■ どんな男がいいんだ?理想の男性パートナー
もちろん、クライミングの、ですよ。
1)私より高いグレードが登れる (一般社会なら私より稼げる)
2)危険認知が私と同等
3)ビレイが私と同等に確実
4)ビレイヤーとしてクライマーの道具になることが可能
5)私のギアを拝借しようなどという気を起こさない
■ 基礎条件
日本の課題は、ボルトの間隔が男性の平均身長を基準にしています。なので男性クライマーに有利に出来ています。つまり下駄を履いています。
その状態なのに、私より登れないなんて、どんなヘタレですかね?
よほどクライミングの初心者の時期はともかく…高齢でスタートした女性クライマーの登攀力とか勇気に負けてしまうような人って…だれ(笑)? (一杯思い浮かびますが… 汗)
一般的な成長速度だったら、クライミング界では、もっともハンデがついている背の低い女性でも、1~2年もしたら、5.9はオンサイト出来ました。私の身長は中学1年生レベルで、握力は17kgしかないですよ?
それで、3年もしたら、普通はTRで10代を触っているはずです。このころはインスボンに出かけていました。
当時相方だった男性初心者クライマーは、私より2グレード上のようで、インドアでは5.11と最初から2グレード上です。
多少の個人差を認めるべきと思いますが、一般に20代のほうが当然40代より、習得スピードが速いハズなのです。
一般にクライマーは自己完結した登りを目指すべきなので、いつまでたっても、保護観察下状態にいたい人は…なんか、変、です。
自立しようとする、のは、クライマーとしても、一個の人間としても、当然の在り方。いつまでも、師匠、師匠、とへばりついてくるような人は…自立心が足りていないか、共依存関係にあるか、どちらかです。 問題は、日本のオールドクライマーはこのような人たちを依存させるために、わざと支点に関する知識を与えないようにしていることです。
相手がどう出るにせよ、私は自分よりヘタレな人…メンタル的に…と登っても、あまり得るものがないです。
ずっとレールの上を走るだけだったような人ですね…。
登攀力自体は、登れなくても構いませんが、最低限、精神的に自立しており、私が成長するのに、邪魔をしない人を求めています。それくらい最低限ですよねぇ…。
例えば、パートナーは相互の保険なのに、保険というより、僕、運転もできません、ロープも持っていません、確保器、使い方分かりません、懸垂下降できません、応急処置?分かりません、など…足手まといでは。1年くらいは、後輩にエリート教育をしたことがあります。教えてくれたのは、なんと蒼氷の先輩だから、エリート教育、と言いました。が、やはり、上手くは行きませんでした。どうも、教わった通りではなく見た通りしてしまうのが男性クライマーなんですよね…。
そういう初心者ゆえの無知はまだ理解ができますが、相方が怪我をしたのに、家に帰さない、とか、ほっぽり出して応急処置もしてあげないとか、人としてすでに終わっています。
それだと相方ではなく、ただの子ども、で足手まといって意味で、
なら、単独で登るほうがなんぼもまし
です。そういう人は困る。
1,2,3って、男性なら誰だってクリアできるような楽々条件ですよねぇ?
■ クライマーのギアになれる
「なんでお前はここで怖がるんだ?」っていう人って頭が、そもそも悪い。見れば誰でも分かることだからです。手が届かないからです!
核心前にクリップできないということの意味くらい、クライマーなら誰でも分かって当然です。
ビレイで、私が核心に入ったときにきちんと待てる。
これって贅沢な条件とは思わないんですが…なんで、こんなに得難いのか(笑)??
ADHDの人とか、と登っていたからですね…。私は、心が広すぎた、ということです。
クライマーの私が核心に入ったのに、「ねぇねぇ、早くしてよ~」と邪魔する、とか、アホちゃう?
お前は今はギアだ!です。
私自身は、どんなに相方が時間がかかっても黙って黒子になり、アイスで凍傷になったとしても黙ってビレイしてやっています。
長ヌンがよさそうだったら、下から声をかけてやっています。
同じことを相手に求めます。
■ ギアの貸し借りは、アルパインの人の習慣でフリークライミングの人の習慣ではないですよ?
