2024/05/21

【山岳遭難】”国立”登山研究所が、遭難をきちんと解説して、分析記事を発表するべきでは?

 ■ 文部省・”国立”・登山研究所

大丈夫…?

森山元・編集長が指摘していたが… 

なんと登山系遭難YouTubeチャンネルが、悪劣なことになっているらしい…。

https://www.moriyamakenichi.com/2024/04/youtube.html

しかも、ネットで、チャンネルごと売買すらされているそうです…

いや~ ちゃんとした登山家やクライマーが、きちんとした解説を世の中に出さないから、こういうことになるんですよね…。

■ でも、”デイリー新潮”では…(汗)

森山さんの記事を追っていたら、こちらの記事にたどり着いたのですが…

https://www.dailyshincho.jp/article/2024/04160601/

でも…デイリー新潮では…。

だってここ、数ある新聞マスメディアの中では、下品ですよね?

お下品にお下品で対抗? 記事を読んでるときのスクリーンショット。


こーゆーの。

まともな大人は読まないメディア…。そんなところに、言説を上げても…。誰にリーチするの???

というので、謎だなぁ…と思った。

■ ”専門家”として対価を得ているような人たちが本来すべき仕事をさぼっている

日本には、”国立”の登山研究所がありますが… 国立と言うからには国費で運営されているのだろうが…

アメリカのアクセスファンドほどの機能も果たしていない…

まともな遭難に関する書籍も出版されない。

アメリカでは、毎年、アメリカンアルパインクラブが遭難事例をまとめた報告書…が出版されている。そして、それはアマゾンで買えます。


私が登山を始めた2009年以来、毎年、遭難者数過去最高、とか言いながら、まぁ、やれることは明白で、やれる人材もいるわけですが、

”山は自己責任”の標語を、自分たちの無責任の転嫁

に使い、何にもやっていない。

人に責任を押し付ける都合の良い言葉になっている。

まもともな登山者が学習したいと思っても、情報が提供されていない。

情報そのものが提供されていないのに、

  どうやって自己責任を貫徹したらよい…と?

だから、こういうYouTubeがはびこるわけなんでしょう…

登山における遭難問題とクライミングにおけるアクセス問題は、ほとんど同じですよ。

まぁ、文登研出身の若い男子がこんなクライミングするくらいですから、文登研の教育は私が、会の新人に行う教育よりレベルが低い。

文登研上がりクライマーの現実:https://allnevery.blogspot.com/2023/02/blog-post_19.html

そして、クライミングインストラクター協会のガイドになっただけの実力があるクライマーがいても、その人に施された教育は、残置直掛けがローカルルール、っていうくらいの低レベルだったわけで、九州登山界、山岳会の衰退は著しい…。

起こっていることはすべて正しい…ってカツマ―みたいなこと、言いたくなる惨状ですね。

■ 関連記事

2024/05/20

【新しい取り組み】うつ回復期のライフスタイル支援

■ うつ病回復期のライフスタイル構築支援

1)瞑想的山歩きによる運動療法(2時間オーバー歩き)

2)分子栄養学の知識をベースにした食事指導(まごはかわいい食ベース)

を行います。

上記の二点のライフスタイル構築において、行動変容に心理的障害を抱える方については、

 トランスコーチングの技術を含むコーチング手法

で、こちらの押しつけとなってしまうアドバイスではなく、コーチングによる本人からのニーズと答えを引き出し、自分らしく生きる支援を行います。

■ 診断が出るメンタル疾患は除外します

社会生活が営めないほどのトラウマの回復、摂食障害、その他、病名が診断される精神疾患についての心理療法については、専門家を紹介いたします。

あくまで社会生活を維持している人むけに、うつ病の回復期において、必要なライフスタイルチェンジを支援いたします。

事例:
・競争的価値観から 調和的価値観への変容
・カロリーベースの食事法から、細胞レベルの代謝をベースにした食事法への変容
・ご自身の食生活改善を阻止している、なんらかのメンタルブロックの自覚と解除
・自分自身を大事にし、周囲の環境との調和的ライフスタイルを構築するために必要なモチベーションアップ
・自分自身をより深く知ること
・心身相関を利用した瞑想的山歩きによるメンタル回復
・クライミングによる強制瞑想
・ヨガによる自律訓練法および瞑想

他の誰に押し付けられたのでもない、ご自身のオリジナルなライフスタイルを構築するお手伝いをさせていただきます。

■ 事例: 鬱、無反応性低血糖による気力低下対策

行動:

