■ お金を使わない暮らし
私は若い頃アメリカにいて、お金ほとんど使わないで…貧乏カツカツのヒッピー暮らしをしていたんですが、一週間リンゴしか食べれない日があったけど楽しかった。
一方、日本では息するだけで、お金・お金・お金で、ウンザリ…。
でも、クライマーの伝統は、貧乏は自由の同義語。だから、クライマーなら、ブランドものとか、見た目とか、ポルシェとか、そういうのはない世界に生きるって意味ですよ(笑)。
特にバムクライマーってのは。もちろん、世界はモノ余りで豊かなので、有り余る豊かさを受け取ってもいいのですが。もう、”ぐるり”という物々交換とか見に行ったら、モノ、あふれんばかりです。
つまり、日本人のボトルネックになっているのは、奪い合いで分かち合いではないことです。
お金を使わない暮らし…というより、石油を使わない暮らし…つまり、人間の生活の営みが地球を食い尽くすことのない暮らし…を作りたいです。
■ PCは必要。
お金をかけない暮らしの必需品は、田舎の人や保守的な人が目の敵にしているパソコンです。
本当は貧乏人の強い味方がパソコン…もう、14歳のころから、36年もそう訴えつづけていますが、最近やっと日本が、36年前の私に追いついてきました…。
私はパソコンがないと手足を縛られたように、自由を奪われた感じで、思ったことを書き記せず、旅行にPCを持って行かなかったので、もう限界って感じだった。
今回の下川町定住視察では、私は自分が好きなアイスクライミングに有利な土地(北海道)で、どのような
自足的生活&持続的生活
が築けるのか?が知りたかったことでした。寒い土地は野菜を育てるにはもちろん不利です。しかし、南国の九州で野菜を育てることで得られる自給は、そんなに経済的な助けにならないです。野菜だけを食べていると病気になりやすいです。それで放牧の勉強に行きました。
下川では、自足的生活では、車→馬、ということで、石油燃料に依存する自動車生活を、数割は減らすことが可能そうでした。
今回の視察では、暖房がFF式ヒーティングでは、今の福岡の灯油ゼロ生活より、プラスになり、やはり環境負荷はトータルで大きくなるだろうと思われました…(汗)。
北海道は水道管が凍るので、人がいなくても家を温めて水道管を温めておかない。なので、旅行中も暖房です。その場所に住むこと自体が、非エコ&人間のエゴではないか?とも思われ、要・検討…
下川の当たり、名寄などの辺りは、開拓時代、最後の最後に残ったところで、つまり、開拓当時から、一番後の入植者が、ココしか残っていないからと入った不利な土地、最後の最後に来た人が他に入るところがなくて行った場所です。大きな視点で見ると、そのような場所から先に自然界にお返してしていくのが筋なのかもしれません…。
が、そうなると、人口は、結局は温暖な西日本に集約されてしまいそうですが…東北とか、市町村をまとめる動きがすでに出ていますよね。
下川では移住者は多く、現在土地や物件の奪い合いなのだそうで(汗)、おそらく道内移住が多いようです。(長崎大村と同じ、県内の移住者)つまり、トータル人口は増えておらず、より価格が低く生活コストが低い場所への住み替え需要、より高齢の人が増える人口動態になる系です。私も高齢組なので、あれですが…。
しかし、50代は70代の移住とは違うよなあ。一緒にされて心外でした。まぁ30代から見れば、50歳も70歳も同い年に見えるのかもしれませんが。まぁその30歳もじきに分かるでしょう。
下川での魅力は、馬での移動が自動車と同じように認めてもらえているところです。そんな町は初めて聞きました。調べてみたら、道交法上はどこでも可能なはずですが、人目が…(笑)。
石油が枯渇した時、みんなどうやって移動するのかな?考えています?
私は、人間一人を移動させるのに、マイカーの1.5トンを動かす石油を使うのは、非常に非効率だと思っているのです。
代替え手段としては、軽車両化ということだよなぁ~と思い、和歌山色川地区の人と、トゥクトゥクみたいなのが復活かな、とか、話あっていました。農業では荷物の運搬があり、軽トラ必須です。クライミングもギアが重いです。特にボルダラーはマットがかさばる。さらに北国では、移動だけでも、寒さが…ネック。
でも、馬は、裸馬に乗っていれば、あったかい!と分かりました。
■ 喜びの源泉の確認 (アイスクライミングとインドアジム、沢、クラッグ)
喜びの源泉(ソース)として、最低限、自分のために、・ちゃんとしたジムがあること
・アイスクライミングができそうなこと
・山とは何か?がそもそも分かっていないとか、あまりに懐古調の技術で殺されそうな山岳会
ではなく、ちゃんとした会がありそうなこと…
を偵察してきた。
こちらが下川の壁。すごい!ちゃんとしてる!
