■ ロープワークスキル不在はRPを自己申告するため。オンサイトグレードを使いましょう
5.12が僕登れます、という男子クライマーが、ロープの使い方も全くマスターしておらず、長ヌンで伸ばせなかったり、プロテクションの配置が悪くてロープがスタックしたり、カム自体が外れたりする件ですが…、大体スキルが表現しうる点数とか、そういうものがないので、盲点になっているのが、問題なような気がしますが…それ以前に、指導者でベテランでも、山で残置を掴んで落ちていたりする… 教育の欠如、リスクに指摘の不備は深刻です…が、恒常性スキルという言葉を知りました。
同一条件化の固定した動きを習得するのが、恒常性スキルだそうです。テニスで言えば、素振り。で、考えてみたら、レッドポインティングって恒常性スキルですよね。
何時間もハングドッグして、そこばっかりやって、出来るようになったら、大体は二度と触らない(笑)。次行ったら、またできなくなっているかもしれないんですが(笑)。
一回しか登れていなかったら、それは、恒常性、ではないかもしれないですが(笑)。
■オンサイト=多様性練習の結果
それでも、そのグレードの能力がある、と自己判断して、いきなり本番(例:白亜スラブ)に行ってしまって、どーだ!とやるので、”そのルートに行ったことがあるとしたら、これくらいはスキルあるはず”と想定されるスキル(ロープワークとか、カムスタックで登れなくなるとか)が身についていない…
これこそ、
グレード至上主義の弊害、そのものだな。
■ ホームの岩ルートを持つ いつも登れる課題で実力をあげる
私はたまたま登れた一本のOS(ガマスラブ)のために、ジャーマンスープレックスがRPできてはいるんですが、それでも実力としていいのか?私の感覚の中では、まだ不確実性が高いんですよね… ジャーマンも、ガマスラブも繰り返しが欲しいというか…
それは、生まれて初めての本格的な運動であるテニスが、ものすごい量の素振りを要求したからなんですが…それでも、10球きたら、会心の打球って1,2本でしょう?芯でとらえたかっこいい打球は…。
バレエだって、一日休めば自分が分かり、二日休めば先生に分かり、三日休めば観客に分かるというくらい、繰り返しの習得が要求されてやっと、それが本番につながる、という修行の世界で、そこでやっていたから、そのあとヨガのインストラクターになった時、楽勝でした…
同じようにクライミングも、 繰り返しが必要なような気が、私の場合はするんですよね…
これ、もう登れた…(だから登らない)というのは好きになれない。
というのは、本番でのリスクがけた違いだからですが…命がけになりますよねぇ?なのにそんなテキトーな練習で済ませるのか?みたいな感じ。
しかも、日本のボルトって超わるいんですよ? アー、大丈夫、大丈夫、落ちても死なないから、っていうのは人工壁だけ。