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2024/08/12

【山の思い出】小屋による違い…

 ■めちゃいい小屋だった大日山荘 

vs五竜と比較、五竜山荘、ごめん!!

初めての小屋バイトはつらかったんだよなぁ…。五竜にいった理由は、ただ単に雪稜やっていて、厳冬期の北アに足を運ぶには?

定番入門ルートが遠見尾根なので、なら五竜でバイトすれば、山の個性…天候やルート危険個所…を掴めるかなと思ったから行ったのだった… あの辺は冬季バリエーションの宝庫で、一杯登りたいところがあった。それで行ったのだった。

小屋に勤めるまで、夏山の中高年登山のことは知らなかった。

そこで驚きの無謀登山の実態を知った。

私:(ヨレヨレの登山者にむかって…)「お客さん、大丈夫ですか?なんで五竜に来たんですか?」

お客さん:「唐松岳がNHKで紹介されていたので、隣まで行こうかなって…」

私:「えー?! 唐松と五竜だと、難易度、全然、違いますよ?!」 

と、そんな奴しか来ない小屋だった。

今回の小屋のお客さんは玄人さんばかりで、「下山は、急だと聞いているのですが、どうでしょうか?」みたいな、良いお客さんばかりで、血圧はほとんど上がらなかった(笑)。

師匠の鈴木さんが言ったことは本当だった。小屋によっては、良い経験ができる、と鈴木さんは言っていた。

■ 傾向: NGな小屋=グループ経営

五竜は白馬〇山荘グループなので、支配人は雇われ人。つまり…、権限がほとんどない。なので登山者に有利な判断ではなく、小屋が儲かる判断をする。その点で、キレット小屋のバイトが苦情をネットに上げていて同感だった。

しかし、場所が危険なので、遭対協の人は常駐。かれらは、山仕事しかしない。食事作ったり、掃除したりはしない。私は、その方と一番話があったので、だいぶブログも拝見した。遭難の解析が書いてあり、かなり役立つブログだった。今検索すると全くヒットしない…

豊後ピートさん、元気かなぁ。

https://blog.goo.ne.jp/bongo-pete

余談だが、2016年ごろ、Googleの検索機能に変更が加わり、ヒットするのは広告ばかりになった。私のブログ読者もだいぶ減った。Google広告へお金をかけるのがビジネスの根幹となった。Google検索の結果の横に、小さく”広告”、と出ている。

さて、そんな調子なので、山の解説をする人も、まとも人は広告の下へ追いやられ、ただ煽情的なだけのトンデモ遭難解説が闊歩している。森山元編集長が苦情をネットに上げている。

小屋の話に戻ろう…

白馬〇山荘グループでは、ヘリはグループの小屋全体で雇っているので、霧が晴れて飛べるようになった小屋に歩荷に行くことも…。大きい小屋なので、人数優先で、やっぱり山を知らない人がバイト。

若い人の間では、まぁ10代20代だから仕方ないが、いちゃつき…恋愛が問題に…。美人の女子大生が入ってきて、仕事しないで男子といちゃついているだけなのだった・・・しかも、大学生男子も仕事しなくなる。まぁ、半分子供だからなぁ。もらうことになるお金に生活が懸かっていないので仕事しない。…のは、いつ首になっても平気だからだろう。

というので、仕事をするタイプのバイトとしないタイプの人が完全に分かれてしまっていた。そういう、仕事しないタイプの人は夏休みしか来ないので、終わってから、秋に100人、入った…(汗)ので、3人で100人回す羽目に…。

いやー、あの時は死ぬかと思った。一生分の皿は洗ったぞ!と思った。

五竜では、夕飯がカレーで、油モノなので洗い方が下界と同じだと下水管が詰まる。何度、言っても、洗い方を改めてくれない…それでストレスを貯めた。案の定、詰まって、仕事ができなくなった。やっぱりーと思った。支配人は同年齢だったが、高圧的で、俺様タイプだった。