一口サイズの玄米おにぎり(おばあちゃんでも食べれるソフトおにぎり)を少量頻回食で食べる

1)無反応性低血糖 対策

2)腸内環境整備 対策

です。現在、サプリメントによる栄養療法から、通常食への移行期にあります。

■ 症例

Before(以前の食生活)
一日2食(16時間断食を含む)ヨガ式ベジタリアンから、完全ヴィーガンへ移行し、4年でうつ病発症。直接の原因は、B12欠乏による悪性貧血。ペプシノーゲンの低下、フェリチンの低下、リパーゼ分泌不良により、症状は、食物アレルギーの多発。

結果:
悪性貧血による鬱(再発)。不眠。食物アレルギー多発。副腎疲労による慢性疲労。軽度の肥満。アキレス腱断裂等、外傷の多発。筋力喪失。

処方:
1)ビタミンB50が著効。特に、ナイアシンが著効。
2)ビタミンCにより副腎疲労が回復。
3)ビタミンDにより、腸内環境の保護に著効。
4)BCAAの朝・夜の摂取により、筋骨格筋の喪失に歯止め。
5)オリジナル有酸素運動の採用と筋トレにより、筋喪失に歯止め。負荷なしの運動ではだめ。
6)カルニチンにより運動時の疲れに著効(鉄の充足が消費に間に合わなかったため)
7)亜鉛、鉄、マグネシウムにより、精神の安定。銅過剰の解消。
8)グルテンフリー&カゼインフリーの実践
9)高繊維&プロテイン食の実践

全体的にたんぱく質の摂取を回復するが、初期はペプシノーゲンが出ていないので、たんぱく質を摂取しても排泄されてしまい、栄養吸収されない。対策には、ボーンスープはやってみたが、合わず、アミノ酸が著効。特にBCAA。グルタミンは効果不明。

運動療法としては、マシン筋トレは合わず、オリジナル運動を開発したことで、飛躍的に回復。個人に適した運動スタイルを見つけることが大事である。現在は、水泳週3、テニス週2で、運動量は、日本人向け推奨値の23メッツを上回ったと思われる。必要な運動量は人によって異なり、個人に合った運動量を採用するのが大事。

新たなライフスタイル構築:
1)食生活
行動:朝1号のご飯を炊き、一口サイズのおにぎりにし、腸が空っぽにならない程度、血糖値が下がらない程度に食べる。まごはやさしいを基本にした食生活。
2)運動
行動:運動量の維持。向上。

今後:
新しいワークライフバランスの確立。




【ライフスキルを学ぶ場としてのクライミング】クライミングは、究極の自分軸練習会

 ■ 葛藤を抱えるチカラ


「〇ちゃん、わがままだけど、可愛いから許す!」


これって、これを発話した人の、葛藤を抱えるチカラ、だったんですね。


私は、彼の思いどおりにならないことで、師匠に葛藤を抱えさせていたらしい(笑)。


でも、最後、「えらいね」と褒められたのでした…


■ クライミングは究極の自分軸活動


クライミングで人間の相手の言うとおりにやっていたり、相手の要求をすぐ受け入れたりしたら、すぐ死んじゃいます(笑)。


相手は、身長が高く、単に手が届くだけで、こんなのも登れないのか、と言ってくるだけで、しかもクライミングに対する理解も、私より低かったりして、結局、どの口が言う? 5.12登れるって威張っているくせに、10bで落ちていますよね、あなた?だったりします。


つまり…

クライミングで自分軸でなければ、死んでしまう。殺されてしまう。


クライミング=究極の自分軸、練習会。


そんなのがホントのところです。





【メンタリング】〇〇さんみたいなガイドさんと山に行ったら、何を教えてもらえるんですか?


「〇〇さんみたいなガイドさんと山に行ったら何を教えてもらえるんですか?」

と今日は聞かれたのですが…この質問自体が、的を得ておらず… ガイドって

  山を学ぶとはどういうことか?

ということについてのメンタリングなんですよね… 

だから、最初から山を舐めている人には、そもそも、受け取るアンテナがないから… 

何を与えても、「?」 となるだけのことなのです。

それで短絡的なサービスとなると?

 自然解説ができます

とか、

 ボッカしてあげますよ

とか

 おいしいランチを作ってくれる

 写真を撮ってあげる

とかになります… バカみたい。

そういうのではなくて、山をするということは、自然界の中で、都会の中では忘れてしまった野生動物さんとしての人間性を取り戻すことなのです…

師匠らから私は何も具体的には言葉にして教わったことはありませんが…、メンタリングされる中で

  わ!読図能力がないと山で迷子になるなー

とか

  いやぁ… このままいけば夜になるなー

とか、

  このままいけば、水がないまま、何時間も過ごすことになるなー

とか

そういうことが、師匠の様子…準備する姿を見たりすること…で分かるんですよね…

例えば、村上さんは私がパッキングが遅い人を待っていると、

  すいません!!

