■ アイロンさんがいいこと言ってた…
さすが。https://crackclimbing.net/archives/3284
■ クライマーは登らせてもらっている立場が理解できていない
んですよね…。それは行政との窓口対応を
JFAが好きでやってるんでしょ、(自己責任なんだから)
とか思っているからなんですよね…。間違っても
JFAってありがたい組織だな~
っては思っていない。
大体、現代の男性クライマーって、ちゃっかりすること=賢いこと=自己責任、だと思っており、
「ねぇねぇ、あの終了点、みんなで持って帰って山分けしようよー」
とか言う人が多いです…(汗)。はぁ?って感じ。しかもJFAに会費も払っていない。
恩恵は受けても、貢献はする方がバカ、みたいな価値観です。
女性クライマーと結婚した5.13クライマーが反省させられているのを見ました…。なんでそんな価値観になったのかなぁ…っていうのが、もっぱら、ここ5年ほど考えている謎解きです。もはやライフワークになっている(汗)。
■ 交通ルールでも同じ
たぶん、
ルールを守らなくても誰にも怒られないのに ルールを守るやつはバカだ
という考え方がはびこっているのは、
クライミングは自己責任
と言う言葉を、都合が良いように解釈したためではないか?と思うのですが。
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ローカルルールはクライミングコミュニティを守るためにある
ここに駐車するのはやめよう、夜9時を回ったら静かに、ここに入ってはいけません。チッピングはNGです、クラックの脇にボルトを打ってはいけません、オウンリスクでお願いしますetc etc
これらのローカルルールはクライミングエリアを守るために対外的に約束したものと、クライマー皆んなが円滑に楽しむためにあるものがありますが、基本的にはどちらもクライミングコミュニティを守るために存在しています。ときにはクライマーの行動を束縛するように感じるルールもありますが、それが結果的にクライミングエリアを守るためだったりコミュニティ内での不要な対立を防ぐ役割を果たしているものがほとんどです。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 上記サイトより引用
そこは自覚がないと思います。見つからなきゃOK って思っているのが9割で、実際、登攀禁止になっていた野岳の岩場を議員さんを案内していったことがあるのですが、クライマーの車が駐車されており、登っている声が聞こえていました…。こちらの話声を聞いて、そそくさと隠れたみたいな感じです。
■ 無法地帯化している…
野岳を例にとると、全く資格のない人が、クライミング講習?とかで女性にリードさせてトップロープを張り、3000円だか何だか、お金を取っているそうです。怪しげな商売をしていました。
その違法ガイドおじさんと、近所の山の駐車場で鉢合わせになったのですが、詰めれば2台停めれるので詰めてくれと言ったら、激上し、他の車を止めさせないような駐車の仕方をし、困っていたら、別の登山者の男性が現れ、その人を見たとたんに、”すいません”と言って詰めた…という行動をとった人でした。女性蔑視なのか?俺様タイプなのか?
なんかこの事件が、九州の岩場の現状っぽかった…。これは、クライミングではなくて、一般登山の駐車場で起きたことですが…。
なんか九州って、自尊心に問題を抱えた人が多そうな印象なんですよね…。
私の印象は間違っているでしょうか?いやはや…こっちでは、自分が間違っているのか?って色々考えて、うつ病になりましたが、結論的には、病んでいるのは私ではなく、あちらのほうでは…。
■ 違法ガイド
余談ですが、私は自己責任200%のタイプなので、こういう俺様おじさん…自己責任50%の人…に奉仕する女性役を押し付けられそうな気がして、クライミング自体を辞めました。なんかヒトラーに利用される官吏みたいな立場に立たされそうになっているような?
というか、九州の文化圏にいると、自己責任が取れていた人も、だんだんと50%の俺様化していく現象が起きているような気がします。これは、周囲の女性の対応が、男性の自我を幼児化させていく行動…男であれば何をしても善、許される…をとっているからなのではないでしょうか?男ってだけで大事にされるって意味です。これは文化的観察ですが…。
男ってだけで間違った行動に対する抑止力が下がっている。
■ でかした!が普通
トップクライマーの平山ユージさんが、行政の同意を取り付けたことは
でかした!ユージ!
