2023/02/12

ボルト間隔は壁の傾斜で決まります

 九州ではルートがスラブのみならず、フェイスでも大ランナウト自慢で、

 なんかヤダな~気持ち悪い、

と思ったんですが…、それは、オールドクライマーが現代クライミングを知らないからではないか?と思っていました。

現代クライミングって、オーバーハングばっかりって意味ですよ?

アイスだってWI5は90度までだけど、現代のアックスは、ハンドルがついているので、垂直の壁だって、薄被りと同じで、反り腰になります。WI6からは確実にぶら下がり系で、スラブ状ではなく、氷柱です。そういうところで、ランナウトなんてしていたら、すぐに一巻の終わりが来ます。

ランナウトが燃えるぜ!っていうのは、裏返すと簡単なところだから、ランナウトくらいしないと燃えないって意味です…

なら、”燃えるため”に、もっと難しいグレードを登れよ、って話なんでは?現代のフリークライミングでは。

難しいのにステップアップしないで、ずっと同じのを登っていたら、暗記するみたいな感じで、自動化が起き、楽勝になっていきます

それが起こっているだけで、そういう人も初めての質のルート、例えばスラブばっかりの人がワイドとか、違うルートに行けば、たぶん、ランナウトしたくない、ということになると思います。

例えば、ラオスの被った課題でランナウトなんてしていられないですよね…

実際、九州でも十分に難しい課題を登っている人は、プロテクション打ちまくって登っています。

ほら、30cmおき。

http://k1hut.yuki-mura.net/mastersroof.htmlより引用

■ 5.9なのにランナウトする理由

 5.9を5.12のスキルで登っていないで、ちゃんと5.12を開拓していたら、適正ボルトになる。

つまり、日和っている、ということの表現なのであって、勇気があること、の表現ではないのかもしれません