と謝ってきて、パッキングが遅い=迷惑クライマーと私は分かるようになった
んですが、パッキングが遅い人、ひとりいたせいで、山では

 凍傷

とかになります。山岳会いても、金魚の糞で、人のあとをついて回っていただけの人にはいつまでたっても分かるようにならないし、ありがたいとすら思わない。

他にも、アイスクライミングでは、凍ったロープを溶かして、コーティング剤を塗るまで山。

シークリフのクライミングではカムを洗うまでが、山。

一般登山では、日本登山大系やネットで情報収集するところから山、です。

終わったら、山の記録を書くと、次の反省点がまとまります。つまり、セルフモニタリングという技術ですね。これ、やらない人が多いです。

■ 大甘やかし過保護お母さんみたいな山ばかりの九州

九州の山では、山が簡単すぎて、ぶらーとテキトーに行ってテキトーに帰ってきても、大丈夫。何も起こらない。

一切、危険なことは起こりませんので、いつまでいても、自然界は、大甘、甘やかしたお母さんみたいな山なので、自然界を舐めると痛い目に合うということは、学べません(笑)。

その上、沢にすらボルト打っちゃって、どんだけ、甘ったれ?みたいなことになっています。

その結果、勘違いが長年、訂正されないことになり、その感覚を、そのまま北アや南アに持ち込むので、遭難者が大量に出ることになりますね。

事例: https://www.courts.go.jp/app/hanrei_jp/detail3?id=85905

オマケ:マーカス・ガルシアのメンターシップ 山はライフスキルですと同じことを言っていますよ。

MARCUS GARCIA Full Interview from Climbing-Grief-Fund on Vimeo.

【アクセス問題】世界のトップクライマーTommyから成功事例のお知らせ

どうも、買い取って保護区する、という事例がトニーはお気に入りのようですね。

そういえば、八面でも買い取ってもらいたがっていました。地元は

以下引用・・・・・・・・・



 Cochamo!

I love this story so much! A bunch of climbers and hippies rally together, get creative and ultimately negotiate a deal to save a valley not unlike Yosemite. This path for this was paved by conservationists showing the locals that the land was more valuable intact than used for extractive industries. A dam was planned up the valley. Roads and power infrastructure were to be built.  The developer was convinced by the climbers and hippies to sell it into protection. It’s taken years of work, lawsuits, and a ton of creativity to pull this off. 

Imagine being able to buy Yosemite for $63 million! Seems like a good deal to me. But we still need to raise the money. It’s rare to come across a land protection issue with such a simple solution. All we need is the funds. This should be a no brainer for the climbing community. 

I’m likely going to be talking about this quite a bit in the future. For now, If you want to donate go to the link in my bio.

コチャモ!

私はこの物語が大好きだ!クライマーとヒッピーの一団が結集し、創意工夫を凝らし、最終的にはヨセミテとは似ても似つかない渓谷を救うために交渉する。この道は、自然保護活動家たちが、この土地が採取産業に利用されるよりもそのままの方が価値があることを地元の人々に示すことによって切り開かれた。渓谷にはダムが建設される予定だった。道路や電力インフラも建設される予定だった。 開発業者は登山家やヒッピーたちに説得され、保護区に売却した。これを成し遂げるには、長年の努力と訴訟、そして膨大な創造性が必要だった。

ヨセミテを6300万ドルで購入できることを想像してみてほしい!私には良い取引に思える。しかし、まだ資金を集める必要がある。これほど単純な解決策を持つ土地保護問題に出くわすのは珍しい。必要なのは資金だけだ。クライミング・コミュニティにとって、これは当然のことだろう。

この件に関しては、今後かなり詳しく話すことになるだろう。とりあえず、寄付をしたい人は私の経歴にあるリンクからどうぞ。


DeepL.com(無料版)で翻訳しました。


2024/05/19

【クライミング心理学】自尊心の根拠を周囲との比較によると、自信過剰が起こる

■ 自尊心の根拠を周囲との比較によらないことが大事

今度立山に行くので、『日本登山大系 劔・黒部・立山』を読んでいるのですが…

概念図見ただけで、険悪。めちゃごちゃごちゃしている。

さすが、日本一の山…劔。 出てくるルート、どれも難しいのばかり… 

このエリアでは、私の行ったことのある真砂尾根は、長いけど、もっとも簡単に行けるものでした。あれ、K先輩の愛が詰まった山だった。なけなしの、簡単ルートを出してくれたんだなぁ…後輩のために。もしかして、めっちゃ血眼で、この本を読んでくれたのかもしれない。