それで、私は仕事がしたくないのではなくて、効率的に出来ないので、ストレスだった。

今回の大日小屋は、配管が詰まるようなのは、ハンバーグだけだったので、そこさえ押さえておけば、つまりはないような感じだった。それに、紙で拭うという良い方法を取っていた。オヤジさんがいい人で、提案も聞いてくれるタイプみたいだった。

ハンバーグの油モノのために、コーヒーかすを干していたんだが、「こんなことするな!」とか言われなかった。

今回、早月小屋のバイトと話をしたが、バイトが提案するのを全部やらせてくれるそうで、すごく楽しいと話していた。

■ 山は山小屋では学べないだろう…

私は山を学びたいと思っており、そういう人に適した本格的な山ヤがいる山小屋はどこなんだろうか? 

花谷さんのやっている甲斐駒、七条小屋かなぁ。八ヶ岳青年小屋も竹内さんがやっており、本格山やなんだが…遭対協、隊長。

余談だが、赤岳鉱泉の沖田君は、兄弟子である。青ちゃんは、私を教える前に、沖田君に教えていたそうだ。米澤さんも同じで、小山田大さんと同じ岳人と私はご一緒したことになる。米澤さんとは、3カ月しか一緒にいなかったが。ちゃんとした山やだった。

青ちゃんとは3年共にした。私が登れるようになったせいで関係解消になった、と思う。

故・吉田和正さんと青ちゃんを引き合わせたら、二人は全然合わなかった…(汗)。ようするに男性は、主義主張が強すぎて、相手を受け入れる度量がないみたいだ。

だからオールラウンドに成長できないんだよ・・・。

小屋バイトすると、一日中、小屋にいないといけなくなり、運動不足になる。

登山道の監視や、登山者への指導、注意喚起、インターネットの整備など、ができなくなる。

いきおい、男性バイトは、まかない食を女性バイトに期待する。

それは、私のしたいことではないんだけど…? 

勝手に各自作って食べるのではだめなの?

今、大阪の家で一人暮らし中だが、一人分の食事なんて、5分でできるので快適。片付けも5分。

食事って、大人数分まとめると非効率になるという最大の作業ではないだろうか?

夫と私の関係で、一人分作るも2人分作るも、労力は同じと思って、普通に作ってきたが、夫はそれを勝手に愛情だと勘違いしていたらしい(笑)。

それは、作業の都合であり、愛情というのは、もっとその人の事情に沿ったものだと思う。

今回は、オヤジさんにどうしたら快適になってもらえるか?と思い、緑茶を持参したんだが、それは保存できるお茶のうち、緑茶だけが、ビタミンC豊富だからだ。玉露にしたのは、葉までポン酢で食べれるから。

そういうのを愛といい、ついでに乗っけてあげるよーってのは、ただの人類愛と思うけど?

人類愛すら与えられずに愛情渇望状態で生きていたのかもしれないが…。

家に泊めてあげるとか、ただの人類愛ですよ?

         大根の皮で切り干し大根制作中… ビタミンD強化!


2024/08/07

【近況】山小屋ワーケーション敗退&私が山を下りた訳

 ■ 山を下りました… ごめん、仕事にならん。

山小屋ワーケーションという新しい取り組み?実験的にお互いに試してみましょう、という取り組みで、立山の小屋まで出かけてきたのですが、昨日下山し、大阪の自宅に20時頃、帰宅しました。

最大の理由は

  仕事にならん!

です。

■ 仕事にならん訳

1)ワーケーションを多分理解していない

うーん、オヤジさんは、ワーケーションとワーキングホリデーを混乱しているのではないかなぁ。

ワーキングホリデーは、若者に世界を見せるための仕組みで歴史が長く、働きながら旅ができる仕組みです。

海外の人を雇いたい場合、ビザの問題で学生は雇えません。が、ワーホリの人は就労制限がありません。

文字上にリンクを張り付けておいたので、見てください。

一方、ワーケーションの人は、自分の仕事を持ち込んでいます。旅先でリフレッシュしながら、仕事する、っていうあいまいな定義になっています。

ーーーーーーーー

ワーケーションとは、普段の職場や自宅を離れて、旅先でリフレッシュしながら仕事(テレワーク)をする、場所と時間を選ばない新しい働き方・旅のスタイルです! ワーケーションは、個人・企業・地域の三方にとってメリットがあります。 旅行者である個人は心身のリフレッシュと多様性のある働き方の両立が可能になります。

