2022/12/23

現代のトップクライマーは、5.12オンサイトでRPではない事例

 https://drive.google.com/file/d/1f6GCxD25jbJQnkX-MPpkIX1tXY8YKbZO/view

https://drive.google.com/file/d/1cRJ3rIDSyIe9BE_go5IhltZJZwx-yioJ/view

佐藤祐介さんの投稿が回ってきました。

山梨だと、他にもツヨツヨクライマーが一杯です…。

大事なことは、冒険の思想、であり、グレードではない、かもしれませんが、あまりに情報に疎いと、

 どのようなレベルでどのような冒険が可能になるか?

ということが、正確に読めないので、それで、栗城さんみたいなこと、つまり実力を勘違いして高度な山に挑んでしまう事態…になるのかもしれません。

栗城さんのようなことは他人事ではなく、九州でも、現代的レベルに達していない登攀を発表して天狗になってしまう…まるで栗城さんみたいな…ことが市民クライマーレベルで起こっているような気がします。 

アルパインクライミングを志向する人は、

 オンサイトのレベル

を上げて行かないといけないですよ。それから、パートナーに伝えるには、自分のクライミング経験をきちんと脚色せずに伝えるのが大事です。

どうも、前のパートナーは、大急ぎで実績を稼ぎたい余り、私に正確に自分の経験値を伝えておらず、私が彼が持っていると思っていた経験値は積みあがっていなかったように、彼のロープワークやクライミングに対する態度からは思えました。

■  本屋で…

本屋でパラパラと雑誌を眺めたら…『のぼろ』には、渡辺さんの記事などが載っていましたが、しかたないのかもしれませんが、登山の価値を伝える記事は載っていませんでした。

本州向けの山雑誌には、積雪期の北岳が載っており、大丈夫なのかな?って感じでした…積雪期の北岳は訓練が必要な山に入るように思います。一般登山者向けではないですね。

ロクスノだけではなく、市井の山雑誌は、決して頼りになる情報源ではないです。

佐藤さんの記録などのようなものは、当然出ていない。しかし、今の時代、若い男性クライマーは、5.12に親しみを感じています。壁でよく見かけるグレードであるからです。それがレッドポイントではなく、オンサイトである、ということの意味が分からない、というのは、よく起こることであっても不思議ではないかもです。

文登研の ”登山研修”を読むほうがいいのか?まだロクスノよりは、現状を捉えているような気がします。

https://www.jpnsport.go.jp/tozanken/tabid/215/Default.aspx

こちらは、高みへのステップ

https://www.jpnsport.go.jp/tozanken/Portals/0/images/contents/syusai/2022/takamihenostep/leaflet0325.pdf 

うーん、肝になっている無知を防ぐ知識にはなっていないような気がします…現在問題になっているのは、

中高年登山者の遭難以外では、

スポーツクライミング上がりのジムクライマーが、外岩に来るときにインドアで課題を選ぶように気楽には課題を選べない問題や、ピッチグレードだけを見て、アルパインルートに行こうとしてしまう問題、あるいは、セルフレスキューなしに新人を連れて回る問題

だからです。 スポーツクライミング、フリークライミング、アルパインクライミング、で、同じ登攀グレード…デシマルを使い続けていることが事故の原因のように思います。

スポーツの5.12とフリーの5.12でもリスクは違いますし、山の中にある6級ルートではさらに違います… 

今の人は奥鐘とか言っても分からない人が多数です。

クルティカ尺度 …同行者が一人も亡くなっていないこと

 『アート・オブ・フリーダム』が余りに良い本だったので、みんなに読んでもらいたいと思い、あちこちに貸そうか?と声をかけたら…このような回答を貰いました。

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アートオブフリーダムは即買いました。私のクルティカの評価は、同行者が一人も亡くなっていないということです。ククチカは同行者が何人も亡くなっています。

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■ 山岳会の評価指標…会員が死んでいるか?どうか…

日本人は山での死を美化していると私は思うのですが、自己責任に由らない死をも、仕方がないとして受け入れているような気がします。

ただの不注意、不勉強、に寛容ということですね。寛容と言えば、聞こえはいいですが、反省していない、ということです。

子どもたちの行動改善の研究をしていて、平凡なサッカー部が強豪に育った事例が出ていました。そのサッカー部では、ミスをしたときに、「なんでそんなところでミスるんだよ」と言い合って、雰囲気が悪くなっていたそうです。それを、「ドンマイ」に変えたところ、雰囲気は一転して良くなったのだとか…。その後、それだけでは、行動改善につながらないことが分かり、さらに「で、次どうする?」をくわえたそうです。この次どうする?が加わって以降、強豪になったそうです。

つまり、失敗を気にしないだけではダメで、失敗から学ばないといけないのです。

「ドンマイ」+「次どうする?」です。 日本のクライミング界に足りていないのは、これのような気がしますね…。

■ 山岳会のありよう

このように、同じチームでも、ありよう、で、よくも悪くもなります。

クライミングの場合は、ありよう、で、相手を殺したり、自分を殺したりしてしまいます。

その”ありよう”、を 私自身も含めて、学んでいくのが、クライミングであり、登山という活動だという気がしますね。

■ クライマーの心のありよう

アルパインのルートで、必要もないのに、残置を掴んで落下した、とか… これは良くないありよう、です。アルパインルートでは残置を信用してはいけないということは、よく知られています。

北鎌尾根に初心者を連れて行っているのにロープを出さないとか…それも良くないありよう。その方は亡くなったそうです。これは会山行です。

40年前のカットアンカーで、止めてあげるから、落ちろ、落ちろというのも、ダメです。ボルトは破断寸前です。

そもそも40年もカットアンカーを使っているのが、ありようとしてダメです。時代はとっくの昔にグージョンです。

パートナーが肉離れしたのに、医者に見せるのに、帰してあげないとか…

応急処置もなしとか…

あるいは、 怪我をして痛がっている人を登らせるとか…

いきなり初対面で相手の力量も分からないのにリードさせるとか…

必要なところでロープを出さない、相手の登りたいところを登らせない…etc etc... 

