■ 糸の切れた凧になっていたワタクシ…
白亜スラブで、目標を失って以来、次なる目標を見つけられないでいるワタクシ… ああ、あの登攀はヤバイ登攀だったなぁ…。
50mシングルで登っているのに、25mのピッチと35mのピッチをつないだら、誰だってロープが足りなくなります! あれでヘリが出なかったのは、主にセカンドを務めた私のおかげと思うよ?
しかし、ラオスに向けて体を作っておかないといけないので…今月はジム月間。ダイエットも多少必要ですが、夏がチャンスです。日中のエアコンはオフにし、夜だけエアコン生活。
大汗かきながら、汗はデトックスなのだ、と言い聞かせています。
吉野先生がそう言っていました。
さて、ジムでのムーブクリニックですが… 3,4年ぶりくらいのジムクライミング。
さすがのベテラン指導。小島さんをお頼りすることにしました。
■ 正対立ちこみが苦手なんじゃなくて、必要ないところで振り過ぎ
私は腕力が弱いのです…握力も17㎏。しかも、アイスクライミング出身。岩はトラッド中心。
アイスのサイト:https://iceclmb.blogspot.com/
アイスクライミングでは、今の70~50代の人が若いころしていた登り方が、アックス打ち込み&正対立ちこみ系で、ダサいのです。いわゆる、”ウィル様登り”だと、対角線に体を使う。ウィル様っていうのは、ウィル・ガットのことです。
フリが身についたら、トラッドで、ハンドのちょうどいいサイズだと、スイスイ登れます。
あと、外岩ならスラブですよね。外岩入門者の定番はスラブ。
それらの登りで、身についた登り=クラシカルな登り。
というわけで、クライミング史になぞらえると、私は1980年代あたりにいるみたいです。1990年代に早く進化せねば!!フリー化は終わっているけど、登りが遅い、ダサい、みたいな感じかなぁ。
デッドで取ってはいけない、が山梨の外岩クライミングでした。
まぁ、私が登っていた岩場は、プロテクションディフィクルトで落ちれない湯川とか、九州でも、ナニコレ?ヘンテコ支点の日向神なので、そりゃ仕方ないということにしましょう。
結果、ツイスト登りが得意になり、出さなくていいところでも勝手に体がそう動いてしまうようで、今日は、動的ムーブを一つ伝授されました☆
■ 名前がないので…命名!立ちこみパワーを手に伝えるムーブ
苦手の正対立ちこみって、じわじわハイステップ状態のフットフォールドに、立ちこむ系のです。スラブで良く出てくる。(トントンして解決)
それが苦手であるというのは分かっていましたが…大体、男性とは違うムーブで解決してきました。アラーキーは楽に立ち込めるところで、結局、リーチの問題で、私は立ち込めないので、細かく足を拾って、乗っていました。
しかし、そういうのではなく、正対だけど、縦に二つのホールドを持ち、片方が振られ止めで、伸びたい方向の反対に先に細かく足を出し、踏みこんだらお尻をいったん下げて、勢いを貯め、その後は、片足切っちゃうのです。すると、勢いの分、リーチが出ます。
これは、昨今の、どうなってるの?的動的ムーブ主体のオリンピックなクライミングとは違い、現代クライマーの皆さんが普通に身に着けている技だそうです。
早く、現代クライマーになりたい(笑)。
また、私はスタティックに取りすぎるようです。そりゃそうだ、九州の外岩で、めちゃ怖い目にあったんだから…。ロープに守られている感なしで、むしろ、皆の無知により、殺されそうになっている感があった。結果、フリーソロ並みの確実性です。余計疲れるって!
いやはや。誰だって、死にたくない。慎重になりますよね。
クライミングって、理解すればするほど、リスクが良く見えるようになるものだからです。
■ 今日はサクっと1時間半で帰ってきました
そりゃ4年程度、ジムクライミングとは、おさらばだったので、疲れるだろうと…。
外岩のロープ技術は、まだ全然衰えていない。
帰宅して、このブログを書いていますが、まぁ、パンプも大丈夫です。前腕のパンプ、すぐ収まった。もっとパンプさせてきてもよかったな、とか、今頃、思っていますが。
今日の場合、パンプ=下手くそ。
なんせ、今日登ってきたのは、8級。パンプゼロで登れて当然。なんなら片手とかで登れて当然。
それだけ、弱くなっているということです。…(遠い目)。
■ 次なる目標…?
