2024/08/13

【トップクライマー】ギンちゃんのサフィラ M15ー見ました!

 ■ 220円だった…

もっと高いと思っていたんだが…NHKオンデマンド、たったの220円でした。そんなに安いとは知らなんだ。みなさん、もっと見ましょう!

https://www.nhk-ondemand.jp/goods/G2024139789SA000/

いや~、見てよかった☆

なんか、ギンちゃんというトップクライマーからの、一般クライマー…私みたいな?…への応援のようにすら、感じられました。

■ クライミングは各界でリスクの取り方が違う

例えば、アイスクライミングは、決して落ちないクライミング、です。アックスバチ効き以外ないんですから、別にフリーソロしても、いいくらいなんです。ロープつけるほうが、あれこれ面倒が増えるっていうか…。労力は大きいです。

だから、ハンノキ滝冬期単独は、さぞかし大変だったでしょう。アレックス君みたいに誰かに録画してもらったほうがいいです。

誤解が大きいのが、スポーツクライミング。リスクほぼゼロ。コンペも、落ちても、死なないこと確実だから、リスクゼロ。

スポーツクライミングでポロポロ落ちていて、あれを見てすごいねーと言っている人は、お上りさんです。落ちてなんぼのクライミングですし、全く死のリスクほとんどないです。

ビレイヤーに落とされる以外は。

しかし、フリークライミングは、違うんですよね… ルートによる。

■ 張って~

今回のサフィラは、ドライのルートなんで…しかも、ルーフ…いっぱいヌンチャクぶら下がっていましたが…つまり安全タイプってことです。

でも、ギンちゃんは、いつも日本のクライマーらしく、下のビレイヤーに 「張って」と言ってから、ぶら下がっており、無駄にロングフォールなんてしません。

これが私が山梨で教わった登り方です。

海外のフリークライミングの人、ロングフォールをPR動画に使っていたりして、命知らず自慢っぽいカルチャーです。特にニュージーランドとか、オーストラリア、アメリカ。ヨーロッパは、もう少し大人のような気がします。違うのかもしれませんが。

いくらルーフで、何にもぶつからずに落ちれると言っても、コントロールしないでロングフォールしたら、壁に戻るのに、プルージックが必要になってしまいます。めんどくさいでしょ、そんなの。

ちなみに、余談ですが、プルージックで自己確保で登る技は、マルチピッチに出る前に、セカンドでも当然身に着けておかないといけない技術ですよ?みんなセカンドは何も勉強しなくてもできると勝手に誤解していますよね?特に九州人!!!

さて、血圧を上げる前に、ギンちゃんのサフィラに戻りましょう…

■ 標高 = 血液濃度

サフィラ、標高2700mもあった… それで、フィギュア4連続出すって、標高8000mでただ歩くのと同じくらいしんどいのでは???

酸素は、75%なんだそうです。75%の空気がどれくらい薄いのか分かりませんが…。

先日まで立山にいましたが、2500mでも、結構、体調悪くなる子供とかいました。たぶん、ヘモグロビンの血中濃度と関係があると思います。血が濃い男性は有利かと。

下界にいる間にヘモグロビンだけでなく、フェリチンの値を測ったほうがいいと思います。

激しい運動をすると、ヘモグロビンというのは傷つきます。また、フェリチンは血の預金です。預金が多くないと、高い標高ではしんどいです。

私は、今回フェリチンもだいぶ改善してきた、と思ったので、小屋入りしました。それでも、以前より筋力が落ちていたので、歩荷だめだめでした。

高い標高で暮らすと血が慣れてきます。8000mとかでクライミングしたい人は、年中富士山や高山の山小屋で暮らすといいと思うのですが、課題は、クライミングができなくなること。大日小屋は、2500ですが、たぶん、雑穀谷で多少登ることはできそうです。

なんなら、称名滝で日々トレ? まさかぁ?ですね(笑)。

■ 山ヤは、栄養欠損に気を付けろ

前の師匠の青ちゃんは、アスペルガーでした。アスペって、要するに昔で言えば、落ち着きがなく、すぐ慌てたり、口ではなくすぐ手が出たりする子って意味で、昔であれば、別に病気だとか、精神疾患とは認知されない程度の、つまり、スペクトラム、って意味です。

スペクトラムというのは、病気と健康は一続きって意味です。だれだって物忘れしますよね?それとADHDの境目は?つけづらいです。

そんなこと言ったら私もADHDだし。結構、忘れ物多いタイプです。でも、それは集中力の裏返し。

昔の山ヤさんは、自分の生まれつきの才能で、標高に強いこと、筋力があること、なんでもたべれる内臓力、などが自慢です。

しかし、近年、それらは、生まれつきの才能というより、ご両親、特に母親が妊娠中にどんな栄養状態であったか、で生まれた赤ちゃんの体質が変わってくることが分かり始めました。

現代で発達障害の子供や自閉症スペクトラムが増えているのは、母親が妊娠時に糖質過剰だからだと言われています。そして、古くからの日本の食事から肉魚を引いたら、当然、糖質過剰食なのです。日本食でヴィーガンは辞めましょう。

■ メチレーションのタイプを知ろう

アスペや自閉症スペクトラムの人は、低メチレーションタイプと高メチレーションタイプがいます。

https://miyazawaclinic.net/test/

私は高メチレーションタイプ、つまり、セロトニンを非常に多く分泌してしまうタイプです。最新の医学会では、オーバーメチレーションが問題になっています。

話が専門的にそれそうですが…話を戻すと… 

クライミングはメンタルとフィジカルの両方がかかわってくるスポーツ

というのは、誰にでも共有されている知識だと思いますが… クライマーのメンタルの強化は、

 根性論ではなく、オーソモレキュラー栄養医学

ということです。

ちなみに、一般登山者の皆様は、筋力不足です。これも、BCAAの欠乏、糖質主体の食事習慣が基本的原因です。

 糖質 = 持久力

 たんぱく質 = 筋力、内臓、各種酵素、脳内伝達物質、血液… 

血液すら、たんぱく質からできているのです。年を取った山ヤは、BCAAの摂取、朝晩を習慣にしましょう。骨格筋の喪失が防げます。老化というのは、たんぱく質を異化するスピードが、同化するスピードより速いという意味なのです。

フリークライマーは、みなどうも6000mgも取っているようですよ?アミノバイタルだって、2000mgとかなのに。そりゃ強いのが普通です。

■ メチオニンとは?

たんぱく質の同化のスイッチを入れるアミノ酸です。

なので、回復をスムーズにしたかったら、メチオニンが豊富な食材を食べると良いのです。

<メチオニンを多く含む食物>

果物、肉、野菜、ナッツ、マメ科。特にホウレンソウ、グリーンピース、ニンニク、ある種のチーズ、トウモロコシ、ピスタチオ、カシューナッツ、インゲンマメ、豆腐、テンペ。

肉類では鶏肉、牛肉、魚肉など大部分のもの。マグロ、カツオなどの魚介類。

メチオニンにより、同化のスイッチを入れないと、筋肉は分解されたままになります。

お勧めの料理の教科書はこちらです。

サムライレシピ https://amzn.to/3yzgARK

たぶん、日本の伝統食では、私のように高メチレーションの人にとっては良くても、低メチレーションタイプの人には、メチル基が足りなくなるかもしれません。

■ どっちのタイプか?

