、助けに来てくれたくらいです…
あるいは、台湾で一緒にマルチに登ったタオは、セカンドしてくれる?という聞き方でした…
ラオスで一緒に登った唯一の日本人のヒロさんは、私が6Aでテンションしてしまって、「すいません!!」というと、「おれらも延々同じことしているだけよ」という返事でした。
はあ~?これくらい登れよ!みたいな人はいない…。
なんせ、クライミングなんて、接している時間の長さだけの話なのです。若い時に接すれば、誰だって上手になってしまいます。
そんな程度のことなので、楽しく登ったほうが誰にとっても良いのです。
やっとそれを理解しているクライマーで、トップレベルの人がいました…。
私がもらってどうしよう…と思っているご縁をつなぐことができ、なんだか肩の荷が下りました…。
■ クライミングカースト 間違った技術も正すことができない
日本人は文化的に上位下達なので、(女性)×(小さい)という、クライミングカーストの最下層に属している私が、何を指摘しても、若い男子はスルーです…。
山梨にいたころの山岳会で、クライミングの下手くそなワタシより登れない男子が、とんでもなく遠く離れたビレイをしたので、危険だと指摘しても、そして、その指摘を周囲の複数の人がバックアップしたとしても、その指摘を受け入れないくらい、クライミングカースト上位の ”若い男性” の ”おごり” は、強大です…。
その点は、師匠の鈴木さんも、青木さんも分かっていたようでした…。40年、50年と登っている師匠らですら、もはや11以下しか登れないため、クライミングカーストの下位に属しているので、自分より登れないような若い男性ですら、俺の言うこと聞かない、という経験が豊富だったようです。
そういう状況だからこそ、師匠らが私と登りたい、というほうが正しかったかもしれません…
■ トップクライマーになれば王様になれる? なれません
登れさえすれば、どんな横暴でも許され、みんなから人気の自分になれる…あるいは、誰からも尊敬される…注目の的になれる…そんなことは、ありません。
トップクライマーに聞いてみれば、そんな夢物語は、発生しないことが分かります。
トップレベルの人ほど、責任は重く、発言に非常に気を使い、誰のことをも馬鹿にしない発言をしなくてはならなくなります。手足を縛られるようなもので、自由に発言できることはより少なくなる。
菊池さんや中根さんなど厳しいことを言ってくれるクライマーは、評判を気にせず、発言してくれているということで、ありがたい存在です。
存在しない青い鳥を求めて高難度を登ろうと、お買い得課題を探すより、一般レベルの人は、エゴの声を手放して、みなで楽しく登る世界を作るほうが、どれだけ素晴らしいか、と思います。
そういう世界が、ラオスにはありましたし、龍洞で私が一緒に登った人たちも同様でした。
この緑のシャツの子は、フランスのセユーズ出身ですが、初心者でまだ私より登れない人でしたが、だからどうってことはない世界でした。左からフランス人、シンガポール人、アメリカ人で、誰が登れるか?競争している人はいなかったように思います。誰かがリードした後は、それをトップロープで登りたい人がいないか?聞いてからロープ抜くだけの話でした。■参考
福岡時代の全記録 https://allnevery.blogspot.com/p/log-2019.html
ラオスのベストクライム https://allnevery.blogspot.com/2018/03/b.html
オスカーとトニーの思い出 https://allnevery.blogspot.com/2018/03/blog-post_19.html
台湾の思い出 https://allnevery.blogspot.com/2018/10/12.html
すべてのスタート https://allnevery.blogspot.com/2016/04/blog-post_25.html
アイス 伊藤さんとの初クライム https://iceclmb.blogspot.com/2017/03/blog-post_50.html
■ ベテラン扱いされている人も困っているのかも?