パートナーシップ破局は、自分さえよければいいというエゴ、あるいは、俺様という男のエゴから発していたような気がします。

■ エゴ > 危険認知

エゴが危険認知に勝った場合に、たぶん、山で遭難やクライミングの事故が起こるのです。

そう言えば、ラオスに行ったとき、パートナーが、ちょっと遠いエリアに行きたがったことがありました。そこは、5cや6Aが多く、彼の登るグレードよりは少し低かったので、不思議だったのです。おそらく私に登ってほしかったのでしょう…

ラオスの岩場は平地なので、アプローチシューズではなく、みな大体、クロックスやビーチサンダルなんですが…その時、はいていたクロックスでは、山道の四級で歩けなくなってきたので、「〇〇さん、この道、この靴ではダメみたい」と引き返すように声をかけました。そこ、ルートがあっているか?も不明で、たどっていたからです。

すると帰ってきた返事が…。「私の靴は大丈夫だ」でした…。いや、こっちの靴がダメ、私が危険にさらされてしまう、という話なんですけど…。

それで、一人で結局引き返しました。岩場に戻ると、外国人のみんなが、「おや、一人でどうしたの?パートナーは?」と聞くので、何が起こったのか、話したら、みんな同情してくれました。その後は彼らと登りました。

でも、なんで、その時その人は、そんな辺鄙なところに行きたかったのか?というと、たぶん、「誰もいないところで、パートナー(私)に登り放題をさせてあげよう」と思っていたのかもしれない、と思うんですね… でも、このやり取りで、そんなことわかりませんよね?ただの嫌な奴です。

その方は私に自信をつけさせたいという気持があったのかもしれない…と思います。ある意味、好意なんですが…。 

でも、うまく行かなかった。

その理由は、その方は自分軸で、相手への問いかけがなかったからです。私は何も聞かれず、問答無用で連れて回られるドレーヤーの扱いを受けていました。

それで、外国人たちが、”救済”に割って入ってくれたほどなのです。誰の目にも分かる、DV状態って意味ですね、いうなれば。

時々思いますが、江戸時代の宣教師たちが平民を救おうとしたのも、そんな封建的な上下関係に虐げれた人たちを客観的に見て可哀そうになり、救おうとした、というのがあったでしょう。

ラオスでは私と外国人の関係は、大名に虐げられている平民の娘と宣教師、そんな感じでした。 

日本人男性は、気が付かずに女性を虐待状態に置いているということです。

■ パートナーと良く相談すること

このような、上から全面的に相手の行動を規定する行為の源泉は、

過剰なパターナリズム、です。それが人によっては

  パターナリズム × 強気 = 俺様思考

  パターナリズム ×  弱気 = 教えないコーチ

として現れます。強気(ポジティブ思考)か、弱気(ネガティブ思考)か、で現れ方が違ってきてしまいますが、結局、本質的に直さないといけないのは、

 パターナリズム → 民主主義 

なのです。 これは、家庭生活でも同じで、パパがすべての面倒を見る、ではなく、子供が成長して来たら、少しづつ、家計の全体像を見せて、子供にも責任を分担していくのが、きちんとした共同運営の家庭であり、自立のプロセス、です。

日本人は、戦後70年経っても、民主主義は、全然マスターしていないので、

  ドレイヤー

を得るのに、クライマー皆が躍起になっているのです。

それどころか、家庭の妻、嫁、主婦というのは、みな、奴隷ということになっています。

私の場合は、20~21歳でアメリカで生活開始しているので、大人となる初期にアメリカ式の関係性の作り方を学んでしまったので、海外のほうがパートナーシップが楽に組めるのでしょう… もちろんですが、外国人でも相手に依存するタイプの人はいます。

佐世保の海軍の兵士と日向神に行ったときは、彼はトポを調べて来ておらず、運転もすべて私が行いました。

しかし、日本人男性とのパートナーシップよりはうまく行く確率が高いと思いました。

おんぶにだっこであることについて、本人に自覚があったからです。九州の人に紹介されて小川山に連れて行った男子にはその自覚はゼロでした。

■ コンフリクトの解消 = 話し合い

日本人でも外国人でも、個人と個人で利害が対立することは当然あります。その際に大事なことは、

話し合って決める

ということで、どちらか一方が引くことを当然視していないということです。

九州では、女性が譲ることを男性が権利視しており、男性の甘えが問題になっています。

一方、女性は、男を立てる、という美化した言葉によって騙されている状態です。これが文化、という言葉で騙されている状態です。これは文化でも何でもなく、単なる女性への抑圧、です。共依存を心地よいと感じている女性の側にも問題がありそうです。

■ 無価値観 と 過剰な自己肯定感の発生原因(因縁)