性格で大体分かります。正確には、血液検査が必要です。

低メチル化でみられる症状、性格

  • 競争心が強く、完璧主義
  • アレルギー体質
  • 強迫的(いつも同じでないと気が済まない)

メチル化回路が回っていないため、セロトニン、ドーパミン共に少ない傾向にあります。

セロトニンが少ないため、SSRIは効果的で、ドーパミンが少ないためドーパミン渇望の依存症状が出てきます。ヒスタミンがメチル化回路の産生物SAMeで処理されないため、アレルギー症状が出現しやすくなります。三大症状は以下の通りです。

◆強迫神経症状  (レストランで毎回同じを注文するなど)

◆季節性アレルギー(花粉症、ぜんそくなど)

◆完璧主義    (完璧主義すぎてかえっていろいろな事が出来ない場合もあります)

ドーパミン合成が比較的少なく、強迫的なまでに規則的な生活をする。また、ドーパミン渇望によるアルコール、たばこ、ギャンブル、砂糖などの依存症が強くある。

高メチル化でみられる症状、性格

  • 不安、不眠
  • しゃべり始めたら止まらない
  • 音楽的、芸術的なセンスあり

セロトニン、ドーパミン共に多く産生されます。セロトニンが多いため、SSRIでは効果が見られません。

鬱に加えて、強い不安、パニックの傾向があります。不眠の方も多いです。ドーパミンが多いため、芸術的、音楽的な才能があります。

ドーパミン過剰のため、やや早口の傾向があります。時には多動になることがあります。花粉症は少なく、食物、化学物質過敏症は多いです。むずむず足症状が出ることがあります。

https://miyazawaclinic.net/biotype/ より引用まとめ

■ ギンちゃんは?

ギンちゃんは高メチレーションタイプではないかと思います。

途中、一日部屋に引きこもって、出てこない日があった。みんなに、彼のクライミングを批判された日です。

でも、ちゃんと登りなおしていたし、等身大の彼を見せてくれたと思います。

世界の5本の指に入る、トップクライマーが、パワーセーブしたがるのに、なんで、一般クライマー女子の私が、落ちるの嫌がるからって、チキン呼ばわりされないといけないのでしょう?

しかも、チキン呼ばわりしてくる人、私と同じ壊れやすい肉体を持っているわけじゃないのに?

リスクは人それぞれです。私が8m落ちたら死ぬけど、筋肉もりもりの男性なら生き延びます。

女性は更年期になると、女性ホルモンが減り、体質が変わります。そうでなくても、男性でも、若いときは怖くなかったところが、年を取って力が弱くなれば、当然怖くなります。50代も後半になると男性更年期で私が言っていることが分かるでしょう。

南裏健康さんだって、私が墜落したあの日、5.10bでテンションかけていたんですよ?私が5.10Aで落ちても不思議はないです。それより、墜落を止めてくれなかったビレイヤーの過失だと思います。

私は、高メチレーションタイプなので、しつこいのです(笑)。

さて、私はギンちゃんは、いちど、栄養療法の専門医…

 溝口徹医師

にかかり、栄養に関するアドバイスを受けることで、スタミナが大幅にアップすると思います。特にビタミンB50。

Youtubeで人気のなかやまきんに君の栄養監修もしている先生です。

もし、紹介が必要であれば、先生紹介します。当方、オーソモレキュラー栄養医学のエキスパート(ONE)という資格取得者です。

血液検査の結果を見ないで、できるアドバイスとしては、

・毎日たんぱく質を体重の1.5倍程度はきちんと毎食摂ること、

・ビタミンB50を摂ること、

・ビタミンC 毎食1000㎎×3回

です。もしかすると、私にはナイアシンが著効したので、ナイアシンで彼も体調が大幅にアップするかもしれません。B6は特にメンタルに聞くビタミンです。

購入はiHerbが定番ですが、トップクライマーなので、最高品質を…という場合、私は医師レベルのサプリを購入する権限を持っていますので、購入代行いたします。

溝口先生には、小鹿野のクライマーズMTGの日、お会いして、ツーショットを取ってもらってきました☆

私は、クライマーに世界最先端の栄養情報を提供し、バックアップすることを使命としたいと思っています。

最後余談ですが、NHKはクライマー界を分かっていない。ギンちゃんのクライミングやクライマーとしての評価をする、先輩フリークライマーは、平山ユージさんではなく、天野和明さんが適任ですよ?


参考:

栄養素のチカラ https://www.youtube.com/watch?v=3urh4z3LkX8

当方サイト: https://allnevery.blogspot.com/p/what-you-should-eat.html


初心者向けのルート選択方法

今日は秋晴れの大快晴で気持ちが良い一日です。

■ かっこいいクライマーでもセーフクライマーではないことは起こる

奥村さんはちゃんとしているし、かっこいいクライマーだけど、記録がPRする内容はセーフクライマーじゃない。

ちゃんとしているし、オピニオンリーダーでもあるけど、セーフクライマーではない、ということは、どんなクライマーにも起こりえる。杉野保さんもそうでした。

私自身も記録の上では、タブーである単独ソロを行っていて、記録の上ではセーフクライマーではない。

自分が危険を凌駕できると思わない限り危険には挑まないのがクライマーの資質なので、記録の上ではイケイケクライマーでも、登りはセーフクライマーなのかもしれない。そうかどうかは、相手を見るまでは分からない。

思うに、

 男性同士の競争の中で、

 アルパインから脱落した男性が、(昔は全員アルパインスタート)

 フリークライミングに転向した場合、(スポーツクライミングはオリンピックレベルの世界)

 最高難度で勝利を勝ち取れなかった場合は、(若さの勝負)

 戦略的に、危険度を上げて自己PRするしか、仕方ない (ほかに勝てる要素がない)

のでしょうが…。

しかし、現代では5.13にRをつければかっこいいけど、5.9にRをつけても…。

 昔 : 5.9にRをつけてもカッコよかった

 今 : 5.13にRをつけないとカッコつかない

現代では記録的なクライミングは、13から上なので、危険度を加えるというカテゴリーでオンリーワンになっても、カッコはつかない。

歴史的に見ると、クライミングの歴史は、

 未知(冒険性)

 困難度

と進化してきており、困難度の追求は若い人の世界にならざるを得ない。

時間の不可逆性はだれしも襲うものなので、トップを走り続けているクライマーの発展は、困難度ではなく、例えば、

 インタレストグレード。

登って面白い課題に発展していく、それが次なる発展だろう。どうせ登るなら面白いルートのほうがいいですよね。

つまんなくってタダ危険なルート、誰が登りたいんです?

■ インドアジム出身化

ほとんどのクライマーが、インドアジムスタートのクライマーという現代化で、ジム出身のクライマーは、インドアで5.9が登れたら、外の5.9にも同程度のリスクで取りつけると思って外岩に来る。

ので、むしろ 外岩課題の5.9にリスクを付けたら、想定される以上に危険になり、それはもはや5.9とは言えなくなる。

落ちれない時点で、もはや”初心者向け”とは言えないです… なぜなら、5.9というのは、初心者向けグレードだからです。そこのところの理解が難しいんだろうな。

要点は、

  リボルト = ボルトの更新だけでは、安全性はアップしない

です。

クライミング界は、

ボルトが遠いリスクも含めてグレーディングしてあるルート 例:ニンジャ)と、

(単なるサボりで5.12が登れる人が作った、ボルトが遠い5.9 例:斜陽)

の見分けがつかないことになっており、

 初心者が登るグレードである5.9に5.12の実力を要求するようになっている課題

との区別がついていない。

ので混同して議論される結果、ニンジャを容認したため、斜陽も容認しないとならない、ということになっているのです。

なので、ジム出身クライマーの外岩デビューについて、本当を言えば、安全マージンという面で見れば、外岩5.12がトップロープで登れるようになるまでは、外岩の5.9をリードするべきではない。