私は体重が軽いので、細くて伸びが良いロープを使っています。その代わり流れやすいのでビレイはガツンと止めていいよ、なんならグリグリでいいよ、と言っています。
ところが、男性クライマーでアルパイン出身の人って、ロープ代を相手に出してもらいたい、というセコイ節約精神があるんですよ…それは良くない習慣なので改めましょう。
ロープは自分の体重に合わせて、安全性を考慮して選んでいるものですよ?
私は最初から、そのようなロープ選びをしているので、みんながそうではない、ということに長く気が付かなかったのですが、”安い×径が太ければ耐久性もいいだろ”、みたいな、いいかげんな選択ではダメですよ?
ロープやカムが会の共同装備、だったのははるか昔です。アイスアックスや靴も同じ。
貸してもらえるのは、最初の一度だけですよ?
前のパートナーはこれでした。彼、2度も私の新品のロープで自分の本気ルートをちゃっかりリードして、はぁ?って思いました。クレイジージャムと大堂海岸。どっちもクラックでロープ痛みますよね?新品なのに。3度目はないですよ、いくら私が仏でも。
■ 馬に惹かれる=強さに惹かれる
私が馬に惹かれるのは、本当は、単に、強い男性、が欲しいからかもしれません。というのは、なぜかアンダーアーマーのスウェットにも惹かれるから(笑)
私が最も自信がないのは筋力。フィジカルです。非力なのは、数字ではっきり分かります。
腕立て伏せとか、一回、2回で出来なくなりますし、鉄棒での懸垂は一回もできません。
いくら足があっても、オーバーハングでは、片手でクリップしないといけないんですよ?
その自覚があるため、何か力強いもの、に惹かれているような気がします。
パワーさえあれば、スキル的には、別に要らなくて、好きに登れる、みたいな局面に立っているからかも?
もちろん、馬を自動車代わりに乗る生活にも憧れているんですが…。
■ 結局、懸垂?
ということは、結局、懸垂したらいいのかもしれません。
懸垂下降のほうではなく、自分を引き上げる力の懸垂。
最近、テニスをスタートして、36年ぶりの、テニスをしています。
…私はそこらの本当の初心者と違って、当たれば速球、ナイスコース。当たらないと初心者と同等、みたいな感じで、これはクライミングと似ているかもしれないなぁと思いました。
特定の弱点が足を引っ張って、できない部分が拡大しているってことです。
クライミングでは、
一つは指の弱さ、一つは、フィジカルの弱さですね、懸垂とか腹筋とか。
大体、師匠が向こうから来てくれるクライマーなんて早々いません…ということは、私にはクライミングに適していると相手に思わせる何かがあったということです。
なので、欠点を克服することで、今のままのスキルレベルでもとれるグレードがあるでしょう…(たぶん、11ノーマル)
■ 非・アサーティブな文化出身の人は、Win:Win関係を築けない
出る杭は打たれる、沈黙は金なり、謙譲の美徳、口は禍の元、というようなカルチャー
=日本の田舎のほとんど、
です。
いや、日本のスポーツ界の文化がそれ…。一般日本社会よりも、変化が遅れている業界がスポーツ業界…
そうではない、オープンで心理的安全性の高い文化にいることが、クライミングという活動の場合、
生死
をも、決めます。
私は何度も、あなたのクライミング経験はどのくらいですか?と相方には聞いていました… 相方は自分がロープワークダメダメなのを知っていて、分かっていて、黙っていたみたいです。そうしないと、私がセカンドでついて行ってやらないから…。
それは損です。しかも、自分も後輩も危険です。セカンドはプルージック登攀などの自己確保でも登れるというのは、支点が確実な場合、だけです。
支点構築に問題があるクライマーがリードしている場合、”連れて行ってやっている”と言えるのは、セカンドの私の方です…。 支点がきちんと作れ、ロープがアップされている、滞りないリードをしていない限り、いくら相方のセカンドがちゃちゃっと登れよとか、文句を言おうが、連れて行ってもらっているのは、リードクライマーの方ですよ。
そこらの理解も、倒錯していない、普通の相方クライマーを望みます。