常に相手の要求が勝ち、自分の要求が満たされない状態…というのが続くと、人は、自分は無価値なんだ、と学習します。

逆に、自分の要求が常に通る環境では、過剰な自己肯定感が膨らみます。

九州で起こっていることはコレだな…と思いました。

高齢化で、ベテランクラスの人が登攀力、グレードというベースで見たときに、登れなくなっているので、相対的に若い男性の地位が上がるということです。若いと言っても30~50代。

5.12が外岩リードでRPできる能力というのは、山梨を含む関東では、特に登れる人、に値するグレードではないです。ごく普通です。

ところが、高齢化すると、ベテランでも、10代、11がやっとというのが普通の落としどころです。そうなると、お前が強いから行け、という状態が常態化する。

こういう因縁で、俺はトップクラスのクライマーなんだ、俺の登りたいところは相手の登りたいところに優先されて当然なんだ、という幻想が生まれるんではないかと思います。

平たく言えば、井の中の蛙化って奴です。九州のクライマーは特にこれに気を付けたほうが良いような気がしますね。

■オンサイトグレードのほうが大事ですよ

とくにアルパインでは、レッドポイントより大事なのは、オンサイト出来る能力のほうで、向上させるならオンサイトグレードを上げるようにしないと、本番では使えないです。

ですから、アルパインのクライマーに対しては、オンサイトオンサイトと口うるさく指導されるわけですから。

しかし、フリークライミングのクライマーに囲まれていると、いくら11前半が確実に登れても、レッドポイントで難しいのが登れないと肩身が狭いように感じる、というのは、理解ができます。同情もしてあげられます。

■ クルティカとククチカ どっちと登りたいですか?

クライミングマシーンだったククチカは、パートナーがバンバン死んでしまっています。

リスク認知をしない、常にポジティブシンキングで、迷ったら行く!という判断のクライマーだったようです。

一方、クルティカと組んで死んでいるパートナーはいません。

あなたはどっちと登りたいですか?

私がクライマーならば、リスク認知がしっかりした人と組みたいです。 




 

2022/12/22

読了 『アート・オブ・フリーダム』 これ一冊でヒマラヤ概要が理解できる

 ■ ヒマラヤの価値ある登山とは何か?が理解できる本

この本は、クルティカの評伝(他者が伝聞で人物を描いたもの)なのですが、ポーランドのヒマラヤ黄金時代や、クルティカ本人のアルパインの考え方、スタイルへのこだわり、思想などもさることながら、

何がヒマラヤにおいて価値がある登山なのか?

という一般山やには、なんか意味が分からないミステリーになっている部分を明らかにしてくれる本です。

たとえば、大体のヒマラヤの商業登山…公募の登山…は、ただユマールで上がるだけで、どうも、足を前に出す体力だけしかイラナイみたいで、そんなのに何百万も出したいと思います?

よっぽど名誉に飢えていない限り、思わないですよねぇ? 高所遠足、と国内でも揶揄されるくらいだし…。

しかし、聞こえてくるのはそういう山ばかり…お誘いが来るのもそういう山ばかり…(と言っても、そういうのじゃない本格的なのが来ても、能力的に困るんですけど…)みたいなときに、やだな~登山の王道がない山、と思ったら…この本を読むといいです。そうよね~!と思うことができる。

例えば、ギリギリボーイズの皆さんや平出和也さんらなど、ごく少数のきちんとしたクライマーは、どうも楽しいヒマラヤの登攀をやっているみたいだし、それはどういう系譜なのかな?と思うと思いますが…この本を読むと、大体、価値ある登山の意味が明らかになります。

メスナーが包囲法で登ろうとしていることが描かれていたり、トランゴタワーをアメリカのヨセミテクライマーにフリーで登れ、と言ったり、ガッシャブルムⅣ峰のほうが、他の〇峰より、難しいこととか…、そういえば前穂北尾根も、2峰とか楽勝でしたよね… 登山許可をどう取ってきたのか?など…ちょっとした豆知識的なことも分かりますし。

クルティカの登山の足跡を追うように描かれているので、読みやすいです。

https://www.weblio.jp/wkpja/content/%E3%83%B4%E3%82%A9%E3%82%A4%E3%83%86%E3%82%AF%E3%83%BB%E3%82%AF%E3%83%AB%E3%83%86%E3%82%A3%E3%82%AB_%E3%83%B4%E3%82%A9%E3%82%A4%E3%83%86%E3%82%AF%E3%83%BB%E3%82%AF%E3%83%AB%E3%83%86%E3%82%A3%E3%82%AB%E3%81%AE%E6%A6%82%E8%A6%81

晩年、下界のフリークライミングで、ルート開拓とかしているのも、成功したクライマーの王道って感じです。さすがで13Aを含むルートを開拓しています。ヒマラヤニストってフリーはイマイチなのかね?と思っていたら、すごい人はどっち向いてもすごいのみたいでした。

■ 成功したクライマー 山で散る?