私がこう思うようになったきっかけは、
熊本の会の会長さんを、日本フリークライミングインストラクター協会の奥村さんのビレイ講習にお誘いしたところ、帰ってきた返事が…
「オリンピックのビレイヤーボランティアで講習に出たからビレイは確実なのでイラナイ」
という返事をもらったからです。
…。
”外岩のビレイ” と ”インドアのスポーツクライミングのビレイ” は、天と地と言っていいほど違います…(汗)。
オリンピックのビレイ=わざと流して、大きく落とすビレイ…
そのようなビレイだけはしてはいけないことは、外岩クライマーの常識…なので…。
この返事をされてから、この方も、もしかして、ちゃんとは分かっていないから、教えられず、教えられないから、はてな?なクライマーばかりを私に振ってくるのかもしれない…と思い始めました。
■ はてなクライマー事例
文登研クライマー…アルパインの基礎を教わっているということで、もともとアルパイン出身の私と息が一番遭いそうでしたが、全然ダメでした… 私に車を出してもらい、おんぶにだっこで岩場に連れて行ってもらう立場なのに、自覚ゼロ…。少しも感謝されない。
なんでそうまでして、この若い男性と行くために、我が家の家計から、高額な車維持費を捻出せねばならないのか、と思ってしまいました…。
確かに私は、過剰に親切で、23歳東工大大学院生と登っていたころは、宿泊まで家に泊めてあげるほどの親切ぶりでしたが、それは、彼がちゃんと沢と尾根も見分けられるし、礼儀正しい若者だったからです。真摯な姿勢に好感が持てた。それに知り合ったのも、お互い雪山キャンプ中でしたし…。(それぞれ単独)
一方の文登研の彼は、運転100%お任せの癖に、「何やってんだよ!」みたいな口を利く人だったので、ビックリ仰天…。当時私は九州来てすぐで岩場も詳しくない。そんな失礼な目には、山梨では、あったことがなかったからです…。よっぽど甘やかされてきたとしか思えない口ぶりでした…。
この人には後に比叡で、ばったり会いましたが、ローワーダウンができないパートナーを連れており、30分以上岩場で膠着していました。普通はマルチに連れていく前に、先輩の義務として、懸垂下降を教えてから行くものです。懸垂くらい公園で教えられます。
私は長野県の山岳総合センターでは最初に懸垂を教わりましたので、懸垂は、初心者のころからカラビナ懸垂もできます。(なぜなら普通の初心者は確保器を落とすことが多いので、バックアップの技術が必要です)
というので、文登研でトレーニングしても、何の教育効果もないようだ…という観察結果になりました。
態度でかい…という印象第一号でした。
■ 小川山に連れて行ってあげた子
その次の子は、18歳で東京方面の大学に進学した子でした… 私と同郷者なので、特別に親切にしていましたが…
やっぱり謎でした…。小川山、行きたいのは分かるけど…九州からだったら、そりゃ憧れだし…。でも、外岩クライミング歴2年で5.12がオンサイト出来るレベルの人が、なんでトポを調べてこないのか、意味わかりませんでした。
しかも、ただのハイキングすら自分一人ではいけない様子でした… え”ー?!
もう、私のいた山岳会にいたとすると、最初からメンツに入れてもらえる可能性ゼロです。
それでも、同郷の後輩だし、出身校も濟々黌と熊本高校は姉妹校と言っていい仲なので…色々と岩場を紹介してあげましたが、半人前だということを分かっていない。
なので、ホントに困りました…というか、かなり疲れました。車も出してあげてなので、ほとんど引率の先生で、この機会に、若い人をあまり甘やかすのはどうか?という反省をしました。
多分、現地に自力でたどり着けないクライマーはクライマーとは思われていないです、山梨では。
■ スラブで流して止めてあげる
それ以外にも、色々あった…スラブで流して止めてあげると言われて、ビックリ仰天したり…とか(汗)。スラブで流したら、大根おろしの時間が長くなるだけです…。
とはいえ、それは、そのベテランさん自身の無知ではなく、会の人の無知で、それはよくあることなので、あまり気にしないでいました…。
たぶん40年前の常識のまま、アップグレードされないで横流しで教えられるとこうなるのではないかと…。
なにしろ、九州ではジムのインストラクターがグリップビレイを教えているという懐古調でした…。