もっと具体的に言えば、

5.12の実力前提で打たれた5.9の課題が見分けられるようになる

それがどのようなものか?自らの実感で分かるようになるまでは、全員トップロープで登れ、というほうが本当なのです。

おそらく、昔はそういう風に育てられていたのでしょう…。私は比較的昔風の育てられ方をしたと思うのですが、例えば、アルパインのゲレンデと言われる岩場に朝から夕暮れまで通って、一日中マルチピッチを先輩のセカンドで登るということをしていました。

クライミング界の初期レジェンドのガメラこと菊池さんなんて、バリエーションルートに出たい人は、5年はトップロープ限定でセカンドで先輩のあとをついて登れ、とか言っています。

ところが、クライミング界は、クライマーの自己責任論が闊歩して、誰も初心者の安全を見守る人がいないわけです。5年連れて回る先輩なんていません。私ですら、連れて回ってもらったのは、1年ですし、それも、月に1回みたいなレベルです。(それでも非常に勉強になったので、先輩には感謝していますが)

そうした5年の修業期間がいらないから、フリークライミングが愛されるようになった、というのが正しい順序なのかもしれませんが。

さて、現代で、その一人前になるまでの5年間、レッドポイントクライマー(5.12波状攻撃型のクライマー)からの厳しい追及に耐えられるクライマーっているのかなぁ???

現実的には、5.12波状攻撃では、瞬間風速で5.12が登れたというだけで、実際の登攀力はついていないと思われます。

ところが、5.12という数字はクライマーの最低能力と目されているため、1本でも登れたら、5.12クライマーだ!という風に自己申告する、というクライマーが量産されてしまいます。

私の知っている事例でも、俺5.12登れる、と自己申告していた30代のクライマー君は、外岩の5.10c(5.9と書かれた実質5.10c)で2時間半もかかってエイドも出してやっと登れるというクライミングを見せてくれました。しかし、それでも挫折や経験と言うよりは、楽しく登れた記録になっており…、自分の自己イメージと実力の乖離についてはあまり自覚がないような気がしました。

他のクライマーもそうで、同じく5.12は登れますというクライマーが、5.10bで落ちていたり、などなのですが、この、”落ちる”という事実をもってしても、「この岩場には俺にふさわしい課題はない」と言うほどの実力過信を改めさせてやるだけの現実認知には至らないみたいだった。その岩場では、10bで落ちているのですから、実力は10b程度と考えるのが相応ですよね。そうは考えない人が一定数いるのがクライマー業界です。

もう一つの事例としては、ロープの屈曲です。長ぬんで伸ばさないといけないところで、伸ばさない人でも、グレードだけなら、5.12。ロープの伸縮性で安全は確保されるのでいあ角にロープが当たっていたら、安全なビレイにはなりません。

というので、(現代のジムだけで登攀力を上げたクライマー)と、(日本の古い岩場)の組み合わせは、非常に危険をはらんだことになっています。

日本の岩場は昔風に先輩に見守られながら育ったクライマーには安全だったのです。

その上、自分の無責任を相手の責任に転嫁する形の、”クライミングは自己責任という合唱”が、成長過程にあるクライマーを追い詰めると思います。

それもこれも、5.9をリードできる能力がある人が安全にリードできる課題が日本国内に用意されていないから…。

以下が私が考えた対策です。

1)初めての岩場では、マルチではなくても、2グレード下げたところから登る

2)トポから課題を選ぶ際は、20mなら5ピン以上の課題を選ぶ

3)1ピン目はプリクリップする

4)3ピン取るまで落ちないで登れそうな課題を選ぶ

5)下部に核心がある課題は登らない

6)岩場に詳しい人にどの課題を登るのが安全かのアドバイスをもらう

2024/08/12

【瑞牆研究】その② おすすめ入門ルート

瑞牆山、ジャイアントジャムサンド

どうステップアップしていくか?どのルートなら初心者でも安全に登れるか?っていう

ルートの選択

が主に、クライミングガイドの役目。

登山のガイドでも、同じで、お客さんが、「〇〇岳に登った」、というのであれば、「次は〇〇が登れますね」と、案内します。

先日は、立山で、劔に登った人には、鋸と鶏冠山を勧めておきました。甲斐駒だと簡単すぎて、すぐ登れてしまいます。

【クライミングジム】ご縁のあるジムで…一皮むけるかなぁ? ジム1日目

 ■ 糸の切れた凧になっていたワタクシ…

白亜スラブで、目標を失って以来、次なる目標を見つけられないでいるワタクシ… ああ、あの登攀はヤバイ登攀だったなぁ…。

50mシングルで登っているのに、25mのピッチと35mのピッチをつないだら、誰だってロープが足りなくなります! あれでヘリが出なかったのは、主にセカンドを務めた私のおかげと思うよ?

ジムに行っても、得るものがない、と福岡では感じていました…

しかし、ラオスに向けて体を作っておかないといけないので…今月はジム月間。ダイエットも多少必要ですが、夏がチャンスです。日中のエアコンはオフにし、夜だけエアコン生活。

大汗かきながら、汗はデトックスなのだ、と言い聞かせています。

吉野先生がそう言っていました。

さて、ジムでのムーブクリニックですが… 3,4年ぶりくらいのジムクライミング。

さすがのベテラン指導。小島さんをお頼りすることにしました。

■ 正対立ちこみが苦手なんじゃなくて、必要ないところで振り過ぎ

私は腕力が弱いのです…握力も17㎏。しかも、アイスクライミング出身。岩はトラッド中心。

アイスのサイト:https://iceclmb.blogspot.com/

アイスクライミングでは、今の70~50代の人が若いころしていた登り方が、アックス打ち込み&正対立ちこみ系で、ダサいのです。いわゆる、”ウィル様登り”だと、対角線に体を使う。ウィル様っていうのは、ウィル・ガットのことです。

フリが身についたら、トラッドで、ハンドのちょうどいいサイズだと、スイスイ登れます。

あと、外岩ならスラブですよね。外岩入門者の定番はスラブ。

それらの登りで、身についた登り=クラシカルな登り。

というわけで、クライミング史になぞらえると、私は1980年代あたりにいるみたいです。1990年代に早く進化せねば!!フリー化は終わっているけど、登りが遅い、ダサい、みたいな感じかなぁ。

デッドで取ってはいけない、が山梨の外岩クライミングでした。

まぁ、私が登っていた岩場は、プロテクションディフィクルトで落ちれない湯川とか、九州でも、ナニコレ?ヘンテコ支点の日向神なので、そりゃ仕方ないということにしましょう。

結果、ツイスト登りが得意になり、出さなくていいところでも勝手に体がそう動いてしまうようで、今日は、動的ムーブを一つ伝授されました☆

■ 名前がないので…命名!立ちこみパワーを手に伝えるムーブ

苦手の正対立ちこみって、じわじわハイステップ状態のフットフォールドに、立ちこむ系のです。スラブで良く出てくる。(トントンして解決)

それが苦手であるというのは分かっていましたが…大体、男性とは違うムーブで解決してきました。アラーキーは楽に立ち込めるところで、結局、リーチの問題で、私は立ち込めないので、細かく足を拾って、乗っていました。

しかし、そういうのではなく、正対だけど、縦に二つのホールドを持ち、片方が振られ止めで、伸びたい方向の反対に先に細かく足を出し、踏みこんだらお尻をいったん下げて、勢いを貯め、その後は、片足切っちゃうのです。すると、勢いの分、リーチが出ます。

これは、昨今の、どうなってるの?的動的ムーブ主体のオリンピックなクライミングとは違い、現代クライマーの皆さんが普通に身に着けている技だそうです。

早く、現代クライマーになりたい(笑)。

また、私はスタティックに取りすぎるようです。そりゃそうだ、九州の外岩で、めちゃ怖い目にあったんだから…。ロープに守られている感なしで、むしろ、皆の無知により、殺されそうになっている感があった。結果、フリーソロ並みの確実性です。余計疲れるって!