山で亡くなる人が余りに多いので、山で散る…がクライマーの成功した生き方なのか?と思ってしまいそうになりますが、そうではない、山でも成功し、人としての成熟としても成功した人生とは、どういうものなのか?ということについて、一つの例を提示している点も興味深いです。

ただ山男は結婚生活はどうもお留守みたいなんですが…。昨今、若いアルパインクライマーはみなさん、家庭を持っており、ほほえましいなぁと、見ていて思っていたりしたのですが、そうれは他人の目からの感想で、自分が奥さんの立場だったら、サイテーの旦那、かもしれません(笑)。クルティカも2度も離婚しています…家庭を顧みない、ということらしい…。

 男性クライマーの皆さんは気を付けましょう(笑)。

 

■ アルパインスタイル、

というスタイルでは、極地法みたいな大勢で登る山はしないのが、最近は忘れ去られているというか… シェルパに工作すべてお任せ、登る人はお金を出して、登らせてもらうだけ、みたいな山になってしまうと悲しいですが、そういう山ではない少人数で、マルチピッチを登る山のスタイルが描かれています。

当時でも、クライマーではなく、トレッカーもいたみたいです。ですよね、海外に行くと、ヒマラヤをトレッキングしてきました…という若い人には、結構良く会います。日本では、なんだかヒマラヤって年を取ってから行くところみたいですけど…。それどころか、登山自体がおじいさん・おばあさんの趣味なのだと大阪OL時代はずっと思っていました。

■ 女性パワー

この本の著者ですが、女性の山岳ジャーナリストです。また、翻訳者も女性。そして、谷口けいさんの言葉が、数か所、箇所引用されています。なんだか、女性パワーを感じます。

ヒマラヤは女性クライマーの活躍もあったエリアですよね。一人友人を思い出しつつ、彼女は元気かな~と思いました。滑落で怪我をしたのち、それから連絡が途絶えてしまっていますが…。

■ 日本の若いクライマー頑張ってほしいなぁ

最後、アマゾンのコメント欄にけんじり君のコメントが出ていました。彼もいい山をする人だったと思いますが…日本のバリエーションルートで小さくまとまっていないで、若い男性はヒマラヤの大きな壁を目指したらいいのかもしれません。まだまだ、未踏の壁はあるのではないでしょうか…。

まぁ、世界的に、冒険は含まれない、スポートルートのほうが流行中のような気がしますが…。

10代後半とか、20代前半の若者に是非読んでもらい、次世代のヒマラヤ、アルパインクライマーに育ってもらいたいなーと思う本でした。

体力一点豪華主義登山とか、グレード一点豪華主義とか、競争主義で、ワールドカップのコンペで勝つのに四苦八苦している場合ではない!って感じです。

人生を楽しまないと、あっという間に年を取って、どこを登る能力もなくなってしまいそうです(笑)。



姉キャラを乗り越える

 『いつも無理してるなと思ったときに読む本』より

■チェックリスト 

  • しっかり者で、一人で何でもできる  ★★★
  • 周りから頼りにされている ★★★
  • プライドはちょっと高めだと思う ★★
  • 人に頼るのが苦手、甘えるのはもっと苦手 ★★★
  • 弱みを見せることができない ★★
  • 考えすぎたり、一人で抱え込みがち ★★★
  • 面倒見は良いが、自分のことは大体あと回し ★★★
  • 「ちゃんとしなきゃ」と思うことが多い ★
  • 誰かのために頑張るのが好きだけど、いつもオーバーワーク気味 ★
  • 「いい女」と言われることが多いけど、あまり自覚はない 
  • 実は男女関係にちょっと自信がない ★
  • いつも誰かの期待に応えている気がする ★★★
  • 自分はちょっと不器用なところがあると思う ★★
  • 肩の力の抜き方が分からない ★

 自己評価 ★出つけました。

■ いつまで頑張れば楽になれるんだろう?

フリークライミングにきて、「いつまで頑張れば楽になれるんだろう…」と考えるようになりました。アルパインをやっていた頃にはありえない…。

フリーってやってもやっても、これで良し!がない世界です… 

”私のこれで良し!” は、”うーん、ロープ屈曲せずにうまい事プロテクション打てたな~”とかでした。

■ リードに進むための基礎力としてのフリー

リードに進むには、基本となるフリークライミング能力が必要です。それが、どの程度のものなのか?というのが、あまり明らかにされないので、どこまで頑張ったらいいか?というのが分かりにくいのが原因です。

私はアイスが一番進んだクライミングなので、アイスで表現するほうが楽なのですが、

Ⅱ級 歩き

Ⅲ級 緩傾斜

Ⅳ級 70度 初心者でもセカンドならその日に登れる

Ⅴ級 80度 垂直

Ⅵ急 90度 オーバーハング 氷柱 

ですが、初心者のリードは、Ⅳ級なので、Ⅴ級が落ちる気配まったくなくスイスイ登れるスキルが、Ⅳ級リードの条件です。たぶん、男子は、そこらは無視して、勝手に登っているので、リードまで進んだ人でも、きちんとした内容のリードではなく、ロープ屈曲しまくりのほっといたら自然にロープドラッグで登れなくなる系のリードのようでした…たぶん、指導を受けていないのではないか?と思われました。

フリークライミングで一般的男子が登れる程度まで一旦クライミングができるようになってから、アイスに来た人は、Ⅵ級は上手なのですが、Ⅳ級が超下手くそで、Ⅱ級で転んでいたりするものです。

同じことが、クラックでも、外岩のルートでもいえ、易しいルート…例:リッジ…で学ぶべき、ロープの配置方法などをきちんと学ばないで、いきなり、自分の能力ギリギリのルート…壁…に挑んでしまうのが、一般的な男性クライマーのようです。(事例:白亜スラブ) 