ーーーーーーー

今回は、平日、自分の仕事をして、お客さんで混雑する土日は、小屋のバイトを行うという合意で来たのですが…、結局、他のバイトと同じ扱いになり、平日も小屋の仕事をすることに… これじゃ、自分の仕事ができません。自分の仕事が出来たのは、一日だけ…(汗)。

土日は逆に、小屋のための時間を空けてあり、使ってください☆状態なのに、3時間しかシフトを割り当てられず…え?!これじゃ、時給3000円になっちゃうよ?という状態…

2)トレーニングができない

仕事をしていると、羨ましいまなざしを受けたので、ん?ほかのバイトの人は、私が宿泊費を払って滞在していることを分かっていないのではないかな?と思ったんですが…。(一般的に小屋バイトは無料宿泊です。それがメリットで働きたい人が多い)

しかし、今回私は宿泊費を払って、小屋に住んでいたので、平日は全部自分の自由な時間、つまり、小屋からネット経由で仕事をする時間に充てれるはずでした。

しかし、これが全く理解されず、できませんでした…。ほかの小屋バイトは、いいなぁ~と私を見ていることになりますので、こちらもやりにくいです。ネットの入り具合の都合で、食堂以外はつかえませんし。

3)運動不足になるのはいやだから

小屋バイトは、必ず運動不足になります。主婦が小太りなのと同じ理由です。自分の時間がないから、自分のメンテナンスは後回しになり、太るのです。いつもスタンバっている=動かないという羽目になる。

私はアキレス腱断裂からの回復中で、それは避けたかったので、運動不足になること決定の小屋バイトはないな、と思ったのですが、ワーケーションなら、毎日、標高の高い場所で、トレーニングと仕事を組み合わせて、なおかつ、週末小屋を手伝うことで宿泊費の補助にできる、と思って、参加しました。

しかし、上記のような理由で、小屋バイトとワーケーションの人の区別がついていないので、仕事もできない上、全然トレーニングもできなかった…(汗)。トラベル用のヨガマットや、筋トレグッズも持っていきましたが…。毎日、早朝に大日岳を往復して、肺を鍛える、も小屋の都合の手前できなかった。

ので、これ以上、運動不足を甘受できない…と思い、おりました。

と以上3つの理由で、全くメリットを感じられないワーケーションでした…。一番の理由は、平日仕事にならないのでは、困る、からです。

■ 原因の分析

1)そもそも小屋バイトにシフトローテーションがいらない = 主婦業にシフトローテーションはない

小屋の朝は、早い。4時です。でも、そんなの山やってたら、普通です。その分、夜が早く、8時には就寝なので、6時に起きて10時に寝るのと、なんら変わりないので、別に朝が早いことに遠慮して、朝番した人は夜シフト入らなくていいよ、とか配慮は不要なのです。2,3日もすれば、早寝早起きに慣れます。

小屋のバイトの勤務体制に、シフトの作り方に、かなり問題がある状態でした…。一日の中で、数時間の仕事が、朝と夜に細切れに入る…というのでは、誰にとっても拘束時間が長く、自分のしたいことは何もできない、非常に不便の多いシフト体制です。例えば、私の先週末の土曜のシフトは、朝3時間入っただけ。これで一日拘束されると嫌ですよね。誰でも。

まぁ、それが主婦業…と同じなんですけどねぇ。山小屋の仕事って基本、主婦業と同じなので。世の男性は、専業主婦って楽でいいよな、とか思っていると思いますが、そう思うなら、小屋でワンシーズン働いてほしいですよねぇ(笑)。