いやはや。誰だって、死にたくない。慎重になりますよね。

クライミングって、理解すればするほど、リスクが良く見えるようになるものだからです。

■ 今日はサクっと1時間半で帰ってきました

そりゃ4年程度、ジムクライミングとは、おさらばだったので、疲れるだろうと…。

外岩のロープ技術は、まだ全然衰えていない。

帰宅して、このブログを書いていますが、まぁ、パンプも大丈夫です。前腕のパンプ、すぐ収まった。もっとパンプさせてきてもよかったな、とか、今頃、思っていますが。

今日の場合、パンプ=下手くそ。

なんせ、今日登ってきたのは、8級。パンプゼロで登れて当然。なんなら片手とかで登れて当然。

それだけ、弱くなっているということです。…(遠い目)。

■ 次なる目標…?

私がクライミングを頑張れないのは、次なる目標が見えてこないから、もあります。

ただ難しいのが登りたい…?というドーパミンによる達成感のクライミング時代は終わった感がありました。

私がしたいのは、楽しいオキシトシンの登りです。あるいはエンドルフィンの登り。

故・吉田さんが紹介してくれたジャムジャム84は、3ピッチのマルチです。あれは登っておきたい。大体、基本、思い出つなぎで登っています。

小鹿野(二子)は、石灰岩で、日本の石灰岩は、私には難しすぎて、(たぶん)登れるものがない。

海外の石灰岩、ラオスは楽しかったので、また行ってもいいんですが、クライミングの課題としては、まぁ、ラオスの5Cは登りつくしたのです。6Aへ行ってもいいんですが、6Aになると被ってくるだけなので、クライミング技術としては、またしても、振ることになり、そんなに目新しいことがないんだよなぁ…

八面は、大分のフェイスですが、ボルトも良くなったし、行ってもいいと言えば、いいけど…。八面の岩って、ねちっこい性格というか、細かいカチを、指先でどれだけ拾えるか?みたいな課題だったんだよなぁ… 

指力?ないです。まあ、ナインしか登らなくても楽しいけどね。

あとは、外ボルダーになってしまい、うーん?ランディング、女子の体って落ちると壊れやすいんだよなぁ…となってしまって、やっぱりジムでのクライミングを目標にするのがいいのかも?

今日はエライ勉強になった。

そういえば、山梨ではアクティバの内藤さんに、大昔に同じようにムーブを教えてもらったことがあったなぁ。

さて、垂直で出来たことが、水平で出来ないか、ちょっと研究してみます。立ちこみの足の筋肉鍛えるのが課題かと思っていた…(汗)。

全然、違った。ムーブという技術課題でした。技術習得は、それだけで、私にとっては喜びです。身体技法に興味がある。

水泳でも、バタフライあっという間に習得したぞ?あと、テニスかなぁ…福岡で習っていた大学生のコーチ、私が終わるとき、悲しそうだった。せっかく今から上手になるところなのに…みたいな? 私は教え甲斐はある生徒なのです。すぐ習得します。たぶん、予習と復習を欠かさないせいだと思う。

ムーブのあれこれ、って、こうやって文字に起こしても、なんじゃこりゃ?みたいになるので、あれこそ、動画にして取っておきたかったかも。

ホントにいろいろ大事なことを小島さんに教えてもらった☆ 

小島さんって、天才なんじゃないかと思ったけど…ジムの運営は大変そう…。いや~、大阪も、クライミングジム淘汰の時代ですもんね…

しかし、最初から登れる人は、初心者に教えることができない。

水泳もそうで、80代の女性の先生たちは、みな言語化して教えてくれた。大学生男子バイトの先生は、泳いで見せるだけで、それ、誰ができるの?っていう、高度でパワフルなバタフライとか…

フィジカルの差を分かっていないと思っていたんだが、小島さんは全くそういうことがなかったです。

こんなもったいない人材がいるんだな~と思ったりした。

というジムトレ一日目でした。元の体に戻すまで、頑張ります!

今、48kgだった体が52㎏くらいあるので、あれこれ、重いとしんどいです。

歩荷も、15~6kgは平気だったのに、自分の体脂肪が増えて、同じ重さでも20kg級になっていた。しかも、筋肉は衰えて無くなっているのです!!

早く戻さないと、定着してしまいそうです(笑)

参考: 大昔の初心者のころ、ヒグラシにお世話になった記録

https://blog.goo.ne.jp/osakahensyu05/e/c0c3d2a772ff0e4e8cd182f50368d818

当方の3世代前のブログの記事…かなり、お上りさん時代。内容を見れば分かる。

雪山メインのブログも終わり、このブログは岩用です。他にアイスクライミング用と沢用のがあります。分けないとルート研究の保存先にできないのです(笑)。

なんせ書いている目的は、宣伝、ではなく、自分のための記録、です。

しっかし、当時を振り返り、一見さんで来たお客さんが、まさか、フリークライミング界のレジェンドクライマーの故・吉田さんのビレイヤーになり、アイスクライミングでは昇天荒船ミックスをセカンドとはいえ登って、中級者となり、海外のクライミングにも一人でホイホイ出かけるようになり、まさか、UIAAの事務局長とお友達になるとは、まさか誰も思わないよなぁ… 

私だって思ってもみませんでした。人生は不思議の連続。というか奇跡の連続。

 
ヒグラシは、大阪のおしゃれピープルが使う、雑居ビルの中にある。こういう雑居ビルが都会の魅力なんだよなぁ… 田舎のクライミングジムは、建物がガレージの改造なので、めちゃ暑いんですよ…ルーフが金属板なので。しかも、体育会系のノリ。


こんなの見ると、空堀にもジムがあったらいいのに…と思うんだけど…。ジム転用は難しいのかなぁ… ちょっと高さが欲しいですもんね…。

ジムの運営は、山小屋運営よりは楽そうだけど、小島さんみたいなムーブ解析の大天才にならないとお客さんに的確なアドバイスができない。

私は歩きは見れば分かるけど、ムーブのほうは、今から、です。人の登りなんてさっぱり見ていないというか…パートナーの男性の登りを見てクライミングを覚えたと思う。

最初のころ、青ちゃんには、お前、若い男子と登っていただろ、と言われて、直れていました。

今怖くなっているので慎重すぎる登りですが、もともとはもっと大胆に登っていました。

超・慎重になったのは…九州クライマーが、超イケイケだったからです…40年前のカットアンカーにバンバン落ちて…。




【山の思い出】小屋による違い…

 ■めちゃいい小屋だった大日山荘 

vs五竜と比較、五竜山荘、ごめん!!

初めての小屋バイトはつらかったんだよなぁ…。五竜にいった理由は、ただ単に雪稜やっていて、厳冬期の北アに足を運ぶには?