たぶん一般的男性は、当人が持つ俺はこのくらい出来る、という自己イメージは、本当の実態より大きいような気がします。 

その幻想を壊さない人が男性は好きそうです(笑)。 

■ 私の安全マージンが厚いのではなく、世間が無知

また安全マージンも、わたしは厚すぎるという避難?を受けましたが、私より関西の女性クライマーはかなり厚く、相当登れてもリードではなくTRだったので、九州の安全マージンが薄すぎるというか、古いボルトやランナウトに対するリスク認知が軽薄短小すぎるんだと思います。

それはおそらく事故情報が共有されておらず、どこも事故の情報を集めていないので、結局、ランナウト等で起きた重大事故事例について、大方の人が無知でいるためではないかと思います。山の事故ではなく、岩場の事故は報道ゼロですから。(例:四阿屋でのグランドフォール

■ 起こっていること

私の自分を後回しにする癖という弱点に、ここぞとばかりに、パートナーが付け込んでいると思う。

 ■ 処方箋

1)競争心 → 負けを認める

2)期待 → 自分軸を確立する

3)強がり → 人に与えてきたものをリスト化

4)完璧主義 → ダメでも愛される理由を捜す

5)犠牲 → 誰かのために頑張ってきたことを承認する

6)アイデンティティ喪失 → 相手の魅力を30個あげる=自分の魅力

7)罪悪感 → お恨み帳

8)無価値観 → 頑張ったことで手に入ったことを考える

9)平和主義 → アファメーション

10)理想主義 → 頑張らない選択肢を持つ

11)思考優位 → 体を動かす

■ 予想される不安のリスト

  • 必要とされなくなって、居場所がなくなる
  • ばかにされたり、見下されたりするんじゃないか?
  • 相手にがっかりされたり、「期待外れ」なんて言われたくない
  • 自分がすごく弱くなったように感じる
  • 今までの頑張りが無駄になるんじゃないか
  • 誰からも愛されなくなるんじゃないか
  • ちゃんとしていない自分なんて、何の役にも立たないのでは?
  • 誰も相手にしてくれなくなってしまうのではないか?
  • もめ事が多くなるのは嫌だ
  • 周りから孤立してしまうんじゃないか?
  • 何もしないナマケモノになってしまうんじゃないか? 

■ 『ビヨンド・リスク』を読みましょう

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フリークライミングというのは、本来は、アルパインが持つリスクから、フリーって意味で、元々はかなり安全なクライミングのハズです。

一般に、アルパインを引退する年になったら、フリーでお茶を濁しましょうか、という話なのです。

私はその路線で、山をスタートしたのは38歳ですから、あれ?もうとっくに若い時期すぎてる…というので、元が文系女子ですし、ヨガを教えていたくらいですから、体力自慢というわけではないですので… 最初から、あら?アルパインは無理って話だったのねーという感じでした。

ので、冬のゲレンデフリークライミングである、アイスに転進です。コンペに出たのは、師匠の青木さんが、なかなかリードに進めてくれないので、トップロープオンリーなら、コンペにでも出ようかというのが動機です。コンペはリードはないですから。

アイスの場合は、クライマーの中の頭の中の固定観念の方が間違っていることが多く、イケイケクライマーの人は、わざと危険な薄いアイスを登りたがります。

しかし、アイスクライミングは、バチ効きで登るものなので、基本落ちません。かなり安全です。アイスの状態の見極めの力の方が大事です。

まぁ、そういうわけでコンペでたのですが、師匠は私がコンペ向きに登りを変えると、リードしろと言ってきたので、ゲレンデでコンペ向きの練習のハズがリード練習になり、

コンペ向きの登り(安全よりスピードをとる登り)と

リード登り(スピードより安全をとる)

では性格が真反対なので、リード登りをコンペでもする羽目になりました(笑)。

そういうことで、指導者レベルでも、リスクのとり方の幅に差があることを理解していない場合もあると分かりました。コンペも出ないし、セカンドをしたことがない人は安全マージンが薄い登り、が分からないのです。

■ トップロープ登り & ドラツー

トップロープ、すなわち、セカンドで登っているときは、安全マージンというのは薄くていいです。スピード重視です。

リードで登る場合は、落ちたらパーティ全体に迷惑ですから…。時間もそのほうが余計かかるし。落ちるくらいなら、その前にアックステンションしろ、みたいな感じです。

昨日見た平出さんの動画では、ミックス壁で、岩にフッキングできず、落ちているところがありましたが…。 

あれ、ドライツーリングをやっていると、上手くフッキングできるようになると思います。ドラツーの人工壁の方が、外に岩場の岩角に引っ掛ける系のミックスより、数段難しいです。なんせ金属のホールドとか、5mmくらいしかフッキング余地ないのに、滑りやすかったりします… しかも、被りが強烈なので、ツイスト(側体)しないと絶対に登れないです。

またホールドに効く、向きが限定的で、かなり許される体制の幅が狭くなります。鉛直方向に引くだけのアイスとはまた違うテクです。

最後、余談でしたが、雪稜→アイス→アイスルート→ドラツー→ミックスルートという成長ステップは、冬季バリエーションに進むのに有効だと思いました。

ドラツーの人工壁は簡単に安く作れるので、九州でも作ったらいいんではないですかね?