主婦業をシフトローテーションでやる人います?いないでしょ。だから、朝シフト入ったら、夜を入れない、などの配慮は要らないです。

そもそも山小屋バイトの中身自体が、重労働ではなく、軽労働ですから。食器洗うとか、掃除するとか。

それより、一日の全体の仕事が見えており、自己判断で、休憩を入れることができるほうが、働く人にとっては、楽です。つまり、〇日は〇〇君ね、というほうが楽です。

そうすれば、自分のしたいことも、その細切れの休憩時間に入れることができますし。あと2時間はお客さんが来なくて暇だなぁ、と思ったら、近所の山にピストンで登ってくることもできる。

たぶん、親父さんが、変にバイトに気を使って、ただでさえ、数が多すぎて人手が余っているバイトメンバーに、十分仕事を任せないので、やることがないのに時間を自由に使えないという、変なストレスを全員が抱えることになっていました。

その状態のところにワーケーションの私も加わることになって、何もやることがない時間にすら、仕事してない!みたいな非難のまなざしを浴びることに…(汗)。あるいは、仕事がないにも関わらず、拘束されている人が、自由に仕事している私を見て、うらやましい!と思ってしまうことに…(汗)。

みんな、私はお金を払って、ここに来ているんだよ?分かってる?って感じでした。

一度ヘリが来る日に、雷鳥沢に降りて、テン泊してきたんですが、理由は、手は十分以上足りているし、みんながバタバタしている場で、仕事している人がいても、落ち着かないから、でした。

同じ理由で、平日の朝の掃除の時間に、オヤジさんが私にも仕事を振ったのですが…その時間は私は大日岳にトレーニングに出かけて、みんなの掃除の邪魔にならないようにしようと思っていたので…かなり、すれ違っていました。きっと、オヤジさんは、俺なら、どうせ仕事にならないから、みんなと一緒に働く、と思ってくださったんでしょうね…。

でも、私はオヤジさんではない。別の個人なので、オヤジさんとは別の考えを持っていました…朝の掃除の時間は、大日岳で歩荷トレとかしようと思っていましたが、11日間の滞在で、大日岳に行けたのは2日だけ…(汗)。朝は一日だけ。

このペースだと、甲府時代に愛宕山を毎日20㎏歩荷でトレーニングしていた時代より悪い。

■ 親父さんはいい人ですよ?

なんか、個性的な反応というか、些細なことで、大慌てする性格みたいではありましたが、そもそも、どうでもいいような些細な点だったりしたので、高校生バイトですら、誰も動じることがないようでした(笑)。

例えば、一度、朝食の客食出しで、まだ、具が載っていないお皿がいくつかあったのです。それは、調理台にしばらく他のものが乗っていたので、別の小屋バイトにより、お皿がいくつか別の場所によけてあり、盛り付ける人は、特定の具をのせるタイミングで、お皿がよけてあることをしらないので起きたのでした。お皿がよけてあることを知っている人が、お皿を調理台に戻しただけ。そもそも全体の数が少ないので、気が付いた時点で具を出して盛り付けても、何の問題もなく、別に構わないのです。

ところが、オヤジさんが逆上して、一つの具をのせるときに最後までやらないからだ!と言い出し… そんな逆上に耳を傾ける人がいると思います?誰もいません…。そんなのに付き合うより、さっさと具を盛って、問題解決したほうが早いからです。その指摘も間違っているし…勝手な思い込み、って奴です。

そんな感じで、なんでもかんでも、

 個人の資質せいだ、

 &

 お前のやり方が悪い 

にこじつけようとするのですが、そのこじつけっぷりが、全く的を得ていないので、誰も聞かないのでした(笑)。バイト君たちは、そんなこじつけは、スルーして、手が空いたら、楽しく談笑。その後ろで、オヤジさんが、落ちない米粒と格闘する、みたいなことになってしまっていました…。で、実は、その鍋、米粒、落ちないから、今、お湯につけているところで、放置されているだけで、誰も仕事したくない訳じゃない…のに…。親父さんの背中は、