というような、お手柄、なことです。
同じようなことで、大分の八面山のある中津も行政がクライミングに好意的です。
しかし、その好意を取り付けたクライマーは、でかした!と受け取られない。
えー、今までクライマーだけで、ひっそり自由に登れてよかったのにー
ずっと秘密にして登りたい~
みたいな感じなのかもしれませんが、現代の開拓って、ましてや、リボルト再整備って、個人のポケットマネーでは、もはや無理って金額ですよね?
10万円、20万円を払うのは、普通の人にもできますが、100万、200万って払えます?今のクライマーって、年会費3000円でも払わないのに。
地元のクライマーが立ち上がらなければ、JFAだって何にもできません。UIAAだって、リクエストが無ければ何もできません。
ローカルクライマーが自分たちの岩場は自分でメンテする!という意識を持つ、それが 自己責任、の意味なんですよ。
そうすれば、支援はやってきます。
■ アメリカでは、もっとひどい
どんだけフリーライドって感じですが… これは、日本だけの現象ではなく、世界の現象です。
私のところに来たコスタリカ人クライマーですが、旅行中(と言っても4か月も滞在)だから、ロープを持ってこないのはまだしも、ATCも持っていない…
つまり、誰かが張ったロープにトップロープで登ろーって魂胆だったみたいです。
友人が、城ケ崎でも、他人のトップロープで、5.12を登っている外国人クライマーを見かけたそうです。
日本人は優しいので、別に自分が登った後は減るもんでもないし、いいよいいよ、と登らせてあげてしまいます。
私もラオスでは、自分がリードした後のロープに、別のクライマーを登らせてあげていましたが、それは、ちゃんとクライマー同士である、という了解の上でした。
ビレイする気もさらさらないクライマーを岩場に連れていくってのは、話が違いすぎます。
そもそも、便乗しようと、乗り込んできたクライマーを登らせてあげるっていうのは常軌を逸しています。
■ 軒先貸して母屋取られる… 著作権
そんなことをしていたら、
軒先貸して母屋取られる、
になってしまいます。 実際クライマー界に起きていることは、
地域自治体の人が軒先貸してくれたら、クライマーが母屋、ぶん取ってる、みたいな現状…
人の所有物に登って、自分の著作権を主張するっていうのは、一般の人の目には、そう見えます。クライマーは、全く自覚がないと思いますが…。
初登者の権利主張って、図々しいこと、この上ないですよ、一般良識の感覚からすると。
あなたが地権者ならどうです?
ルートの設計が悪く、そこを登ることで、ボルトが欠損しているわけでも何でもないのに、6件も重大事故が起きていて、何人も病院送りにしている、そのルートを設定した人が、俺のルートに手を加えるなんぞ、許さん!とか言ったら…
普通、何様?って思いませんか?
■ 玉石混交… 登攀の価値が分からなくなっている…お買い得品が良いルート?
初登も、歴史的な意味とか、重みとか、いろいろ課題ごと、ルートごとに違います。
良いルートもあれば、悪いルートもあり、ボルト位置がまずい失敗作もあれば、名作というようなものもある。十パひとからげで語るから、価値のないルートを作った人でも、権利主張して、俺が俺が、って話になる。
まぁ、何が価値あるルートで、何が価値がないルートか?っていうこともまた、別の議論として、クライマーは分からなくなっているから、
Old But Gold
みたいな、タイトルが可能になるわけですが…。
少なくとも 町おこしにクライミングを使うなら、町の人は
事故をわざと誘発するようなのではない課題が揃っていること
を条件にしたくなりますよね? それが普通でしょう…
■ 安きに流れること肯定路線
まぁ、一般クライマーも、開拓クライマーも、全般に
安きに流れてきた
ってことだけは、確実に言えることでしょう…
そのツケを払うのは? 一体、今、何歳のクライマーたちの世代なんでしょうかね?