■ 自己愛性と境界性
これだな~というのが来ました。
南ゆうたさんのメマガより引用。
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あなたの周りには、劣等感に触れられると激怒する人はいませんか?
または、見捨てられ不安を感じると激しい攻撃に転じる人はいませんか?
そのような状態に陥る人の心には、「憤怒のチャイルド」が住んでいるかもしれません。
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憤怒のチャイルドは、劣等感や恥、寂しさや不安が刺激されたときに出てくるチャイルドです。
牙をむいて威嚇するかのように、攻撃性や怒りでもって相手に向かっていきます。
あまりに強烈で激しい怒りで、しかも自らの正当性を一ミリも疑わないので、歯止めが効きません。
憤怒のチャイルドの背景には何かしらの怖れが見つかることがあります。怖れていることが表面化しそうだから、怒りで何とかしようとするのです。
たとえば、自分の恥ずかしい部分が人にバレるのを心底怖れている人は、憤怒のチャイルドになって誰かに責任転嫁し、「お前のせいでこうなった!」と当たり散らしてしまうかもしれません。
自分の致命的な欠陥をまざまざと意識しそうになると、代わりに憤怒のチャイルドが出て来て他責や攻撃やこき下ろしを始めることもあります。
または、見捨てられ不安を感じると、理想化していたところから一転、相手への攻撃やこき下ろしを始める場合もあります。
健康な怒りと憤怒のチャイルドが違う点は、前者は自分を受容できており、相手に何をしてほしいかが明確で、後者には自己否定や劣等感などの苦痛な感情から何とかして身を守りたいという気持ちがあるという点です。
憤怒のチャイルドは、「あいつのせいでこうなった!」と復讐に燃え、被害者のポジションから抜け出せなくなることもあります。
憤怒のチャイルドは、自己愛性パーソナリティ障害や境界性パーソナリティー障害の人がよく抱えているチャイルドです。
一般的な傾向として…
自己愛性の人は、劣等感を刺激されると憤怒のチャイルド化します。
境界性の人は、見捨てられ不安を感じると憤怒のチャイルド化します。
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■ クライミングのパートナーシップにも、心理学が必要
と感じたのは、師匠との韓国クライミングで、
私がクライマーとして成長する = 師匠が見捨てられ不安に陥る
みたいなことが、再三、起きたからです。
ラオスで成長して帰ってくるとそれが気に食わないみたいだったんですよねぇ…。なんで?
ふつーに考えて変ですよねぇ? 自分が教えている人が成長したら、ふつーはうれしくないです?私だったら、後輩が、自分のロープ買いました!とか、○○に行ったら登れました!とか報告してくれたら。うれしいけどなぁ。
まぁ、心の傷はひとそれぞれ。私にはてんで意味不明だったので、心理学を勉強しようという気になったので良かったのかもしれない。
■ クライミングには、安定的な愛着関係が必要
詳細は省きますが、
安心安全のクライミング
は、
安定したメンタル基盤の上
に育まれるもの。 私のクライミングが上達する度に、あるいは男性の仲間を連れてくるたびに、
お前とはもう登らない!!
と脅すような人だと、どうやって安定した関係を築いたらいいのだろうか?ということです。
■ 憤怒のチャイルド対策?
このメマガの話では、どう対策したらいいのか分かりませんが、
一般的にはインナーチャイルドを癒す
という手段が有効です。どう見ても過剰反応しているときは、
相方の中のインナーチャイルド癒し
が必要ですが、問題は、
自己愛性や境界性の人は、自分を顧みる力がかなり弱い、ってことなんですよね…
■ 治療
1)証法的行動療法
週1回の個人およびグループセッション。ストレスに対処する、より適切な方法を患者が見つけるのをサポート。怒りのコントロールに効果的。
2)システムズトレーニング(STEPPS)
週1回のグループセッションを20週間行う。自分の感情をコントロールし、否定的な予想の正当化を疑い、自分自身を適切に対処。
3)メンタライゼーション(メタ認知)
人が自分や他者の心の状態について考え、理解する能力をメンタライゼーションと言う。自分と周りの人の感情や思考などを理解し、それらが自分と他人の行為にどう影響を与えるか、距離を置くかトレーニングする。
4)転移焦点化精神療法
患者と精神療法家の交流に重点を置く。質問を行い、患者の非現実的な自己像や歪められた思考に対して、どう対処するかサポート。患者が自分と他者について、安定した現実的な感覚が育める。
5)スキーマ療法
生涯身についた思考、感情、行動、対処法に関する、不適応なパターンを明らかにし、健全なものに置き換える。少なくとも週1~2回、3年間のセッションが必要。
6)一般的な精神医学的管理
一般医向けにデザインされた療法。患者の自立心を高めるために、人間関係の構築する能力を優先的に治療。
です。クライミングって、ほんと、心の比重が大きいスポーツですよねぇ…