■ 飛行機の都合
で、ビジタークライマーは、個人装備以外のものは持ってきていない、というのは旅行者として受け入れる場合は、受け入れざるを得ないのが、昨今の
世界のスポートルート専門クライマーの実態
なので、もし、どこかの町が町おこしにクライミングを使いたい場合、
ロープはレンタルを用意
しないといけませんね…。テンドンの9ミリ中ごろのシングル、でいいと思いますが…。
大事なことは、免責事項(ディスクレーマー)に署名させ、
このロープで事故が起きたとしても、貸したほうは責任を負わない、
と書いておくことだと思います。 もう、アメリカ人とか南米とかの人は、日本と違って、何でもありの世界で生きていますから、盗人猛々しい、ということが起きるのは想定内です。
■ ヒトのロープで起こりうる事故の可能性
1)すっぽ抜け なぜなら、たまに末端をカットしている人がいるから
2)出しにくく、戻しにくい 慣れていないから。緊迫感のあるトライは向かない
3)ビレイデバイスと相性が悪い 固さなど。丁寧なビレイが必要
ロープが切れて落ちるというのは、考えにくいと思いますが、たぶん、人のロープだと思って丁寧に扱うことなく、雑に扱う人が多いので、ロープの痛みは早いと思います
事故の事例を貸すときに読ませる、というのは、クライマーにリスク管理能力を身に着けさせる良い手段のように思います。
■ 情緒…マーケティング施策で心に寄り添う
感情面で、クライマーに寄り添うには?
どこそこの宿(お値段高め)に泊まった人は、ロープレンタル料、1日無料、などがいいのではないですかね?
大体安宿に泊まるとか、バンに寝泊まりするとか、バム生活をする人って筋金入りハードなクライマーなので、平均的クライマーではない…。
こっちで実感する限り、平均的クライマーって、やわ、です…。
アルパインクライマーの常識や伝統的なバムクライマーの常識は、横において、”なんちゃってバムクライマー” (ほんとは何にもつらいことがないけど、あるっぽい感じ)にしておいてあげたほうがいいかも…?
つまり、そこらで寝ろ!って無理な人が多い感じですね…。なので宿泊は最低レベルが3000円でもいいと思います。
■ どのロープが使い勝手が良いか?という特集をロクスノはしてください
そうすれば、ロープのあれこれについて意識が高まり、
人のロープで登っちゃおう!
とか、
アイスのロープと岩のロープ一緒でもいいよね!
って人は減ると思います。 みんな、たぶん、
人のロープで登ること=自分の責任で登っていない=無責任
を
助け合い、
と誤解しています。ギブ&テイクの、ギブをしてもらっているんだから、後輩の新品のロープを俺の本気リードに使っても当然、とすら思っているかもしれません。
これらは、すべてお手本がないために起きる事象です。
かっこいいクライマー、自己責任で登るクライマーの理想像が共有されていないってことです。
■ 親や師匠の背中から学ぶ
登る計画を立てるときに、クライマーの頭の中にあることが分かっていない…。
師匠は伊藤さんと登るとき、電話でロープの相談をしていました。ので、私は見聞きしており、自分のロープを持ち寄って、計画を立てるのが当然だという理解ができていましたが、一般のクライマーは、
ロープ一本で敗退なしがカッコイイ
という間違った情報がインプットされているようです。それもこれも、父性…トップクライマーの在り方、背中から学ぶっていうのがないからです。
助け合いであるのは、クライマーとして全く無知の1回目だけです。そうか、クライミングってこんなもんなんだな、と分かる、2度目から、自分で用意しないといけないですが、その自覚が10年たっても生まれない、というのが現代のクライマーの平均的知性です。
口にして、きちんと伝えないと、登ってりゃ分かる、っていうのは期待できない。(OJTは効かないってことです)
■ 事故事例:四阿屋のグランドフォール
2ー3ピン目が遠く、3ピン目で落ちて、適正ビレイだったのに、グランドフォールして腰椎骨折。こうなると、ストレッチがある伸びの良いロープは裏目に出ます。
The second and third bolts were far away, and the climber fell on the third bolt, so he had ground-fall and fracturing his lumbar even though it was a proper belay. When this happens, a stretchy rope, usually considered a good rope, can backfire.