定番入門ルートが遠見尾根なので、なら五竜でバイトすれば、山の個性…天候やルート危険個所…を掴めるかなと思ったから行ったのだった… あの辺は冬季バリエーションの宝庫で、一杯登りたいところがあった。それで行ったのだった。

小屋に勤めるまで、夏山の中高年登山のことは知らなかった。

そこで驚きの無謀登山の実態を知った。

私:(ヨレヨレの登山者にむかって…)「お客さん、大丈夫ですか?なんで五竜に来たんですか?」

お客さん:「唐松岳がNHKで紹介されていたので、隣まで行こうかなって…」

私:「えー?! 唐松と五竜だと、難易度、全然、違いますよ?!」 

と、そんな奴しか来ない小屋だった。

今回の小屋のお客さんは玄人さんばかりで、「下山は、急だと聞いているのですが、どうでしょうか?」みたいな、良いお客さんばかりで、血圧はほとんど上がらなかった(笑)。

師匠の鈴木さんが言ったことは本当だった。小屋によっては、良い経験ができる、と鈴木さんは言っていた。

■ 傾向: NGな小屋=グループ経営

五竜は白馬〇山荘グループなので、支配人は雇われ人。つまり…、権限がほとんどない。なので登山者に有利な判断ではなく、小屋が儲かる判断をする。その点で、キレット小屋のバイトが苦情をネットに上げていて同感だった。

しかし、場所が危険なので、遭対協の人は常駐。かれらは、山仕事しかしない。食事作ったり、掃除したりはしない。私は、その方と一番話があったので、だいぶブログも拝見した。遭難の解析が書いてあり、かなり役立つブログだった。今検索すると全くヒットしない…

豊後ピートさん、元気かなぁ。

https://blog.goo.ne.jp/bongo-pete

余談だが、2016年ごろ、Googleの検索機能に変更が加わり、ヒットするのは広告ばかりになった。私のブログ読者もだいぶ減った。Google広告へお金をかけるのがビジネスの根幹となった。Google検索の結果の横に、小さく”広告”、と出ている。

さて、そんな調子なので、山の解説をする人も、まとも人は広告の下へ追いやられ、ただ煽情的なだけのトンデモ遭難解説が闊歩している。森山元編集長が苦情をネットに上げている。

小屋の話に戻ろう…

白馬〇山荘グループでは、ヘリはグループの小屋全体で雇っているので、霧が晴れて飛べるようになった小屋に歩荷に行くことも…。大きい小屋なので、人数優先で、やっぱり山を知らない人がバイト。

若い人の間では、まぁ10代20代だから仕方ないが、いちゃつき…恋愛が問題に…。美人の女子大生が入ってきて、仕事しないで男子といちゃついているだけなのだった・・・しかも、大学生男子も仕事しなくなる。まぁ、半分子供だからなぁ。もらうことになるお金に生活が懸かっていないので仕事しない。…のは、いつ首になっても平気だからだろう。

というので、仕事をするタイプのバイトとしないタイプの人が完全に分かれてしまっていた。そういう、仕事しないタイプの人は夏休みしか来ないので、終わってから、秋に100人、入った…(汗)ので、3人で100人回す羽目に…。

いやー、あの時は死ぬかと思った。一生分の皿は洗ったぞ!と思った。

五竜では、夕飯がカレーで、油モノなので洗い方が下界と同じだと下水管が詰まる。何度、言っても、洗い方を改めてくれない…それでストレスを貯めた。案の定、詰まって、仕事ができなくなった。やっぱりーと思った。支配人は同年齢だったが、高圧的で、俺様タイプだった。

それで、私は仕事がしたくないのではなくて、効率的に出来ないので、ストレスだった。

今回の大日小屋は、配管が詰まるようなのは、ハンバーグだけだったので、そこさえ押さえておけば、つまりはないような感じだった。それに、紙で拭うという良い方法を取っていた。オヤジさんがいい人で、提案も聞いてくれるタイプみたいだった。

ハンバーグの油モノのために、コーヒーかすを干していたんだが、「こんなことするな!」とか言われなかった。

今回、早月小屋のバイトと話をしたが、バイトが提案するのを全部やらせてくれるそうで、すごく楽しいと話していた。

■ 山は山小屋では学べないだろう…

私は山を学びたいと思っており、そういう人に適した本格的な山ヤがいる山小屋はどこなんだろうか? 

花谷さんのやっている甲斐駒、七条小屋かなぁ。八ヶ岳青年小屋も竹内さんがやっており、本格山やなんだが…遭対協、隊長。

余談だが、赤岳鉱泉の沖田君は、兄弟子である。青ちゃんは、私を教える前に、沖田君に教えていたそうだ。米澤さんも同じで、小山田大さんと同じ岳人と私はご一緒したことになる。米澤さんとは、3カ月しか一緒にいなかったが。ちゃんとした山やだった。

青ちゃんとは3年共にした。私が登れるようになったせいで関係解消になった、と思う。

故・吉田和正さんと青ちゃんを引き合わせたら、二人は全然合わなかった…(汗)。ようするに男性は、主義主張が強すぎて、相手を受け入れる度量がないみたいだ。

だからオールラウンドに成長できないんだよ・・・。

小屋バイトすると、一日中、小屋にいないといけなくなり、運動不足になる。

登山道の監視や、登山者への指導、注意喚起、インターネットの整備など、ができなくなる。

いきおい、男性バイトは、まかない食を女性バイトに期待する。

それは、私のしたいことではないんだけど…? 

勝手に各自作って食べるのではだめなの?

今、大阪の家で一人暮らし中だが、一人分の食事なんて、5分でできるので快適。片付けも5分。

食事って、大人数分まとめると非効率になるという最大の作業ではないだろうか?

夫と私の関係で、一人分作るも2人分作るも、労力は同じと思って、普通に作ってきたが、夫はそれを勝手に愛情だと勘違いしていたらしい(笑)。

それは、作業の都合であり、愛情というのは、もっとその人の事情に沿ったものだと思う。

今回は、オヤジさんにどうしたら快適になってもらえるか?と思い、緑茶を持参したんだが、それは保存できるお茶のうち、緑茶だけが、ビタミンC豊富だからだ。玉露にしたのは、葉までポン酢で食べれるから。

そういうのを愛といい、ついでに乗っけてあげるよーってのは、ただの人類愛と思うけど?

人類愛すら与えられずに愛情渇望状態で生きていたのかもしれないが…。

家に泊めてあげるとか、ただの人類愛ですよ?

         大根の皮で切り干し大根制作中… ビタミンD強化!


2024/08/11

【瑞牆研究】その① スポートではない”瑞牆プライド” ーフリークライミングの原点

■ クライミングネットより引用

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瑞牆山のルート開拓は、1970年東京ハイピーク・クラブによる、大ヤスリ岩の初登に端を発する。

その後、十一面岩、カンマンボロン、大面岩などのおもだった岩に最初のラインが引かれるのが1975年

70年代後半には多くのフリークライミングを意識したルートが拓かれる。そして1981年、戸田直樹によって十一面岩末端壁の「春うらら」1ピッチ目がフリー化され、5.11bがあたえられる。これを皮切りにフリー化、またはフリーを中心とした新ルートが数多く拓かれる。

1983年にはその後人気ルートとなるベルジュエールが、1984年には懸案となっていた「春うらら」2ピッチ目に戸田が成功、5.12aがあたえられ当時の最難ルートの1本となる。

その後、奥秩父のメインエリアの座は小川山に移ることになるが、この地を愛するクライマーによって地道に開拓は続けられていった。1989年にはカサメリ沢がスポートエリアとして開拓され、瑞牆も小川山と同じ道をたどるかに見えたが、開拓も含めクライマーの流れはあくまで小川山が中心であった。

ーーーーーーーーーーーーーーーー

■ まとめ

1970年代前半 エイドクライミング時代 (50年前、今の70代が20代のころ)

1)1970年の東京ハイピーク・クラブ大ヤスリ岩の初登(エイドクライミング)

2)75年、十一面岩、カンマンボロン、大面岩 (エイドで開かれてフリー化されたエリア)

1970年代後半 70年代フリークライミングを意識したルート (エイドで開かれ後フリー化)