ところが、会長さんを奥村講習にお誘いした時、自分にはイラナイという返事だったことから、ふと疑問に…
■ ベテランと言われている方も、どういう経歴か表現されていないことが多い
私は、大阪の登山学校で校長先生をしていた青ちゃんと組んで登っていたのですが…最初の3日間は一緒に徹底的に、その辺の公園で、レスキューの勉強をしました。
彼は大阪方面では知らない人がいないようなクライマーですが、私は山梨のクライマーで当然、たぶん大阪のことは知らないだろう…と思って、上級クライマーである自覚がある、自分の方からレスキュー技術の共有を申し出てくれた、と思います。
その前の指導者だった清高さんとは、三つ峠の岩場で出会ったので、清高さんからは、議論を通して、クライミングの技術を教わりました。どこに登るのか?から相談ですが、登りたいと私が申告するルート…が、清高さんが初心者向きと判断するルートと同じだったので、師匠の試験に合格する感じでした。
ただ、私にも失敗はあり、初めて行ったアイスのルートは中津川滑沢で、登攀要素がない癒し系のアイスのつもりで行ったのに、清高さんは命がけクライムをする羽目になり(アイスが脆かった…笑)、帰りにほうとうを奢らされました…。このようなこともあるので、私も初心時代の無知には寛容というか、初心者は何が分かっていないのか分からないというのは、許せるというか…
ですが、ベテランです!と言っている人がベテランとは言えないような不合理な態度だと、どうしてなのかな?と思わざるを得ません。
信頼したいのに信頼してはいけないという葛藤…が生まれます。
そうした葛藤は、アクセルを踏みたいのにブレーキを踏むということになり、心の健康には非常に良くないかもしれません。
■ フリーだから、セルフレスキュー要らない は岩場次第
思えば、セルフレスキュースキルなしで、モッチョムで行き詰った話を聞かされた時から、ちょっとアラートを立てておくべきだったのかもしれません…
しかし、大きな会を率いる人が、まさか定期的なレスキュー講習を端折っているとは思えないので… 常識的に考えにくいからです。
フリークライミングの岩場は確かに、アプローチ10分とか最大でも30分とかで、車が近い=下界が近いのは、本当ですが、それでも、医者に行かなければ意味がありません。私のように肉離れしたのに、2日も医者にかかれない…応急処置もされない…という羽目になるのは、リスクをリスクと認知しておらず、「大したことがないと思ったから」と言われました…大したことがないという判断は、誰がするのか?怪我した本人では?と…思いますが、そう言うことも、普通は、レスキューの共有で、プロトコル化されていれば、防げます。
モッチョムは、隔絶された場所にあるので、フリーのマルチでも、アルパインと同じリスク管理が必要で、屋久島フリーウェイは、外的危険、の認知が必要です。
ロングなので、スピードも必要、ということは、限界グレードの12ⅽが登れるから大丈夫だろう、というのではダメで、ロープワークの素早さも求められます。ほとんど核心は長さ、ですから、日の長い時期に行かないと、ナイトクライミングになりかねません。その上、ロープワークの稚拙さで遅くなっていたら…岩でお泊りになってしまいます。それくらいはシミュレーションで想像がつくことでしょう…
大体、私の経験では若い人は、登れてもロープをまとめる速度が超遅い…。いつまとめて、いつ引きづっていいかも、ベテランほどは、分かっていないみたいです。
米澤さんと野北の岩場に行ったときは、あっと驚く素早さで、ロープをまとめてくれ、驚きました。
私自身もロープワークは初心者なので、山梨では、易しいマルチに行って、相方とピッチを稼ぐ練習をしていました。最初は一日6ピッチしか稼げなかったのに、12ピッチくらいは稼げるようになりましたが…そういう練習をするクライマーというのは、こちらではまだ見かけません。単純に情報が共有されていないだけだろうと思っていましたが、ホントにしていないのかもしれません。
というのは、そもそも、指導する側が分かっていないのでは…という懸念が生まれ、もしそうであれば、アドバイスを若い人に与えていないのかもしれない、と思うからです。
私が思うには、会の指導者、ご自身も、きちんとクライミング教育を受けたことがないのでは?