私がクライミングを頑張れないのは、次なる目標が見えてこないから、もあります。
ただ難しいのが登りたい…?というドーパミンによる達成感のクライミング時代は終わった感がありました。
私がしたいのは、楽しいオキシトシンの登りです。あるいはエンドルフィンの登り。
故・吉田さんが紹介してくれたジャムジャム84は、3ピッチのマルチです。あれは登っておきたい。大体、基本、思い出つなぎで登っています。
小鹿野(二子)は、石灰岩で、日本の石灰岩は、私には難しすぎて、(たぶん)登れるものがない。
海外の石灰岩、ラオスは楽しかったので、また行ってもいいんですが、クライミングの課題としては、まぁ、ラオスの5Cは登りつくしたのです。6Aへ行ってもいいんですが、6Aになると被ってくるだけなので、クライミング技術としては、またしても、振ることになり、そんなに目新しいことがないんだよなぁ…
八面は、大分のフェイスですが、ボルトも良くなったし、行ってもいいと言えば、いいけど…。八面の岩って、ねちっこい性格というか、細かいカチを、指先でどれだけ拾えるか?みたいな課題だったんだよなぁ…
指力?ないです。まあ、ナインしか登らなくても楽しいけどね。
あとは、外ボルダーになってしまい、うーん?ランディング、女子の体って落ちると壊れやすいんだよなぁ…となってしまって、やっぱりジムでのクライミングを目標にするのがいいのかも?
今日はエライ勉強になった。
そういえば、山梨ではアクティバの内藤さんに、大昔に同じようにムーブを教えてもらったことがあったなぁ。
さて、垂直で出来たことが、水平で出来ないか、ちょっと研究してみます。立ちこみの足の筋肉鍛えるのが課題かと思っていた…(汗)。
全然、違った。ムーブという技術課題でした。技術習得は、それだけで、私にとっては喜びです。身体技法に興味がある。
水泳でも、バタフライあっという間に習得したぞ?あと、テニスかなぁ…福岡で習っていた大学生のコーチ、私が終わるとき、悲しそうだった。せっかく今から上手になるところなのに…みたいな? 私は教え甲斐はある生徒なのです。すぐ習得します。たぶん、予習と復習を欠かさないせいだと思う。
ムーブのあれこれ、って、こうやって文字に起こしても、なんじゃこりゃ?みたいになるので、あれこそ、動画にして取っておきたかったかも。
ホントにいろいろ大事なことを小島さんに教えてもらった☆
小島さんって、天才なんじゃないかと思ったけど…ジムの運営は大変そう…。いや~、大阪も、クライミングジム淘汰の時代ですもんね…
しかし、最初から登れる人は、初心者に教えることができない。
水泳もそうで、80代の女性の先生たちは、みな言語化して教えてくれた。大学生男子バイトの先生は、泳いで見せるだけで、それ、誰ができるの?っていう、高度でパワフルなバタフライとか…
フィジカルの差を分かっていないと思っていたんだが、小島さんは全くそういうことがなかったです。
こんなもったいない人材がいるんだな~と思ったりした。
というジムトレ一日目でした。元の体に戻すまで、頑張ります!
今、48kgだった体が52㎏くらいあるので、あれこれ、重いとしんどいです。
歩荷も、15~6kgは平気だったのに、自分の体脂肪が増えて、同じ重さでも20kg級になっていた。しかも、筋肉は衰えて無くなっているのです!!
早く戻さないと、定着してしまいそうです(笑)
参考: 大昔の初心者のころ、ヒグラシにお世話になった記録
https://blog.goo.ne.jp/osakahensyu05/e/c0c3d2a772ff0e4e8cd182f50368d818
当方の3世代前のブログの記事…かなり、お上りさん時代。内容を見れば分かる。
雪山メインのブログも終わり、このブログは岩用です。他にアイスクライミング用と沢用のがあります。分けないとルート研究の保存先にできないのです(笑)。
なんせ書いている目的は、宣伝、ではなく、自分のための記録、です。
しっかし、当時を振り返り、一見さんで来たお客さんが、まさか、フリークライミング界のレジェンドクライマーの故・吉田さんのビレイヤーになり、アイスクライミングでは昇天荒船ミックスをセカンドとはいえ登って、中級者となり、海外のクライミングにも一人でホイホイ出かけるようになり、まさか、UIAAの事務局長とお友達になるとは、まさか誰も思わないよなぁ…
私だって思ってもみませんでした。人生は不思議の連続。というか奇跡の連続。