これは個人差があって当然のものです。私の場合を書きます。
クライミング以前 … 山の生活技術の習得、天気の学習、経験値の獲得
クライミング0~1年目 … ビレイの習得(=人工壁通い)+ 体験クライミング、基本ムーブの習得
クライミング1~3年目 … 経験値の獲得 初心者用の岩場、インスボン、台湾、ラオス
クライミング3~5年目 … 国内岩場めぐり (主に九州の岩場)
クライミング5年目以降 … 小川山など、国内岩場 …海外には初心者向けのボルトの新しい岩場があるが、国内では限られてしまいます。リボルトで、ボルトが新しくてもランナウトしていてはリスクは減りません。
■ ロープワークの習得、基本ムーブの習得、経験値の獲得
私はロープワークは講習会で学習した後に、友人レベル、山岳会レベルで行く山に参加しています。ので、お金を払わずに、教わったことはありません。
たぶん、ほとんどの人は、ここをただで済ませたいがために、経験者と登れ、と言われていると勘違いしているようなのですが、お金を払ってクライミングガイドと登っても、
エイトノットはね…
とか起こらないです。そこに深い誤解が横たわっている。
例えば、アンザイレンのノットは自分で選択するものです。エイトノットがコンペでは義務付けられていますが、ブーリンの人もいますし、ボーラインを勧めて来る人もいます。(解きやすいため) しかし、選ぶのは本人です。私は、薦められたとしても、エイトノット。ベテランぶる必要がない、どころか、むしろ、エイトノットでいるほうが安全の管理に良いと考えるためです。
目標をグレードにするしかなくなるのは、クライミングの総合性を理解しそこねているからかもしれません。
10年登っていても、カムの配置が悪いとロープが流れなくなることを学習できていなければ、ちょっと視野が狭窄していたということが言えます。そんなことはまずいと常識でわかるどころか、実際にロープがでなくて登れなくなるので、初歩的な失敗であるからです。あんまりリードはしてなかったのかもしれませんが、原因はともかく、常に自分のクライミングの欠点を反省する姿勢がクライミングには必要で、天狗になる、というのが最も避けるべき事態です。
ムーブを習得したかどうか?というのは、素人である初心者クライマーが見てもわからないです。経験値が高い人に判定してもらいましょう。ムーブがダメでも、パワーがあり、確実性があれば、リードはできます。男性はこの路線が多いです。リードできるからムーブが習得できている訳では無いということです。
人をだんだん老いるので、パワー依存のスキル習得はだんだん通用しなくなりますので、子供や女性、高齢者のように、ムーブ習得中心のクライミング活動に入るのも、手です。男性でもこの路線の人はいます。ジムでよく長ものを飽きずにやっていたりするような人です。
一方、パッと見に同じスキル追求型でも、突破力系のボルダーの人は、力を発散したい、オールアウトしたい、という真の欲求の現れのような気がします。
どちらでも別に良いと思いますが、自分の欲求が、すべての人と同じである、と誤解しないことが大事です。オールアウトが誰にでも気持ち良いわけでなく、そうすることで、リスクが増える人もいます。(例:迷ったらハードプッシュ)
言うまでもないですが、目標は随時バージョンアップします。
しばらく前は、ワイドとクラックを頑張っていました。
現在は私の目標は、基礎体力回復です。そのためにテニスをしています。