そのために、会の後進の人たちにも、きちんとした技術を伝達できない状態にあるのではないだろうか?と思うからです。何を練習したらいいか?というようなことです…。2年もやっている人が、トポの調べ先も知らないようでは…。山梨ではクライミングデビュー前に教わります…というか、みんながトポを見ているので、普通にしていてもトポを買うことになります。
会の指導者クラスって…
1)40年前に大学山岳部だった人…その時に教わった技術からのアップグレードなし
2)定年退職してからクライミングしている人…周囲の人の見様見真似
の可能性が高く、適切な指導者との接点がないのかもしれません。例えば、奥村さんとか。
ただ、年齢が上というだけで、担ぎ上げられがちなのが日本の社会の慣習ですし、その上、それを重責だと思うよりも、嬉しいと思う気持のほうが、日本の男性の中には強そうです。
しかし、実態は、自分が指導されたことがないのに、指導はできない、となっているのかもしれません。だとすると助けが必要なのは指導者のほうです。
ちなみに私の現在のクライミングメンターは、スティーブです。
■ アルパインでエイド残置に足を掛け墜落…
私がこう考えるに至ったのは、会長さんの穂高での墜落事故を語っているFBの記事が、ずいぶん最近になって、ひょんなことから流れて来てからです。
普通は、アルパインのクラシックルートで、エイドのルートの残置(古いハーケン)に足を掛けて登ること…が、自殺行為であるというのは、クライミング教育の初期に教わります。
なので、会長さんほどのベテランの方がする事故の話としては、あまりに無邪気に自分のミスを語っておられ、それは、普通のクライマーからすると、
「自分はリスク管理がきちんとできないクライマーだ」
と語ることになるので、おや?と思いました。
当初、私はその点には気が付いていませんでした。
例えば、私の二人の師匠は、残置を利用し墜落をしたクライマーには、同情は寄せないでしょう…
■ ボルトルートでの対応
日本国の岩場の作りが全部そうなので、個人のクライマーのせいではないと思いますが、日向神で、支点を信頼する気楽な墜落をしながら、フリーの能力を上げるというのは、ボルトのタイプをよほど意識して教えない限り、非常識だと思います。
トンデモ支点が現役です… 安全なのは、最近作られた高難度課題だけです。
M8カットアンカーが日向神では、通常の市民クライマーレベルの人が登る標準的課題に散見されるだけでなく、終了点の打ち方も懐古調で、他の地域で登っている人でないと、それが懐古調だということそのものにも気が付けない、ようです。
つまるところは、地元で登っている=正しい知識を伝授されていない、という流れになってしまいます。
こういう点は、外から訪れたクライマーでないと気が付けないものなのかもしれません。
私も小川山などでデビューしたクライマーなので、整備が行き届いた岩場しか知らず、九州に来て初めて、カットアンカーという種類のボルトがあることを知りました。
棒フレンズは知っていたけど、カットアンカーは全く知りませんでした。
なので、情状酌量というか、そういうものはあると思いますが…とはいえ、指導するという立場になると、かならず伝えなければいけないことが多少あると思います。
そういうものは、言葉の端々に漏れ出ます…。分かっていない発言ということです。
例えば、違う人ですが、ベテランに、エイドで鍛えてやる、と言われたことがありますが、この発言、分かっていませんよね…。
エイドって、アブミの最上段に載ったとしても、手が届かない人には、届かないものです。
誰が見てもチビの私にエイドでリードせよって… 誰か私をショルダーしてくれるならリードしますけど、そんなことに意味がありますかね?チビをショルダーしてリードさせるより、のっぽが掛けたら、数倍楽に距離が稼げるってだけのことなので…。ホントに分かっていなさそうで、速攻でその会には行くの、辞めました。
一般的に男性は、男性自身の環境設定から、他の人の立場に立つ、そういう想像力を持つ、という能力は少ないことが多いようで、そのために、理不尽ともいえるリスクに相手をさらしてしまって、気が付いていない…ということが多いようです。
例えば、アルパインしかしない人は落ちたクライマーをキャッチした経験が皆無なのに、ビレイできます、とか言う人が多いです…正しくはその人が出来ているのはロープの端っこを持っているだけだったりします…。スポーツクライミングを経由していないと、落ちたクライマーを日常的にキャッチするってことはないからです。
立場の違う人への想像力が低いというのは、男性一般の欠点のようですが、クライミングを長くしていていれば、普通は気が付きます…。
その気付きをベテランに求めないなら、一体、経験って何なのでしょう?