 




カルマを乗り越える

■預金700万円を残したそうです

当代の一流クライマー谷口ケイさんの亡くなった後の預金700万円が、若いクライマーがバリエーションに進むための基金の原資になっていると聞いて感動しました。

山に行くのは、お金がかかる、逆に言えばお金さえあれば俺だってと思って、子供が6人いる人が、おいらだって佐藤祐介と思っていたみたいでしたが、あれってホント情けないなと思いました… 子どもが6人って…普通二人目くらいで気が付くでしょう… ただ欲望に素直にしていただけではないの?って思うからです。

人の死は、今世の学びを終わったところで訪れるとすると、谷口さんは、十分今世で成し遂げるべきことをし終わったために亡くなったのかもしれませんね…

■ クライマー谷口けい 未知の岩壁に挑む

この動画はとても分かりやすいです。現代的なバリエーションは、モノポイント、クォークのダブルアックスで登るようですね。

私も山デビューしてすぐのころは、ほぼ毎日ロープまとめる練習していました…山岳総合センターでは、まとめていないとすぐ怒られます。フリークライミング…つまり、ゲレンデクライミングしかしない人は、ロープバッグがあるので、全然まとめる気配ないですが(笑)。

あれ悪習慣かもしれませんねぇ・・・。無理やり買わされましたが。

■ カルマ= 自分の壁

カルマこそが生命エネルギーだと知って、色々な人のカルマのことを考えています。

分かりやすいカルマの人…俺ってかっけーってカルマの人とか…分かりやすいけど、そう思っていると、全然かっこよくない羽目になっている…。そういう逆転現象を乗り越えて、すっかり、かっこいい俺、を成就するまで、生まれ変わるんだろうなぁ…と思ったりしています。

師匠の青ちゃんは、韓国の超ロングどっかぶりのアイスが…登りたかったけど、怖かったから、私を韓国に巻き込んだんだろうなぁ…とふと直感で気づきました…。そうすると、俺が頑張らねば!みたいなスイッチが入るから。娘さんが大好きで、でも娘は遊んでくれないので、私を身代わりにしたかったんですかねぇ… 

私にとっては師匠すら、弟、みたいな感じでした…。例えば、空港で入国審査に、韓国人のラインに並んじゃって、そっちじゃないよ、って言ったのに、ガンとして譲らず… もう勝手にしなさい!とほっておいたら、やっぱり私があっていて、文句言いながら並びなおしました… 変なところで意地を張って…。男の子は…みたいな感じです(笑)。

私は姉ちゃんキャラなので、男性からは分かりやすいハズです。どうして、いちいち反抗してくるんでしょうかねぇ? なんで私に向っていちいち、どーだ!俺!とやるのか分からない。最初から勝敗がはっきり分かり切っている、女に勝って何の自慢になるのか?なんの競争も成り立たないでしょう…
 
頼られると嬉しい = 頼られないと頑張れない のか?
 
私自身の業は、姉キャラ克服と思って、福岡の残り時間は、それに使うことにしようと思いました。

これを治さないと、基本的にイコールパートナーと助け合いの精神で登る関係性が築けない。
 
■ かっこつけるためにこの世に来たのか?

あるいは、成功するためにこの世に来たのか?
 
かっこつける、成功する、有名になる = 愛される
 
つまり、愛されることが善 ではなく、自分の今世の課題をこなすことが善です。

2022/12/21

おススメ書籍『アート・オブ・フリーダム』

 

https://amzn.to/3V9c5CA

 これは、すごい良書でした。

『高みへの憧れ』でしたっけ?

文登研の登山教科書がありますが…

 登山家の心のありよう

は、あまり触れられない書籍が多い中、この本のクルティカの言葉は、かっこいいです。

お釈迦様みたいな感じです。

お釈迦さまとお金の話は仏教徒には有名ですが…

ーーーーーーーーーーーー

 「そこに、毒蛇がいるぞ。かみつかれぬように」
「ハイ、心得ております」
 
お釈迦様に従って歩いていた弟子の阿難が答えます。

その会話を聞いた農夫が、怖いもの見たさにのぞいてみました。

なんとそこには、まばゆい金銀財宝が、地中から顔を出しているではありませんか。

「昔、だれかが埋め隠したのが、大雨で洗い出されたに違いない。こんな宝を毒蛇と間違うとは、釈迦も、まぬけやろうだ」

農夫は喜んで持ち帰りました。

ーーーーーーーーーーー続きはこちらへ https://1kara.tulip-k.jp/buddhastory/2016121291.html

さしづめ、これを、名誉、あるいはヒロイズム、ナルシズムに置き換えると、いいですね。

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 「そこに、毒蛇がいるぞ。かみつかれぬように」
「ハイ、心得ております」


 師匠に従って登っていた弟子が答えます。

その会話を聞いたクライマーが、怖いもの見たさにのぞいてみました。

なんとそこには、新品で、残置のカラビナが、終了点からぶら下がっているではありませんか。
ーーーーーーーーーーー

とか…

ーーーーーーーーーーーー

 「そこに、毒蛇がいるぞ。かみつかれぬように」
「ハイ、心得ております」
 

師匠に従って登っていた弟子が答えます。

その会話を聞いたクライマーが、怖いもの見たさにのぞいてみました。

なんとそこには、大ランナウトしたルートがあるではありませんか。
ーーーーーーーーーーー

 そんな感じかなぁ(笑)。

まぁ、私が思うには、登攀能力と匹敵する範囲では、ランナウトというのは受け入れざるを得ないものですが、それでもランナウトを自慢する、というのは、大蛇と同じレベルの煩悩のような気がしますね… 負けてはいけない誘惑、という意味です。