1980年代~ フリークライミング時代 (40年前、今の50代が10代のころ)

1981年、戸田直樹によって十一面岩末端壁の「春うらら」1ピッチ目がフリー化(5.11b)

1983年 ベルジュエール 人気ルート

1984年 「春うらら」2ピッチ目(5.12a)=当時の最難ルートの1本

奥秩父のメインエリアの座は小川山に移る

1989年 カサメリ沢がスポートエリアとして開拓 (スポートは開拓しないことが大事ですね)

瑞牆も小川山と同じ道をたどるかに見えたが、開拓も含め、クライマーの流れは、あくまで小川山が中心

近年、ボルトを使わないトラッド志向のルート開拓が見直され、この地でも実践されている。

瑞牆は小川山とは違う、フリークライミングの原点を意識した発展をしていくべきだろう。

瑞牆で初オンサイトした当方…スポーツクライミングをやっていないへたっぴなのに、瑞牆で一からコツコツしているんですよ~ マジ怖いよ! プロテクションに信頼が生まれていないのに、登れるのは、5.8までです!! スポートなら、5.11まで登れます。



【クライミング技術】トラッド&アイスは特殊なクライミングではなく、必修科目

 ■アイスクライミングやトラッドをしないから、山がステップアップできない

論より証拠。

こちらをご覧ください。これは中島健郎さんの、トレーニング動画からの一枚です。

https://youtu.be/qTiVzzFT7gY?si=BlXtSNLCVP2DphBH より引用。


アックス(たぶん、クォーク)で岩に登っています。

支点は?


ほら。カムです。三番、二番、一番が見える。これ、もっと整頓しないと、山岳総合センターの講師には怒られます(笑)。

ビナは軽量の。ゲートがモノフィル…ペツルのアンジュですが、これも古い山やさんには不評で、構造が弱すぎると言われて敬遠されていましたが、初心者でない限り、そもそも落ちないので、これでいいと私は思います。

もちろん、人工壁に出かけて、バンバン落ちる日にこのカラビナを使うとか…そういう用途はしないのです。

あとナイフも見えていますね。今時、ザイル切断して仲間を死なせる代わりに自分が生き延びるとか、そんなシナリオないですよ?普通に、「自己確保で上がってきて」とか「ホーリングであげるわ」と言えばいいだけなんで…

いつまでたっても誤解が深いのは、たぶん、クライマー人口の9割が、レスキュー技術、ロープアクセスを学ばないで、つまり保険なしで、クライミングに行こうとするからですね。

私も同じことをやらされそうになり、ビビった…。九州では、登れるだけでロープワークゼロの人をセカンドにして、マルチに連れていく人が、良い先輩、扱いでした。それを期待されます。

魚ではなく、魚を釣る方法を教える人が良い人ですが、全く逆。

男性たちは、ものすごく依存的で、女性に、魚を釣る方法、つまり自分で自立して料理を作る方法を教えてもらいたいのではなく、料理そのものを作ってもらいたいと思っている、ということが山小屋で分かった(笑)。

でもね、クライミングで難しい山に挑むとなると、甘えられる女性はいません…谷口ケイさんはとっくに亡くなりました…ので、自分で料理しないといけないんですよ(笑)。

■ 技術が古いまま、なのでは?

新・高みへのステップも調べましたが、どうも、アックスで、岩と氷のミックスを登る、ということが、この登山教科書でも理解されていないみたいでした。

私は山、古い時代のは知らないので、勝手に想像するだけですが、ピッケル=歩けるところ、それ以上のところは、手袋で登っていたのでしょうか?

しかし、垂直以上になると、ピッケルのまっすぐのシャフトでは、逆にアブナイくらいで、非常に登りにくく、シャフトがカーブしている必要があります。

そして、ピッケルとして滑落停止にも使いたい、となると??? 反対側はストレートでないといけないし…となり、結果、雪稜バリエーションの人は、みな

 クォーク

って結論になります。だから、ウーリ・スティックもクオークでしたよね?

■ 岩と氷のミックスを安全に登れるようになるには? 

アイスクライミングを行います。

アイスクライミング=ミックス・クライミングのスポーツクライミングみたいな安全バージョン

です。なんせアイスクライミングでは、確実一歩以外出さないのですから。トップロープで登っても、フリーソロと同じくらい安全でないと一歩出しません。

欠けそうな氷に手を出すと、落ちますが、どの氷が欠けそうか?を学ぶのがアイスクライミングなのです。

というわけで、九州では、

・アイスクライミング=壊れる氷瀑を登るゲテモノ 
・トラッド=支点が危ういゲテモノ

と日本海溝より深い誤解がされています。この誤解は、一般ハイカーの誤解と同じです。

山岳会に入っていたとしても、一般ハイカー並みの登山理解しかない、ということです。

■ 標高が高くても、4級程度ですよ?

最初の写真を見れば、分かりますが、クライミングムーブとしては、登っているのは、傾斜が寝ていて、4級です。

マークアンドレの『アルピニスト』という映画も見ましたが、えー!と思う傾斜でした。しかもロープを付けないフリーソロで、5級、あるいは、10bくらいはありそうな傾斜をアックスで登っていました…

距離が遠く、体力度が高い山、標高が高い山、で出せるムーブレベルは、たぶん、10bそこそこなのではないでしょうか?

それより、ギンちゃんの世界最難のアイスクライミングでは、超どっかぶりで、オーバーハングの連続です。標高2700で酸素75%でこれをやったのは、8000と変わらないかも?です。

そういうトレードオフ具合を各岳人の記録やルートを観察して、知ることが大事だと私は思います。

そういう省察なしに、表面だけの雰囲気で、〇〇スゲーとなっている…実はほんとはすごくない。

そういうギャップを見つけた、ちゃっかりした人は、楽にスゲーと周囲の敬意を得られるチャンス!とみなしてしまう…そんな事態が起きています。


2024/08/10

【近況】めっちゃ忙しい… 気づきのまとめ、南海トラフ、相場、運動再開、心理学

 ■ なんか大阪に帰ったら、世界が激変していました…

相場が大荒れで、山に入る前に手当してきた、とはいえ、トレードの潮目が変わったというか、新しい戦略を再度立案しなくてはならず…、まとまった思考の時間が必要でした。

購読している大井幸子さんのグローバルストリームニュースも、何度も来て、びっくり。今まで週一で、内容もそっけなかったのに、いきなり40ページの論文級の大作が来て、読みこなすのに一苦労中です。知らない言葉満載で。レパトリとか知ってます? 

いや、忙しい…

山小屋では、みんなが、無邪気に、ねぇ今日の晩ご飯なあに?の世界なので、そのような関係性の中では、こちらが忙しいというのが分かりにくく、取り組みにくかったので、大慌てで、大阪へ戻ってキャッチアップしています…

いやはや… 忙しいなぁ。

今日はこれから、投資のオンライン勉強会です。まだ、いろいろキャッチアップしていないのに忙しい。

■ 優先度1 南海トラフ地震の備え

我が家は上町台地の上なので、とりあえず、備えは、たいして必要なく、すぐ終わりました。

逆に地震が起きたら、泊めてあげる側かもしれません。

元・自衛隊によると、すべての人を救うのは無理みたいです。

https://youtu.be/TEsEtgU7eQM?si=2I15MuEYm4A6MYPY

落ちても壊れないプラのお皿など、買ってきて、キャンプみたいな感じです。

■ トレード

入山前に、さっさと利確しておいてよかったです。ただ、今後日本株が回復することはないみたいなのです。円も円安時代は終わり、円高時代に入ったみたいです。

なので、シナリオを替えないといけない。

シナリオをどうするかは、たぶん、数日以上の思考が必要なので、ゆっくり考えます。

シナリオが変わったため、成績もまとめないとトータルの自分のトレードが良かったのか、悪かったのかも分からない…。

戦略立案より、そっちが先かな。

田中師匠の動画

 https://youtu.be/z8BTWpoytBg?si=O1T6d9r1QoSlVCKV

今後は逆業績相場に推移予定。

■ 世界情勢

どうも世界中が、動揺中みたいです。

インドインデックスも大幅値下げしました。全く関係ないのに。

イギリスも暴動だらけ。 

https://youtu.be/VhP4J6Qpz34?si=u_LJlNrEHU434BQN

トヨタつぶしの相場なんじゃないかと思う。円安でトヨタに恩恵があったのが悔しかったのかな?