私の師匠の青ちゃんは、クライミングは理解すればするほど、怖くなるものだ、と言っていました…。
彼とですら、アルパインのルートは、遠慮気味にしか行っていません。大山北壁は行けば登ること自体は簡単な場所でしたが、2名で行くと、私は相方の青ちゃんの保険にはなれない…彼に何かがあった時、担げないです…75kgを50kgが担ぐのは不可能です…ので、あと一人いないか、を必死で探しましたが、誰に声をかけても、遠すぎて来れないとか言うので、その時は行くのをお断りしました…。自分が登れないからというのではなく、保険がないからです。
そんな感じの相談ができるのが、今までの2名の師匠でした。そういうことは、この4年の九州でまだ一度も起こっていないので…行くか行かないかオールオアナッシングな感じです。
というので、これは、自称ベテランさんご自身のクライミングに対する造詣も深くはないということではないか?と思います。
普通は、身の丈に合ったチャレンジをしていたら、ロープの相談からスタートし、リスクをどうするか?という話に発展するのが通常だからです。
沢で、逃げ場のないゴルジュに2名で、という話が来たときも、普段フリーでゲレンデを一緒に登っているとはいえ、知らない沢に、初めて沢を同行するのは、ゴルジュってのはちょっとどうかと思いました…普通は、もっと易しい沢…逃げ場のある沢…で、相方とのロープ合わせ・スキル合わせをするのではないでしょうか?いくらパートナーが私しかいないと言われても…。
私がおぼれたときのレスキューを誘ってきた相方ができるのは、誘った手前、当然だとしても、私が相方をレスキュー出来るか?というところがカバーされないと、トップが溺死したら、どうするつもりなのでしょう…?当人だって知らない沢なのに。
というようなことが頻繁に起こるので、九州では、かなり、リスクの理解がいい加減だと思います。
それは、元をただせば、指導している側も、しっかりとしたリスク管理能力は身につけないで危ない橋を渡っているからなのではないか?と思います。もしかすると、九州にはそんなにリスクがあるところがない、ということなのかもしれませんが…。
私も、はた目には危ない橋を渡っているように見えるかも…ですが、ちゃんと小川山レイバックはカムエイドで降りてきています…。
■今日の仏教説話
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自己責任だから逃げてはいけないという考えに捉われていた時は、とても苦しかったです。縁起の法則を知った時は心の中で何かの塊が溶けてなくなっていくようなスッキリした感覚がありました。
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という参加者のコメントが印象的でした…
クライマーのいう自己責任も同じです。どう考えても自分のせいではない理由で死を選ばさせられるのは、自己責任ではない、です。
誰もがすくすく成長できる、登攀レベルとリスクが見合った岩場の環境整備
と
合理的で的を得た”フリークライミング教育”の整備
のほうが急務です。
エイドは日本ではフリークライミング教育のカリキュラム内容からは、外れますし、アルパイン教育ではスポーツクライミングは教えていません。私も雪上確保が最初です。山のリスク管理は、スポーツクライミングでは教えませんし、ボルダリングジムは当然ながら、うんこ処理方法は教えません。すべての教育機関の抜け穴、になっている知識が、
フリークライミングの常識、
というような部分になってしまっています。その結果が事故とアクセス問題で、それを若い人の”自己責任”の一言、で済ませてしまうのは、酷です。
大体のクライマーは教わらなくても、できた、と思っていると思いますが、環境が恵まれた、というのは否定できないことだと思います。
現・会長職にあるような人ですら、時に ん?という発言をしてしまうくらいの難易度の高さなのですから…
市内から30分で行ける岩場 10bのクラック今日の為末投稿 マジ癒されるわ~。私が作りたい社会は、GCHで見た、和気あいあい登る姿です。
マウント取っている人は韓国人で、マウントされている人は友人の日本人クライマーでした。
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引退してスポーツを離れて良かったのは、スポーツを嫌っている人や、憎んでいる人、やっていたけど傷ついている人がこんなにいたのかと気付かされた事です。おそらくスポーツの世界だけにいたら、スポーツが好きな人と、スポーツによって成功体験を持つ人との接触が極端に多かったと思います。