この劔周辺のテクニカルルート(バリエーションルート)を見ながら、こんな環境で育てば、まぁ九州に育つクライマーとは、天と地の実力差になるよな~。と思った。

難しい自然、厳しい自然は、人を謙虚にする。

■ ぬるま湯で育つと自信満タンになる

九州の人が、たいしたクライマーでもないのに、自信満タンなので、かなり驚いたのですが、同じことが若い人の起業にいえる。

え?このレベルで?ってレベルでコンサルタントと称して、とても、その金額だけの価値がないような商品を売っていて、えー?!詐欺が横行している!って思ったんですが…

良く考えてみたら、一般的に地方都市って、優秀な人は、大学でぜんぶ東京大阪に吸収されてしまい、残っている人は優秀な人がいないのです。

だから、周囲と比べて、自分を判断する癖がついていると、

 え?俺ってもしかしてイケてる?

ってことになる…。それは、自分が優秀なのではなく、ただ周囲がレベル低いだけ、という可能性について思い至らないんですね…。

特にそういう人は、客観視する力、メタ認知力が弱い。

ビジネスなら詐欺行為まがいになって終わりだが…ところが、自然界というのは、比較値、ではなく、絶対値なので、比較値で、高止まりした自己評価で、自然界に挑むと、そりゃ当然、実力不足を露呈して、人はポロポロと死ぬ羽目になるわけです。

現代はフリークライミングの時代ですが、フリーではグレードは主観であり混乱していますので、5.9が登れるから、というので、とりつくと、安全のためには5.12のスキルが必要で、振り落とされます。

というのは、日本の5.9は、”みんなにとっての5.12が、俺にとっては5.9”という自己顕示欲の道具として作っているので、実際は、5.9ではないからです。

その状況で、同じ”5.9”でも、入門ルート、という意味合いになってしまった現代フリークライミングの世界から、若い人が来て、5.9だからという理由で取りつくので、落ちてしまうことになります。なんせ、5.9って人工壁なら登れない人がいないくらいのグレードです。

グレードがあることで、逆に詐欺みたいなことになっている。

■ アルパインのⅢ級を信頼していいのかも、謎ですね

同じことで、アルパインのルートは、日本全国での統一的なモノサシがあると思っていたのですが、たぶんなかったんじゃないですかね? 

日本登山大系が編纂されたころは、ネットもないし。

Ⅲ級って書いてあっても怪しいかも?です。 

称名の滝は超・悪そうな書き方されていましたが、他にもゴロゴロ、悪そうなのがありました…でも、ユースケさんたちがネパールに趣向を変え、国内登攀は、そこまで追求していないところを見ると、本当のところでは、トップクライマーにとっては、国内のルートには、やはり、すでにめぼしいの、魅力的なの、は、存在しないのではないか?と思います。

単に、もろくて、悪くて、寒くて、Ⅲ級だったら… リスクリワードレシオが悪くて、何が楽しいの?ってなりそうですよね。

ワタシでも登れそうな、600mのルートとかある。登れそうというのは、600mでも、ピッチ数で言えば、50mロープを使えば、12ピッチにすぎないので、インスボンでマルチ2本を一日で登っていた実績からすると、まぁ、時間的に登れない…現実味がない距離ではない。

このように、実績に基づいて実現可能性を計算するのが、合理的な自信です。

でも、一般的に歩きでは、普通の人が、標高300m/時 歩けるのが標準的な体力なので、丸一日かけて600m登るのは、優位な戦略ではないですよね。

尾根や岩壁はこんな感じ。そして、谷は険悪そうで、楽しく優しそうではない… ゴルジュだらけで、ゴルジュって、逃げ場がないって意味だ。

北又谷本谷は、本邦屈指の美渓とありました。わお、行きたい。

やはりアルパインのルート、山にあるルートに求める最大の価値は、”美しさ”ではないでしょうか?

■ 高地トレーニング

今回は、標高を求めて高地トレーニング的な滞在なので、一般ルートしか歩く予定ないけど…劔も登る予定はないですが…なんせ夏山は混んでいるので、混雑がリスクです。

しかし、小窓尾根や別山尾根、源次郎尾根を眺めてきたら、まぁ満足かな?