 なんでおればっかり…

と言っているみたいに見えました。でも、違うのです。なんせ仕事の量が少ないのに、バイト多すぎるだけなんです。

五龍山荘で働いたときは、3人で100人回したんですよ? 13人に3人って、一人当たり、4人…こりゃ手が余って当然です。朝食13皿なんて、一人で十分です。

■ 察しろ!は、ムリゲー

実は、私の母も、気を利かせろ!ってタイプでした。母はASD受動型でした。だから、少し、やらねばならないことが多いと、焦ってしまい、あれもこれも…あー、もうだめ、お手上げ、となる人でした。

そんな母親がシングルマザーで、3人兄弟で、長女で過ごしたんですよ?私。どうなるか、分かります? 子どもであっても、私が問題解決をしないといけなくなるんです。

結果、8歳から10年、主婦業を子供ながらにすることになりました…いや、あれは疲れた。

今回の小屋でも、小屋バイトに出す、賄いがボトルネックでした。親父さんが、朝、昼、晩とまかない食を作ると、オヤジさんは本来の仕事ができない。

しかし、そのことにワーケーション中の私が気を利かせて、まかないを作り始めたら、どうなります? ワーケーションに来たのに、自分の仕事ができないばかりか、休暇もできない、ってことになります。専属まかないシェフをやったうえに、宿泊費を払う人なんていません。そんな不平等条約あるわけないでしょ。今回、何食か作りましたけど、出血大サービスですよ。

特に下山前の最終日は、他のバイトにも一泊二日の休みをあげたいというオヤジさんの優しい心に免じて、自分の仕事もあるのに、丸一日捧げました。

賄いは、小屋のバイトメンバーだけで、回すべきで、オヤジさんはノータッチでいいと思います。

今は、作りたい人が作るルール、なので、作りたい人が誰もいない場合は、腹を空かせているべきです。

なんせ、困らないと、人間は成長しないのです。

一日、腹を空かせれば、学習するでしょう。

私の弟や妹も、私がいなくなってから、やっと料理を覚えました。

人は弱きもの、すぐ安きに流れるもの、わざと厳しい環境に追いやられないと、人は、成長しません。

男子バイトが、激マズの食事を作るのは当然です。それを くそまず~と思いながら、任せるのが、親の愛ですよ(笑)。

それに、そうじゃないと、いつも、おいしい食事を作ってくれる、お母さんのありがたさは分からないでしょう(笑)。

察しろ、気を利かせろ、って、発達障害の人は思いますけど、小屋の賄いをどうするか?は、ワーケーションに来た人の問題ではない(笑)。なんで俺のことを分かってくれないんだ、という思いが、どのような機序で、共依存になりたがるのか?長いこと、関連がつかめませんでしたが、それは、発達の問題があるから、発達の問題をこみこみで、自分を分かってほしいと思うからだ、ということは、今回、納得したので、私も子供時代を振り返り、母を許すための良い時間になりました☆

そういえば、青ちゃんも、そんなところありましたっけねぇ…前のクライミングの師匠です。

■参考 

小屋で大好評だったインドカレーの作り方

・玉ねぎをスライサーで薄切りにして、あめ色になるまでフライパンで炒める。玉ねぎは冷たいフライパンに入れ、ごくごく弱火にする。焦がさないこと。

・野菜を適当に一口大切る、肉も適当に切る(チキン、あれば骨付き)。ここはテキトーでよい。

・煮込み用の鍋を用意し、アメ色玉ねぎを入れ、湯を注ぎ、ニンジンなどの火の通りの遅い野菜から先に入れ、煮る。煮ている間、ターメリックとローリエを入れる。ターメリックは入れすぎると、苦くなる。目安は1リットル1さじ。黄色の汁になればよい。

・湯が沸騰したら、肉を入れる。肉は、水から入れると味が水に出てしまうため。

・冷たいフライパンにオリーブオイル、にんにくのみじん切りを入れ、フライパンに火をかける。ゆっくり低温からオイルから温めて香りを出し、にんにくの香りのついたオイルを鍋へ。