EVは、SDGsと同じで、ビル・ゲイツをはじめ、アンソニー・ファウチのプランでミックと同様に何か、胡散臭い感じです。

https://youtu.be/joefXiHk-O0?si=rRc2Q4KW4BTRnSfm

どうも、LGBT法案なども、同じ流れらしい。

https://youtu.be/93cy9dgCqLc?si=wpeZTq8h6hNv7sxu

どうも、とっても変な勢力が後ろにあるんですよね。

■ トレーニング

一週間は、地震対策でお出かけなしで、家で頑張ろうと思っています。

で、やっとぶら下がり用のホールドをセットしました。

お花屋さんに行きたかったけど、今日は勉強会もあるので、時間がないかな…

いやはや、めちゃ忙しいです。

■ お魚屋さん、お肉屋さん、八百屋さん、お花屋さんで買う生活…

空堀に帰ってきて、個人の、細々とした商店が連なる空堀商店街での暮らしの真価というのが、生き残ってきた人たちの、しぶとさ、なのではないか?と思ったりしました。

華やかな成功を求めず、逆風でもひたすら耐える、高山植物みたいな…?

■ 雷鳥沢キャンプ場のこと

久しぶりに山に行って、たった1泊だけど…楽しいキャンプ生活だった☆

一人キャンプだったけど、何人もの人とお話しし、愉快に過ごした。

一人旅のお兄さんが、いらなくなった行動食をたくさん分けてくれたり、おじさん二人組に宴会に呼ばれたり… 朝も楽しくご来光を眺めた…

たぶん、あれを3,4泊すれば、山渇望症が解消するかもしれない。






【技術情報】やっと解決!稜線での支点の取り方

 ■ 雪とおなじでした

夏山の縦走で、お客さんが転滑落したときに、どうやって懸垂下降の支点を創ったらいいのだろう?と思っていました…

長野県山岳総合センターのリーダー講習では、

・縦走コース

・アルパインコース

の2コース用意され、それぞれ、

・縦走での安全が確保できる。セルフレスキューができる。目標は八ヶ岳全山縦走

・クライミングが含まれる山ができる。セルフレスキューができる。目標は赤岳主稜

でしたが…

講習に参加した人のうち、35名中5名しか女子がおらず、そのうち2名が初日を迎える前に辞退。

初日で、残りの3名の女子のうち、1名が辞退…と結局、二人になり…

もうほんと、男性の講習生のみなさんも、危なかった… 私の班は一番ビリケツの10班でしたが、仲間の男性が、私より歩けない男性ばかりでした。えー?!でした。

やっと、私も寛容を身に着ける年齢に来ましたが…。

…というので、実は、私は縦走コースに申し込んだ2名のうちの一人です。2名しかいないので、全員アルパインコースにさせられてしまったんですよ。

それで枝もない、立木もない、岩もカムが使えない、そんなときの縦走路での支点の作り方が分からなかったんです。

今回、新・高みへのステップのレスキュー編を読み分かりました。土嚢袋でした。

なんだ雪と同じか…でした。

縦走でカム持って歩くのも、ないですよねぇ。都合よくクラックあるわけないし。”いわし”かなと思っていました。

イワシを切る、はこちらのPDFで開設されています。

https://admin.jaspi.jp/photo/event/user/keystone/pdf/manual_08_jp.pdf

これで、スッキリ!!長年の疑問が解消しました!!!

昔の記録: https://stps2snwmt.blogspot.com/2014/03/blog-post_6002.html

       新・高みへのステップに載っていました☆ スッキリ~

参考: https://www.jpnsport.go.jp/tozanken/tabid/213/Default.aspx

【技術情報】衛星によるインターネット回線 個人用

 ■ スターリンク

https://www.starlink.com/jp

です。初期費用55000円で、月額6600円で、僻地でもインターネットが使えるようになります。

まさに山小屋に一つかもしれん。

師匠の別荘…アイスクライミングの基地化していた…で、ネットが入らず、仕事ができなかったのですが、スターリングがあれば、出来たと思うので、アイスクライミングのために、近いところへ移住するのもあり、と思うようになりました。

今回はDocomoのWifiを用意していきましたが、全く使えず…5000円くらいのWifiは下界専用ですね。

こんなところで働けるんですよ?技術って素晴らしい!! だから私もエンジニアになったんだけど…


【クライミングについて思索】称名滝、見てきました☆ 

 ■ 帰りに見てきました


すっごい大きさで、道路のかなり下の方まで、しぶきが風に乗って流れてきて、雨かと思った。

佐藤さん、大西さんって、これを登ったわけで、すごいな~と思ったのですが…。

これを見て、私が登りたい!って思うか?って聞かれると、全然思わない…。こんなん、良く登ったわー、彼ら、とは思うけど…。しかも、逆層になっているのが見えるんだけどなぁ…

滝には近づけないだろうし、できるだけ外側を登ると、水流に洗われていないので、もろいし…どうやったら、登れるのか、想像もつかないな。しかも、集中力を途切れさせることはできないわけだし…

しかし、なんで、称名川完全遡行などの偉業は、いまだ、一般ハイカーにはスルーな知識なんだろうか?

小屋で称名川の話を知っている人は誰もいなかった。

まぁ、小屋のバイトは、岳人ではない。

むしろ、力仕事などしたくない、家事能力が高い男性のほうがあっていると言えばあっているんだが…。将来、女性に稼いでもらって、自分は女性をサポートしたい!っていう男性にぴったりなのが小屋バイトと思う。なんせやっていることは、調理・清掃ですから。料理、掃除って意味です。

■ 大西良治さんの称名川完全遡行

ーーーーーーーーーFBより転載ーーーーーーーーーーーーー

沢登りを始めて20年、ついに日本の最終目標を達成することができた。

【称名川本流 完全遡行】

2013年の秋に下ノ廊下を3回に分けて初遡行し、称名川を全部で5つのパート(称名滝、下ノ廊下、中ノ廊下以降)に分けて遡行したことになった。

もう未知のない沢をただ繋げるだけの愚を知りつつも、この沢だけは全てを繋げ一本の沢登りとして遡行しておきたかった。

気温の高い9月を狙いつつも天候が安定せず、結局10月になってしまった。そして今年最後のチャンスが訪れた。

台風直後の晴天を狙って称名滝を完登し、雨天停滞2日間を挟んで、下ノ廊下に突入。晴天でも全く陽が射し込まない廊下内は、強風、極寒でまるで別世界のような過酷な環境だった。言うなれば常に生命の危険にさらされているような感覚。

気の遠くなるような長いトラバース登攀を繰り返し、ついに下ノ廊下を抜けると、その晩には大雨が降り、沢は大増水した。危ういタイミングだった。

下ノ廊下より先は河原が現れ、普通の沢登りとなる。だから大増水でもかろうじて遡行を続けられた。中ノ廊下、上ノ廊下を抜けて待望の室堂、そして源頭の浄土山へ。

気力の面、自由が効く面で、称名川の完全遡行は今年できなければ、もう一生できないと思っていた。それゆえ、今回限られた好天をものにし、遡行に成功できたのは、本当に奇跡のように感じている。

2016年10月7~19日 単独

7~8日 称名滝登攀(左壁オールフリー)

9~10日 雨天停滞

11~16日 下ノ廊下

17~18日 中ノ廊下~室堂

19日 室堂~浄土山

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー太字当方ーーーーーーーー

■ 素朴な疑問。FBで回しても、北アの小屋関係者は見ないのでは?