秘境阿曽原温泉に行けるのが楽しみです。

オマケ:マーカス・ガルシアのメンターシップ

MARCUS GARCIA Full Interview from Climbing-Grief-Fund on Vimeo.

2024/05/18

【海外クライミング指導ビデオ】Fallの練習からでした


フォール
 小さいフォールから、手繰り落ちまで、3種類。

【開拓】下降点は、複数ルートに一つ & Ledge to Ledge

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■ 支点整備について

最近山のルート整備とかで、やたらビレイ点をいいボルトを打う動きがあるけど、ちょっと待ってくれ、なんでボルトを打つ必要があるんだ。

海外の山のルートとかで気づいたのは下降ルートの支点はチョック、ハーケン、スリングチョック、岩角にスリングでボルトなし。がおおく、下降ルートは岩にひっかからないように直線的にしており、別に登攀ルートを降りる必要性がない。

なので登攀ルートもそこが下降に使用していなければ、なにも残置なし

現在の支点整備の動きがあるけど、これは逆行で、支点を全てを取ってしまった方がいいと思う。

そして、下降ラインを少ない支点で降りれる箇所に設定したほうがいい。

何もすべてのルートのビレー点を整備する必要はないですね。

壁全体でいくつかの下降ラインさえあれば、他は本当に必要ないものです。

でもって、しっかりした支点であればボルトの必要ないです。

どの場所からでも、しっかり降りられる、というのは、まさにクライミングの退行です。ピッチの区切りも、残置ハンターにならずにすむし。自分で考えるクライミングができます。

なぜトポに従ったとおりに、皆ピッチをきるのだろう? 創造性がないなあ。

例えば、錫杖の注文の多い料理店等は、3ピッチでいけます。やはり、レッジToレッジで、行きたいですね。

ーーーーーーーーーーーーーー 詠み人しらずーーーーーーーーーーーー

■ こんなの、当然だと思っていた…

わざわざこのようなことを語る人がいるということは、

 ボルト再整備

する人たちは、適切な知識なしでやっている人が多いのかもしれませんね?

終了点と、中間支点は違う。

大事なのは、中間支点の強度、のほうですよ?

さらに、ボルト一点で、トップロープとかは、よろしくないです。その場合は、上の支点で、バックアップを取ります。

しかし、手首くらいのサイズの木を懸垂下降の支点にするとか、けっこうアルパインでは良く出てきます。

懸垂下降は技術的には、難しくありません。

難しいのは、立木の強度の見極め、のほうです。

みんな信頼して使っているけど…けっこう信頼性ないですよ?

Ledge to Ledge だと、登り切ったら足で立てるので、

 終了点自体が存在しない

です。

昔のルートは、40mロープの都合で、Ledgeではない、中途半端なところで切られていることもあるので、そのような場合はつないで構わないでしょう。

今の時代の標準のロープ長さは、50m、もしくは60mですので。

アイスでは、120mロープで登っていました。

【クライミング事情】見晴らし岩のカットアンカー

 昨日行った見晴らし岩。



取り外されて?外れて?落ちていたカットアンカー。まぁ、みたとこさびておらず、とりあえずは、ぶら下がるだけなら、大丈夫そうです。

たぶん、トップロープソロする程度なら、まぁ大丈夫でしょう。

誰かがわざと、外して置いてくれたんですかね? さすがに手では外れないでしょう。

【クライミング技術】本格クライマーはロープ外付けがお嫌い

Trad climbing on the cliffs of Rhoscolyn, North Wales

これは、イギリスのクライミング教育映像です。

しかし…こんな汚いロープ外付けの仕方をしたら、日本では、絶対、注意を受けます。


私も一度、南沢でやって、枝にひっかかったロープが気が付いたら、花魁道中のようになって、後ろをゾロびいていました・・

ロープが凍り付いてカチコチになりました… 以下リンクは、当方のアイスサイト。


■ 世界のクライマーは、作法ができている

ユージさんと大西さんのパッキングに注目。

一流を観察して学ぶとは、こういうことですよ。



センターの指導では、外付けはいろいろ文句言われます。

私は、すでにできている状態で、青ちゃんに出会ったので、いいね!されて、別に指導は受けませんでした。

あんまり外付けがひどいと、指導者によっては、かなり文句、言われますよ。

特にボトルの外付け。転がって落ちるので。

気を付けましょう☆

【クライミング心理学】自己愛憤怒 Anger Range

■ 自己愛憤怒が原因?