・クミンシード、コリアンダー、ガラムマサラ、などのスパイスを冷たいフライパンに入れ、多めのオイルを入れ、低温で火に掛け、香りを引き出す。同じく鍋へ。

スパイスは、クミンシード、コリアンダー、ガラムマサラ。辛いのが好きな人は、チリ。ショウガのすりおろし。

鍋がジュっというので、びっくりしないよう注意。

献立は、スパイスカレーのお供には、大根のアチャールやニンジンのラペなどの酸っぱい系。

最後に、甘めのミルクティーを出せば、献立が整います。ミルクティーには、ほんとは、カルダモンとか入れるけど、日本人にはスパイスがないほうが受けがいいです。豆乳にすれば、さらにヘルシーです。

                山で火の鳥



2024/07/30

【近況報告】山小屋ワーケーション中 下界か?疎開か?

今日は雨で、お客さんも、予約がありますが、おそらくキャンセルになる予定で、お天気に沿って生きる、という山の暮らしを味わっています。これこそ、まさしく下界で失われた、お天気とともに生きる生活です。

■ 初の試み

ところで、最近、地方の過疎化の対策で、過疎地では盛んに、”ワーケーション”という試みが各地で試されています。ワーケーション=”働きながらバケーション”みたいな意味です。

今回、私が来ているのも、そのような試みの一つで、初の試みということで、

 「ネット環境があれば、山小屋で自分の仕事ができるかも?」

な感じです。

小屋側からは、平日に小屋に住んでくれる人…お客さんがガラガラで困るんだよねーな状況の改善対策が作れるかも?な試みではないかと思います。

そのお客さんに週末だけ小屋の仕事を手伝ってもらえば、Win:Winですよね。

そこで、その是非の面を実体験から考察してみたいと思います。実体験と言っても、まだ、5日目ですけどね。

■ 個人的背景

私は小屋バイトは3件目です。小屋バイト全般に言えるのは、”山にいるのに山に行けない””山にいるのに運動不足”です。

山登りって、普段は下界で、超・健康優良児な生活をして、体力アップした体を山に持ち込んで、山での消耗に耐える、という活動なのです。

ところが、小屋にいると、消耗生活がベース。食事も乏しく、お風呂などのコンディショニング系の活動も手薄に。基本、耐久・窮乏生活みたいな生活になります。

岩根の時は、岩場の隣にいるのに、急に非番になったところで、クライミングパートナーがいなければ、岩に登れず、とても残念でした。いっぱい甲府にクライマーの友達はいましたが、みんな、そんな急に言われても…なんですよね。

■ 小屋でネットを通じて働くメリットを考察

1)山の清らかな空気の中で働くことができる… 高地療養

2)下界の夏の猛暑から逃れられる 

3)空気が薄いので、アスリート向けの高所トレーニングとなる

4)景色が美しい 

5)運がよければ、仲間や知り合いが出来て、楽しく過ごせる

他にもあるでしょうか? ぜひご指摘、お願いします。

■ デメリット?必要な資質?

1)下界並みの快適性(お風呂やトイレなど、清潔を得るのに必要な配慮)

2)下界ほど、利便性は得られない(欲しいものがすぐ手に入るかなど)

3)日射による日焼け 

4)小屋の清掃時間や食事出し時間があるので、その時間はネットが必要な場所は、仕事しづらいことがある

5)粗食に慣れる必要がある (今日の朝は、ジャガイモと米とブロッコリーひとかけ、で、全部糖質…汗)

6)質素な暮らしが肌に合うかどうか? 

7)共同生活に対する適性 (多くの人と寝食を共に)

■ 何と比較すればいいのだろうか…?