クライマーのネットワークだと見るけど… 

まぁ、山小屋関係者は岳人ではない、ともいえるが…でも、近所で起きたことなのだから、知っておくのがいいとは思う。

太字を作ってみたんだが…10月にしたのは、作戦かと思った。夏山の終わりの時期=水量少ない…の法則かなって。

しかし、ゴルジュにいる間に増水しなくてよかったですよね。

■ もう未知のない沢をただ繋げるだけの愚

部分にバラシて、あとで全体をつなげる、って、フリークライミングの作法ですよね。

それって、オンサイト至上主義の昔の山ヤさんからは、ちっ!と舌打ちされる。

そのことをもう未知のない沢をただ繋げるだけの愚、と表現しているんだろうなぁ…

と思いました。

でも、未知のところをちゃんと埋めたんだから、いいじゃん。

今、おじいさんの山やが、ぜーんぶ未知のところは、つぶしてしまったので、もう未知のところなんて、国内どころか、ヒマラヤでもないくらいなんですよ。

自分たちだけ、初登のおいしいところ取っておいて、

 昨今の若者は…

とか言われてもなぁ。はるかに技術的に高度なことしているのに…。

 なんでオヤジは分かってくれないんだぁ?!

みたいな叫びをしたくなるよなぁ…

それが那智の滝につながったんだろう…と理解しました☆

オヤジが分かってくれないのは、フリークライミングを理解せず、エイドで登っているから、困難には価値がなく、オンサイトだけが価値あるからですよ。

九州で古い山ヤを見て分かりました☆

ちゃんと理解されるには、アレックス君みたいにカメラに収めないとだめですね…

こんな高度なことをしている人が登山界で知られず、評価されず、おれ5.12の内容が、ただお買い得品を登っただけの人が「特待生」って評価されてる…(汗)

https://allnevery.blogspot.com/2025/09/chatgpt_18.html

https://note.com/kinny2021/n/n2656793099a7?from=notice


2024/08/09

【クライマーのための分子栄養学】登山とクライミング…BCAAやサプリは小屋にこそ必要です!

第2回 BCAA,EAA前編 〜登山、クライミング、すべてのスポーツに〜

■ BCAA=アミノ酸=プロテイン=たんぱく質

登山関係の論文では、食べろ!一辺倒で、主に糖質の補充を勧められているようですが…。

たんぱく質を英語にすると、プロテイン。別に粉末飲料のことではないですよ。

たんぱく質は、最低限体重と同じ程度必要です。50kgなら50gを食べないと、筋骨格筋が、異化、つまり、分解されて、筋力が低下します。

■ 糖質過剰でビタミンB1が消耗する

BCAAはかならず必要ですが、山小屋の食事って、ご飯をたっぷり食べる、を目的に献立作られていますよね?

参考: BCAAは心不全を防ぐ  https://alinamin.jp/tired/vitamin-b1.html

糖質が多いとどうなるか? 糖質をエネルギーに変えるには、B1が必要ですので、体内貯蔵B1が消耗して、脳内の伝達物質が作られなくなります。

次の図を見てください。

糖質代謝には、ナイアシン、B1、B2,ナイアシン(B3)、パンテトン酸(B5)、が必要です。

たんぱく質の代謝には、B2,B6、B12、ビオチン、パンテトン酸。

脂質の代謝には、B2、ナイアシン、パンテトン酸。


覚えるのがめんどくさいので、ザクッとB群でいいです。要するに何を食べても、ビタミンB群がないと、エネルギーに変換されないのです。

なぜ登山の権威ある論文で、このことを言わないのかなぁ…。

参考: 登山家が山に持っていく食事は脂質に偏りすぎている

エネルギー代謝不足による、ふらつき事故防止に、山小屋で、小屋泊の人全員に、B50を一粒ずつ、提供したらいいんではないか?くらいな感じです。

私は当然ですが、自分のを持っていきました。国内で買うと高いので、iHerbという個人輸入サイトで買うのがおすすめです。

■ 小屋勤めの人は、新型栄養欠損の高リスク集団

ヘリで食材を荷揚げするので、どうしても、保存性から、お肉少な目、濃いあじつけで、ご飯をたくさん食べることになります。

登山者のように、一日二日なら、B群は体内貯蓄で賄えますが、何か月もそういう食生活だと?

脳内の伝達物質が作られなくなります。私はヴィーガンをやって、4年で体内貯蓄が枯渇しました。脳内の電気が消えたみたいな感じで、鬱になりました。鬱=セロトニン欠乏です。

次の図を見てください。脳内伝達物質は、みーんな、プロテイン、つまりたんぱく質からできるわけです。


ね、セロトニン、にも、アドレナリン、ノルアドレナリンにも、たんぱく質が必要なのです。

ギャバ=リラックス
ドーパミン=達成感
ノルアドレナリン=恐怖、怒り、集中、不安、覚醒
セロトニン =安心ホルモン

ついでに、B群以外では、カルシウム、ビタミンc(VC)、鉄、銅、も必要です。葉酸はB群に入っています。

なので、B50と題されたビタミンとビタミンCの錠剤を一日一粒飲むことで、ほとんどの問題は解決されるのです。

たんぱく質不足を解消したかったら、プロテインパウダーを取るのがおすすめです。人工甘味料はフェニルアラニンが使われていることが多いです。スクラロースやアスパルテーム、ネオテーム、アセスルファムKが使われている製品は、私は、腸内細菌を荒らすので使っていません。

こちらは私が利用してる製品です。一応、オーソモレキュラー栄養医学を修めた、有資格者のおすすめの製品です。

ご参考にされ、小屋での栄養欠損に対抗してください。一般登山者の方も、BCAAと滞在日数分のビタミンB50、ビタミンCを携行しましょう。


もっと安い製品でも、大丈夫です。価格の違いは、シアン化合物が使われているかいないか?なので、安い製品でも、数日しかいない山小屋での使用、すでに年配で体内蓄積を心配しないで良い年齢の方には大丈夫です。


ビタミンCは、1000mgを一日3回、下界でも必要です。山ではストレスが多いので、一日6回1000mgがおすすめです。


どの製品でも大差ありません。リポソーム型にすると吸収率がいいですが、価格が高いので、それなら、リポソームでないのを倍飲むほうが安上がりです。

BCAAで私が愛飲しているのは、こちらの製品です。朝4粒、夜7粒飲んでいます。これで病後の筋委縮が止まりました。もっと飲んでもいいような気がします。


クライマーや登山者は、運動量が多く、大量に入っているのがいいので、こちらの製品がおすすめのようです。

Upathlete

■ +アルファ

男性には、亜鉛。女性には鉄です。しかし、小屋に住んでいるのではない限り、下界で補給すべし、と思います。

■ 関連書籍

第一人者は溝口徹医師です。ドクターたちの指導医です。



藤川医師による症例は、アマゾンプライム会員なら、無料で読めます。


ただし、海外の鉄サプリは、摂るらないでください。有害事象報告されています。日本のヘム鉄ならOKです。