■ 層雲峡アイスパーク?
層雲峡は、アイスのクライマーなら誰でも聞いたことがあるような場所なんだが…。
今回はクライミングパートナーがいないので、登るわけにも行かず、ギアは置いて行ったが…。
日本では唯一の道路からビレイできて、登り放題のアイスパークなのかなぁと思って出かけた。
トポを見る限り、そのように感じるからだが…そこまで楽勝ビレイではなさそうだった。
岩根のほうが、車でビレイ可能(笑)。
■ 限界集落ならぬ、”限界”観光地?
昇仙峡の方も日本三大ガッカリスポットとか言われて久しいが…私が初めて行った時は、昇仙峡も、なんもないね~という感じだった。
その後、だいぶ遊ぶことになるんだが、メインストリームの風景をめでる観光客ではなく、クラックを登ったり、ワイドを登ったり、アイスを登ったり、ボルダーしたり、とロッククライミングの方で楽しんでいて、観光客が行くようなところには一切行っていない…
ので、今回、層雲峡がどれだけしょぼく見えようとも、それは、
賞味期限がとっくに切れた一般観光上
のことであり、層雲峡アイスが面白くないという意味ではないと思うが…。
それにしても、町は、廃れてたなぁ…。 吉田さんもそう言っている。
http://blog.livedoor.jp/hardlucktome/?p=2
■ 事前情報
『 検証層雲峡は、いま―観光活性化 』 – 2018/12/18
で、こちらが、その本についての感想。誰かのブログ
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層雲峡の観光開発に関する、これまで層雲峡の観光に寄与してきた企業であるりんゆう観光と自治体と地元商店街の三つ巴の争いに関する書籍ですが、公務員も人によって仕事のクオリティに幅があるので、できない人が担当になってしまうと悲劇です。先日の旅行で層雲峡を通りがかりましたが、オフシーズンということもありまさに「人っ子一人おらず」という風情だったのでなかなか厳しそうです。山の麓にはあまり見るものがないので、ちゃんと行くとしたら旭川あたりを拠点にして、そこからロープウェイの駅まで車で行ってロープウェイに乗り、5合目以上でハイキングをしてロープウェイで降りてきて帰るという旅程になってしまいそうであり、ロープウェイ以外に地元でお金を使うイメージが湧きません。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー https://enjoytruelife.hatenablog.com/entry/2022/05/03/085354より引用 太字当方
いや~、出来ない人が担当になってしまったのかなぁ…。
ロープウェイ登山って、モンベルの機関紙になってしまった岳人が最初に特集したのが、ロープウェイ登山でしたよね…。
ザ・中高年の山、って感じかなぁ…。ロープウェイは、それでも、自然界に与えるダメージが一番少ない移動手段らしいので、いいのではないでしょうか…。
しかし、層雲峡のアイス、なんでコロラドの、Ouray Ice Parkみたいにアイスパーク化しないのでしょうか?
環境省や観光局は、アイスパークを知らない訳でないでしょうに…。
《参考》 世界の10大アイスパーク
https://www.redbull.com/us-en/best-ice-climbing-destinations
■ 旭川から層雲峡
上川駅で入ると早い時間に入れます。バスが路面バス…とは思わなかったので、ちょっとびっくりした。路面バスで2140円払うことは少ない。
旭川ー札幌が、2300円であることを考えると、かなり高い。
着いたら、下は晴れていたのに、上は、ふぶいており、結局、何も見えなかった。
ここも観光案内が全くダメで、3キロ先の一番近い滝を見るのに、道路を出て右、とかそんな案内で、この天気で歩くのはないし、道路を出たら、出ている遊歩道と紛らわしかった。
ちょうどタイからの観光客のおばちゃん二人と私は居合わせ、一緒に歩き出したが、これは、3km先につく頃には凍てついて死んでいるかもしれないと思い直して、近くのホテル、グランドホテルで、タクシーを呼んでもらい、3人で割り勘にするようにした。
タクシーの運転手さんの高橋さんがとても良い方で、上川へ戻るところだったのを戻ってきてくれたそうだ。タクシーだと3kmはあっという間。滝は何も見えなかったが、近くの売店に入ってお店の人に色々聞き取りができた。
海外からのアイスのクライマーを受け入れられそうな宿泊施設はなさそうだった…
どうも高級ホテル化路線を層雲峡は選んだみたいで、タクシーを呼んでくれたホテルもすごい豪華ホテルだった…けど、誰がいるんだろう?みたいな感じ。
氷瀑祭りみたいなので、そんなに集客力があると思えないんだけどな…?町は全体にガラーンとして死んだようだった。
そういう感じの廃れた、人が去った温泉街で、タクシーの運転手さんは、3350円の報酬だったのに、私たち乗客の一人一人に700円ものお土産をくれた… 2100円の出費。だとすると、運転手さんの取り分が…。もしかして、私たち、というより、売店のおばちゃんに収入をもたらしてあげたかったのかもしれないけど…シイタケ茶出してくれたからなぁ…。
あの閑古鳥だったら、存続が怪しい…
運転手さんにタイ人二人は、ロープウェイに行きたいというので託し、帰りに温泉に入ったが、おじさんが同情して色々話をしてくれた。
なんだか、とっても観光業ではうまく行っていなさそうな場所だった…昇仙峡も同じだからなぁ…
それは、あれもダメこれもダメと、せこく利益と取ろうとしたからなんだが…。
上高地も、景色を売る観光地だが、ずっと浚渫工事しているし、日本の自然資産は、利用法についての軋轢が大きい…
これまで経済優先で、経産省が幅を利かせ、環境省は日陰者扱いだったからなぁ…環境省に友達がいるから、悪口言っても許されると思いますが…。観光局は、ちゃんと発想できないでいるんだろうと…。何しろ、マーケティング、という発想はお役所にはない。
《参考》
国土交通省のスノーリゾート地域形成促進事業
https://www.mlit.go.jp/kankocho/shisaku/kankochi/snowresort-kentou.html
なんだか、未来が心配になる観光地な層雲峡でした。
■アイスクライミングは観光ではない
たぶん、クライマーは観光客がいないのがありがたいので、その期に便乗して、登りまくっていると思いますが、海外ではアイスクライミングは、パーク化されています。
韓国にも、パンデがあります。ちょっと誰かが…ヒロケンさんとか…奈良さんとか…?
https://www.asolo.jp.net/menu62/contents54
ちょっと入れ知恵してあげたらいいんじゃなかろうか…。層雲峡は、なんだかゴーストタウン化していそうでした。