パタゴニア動画にも描かれている、クライミング界の歪み…

ーーーーーーーーーーー

・クライミング界には、女性クライマーへの性的虐待がはびこっている。

・ジムクライマーが外岩に出るときに、事故が多い。

・岩場のアクセス問題が多発している。

・家庭生活を犠牲にした、名誉一辺倒のクライミングが既定路線になっている

ーーーーーーーーーーー

この原因は?

自己愛憤怒ではないか?と思います。 

自己愛憤怒とは?

こちらに詳しいです: https://crcm.jp/anger-rage

■ 自己愛性と境界性の方が多い…

歴史的経緯的に、クライミングや本格的登山は、

 ・名誉を競うモノ

でした… 一等賞を競う世界だったということは、大量の敗者を生み出したということです。

歴史のあとに残るのは、大量の敗者の山…。もちろん戦いに敗れた人たちは心に傷を負っています。

きっとそういう人たちが、過去の栄光を手放せないでいるのでしょう…

そして

憤怒のチャイルド化

しているのでしょう…

■ 捨てる!捨てる!と連呼

見捨てられ不安なのかなぁ?

が、前の師匠から、一番感じた、心理的な歪み、でした…。

というのは、私がラオスで、別の男性クライマーと組んで登っただけで、お顔真っ青になって、俺なんかみたいな発言するんです…。えー?

そして、韓国では、みんなで行こうと誘われているのに、その話が私経由で来ただけで、「あいつらは女に手が早い」だの、「もう君とは登らない!」など、大騒ぎ…。私がクライマーとして自立することを阻止しようとする…。

のが、なんか変、なのでした。普通は、師匠は弟子が、自分より登れるようになると喜ぶものです。

こないだギンちゃんが天野さんと登った話を聞きましたが、やっぱりそうでしたよ?

■ 私がワタシであることをなんとか相手に認めさせようと躍起だった相方

最後の相方は、私は自分のグレード…10代を全く恥ずかしいとも何とも思っていないのに、なんとかして、私の価値を、周囲の男性クライマーに認めさせようと躍起になっているようでした…

例えば、私が持っている人脈を提供させられようとしたり…

語学やワインの知識を使うように、示唆されたり…

最後は、ボルト付きの沢は危険だ、と言うと、結構、逆ギレしていました。

さらに、認められたい思っているらしい周囲の人たちを林道の運転が慎重すぎると言って否定したり… 

どうしたのかな?って感じでした。林道の運転はゆっくりのほうがいいと私は思うけどね。

南ユウタさんのブログによると、これらの症状は

 境界性

 自己愛性

のパーソナリティ障害で説明がつきます。



自らの正当性を一ミリも、疑わないので歯止めが効きません。がポイント。

危険なルート設計のルートをそのままにしておく、と答える人も、同じですよね…。

というので、心理学で、私にクライミングで起きたことの謎が解けつつあります。

 師匠=境界性

 相方=自己愛性

だったんですね…。

■ インチャが出てこない

最近、私のインナーチャイルドは、防衛機構が働いて、出てこないんですよ。

つまり、私の防衛は、

 自己愛憤怒に対する自動反応

だったみたいです。https://youtu.be/ZWzXpzjQJkU?si=WchBMFAieKrxgAM9

水に落とされたトラウマは、だいぶ解消してきており、今では、バタフライを周りの人が遠慮して場所を開けてくれるくらいスイスイときれいに泳ぎ、水を得た魚状態ですが…

自己信頼が回復してきてみると、私はスケープゴート化されたゴールデンチャイルド、としてクライミング界で育ったようです。

参考:https://rinnakamura.hatenablog.com/entry/2022/05/23/085526


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雪山⇒山岳総合センターリーダーコース⇒師匠1⇒保科・菊池・故・吉田スクール⇒山岳会⇒師匠2⇒海外登攀⇒積雪期ガイドステージⅡ取得&登山総合ハンドブック出版

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という成長の奇跡は、ゴールデンチャイルドのものですよね…

そして、その後の九州に来て以来の、

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 悲惨な現状レポート

 ⇒ 九州で自分が作ったコミュニティから追い出される

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という流れは、スケープゴート。

しかし、これのおかげで、遅まきかな、

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日本の山岳上位団体は、日本国のクライミングが世界に後れを取っている異常事態に気が付き始めた

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のでした…。

なんせ、黒田論文も出たし、日本のボルトや終了点の異常さについては、世界のUIAAから、安物指定、受けてしまったくらいですから(笑)。

ま、私自身はかなり嫌な思いをしましたが、終わりよければすべてよし、ですかね?

■ この経験は私に何を気づかせようとしているのか?

それよりも、私自身について、大事なことは、

 これらの経験は私に何を気づかせようとしているのか?