うーむ。ここ数年、天草や和歌山へ出向き、自給自足暮らしを経験していますが…、山の上でなく、下界でも、僻地は不便です。なので、耐乏・窮乏生活というのは、結構、同じ。

しかし、大阪のど真ん中で、しばらくモノ最小限の暮らしをしてみましたが、食事は…

 朝: 卵1個、玄米レトルトがゆ、梅干し 

 昼: 外にランチに行く

 夜: おすし、お惣菜、を組み合わせたスーパーの品

でした。のどを痛めて、喉通りが大事でしたので、卵豆腐、豆腐、大活躍。あとは、プロテインドリンクで、たんぱく質は補充していました。

たんぱく質は、現代の生活では、どんな素敵な献立にしても、日本人の献立は、主食6:おかず3:他1に設定されているので、どうしても、糖質過多で、ビタミン・たんぱく質不足になります。これは、下界にいても同じです。学校給食や病院食のような管理栄養士が、献立を立てた食事でも同じなのです。

また、新鮮な野菜・フルーツが得られる下界でも、現代の野菜やフルーツに、そもそもビタミンCをはじめとする栄養素が少なく、ほとんど糖質ですので、あまり優位性はないです。これは、農業に従事して知りました。

なので、小屋でも工夫次第では、きちんと栄養摂取することが可能だと思います。私は、今回、ビタミンB50、ナイアシン、亜鉛、鉄、マグネシウム、プロテインパウダーを持ち込んでいます。VCを持ってくるのを忘れた… 

今日は、朝食が、米、芋、ブロッコリーひと房という日で、これは…どう考えてもプロテイン不足なので、ほしい人全員にプロテインドリンクを作って配りました。マンゴー味を持ってきてしまったため…、好きな人と嫌いな人に分かれてしまい、飲まない人もいました。が、栄養学的知識があれば、健全な精神には、たんぱく質が必要だということが分かります。

脳内の神経伝達物質のセロトニン等の物質はたんぱく質から作られます。ほかに生成にビタミンB、C、鉄なども必要です。下図を参照してください。


小屋での食事となると、保存できる点が大事になりますが、プロテインパウダー(飲めない人はアミノ酸)は、下界でも、保冷のいらないパウダー製品なので、各地の山小屋で導入するといいのではないかと思ったりします。そのためには、山の医師のアドバイスなどが必要かもしれません。

結局、下界で食べているものも、私の場合ですが、玄米ご飯、味噌汁、焼き魚、豆腐、卵、おいしいコーヒーで、まぁ日々の代わり映えも、お買い得シールが付いた野菜をつけ足す程度なので、よくよく考えてみれば、そう山で実現が不可能なものではないかもしれないです。

■ チョコを食べたい?

日ごろ別にチョコ食べていない(笑)けど、チョコがない、となれば、チョコ食べたい!となるように、人はとにかく、ないものを欲しがるって言うだけのことかもしれないなぁ…と遠い目の私です。

以上が、食事に関する考察です。

■ 生活に関する考察

現代人って、やわだからなぁ…。

この間、福岡で30代の男性3人を岩場がある油山に連れて行き、クライマーではないので、岩場の紹介では退屈だろうと、読図を組み入れた山を計画しましたが…、結果は、懲りた、そうです(笑)。標高500mみたいな小さな山で(笑)。すでに道があるところ以外は歩けない子たちでした。読図は全くしていません(笑)。それで案内して歩いても、懲りた、そうです。

沢水が臭いと言って、抗菌ティッシュでした… 抗菌ティッシュって、余計免疫弱る奴ですよね…

というので、山小屋でワーケーションに適した人材というのは、やっぱり山岳部や山岳会、登山出身者ではないか?と思います。

水が限定的、トイレがぼっとん、雨の日は沈殿、電機は発電機、みたいな、山の常識が身についていないと、そもそも不満を貯めそうな気がします。

・お風呂は共同でシャワーではない 

・トイレが和式のぼっとんで、水洗でも、ウォシュレットでもない

・電気は、発電機なので、消灯時間後はネットも停止。(もちろん、個人のスマホで充電済みで、電波が入れば例外)

・ゴミは燃やす、食器は拭いてから洗う

他にもあるかな? 例えば、気が向いたときにTVを見る、みたいなのはないです。ネットはでも、みんな見ていますね。

本当を言えば、山ヤが3人集まれば、楽しい山談義ができるのです。雨の日は…。山小屋で、山の本がいっぱいあるので、ワーケーションで疲れたら、次に行く山はどこにしようか?と山小屋にある本に相談できる。日本登山大系ネット、岩雪全セットがあれば完璧です。

