2022/03/30

アレクサンダーテクニーク 骨による動きの身体技法

■ アレクサンダーテクニーク

12,3年ぶり。ブラッシュアップ。バレエは19歳から38歳で山梨に来て継続不可能になるまで続けました。バレエで最終的にたどり着いたのが、アレキサンダーテクニークでした。

筋肉ではなく、骨、で動きを作るので、無駄な力が入らないのです。

登山で役に立った。

■ 事例

筋肉ではなく、骨で動きを作る。

例えば、頭はどこから始まってどこから終わるか?という自己認識(マッピング)は、解剖学的な真実とマッチングしていない。

頭というと、なんとなく頭頂部からあごと思っているわけだが、実際には頭蓋骨は耳の当たりで終わりで、後は下顎はぶら下がっているだけであるので…頭蓋骨の終点となると、鼻の下端になる。

それを分かって動かすと、動かすときの、動きの支点と終点が変わり、腱やら筋やらに、無理のない動きを実践することができる。

■ あの筋肉を使うな、この筋肉を使うな では動けなくなるので‥‥

これは、元々バレエのアンチテーゼとして始めたんだよなぁ…バレエの伝統的な教え方では、これをやってはダメ、あれをやってはダメという禁止令で縛られて、結局、身動きとれなくなることが多いからだ。

ただこの体の使い方…骨による積み上げ式…をクライミングに応用するのは、なかなか難しそうである…。

というのは、クライミングの大多数の男性…トップクライマーではなくて、一般男性クライマー…趣味でスタートした人たちの主要なニーズは、基本的に、日常生活で、ほとんど出番がなくなった筋肉…マッスルパワーを100%使い切りたい、使い切るのが快感だ!というニーズだと思われるから。

■ 骨による登攀

アレクサンダーのような骨による登攀というのは、上級のトップクライマーで、筋肉低下をすでに体験している人が、このままの登攀グレードを維持しつつ、筋力依存なしで登るための技術ということになりそう…

そのような人は国内で一握りの人ということになりそうだ…

例えば、首をむち打ちをしたときにどう登り続けるか?とか…どこか、体に筋肉の拘縮があるような場合に、どう新たな体の使い道を作り上げていくか…とか、そういう場合に役立つと思う。

一般のレベルの人には、こんな繊細なレベルの身体感覚は、単に必要とされていないだけでなく、繊細な使い方ではなく、おおざっぱな使い方、パワープッシュによるオールアウトがそもそもの目的なので、まどろっこしくてやってらんねーなるだろう…

というので、必要とする人は限られると思うが、切実な人にはかなり切実という技術を思われるので掲載。

https://www.atdance-lesson.com/

クライミングも、パンプしてから上手に登れるようになる、と保科さんは言っていたしなぁ…実際、力が抜けたクライミングができるようになると、何十メートルも登っていけそうなハイな気分になるものであり、そういう気分は爽快だ…それに見合うロングなルートが国内岩場にあるか?というと、日本の岩場はロングではなく、みじかしい系が多いので、どうしても一気登りになりやすいんだよなぁ…

アレクサンダーテクニークは、疲れないで長く登りたい人向けです。