ってことです。

今、私が気が付かねばならないことは何なのでしょう?

クライミング界には私が必要だ? ⇒ うーん、そうは思えないなー

私にはクライミングが必要だ ⇒ うーん、そうも思えないなー

私には山が必要だ ⇒ Yes!!

私には、父親からの愛情が必要だ ⇒ Yes

私は何かを怖がっている ⇒ Yes

私は何を怖がっているのか明確に出来ていない ⇒ Yes

落ちることが怖いのか? ⇒ そりゃそうだけど、それ当然ですし。しかも落とされて頭7針縫っても、次の日登っていましたから、別に怖がっていないですよねぇ?

遊びたい? ⇒ Yes

なんで? ⇒ 十分していないから卒業できない

何して遊ぶ ⇒  さて、何して遊ぼうか???思案中‥‥ZZZZZ... みたいな感じです。

というわけで、楽しい遊び、募集中!

夏は立山でバイト。そして、帰りは阿曽原温泉の予定です☆楽しい!!

<関連記事>

師匠は境界性

【セラピーハイキング】三瀬ツアー おフランスの方とセラピーハイキング

■ ガイド活動

昨日は、セラピー道場を開催されているH田さんに呼ばれて、登山ガイド活動をしていた。

クライアントは、フランス人女性。ジュリエットちゃん。日本に来てWwooferで活動しているそうだ。

(知らない人のために説明すると、Wwooferは、有機農法を学ぶために労働と食・住を交換する仕組みとしてスタートした活動だが、転じて、なんらかの短時間の労働をすると、食・住が交換できる仕組みとして、若い外国人が日本を無銭旅行する仕組みになっている。ちなみに海外放浪してきた、という日本人も多くが同じ方式でやってきた人が多い。Wwooferでなくても海外では、掃除することで無料になるバックパッカー宿は多い)

■ 日本のきめの細やかな自然に感動する外国人

ジュリエットは、南フランスの出身だったけど…日本の自然のほうが素敵だと思うそうだった。

私の目には、ただの荒れた放置林で大感動し、崩落秒読みの林道で写真を撮りまくっていた(笑)。

そこで、日本は、戦後、大量に植林したが手入れがされず、50年生になっても、線香林で、間伐が必要だが、高齢化で出来ないことなどを伝える。すると、50年経過した立派な杉と間伐が必要な貧弱な杉の違いが分かるようになったみたいだった。

林道も崩落がすごい。この林道の作りが自然崩壊になっている現状を解説したら、のり面の怖さも分かったみたいだ…雨の日に、なぜ山の中に来てはいけないのか?ということも。

教育は大事ですね。

のり面が2m以上の高さがある林道は、土砂滑りの危険がある…ということ。

その下に家がある、なんて、日本の田舎では日常茶飯事ですけどね…

とはいえ、林道には、食べれる山野草もいろいろ出ているので、あれこれ紹介。食べてはいけないマムシグサなど、やっぱり目につく草に目がいくものだ。

ナルコユリが出ていたが、とっさに名前が思い出せず…帰ってから思い出した。

■ 彼女の核心は、宗教でした

気楽に山の話をしながら、なぜ日本に来たのか?などいろいろな話をしてみて、何が核心なのか?いろいろコーチとして探ってみた…

結局、彼女の悩みの核心は、宗教でした。

なんと、アルジェリアのムスリムの母とフランスカトリックの父の間に生まれた方でした。おフランスは民族問題複雑。

どっちも、一神教ですよね…と水を向けると、そこで葛藤している姿がうかがえました。

具体的には、現代女性としての先進的な生き方と保守的な生き方のどちらを取るか?みたいな葛藤があるそうでした。

そこで、そこからは、日本のマルチプルな自然崇拝の実践、に切り替えました。

未開の道を歩くには、自然界からの強力な支援が必要だと思うからです。よって立つのは本人の心ですが、そのサポートは自然界とのつながりで得ることができます。

どこまで、彼女が自然界の声を聞ける人になったか?は未知数ですが…手法としては、

1)山ヤ歩きを教える (早い歩きが良いわけではないことを伝える)

2)音を立てないで歩く猫足を伝える ちなみに、猫足はクライミングの基本です。

3)できるだけ休憩を取って、その場を感じること伝える

4)山の音に耳を澄ますことを伝える

5)ガイド任せではなく、自分の好きなところで休憩を取ってもらう

6)良い質問をする (例:あなたは日本の人に自分をどんな人として覚えてもらいたいですか? あなたをアルジェリア系フランス人として規定するものはどんな資質ですか?)