冒頭にクルティカが、ピオレドールの生涯功労賞を辞退するところが出てきます。 誘惑に負けないように頑張るという感じが、よく表れている箇所です。

これだけ頑張っても、山が競争の世界になってしまう…グレードの弊害、ということなんだろうかなぁ…。

まぁ私はクライミングは、グレードではないというような教育を受けたのですが、かといって、アルパインのルート選択ではある程度のグレードの理解がないと、とんでもない不釣り合いなところに行ってしまう…という問題があります。

もちろん、きちんと敗退を前提に行くならば、どんな難しいところでも取り付いても構わないのですが…

その敗退を前提に行くならば…ってのが出来ないと? リスクですね…

敗退を想定しないロープ構成で行くなど、100年くらい早いのかもしれません。

 

まだ、読み始めですが、大変な良書なので、皆さんも是非読んでください☆

山や×オーソモレキュラー栄養医学

 ■ オーソモレキュラー栄養医学

 2月3月にうつ病になり、希死念慮が出たので、はて?これはおかしいと思い、本格的に勉強して、8月には、回復しましたが… こういう風にするのが、クライマーや山ヤ、つまり、強度の高い運動をする人にはいいのではないか?というのが少しあります。

■ 卵  いくら食べても大丈夫

山ややクライマーは、伝統的に、貧乏、で、食事も質素な中で耐えている、というのが定常だと思うのですが…もし、そうだとしたら…

卵はかなりお助け食材です。

古い知識では、卵はコレステロールの原因として一日1個まで制限があったと思いますが、一日1パック食べるみたいな偏食でなければ、卵は

アミノ酸スコア100

で、貧乏な人はこれだけで、一日の必要なアミノ酸・プロテインのスコアアップにつながるお助け食材です。

大事なことは、体重×1g 以上のプロテインを毎日摂り続けることです。でないと筋肉が痩せる。特に怪我で療養中は、卵、です。カロリー制限しても、プロテイン制限してはいけないです。

■ プロテインをとる

毎日、20g×2のプロテインをとるように指導されていますが、私は取れないので、5g×2を頑張っていますが、肉でプロテインをとると資質過剰になります。ので、ホエイプロテインを定期的に取る食習慣があるといいと思います。山にも持っていくのが楽ですし。

■ アルコールを控える

アルコールを飲むのは、ほんのちょっとにして、大量の大酒というのは、エネルギーを生産するビタミンB群の消耗につながるので、山では避けたほうがいいです。

■ カフェインは適量

一方カフェインは、大量でなければ、適量であれば、害よりメリットが多いようです。

■ 炭水化物をとるときはB50とセット

iherbで買えるB50は、800円くらいで、大変おススメです。B50のタブレット1個に含まれるビタミンを、豚肉で摂るということになると、3.7kg食べないといけないなどということになります。

B50タブレットは破格値と言っていい安値ですので、上手く活用したほうが食費節約になります。

ちなみに、神経伝達物質の合成に必要な栄養素は、

プロテイン、鉄、葉酸、B6 

です。メンタルが悪化している、やる気が出ない、という方には、B6タブレットがもし聞けば、ビタミンB不足ということです。B6だけでも購入できますが、価格があまり変わらないので、B50のほうがおススメです。

■ B12

B12と葉酸が欠乏すると、貧血になります。言うまでもないですが、貧血は、アスリートすべての敵。 鉄を補給しても良くならないです。

血液検査をして、フェリチンという数値を測れば、鉄不足がはっきりします。血液検査が健康保険で出来る範囲にフェリチンが含まれていないので、検査するのが大変ですが、前述のB50には、葉酸400、B12 50以上が含まれているので、800円くらいですから、摂り始めて見て、120日後に体調がよくなったら、巨赤芽球性貧血(通称、悪性貧血)だったということです。

血液が更新されるスピードは120日です。なので、例えば、ヒマラヤの高所登山の計画が、あれば、その4か月前から、摂り始める必要があります。

■ 消化力

いくら栄養を摂っても、消化力・吸収力が落ちていては、体からスルーして便になって出て行くだけです…

山やの力の差は、内臓力だ、と誰かも言っていました。内臓の力を上げるには、日ごろから、

よく噛んで、食べる

が必要です。噛まないで早食いがサラリーマンの掟みたいになっていますが、あれをやるとタンパク質の消化ができず、一方で、糖質や資質は普通に吸収されてしまい、消化の面で消極的な、選択になってしまいます。

どうしてもちゃんと噛めない人は、消化用のタフマップを処方してもらうか、漢方の六君子湯を常用して胃腸の働きをサポートするという方法があります。

私は胃腸が弱いので、六君子湯を今取り入れたところです。

■ 低糖質ダイエット

糖質ですが、極端な糖質制限をしなくても、普通に食品から糖質は取れますので、ビタミンB群の消耗を避けるために、砂糖を使った甘いお菓子を日ごろは避けておく、のが良いことのようです。

スタバなどでコーヒーを飲むときは、ナッツをおやつにするとよいです。ミネラル補給ですね。

糖質に偏る食事に体が慣れると、インシュリンを消耗してしまいます。ナルコレプシーではありませんが、意識が飛ぶ、みたいなことがある人は、反応性低血糖、の可能性があります。

現代の低価格の食事だと、高炭水化物食になります。例えば、ラーメン&チャーハン、みたいな食事です。これだと全く栄養価的には価値がないですから、山やは自炊がおススメですが、そうなると何を食べようか?みたいになりますが…

単純に市販のお弁当から、ご飯を全部除去、だけでも価値があります。

その際に、お酒をお供としないように気を付けてください。もしどうしても飲まずには、おかずだけで食べるのは、無理!というなら、赤ワイン、あるいは、ハイボールがおススメです。

日本酒やビールでは糖質と同じことになります。

山のため、と思えば、アルコールなし生活も大丈夫ではないですかね?