役場のSさんが、ちゃんとしたクライマーであることがよく分かった…。
今はお仕事がお忙しいそうで、大変そうだった。男性は、やっぱり壮年期にクライミングにかける時間がとれないですよね。
これを導入するためにものすごく頑張ったんだろうなぁと思われた…
なんで高度経済成長期のサラリーマンより、低成長の今のほうが忙しいのか?謎ですが、日本は、西洋の仲間入りして、ロングバケーションを取り入れたほうがいいと思います。
また、旭川のガッツウォールも、すごくよかった。壁は触っていないのですが…。
■ オサレ秀岳荘
山道具屋もすごくよかった。クライマーも、(たぶん)九州よりちゃんとしてそうだった。
クライミング的には、札幌より旭川寄りに住んだ方が便が良いそうだった。
ただ旭川って日本の最北の町って感じで、かなり冷え込みが厳しく、そこに住むこと自体が、エコでない、という問題があった…(ーー;)
その上、車一人一台生活のためか?とても排気ガスが濃く、頭が痛くなってしまい、とても都市生活は無理そうだった(まぁ、最初から田舎に住みたいから、問題はないと言えば、ないけど)
秀岳荘は、旭川店は、バスの都合で到達が難しく、歩いて行ける札幌北大店に行った。
ら、店員さんが、「僕もアイスするんです」という人でホッとした…しない人とお話ししても、話がちぐはぐになってしまうんだよなぁ…。
冬山をスタートしたころ、色々冬山の道具…靴やら…手袋やら…を検索すると、かならず、秀岳荘が上がって、通販で購入したこと数回。甲府の山道具屋はICIだが、店舗もくたびれ、関東では売り上げが一番低い石井だそうで、時々行くが、買うものがなかった。
例えば、イボイノシシが置いてなかったので、結局東京まで買いに行った…という話をしたら、天野さんが店に言ってくれたみたいで、入れてくれた…けれども、それくらい、山梨でもアルパインって廃れているってことなのだ。
他の山道具屋は、おしゃれファッションウエアやさんになっていたしな…。
私が沢登の師匠、和唐さんに初めて沢登りに連れて行ってもらったとき、腰にハンマーとハーケン二枚を念のためにぶら下げていた人は、初めてでーすという私一人で(汗)、和唐さんは、それを見て、”よし”と思ってくれたみたいだった。
私の立場からは、新人がハーケン用意して来るのに、何度も言っている会の一般ピープルが、持っていないのか?なぜリーダーは装備を充実させるように教えないか?と思った。昔の人はリーダー格と認定した人にしか教えないがセカンドにもピンチは平等にきますよねぇ?
その後私はすっかりサブガイドにされてしまい、クライミングを分かっている人=連れていく人ということで、普通のコースタイムで歩くことすらできないような会のおじさんをバリエーションに連れていくための要員と数えられてしまった…。
そんな無茶なことは、世界有数の有能なガイドでもできないですよ…。
みんなはインスボンにセカンドで行った私を登れないくせに行ったヤツと思っていると思いますが、いくらなんでも、ライジングされないと自分で上がれないような人は、セカンドでも行けないんですよ…念のため。セカンドでも、1,2回しか私落ちていませんし。
あ、愚痴になってきましたが…
…言いたいことは、私の秀岳荘のイメージは大変良い(笑)ということです。
今回はオサレな秀岳荘で、感動しました。
その上、アイスのツヨツヨクライマーの奈良さんを教えてもらった(笑)。うかつながら、全然マークいていませんでした…なんせ北海道って縁遠くて。
これを機に、ご縁を作って行きたいです。 つながり、ご縁を私は信頼しています。
■ 消防士
奈良さんは消防士だそうで、そういえば、山岸さんも消防士。
そして、旭川で楽しく一緒にアイススケートした小春ちゃんのパパもホッケーの選手で、消防士。
消防士って、ホントにリスク管理がしっかりしていて、心優しい人が多いみたい。
公務員って意外に忙しくて、トレーニングの時間が取れないみたいなんですが、消防士だと、仕事自体がトレーニングなのかな?