でした。

特に効果があったのは、2)の猫足。歩きが丁寧になり、音にも気が配れ、山の息吹が拾えるためには、必ず実践したほうが良いスキルだと思いました。

だいたい、山で自己顕示欲なおじさんたちって、ドスン、ドスンって感じか、クマもいない九州でクマ鈴付けているか、ですよねぇ…(苦言)

彼女自身は、2)でトランスに入ったと思います。口数が少なくなったことで伺えました。

6)の質問ですが、

 ・学びにどん欲な人だと思ってもらいたい (まだ与える側ではなく、もらいたい側の人みたいだなぁと個人的感想では思いました)

 ・アルジェリア人のジェネラスな資質と南フランス人のジョーク好きな陽気さ

だそうでした。今の彼女は、倹約旅行のケチケチ路線&クラーい顔でしたが、そのことは黙っておきました(笑)。若いときって迷いますよね。

ワタシから、山道を歩きながら彼女に与えた示唆は、

If you don't know where you going, any road will get you there.

です。トレイルを外して歩く、ということができていない姿からも、ちょっとうかがえました。フランス人に限らず、目の前に道があれば、それしか選択肢がないみたいに見えてしまうものです。

■ 山を師匠とする

山から、人生を教わるには、観察眼が必要です。

ジュリエットと岩の上に座って、山の声に耳を傾けていると、私の目に尺取り虫が飛び込んできました。

ははーん。このように進みなさいって意味ね!とピーンと来た私。

尺取り虫は、その名の通り、一歩一歩しか進まないのです。一歩進むごとに周囲を探索して、めちゃ確実な一歩しか出さない。

それでもめっちゃ遠くに行きます。

それで、これが、今21歳で人生をどう生きるか?決めかねているジュリエットにはぴったりだと思ったので、この尺取虫の在り方から、学ぶ、ということを紹介しました。

もちろん、これは事例で、別に他のなにから、学んでもいいのです。

他の事例としては、今回は、アブがありました。一度探索でブーンと来たけど、こちらが慌てず、叩いたりしなければ、刺されもせず、アブは去っていきます。人間がギャーギャー騒ぐと攻撃してきます。蜂も野生動物も同じです。

■ 素敵なおじさんにあった

今回は、鬼が鼻岩で、素敵なおじさんとの出会いもあった。

おじさんはお昼寝をしようとしていました(笑)。

あれ、おじさん、お昼寝するの~?ここ、秘密の場所があるから教えてあげようか?ということで、私のようなクライマーしか知らない秘密のスポットへ案内。

おじさんによると、お昼寝を快適にできる期間は非常に限られていて、今の時期だけで、もうちょっとすると虫が湧いて、快適性はなくなるそうです(笑)。わかるわー。

甲府では、4月でもう夏山でした。背振も、すでにハエたちが主導権争いをスタートさせていました。

おじさんの山の楽しみ方が素敵でした。

■ 西洋文明

最後に、1000年のかつらの巨樹に連れて行きました。

ここ、前にナルシストのアラーキーと一緒に来たときは、神様がお留守になってしまって、びっくりしたのでした。私一人で来たときはいたのに。

ジュリエットちゃんではどうでしょう?

彼女は、かつらの木の生命力そのものよりも、樹齢1000年の情報のほうに心動かされたみたいでした。

どうも、神様もあちゃーと思ったみたいでしたが、まぁ、とりあえず、立ち去られはしないみたいでした。

■ 温泉未遂とフキ

帰りに温泉によってもいいよ、というと、とっても嬉しそうだったのですが…なんと現金をもっておらず、連れて行けなかった…。うーん?1円もお金を持たないというのが、まぁ若さなんですかねぇ?甘えを感じました。持っていなかったら、与えられる一方でいることが可能だからです。

帰りに、林道で、この機会を作ってくれたH田さんにお礼でフキを摘みました。

フキ、いい匂いですよねぇ…。

自分に良くしてくれようとした人に返礼したい、報いたい、そういう心理的な細やかさも、おフランス出身だと難しいようで、ふーんって感じでした(笑)。でも、日本の子供と同じですもんね。

日本人のお土産文化は、相手への気遣い。

帰ったら、H田さんが首を長くして帰りを待っており、私はお土産にパンをもらって帰りました。

私のほうはコーチングして疲れたので、帰りに水辺に寄って、除霊?スピリットを鎮めてから、帰宅しました。全然違います。清らかな水に足を浸してしばらく瞑想して帰ってきただけですが…。

以上が私が今日、セラピストとして行った活動です。解説しないと誰も分かってくれないので解説しました(笑)。