そもそも私の人生は少し特殊でした。特殊だということに気がついたのも、引退して違う競技の方と話したからなのですが。小学生時代は読書部というところにいて週に一回図書館で本を読んで読書感想文を出すということをやっていました。足が速かったので社交的でクラスのリーダーっぽくはあったのですが、母親はいつも性格の第一番目を「繊細な子」と言っていたので、内向的だったんだと思います。運が良かったのは陸上部の先生が最初に「陸上競技と運動力学」という本を貸してくれたことです。「スポーツは科学であり、合理性を追求すれば強くなる。先生は合理性を追求する同士であり、あくまで走るのは僕だ」という考えがまず生まれました。
先生に対し意見を言って、議論することが当たり前で、自分の目標は自分の目標シートに書いてそれをもとに先生と1on1でディスカッションして目標を決めていました。権威に屈するという感覚が皆無なまま高校時代もその性格を許容されました。先輩に敬語を使ったこともありませんし、中学時代は先生にも敬語ではありませんでした。おかげで世界大会で一番偉い先生に(今一番尊敬している先生ですが)ペットボトルを投げつけるなど大変問題のある選手になりましたが、それもおおらか?に陸上界には許容されました。少なくともスポーツが嫌だなと思ったことは一度もありませんでした。
ただ、スポーツ界にいたので横目で怒鳴っている長距離の監督や、大変な縦社会がある球技を見ていてあれだったら絶対やっていないなと思っていました。まるで違う世界を生きているようなそんな感覚すらありました。
スポーツは素晴らしいと感じることや、スポーツを楽しむことに引け目を感じる必要はないと思いますが、人生のスポーツ体験でひどい思いをして距離を置いたそんなに小さくない集団が「スポーツ最高」と言っている私たちを冷ややかに見ていることはきちんと理解する必要があると思います。もちろんその理由は様々です。特に多いのは体育の授業で嫌いになったという人です。これは現場の教員に努力してもらうこともありますが、学習指導要領のあり方にも踏み込まないといけないかもしれません。また体育会系特有の上位下達、群れ意識、マウントを取る感じが嫌だという方もいます。多少弁護するとどこの世界も中途半端なレベルほど群れやすいのですが、スポーツ界全体にそういう特徴があるのはおっしゃる通りです。
既存のスポーツシステムはスポーツ好きも生みましたが、スポーツ嫌いの方もたくさん産んできました。人間には好き嫌いがあるので、みんなが好きになることはありえませんが、ニュートラルな人間やましてやスポーツが好きだった人間を、スポーツ嫌いにさせてしまうことは大変な問題です。スポーツはいいやという方はそのまま嫌なことをしなくて良く、やりたい人が伸び伸び楽しめる環境を作る必要があります。
スポーツは社会の価値観を増幅させる機能があると思います。ということはスポーツ界が社会のあるべき姿を想像してそこに向けて変わっていけば社会を変えることもできると私は信じています。できるだけ多くの子供にスポーツは楽しいと感じ生涯に渡りスポーツをしたいと思ってもらい、本気で勝ちにいきたい子供はその可能性に制限をかけない形を模索する必要があります。今のスポーツの形を一旦とっぱらい、本来あるべき社会の形はなんなのかからスポーツを始めたいと思います。
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基礎代謝を維持するカロリー
男性 1500
女性 1200
これを基にすると…
タンパク質 糖質 脂質
男性 70g 180g 50g
女性 60g 150g 40g
が、基礎代謝を維持するための基礎的な食事内容のベースになります。3で割れば3食。
一回当たり、20gのタンパク質、50gの糖質、13g程度の資質ということに。
ごはん1杯130gとして、この中に含まれる糖質は約40g…ということで、毎食ご飯は食べられます。というか食べないと、せっかくのプロテインがエネルギーに換算されてしまいます。
1週間~2週以内で、一時的に「体の大そうじ」をするときの栄養指標、ということなので、トレーニングのオフや怪我などで療養中で運動ができないときの食事の目安に。
今までさんざん登ってきたのに、怪我の療養で、運動量が減ると、一気に太ることにつながりやすいです。
こちらからのまとめです。
https://physiqueonline.jp/specialist/page5877.html