私がラオスのクライマーの家で楽しかったのは、まさにこれで、夕食は楽しいクライミング談義、そして、次は一緒にあそこに行こう!という仲間ができるのが良かったです。

ラオスで一緒に登った妻帯者クライマーのデイビッドと台湾には登りに行きました。



■ 小屋バイト君は、通常山ヤではないことが多い

小屋バイト君は、基本的に、山ヤでないことが、昨今どこの小屋でも普通です。

小屋に入って、山に目覚める、っていうのがあればいいのですが… ないかもなぁ…。

大体、どういう人種が多いか?というと… 世界放浪系、高校生、大学生、ヒッピー系かなぁ…。私みたいな、社会人です!みたいな人は少ないです。

前にいた岩根では、おかみさんが配慮してくれたのか、今からクライマーになりたいという若い男子が一人いたのですが… 今からクライマーになるところの人だと、ビレイができないので、こっちが危険になる…という…、ああ…おかみさんの勘違い…(涙)という結果になったんだよなぁ…

本当は、講習会に出なければ得ることができない、有料でお金もかかる知識…基本の岩講習で習うようなこと…を無料で教えた上に、教える側は、命がけにさせられるという完全不平等条約が、クライマーではない、おかみさんには分からない…という事例だった。親切で配慮してくれたものの…でした。

私は、その子が物ほしそうに私を見るのが嫌でたまらず、頑としてクライミングを教えなかったのですが…なんせ私のパートナーになる気ゼロなので…、でも、アイストップクライマーのギンちゃんが、たまたま岩根に遊びに来て、初心者のビレイにも文句を言わず練習しようとしている姿を見て、心を入れ替え、ビレイだけは、と彼に教えたのでした。当然ですが、ちっとも、感謝はされませんでしたけど…。

あ、最後、愚痴になってしまいそう…(><)

私は、もともと山ヤなので、今いる小屋はお客さん、宿泊者の登山者と楽しく山の話ができ、幸せです。みんなが行った山で良い山を聞くのは楽しいです。

単に、夏山で小屋に泊まるような、初心者レベルの登山客時代が、あっという間に終わったというだけで、山が好き、という価値観は全く一般登山者と同じなので、ご来光を見よう!とか、星空がきれいで感動!とか、すごい景色を見たい!とか、お花畑が見たい!など、私がメリットだと感じることは、一般登山者と同じです。

今回は、称名川の研究ができそう。

その上、ネットもつながり、今の取り組みであるオーソモレキュラー栄養学のセミナー申し込みも、バッチリ出来た♪

試しに楽天証券のログインも試してみましたが、できました。トレードすら、山上からできるということです。もちろん、デイトレードみたいな、5分刻みのは、発電機が回らないと電気もないわけなので、発電機が止まるリスクがある山では、向いていませんが、投資信託を解約するとか、ネット銀行で支払いを行うとかなら、十分可能です。

情報の鮮度的にも、下界と同じレベルの鮮度で、Youtubeでゲットできます。つまり、下山したときに、浦島太郎になるリスクゼロ。

もちろん、こうしたことをしたいのは、登山者なら雨の日だけで、晴れの日は外を歩いていたいかもしれません。

つまり、今まで、雷鳥沢で、テント泊沈殿していた人が最適ワーケーション対象なのかなぁ。今、閉鎖している雷鳥沢ロッジなどにネット環境を整備して、一日1000円でネット使い放題にすれば、やる人いそうです。もしかしたら、2000円とってもいいかもです。

■ トップクライマーにもいいのかも?

思うに、石井スポーツに勤めていないで、山小屋でトップクライマーが主を務める、というのもアリなのかもしれません。

花谷康弘さんが、甲斐駒七条小屋を引き継いだ時は驚きました。甲斐駒は、アイスクライミングの初級ルート(黄連谷)で知名であるので、冬は山小屋っていうより、クライマーハウスです。私も冬しか利用したことはありません。

以上、考察でした☆

こーんなところで暮らせるんですよ?中高年登山者の方も来ませんか?山小屋ワーケーション