2022/03/31

8000m峰の登山は内容から見ると高尾山ハイキングのレベルの登山でしかない。

■ 8000mは高尾山でもすごい人

こちらは長野県の山岳協会の資料です。

http://www.nmaj.org/branch/sonantaisaku/text/004.htm

■ 3mから落ちても非常に危険
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墜落する物体は、重力の加速度Gによって、落下距離が長くなるほど、スピードをましてゆく。たった3mの墜落で27.6kmに達し
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■ 中間支点の間隔 は 最初に頻繁にあとから遠く

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最初の2mは墜落せずうまくランナーを設けたとしたら、落下率0.3にするにはその次のランナーを35cm登ったところで設け、その次のランナーは41cm、その次は49cmで設けなければならない。

実際そんなに細かくランナーを設けて登ることはできない。落下率を小さくするようにプロテクションを構成することができない実際上の大問題がここにある。

仮に、ザイルが20mほど繰り出され、そこにランナーを設け、次のランナーの位置はどの位になるかを計算すると、20mのランナーから3.53m登ったところに設ければよいことになる。

つまり、同じ落下率0.3にするには、登り始めは細かくランナーを設け、高く登るにしたがってランナーの間隙をあけることができる。

ただ、心理的には、登り初めは大胆にランナーの間隙をあけ、高さが増すと恐くなってランナー問を詰めやすい。落下率から言えば、登り初めは細心に細かくランナーを設け、登るにしたがってランナー間隙をあけてもよいことになる。等間隙でランナーを設けていれば、墜落距離は同じであるので、ザイルは長く繰り出され、登るにしたがって落下率は小さくなる。
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太字は、私がいれたところですが、これがボルトクライマーには理解されないことなのかもしれません‥‥。

私はアイスでスタートしたので、最初からプロテクションを打つことが前提のクライミングしかしたことがありませんでした…ので、

 最初のほうが危険で、後に行くほど安全になる、

というのは常識でしかありませんでした。


こちらはトラッドの課題ですが、トラッドでも一番最初の出だしが、もっともプロテクションの設置に気を遣うところです。

下では落ちれない…という感覚です。上になれば、別に落ちても、びよよんとなるだけなので…。まぁ、カムが連続3個外れました、って人も知っていますが…

 
登った後のカムの配置を見て、振り返っているところ。これで良かったかどうか?ということを、登るたびに振り返ると、ちゃんと自分で適切なところにカムが打てるようになります。

5本しか入れていないですが…標準的かなと思います。なにせ日本の岩場は、小さいので、支点を節約するということは、現実的でないです。

上に行けば行くほど支点が節約できる、というのが、論理なので…。