■クライマーはクライミングだけしていたら幸せ…だけど…
でも、そうなると、どういうことが起るのか?
ラオスでもそうですが、地域経済への貢献が、お留守になってしまうのです…。
ラオスでは、地元住民の反感を買って、実は3回も放火されているんですよね…(汗)。
これは、やはりクライマーの側が地域とのコミュニケーションをおろそかにした、というツケを大きな形で払ったということかもしれません…。
北杜市は、実は、他の地域と違い、かなり特殊な場所で、クライマーがいなくても、東京方面の人の移住先として人気があり、地元は、そのことを苦々しく思っている節があります。もともと地元の人と移住者の軋轢が…なんか、根深いんです。
https://www.dailyshincho.jp/article/2018/01030759/?all=1&page=3
https://renoup.co.jp/blog/hokuto-city-immigration-worst/
https://www.mag2.com/p/news/377638/5
多分北杜市だけが特殊です。
というのは、私は、5自治体に九州では同じ提案を提案してきました。
どこの自治体も好意的で、移住するなら全面バックアップするよ!という感じでした。
特に宮崎の日之影や長崎大村、大分八面は積極的です。長崎大村なんて、家もくれそうな勢いでした。(だけど私はアイスのクライマーだからアイスクライミングが、できない土地には移住はできません…)
日本国全体を見ると、やはり最初に
(クライミングによる、アウトドアアドベンチャーツーリズム)
で
”クライミングによる地域おこし”
に取り組むべき岩場は、瑞牆・小川山だろうと思います。
しかしながら、北杜市の地域おこし協力隊制度の制度利用は難しいようでした。九州の地方都市ほど、底をついていないのです。なんせ東京のお隣なんで。
■ 小川山はすでに起こされた後…
すでに小川山は地域おこしされた後で、川上村はレタスの収入で十分以上の収入があります。川上村の図書館に行けば、村おこしの本が出ています。あと川上村について言えば、外国人研修生の労働搾取で、世界的機関に告訴された歴史があり、黒歴史があるので、外国人ということには敏感かもしれません。
また海外クライマーは、すでに小川山のことはすっかりなじんでおり、
怖い岩場
として有名だったりします。私はなんと、シンガポールのクライマーに
小川山って超怖いですよね~
と話しかけられたりしました…(汗)。
■ 瑞牆クライマーの会は、ローカルクライマーでもなければ、地域住民でもない
瑞牆クライマーの会は発足はされているのですが、東京のクライマーが作った会であり、山梨県民、つまり、地元クライマーの会ではない、という問題があります。東京のクライマーには、山梨の地元の事情は分からない…。
地元生まれのクライマーも地元にはいます。昇仙峡開拓団の時代からのクライマーや、私の山岳総合センターのリーダー講習で講師を務めてくれた高橋さんも当時を知るクライマーで、小川山の開拓者リストにも載っています。
地元に根付いてきた人は知っているかと思いますが、山梨では、まだ無尽があるのですが、無尽に私の父くらいの世代は、5つも6つも入っており、地域の活動がそこで繰り広げられる感じです。
私の成功体験だと、クライミングにこだわらず、
ブドウの収穫の手伝いや、桃の摘果など農作業の手伝い、
芦安ファンクラブでの登山道の整備活動、
今だと花谷さんがやっている山守隊登山道の整備活動などの
社会貢献活動の担い手募集窓口になる、
というのが期待される役割かなと思います。
そうしないと、
地元に落としていくのは、うんこと事故だけ、
という現状を打破できないというか…。実際にも、その通りで、
地元に住民票がない人は住民税を払っていないので、消防や警察は山梨のを使い、税金は東京に収めています、
みたいなことになってしまうんです…
それで、家も借りるだけで、
地域のごみ掃除にも出ません、
草刈りの日も仕事でいません、
ということになると…。地元の人の目線は厳しくなります。
都会からは、こんな大事な会議の日に、地域の用事で欠席かよ!って、想像もできないのは、私も都会からの移住者だったので分かるのですが…。夫が地元採用の社員がすぐ休むので、非常に困らさせられていました…しかし、地域生活のほうが仕事より重要なのです…山梨県民には。
大家さんが、私の同居人になってくれる方が通勤がある、というと、組長さんに報告しなくては!と相成った理由です。
山梨の集落の場合、組長というのは絶対的権力者で、その日に仕事が入っていても、組という地域の行事…例えば、突然のお葬式など…に人手という意味で、出ないと、一生干される、孫の代までねちねち言われる…くらいな重要度なんです。もちろん、地元でどれくらいの濃度で人間関係があるか分かりませんが…
アパートだと多少、よその人として遇されていると思うので、お目こぼしをもらっているのかもしれないと想像します。
というような事情があり、私のほうも、取り組みには、覚悟が必要だというので、できるだけ多方面から支援を得たいと思っています。
ラオスでも、山梨でも、地域の事情は同じです。産業化や雇用創出を求めているのです。
クライマーが楽しいから登っている、というだけでは…お子様…が増えるだけで、養う口が増えるだけ… 小鹿野でもこれが問題で、クライマーはクライミング以外をしたがらない、という問題がありました。クライミングって特にアウトドアだと無料の活動なので、ジム運営と違って、一円も地元には落ちませんよね? ジムには1700円も支払えるのに、岩場には駐車場代の300円でも高いって、どーゆーこと?となりますよね?そりゃそうだ…
じゃなくて、地元が欲しいのは、地域に貢献してくれる、ということなのです…