■ 運動

運動量が上がれば、それに従って必要なカロリーが上がります。運動=炭水化物、と覚えてもいいかもしれません。

プロテインをとるべきタイミングですが、運動後にプロテインをとるべきという定説がありますが、どこで摂っても、効果があるようですので、まずはプロテインが不足する害、のほうに認識が高まる必要があるようです。

疲れが残って抜けない人は、グルタミン、不足です。これは味の素ではなく、グルタミン、です。

高額ですが、musashiのグルタミンは本当に疲れを軽減します。

■ 発達障害の人

クライマーで、ビレイが出来ないとか、ピンチになると慌てふためくとか、発達障害気味の人は、ミネラルの不足があると思われます。

HSP(ハイパーセンシティブ)の人は、マグネシウム、亜鉛が不足しています。

多動で物覚えが悪く、集合時間を間違えて来てしまうような人は、鉄、亜鉛不足ではないかと思います。

鉄の不足で男性でも、フェリチンが下がれば、メンタル鬱気味になります。フェリチン50以下で、鬱病になると言われており、要求値は100以上です。

私は、5月に測定した時は、21しかなかったので、そりゃ鬱になるよね~でした。

■ 母親の葉酸不足

余談ですが、母親が妊娠時に葉酸・鉄不足があると、発達障害気味に子供が生まれることが知られています。

海外では、菜食ビーガンになっても、小麦に法的に葉酸と鉄が含まれているので、妊婦が葉酸不足というのはなりにくくなっています。同じ理由で高齢者の認知症も発生します。

■ メンタルのビタミン…ナイアシン

ナイアシンは、メンタルのビタミンと言われています。ナイアシンはナイアシン療法という特定のビタミン治療が確立しているビタミンです。

ですので、アスリートに必要というわけではなく、特定の精神疾患が疑われる人に必要です。

ビタミンB50に通常の人に必要なナイアシンは含まれていますし…。

私の場合は、摂ってみたら非常に快調になったので、ベジタリアン歴30年と経歴が長いので、3年ほど続けてみようと考えていますが、普通のアスリートには不要だと思います。

ナイアシンは統合失調症の特効治療と言われています。価格も非常に安いですので、統合失調症気味だったり、気分のアップダウンが激しい、天気痛がある、などの人は、1瓶試してみて、効果があれば、ナイアシン欠乏症だったということです。

光過敏症の人もナイアシン欠乏が疑われます。

■ 山やの強さの源

以前から、山やの強さの個人差は、何に基づくんだろうな~と思っていました。

体力の個人差、ランナウトに耐えるメンタルの強さ、

そう言うものです。若い時に飢餓経験があると、飢餓に強いと言われていますが、基本的には、飢餓は、生命にはマイナスです。ですが、一度糖質が枯渇しないと、脂質を使うエネルギー回路にスイッチが入らないです。

資質と言えば、ラードを持っていくというのは、栄養学的には片手落ちな気がします。資質の代謝経路は、こちらです。

この図にあるようにB群の補酵素がないと回路がまわらないです。最近発見した盲点はクエン酸で、クエン酸回路を回すのに必要ですので、肉料理には黒酢を使っています。

いかにビタミンB群が重要か、ということですので、山に行く際は、日数分のビタミンB50タブレットを持っていくのがおススメです。

幻覚や精神錯乱などは、栄養学で科学的に説明がつく現象です。

藤川医師による症例集 https://amzn.to/3v8DZUC




 

 


2022/12/20

言われたとおりにするのではなく、複数の正解がある世界を教えるには?

 ■ 現代の若者には、核心を教える

以前ロープワーク講習会を主催した時に、成功したやり方です。

1)まず核心的知識を教えます。

ロープワークなら、

 ノットやヒッチの肝は、摩擦、フリクションです、

 元のロープとスリングの径の差=フリクションの大きさです、

と教えます。最初から、奥義は教えてしまう、ということです。

たぶん、昔の教え方だと、その核心ところが奥義みたいな感じで、本人が自ら

ああ、ノットの核心はフリクションなんだ…

と分かるように導いていくというのが王道だと思うのですが、普通の若い人は、そこは答えを教えてもらいたがっています。

そして、教えてあげても、別に減りはしません(笑)。

2)そのあと、その解を使った解決法を 複数出させます。

1+1=2 ですよ! と教えるのではなく

=2 になる 数式は?と問いかけ

 0+2、1+1、2+0 などの複数の組み合わせを発見させます。

フリクションヒッチなら、多数の筆致がありますが、どれが一番自分のロープの組み合わせで効くか?は、道具の組み合わせによりますから、それを色々なヒッチで試すように自ら向かい始めます。

つまり、フリクションヒッチを色々と発想させて、どの組み合わせが一番よく効くか?という風に考え出すと、みんな自分で、あれこれ試してみよう!と生き生きとし始めます。

たぶん、正解が一つである、という日本的教育の害なんですね。間違いがある、と思っているので、自分で試さないのです。

間違いはないんだよ…というのが分かれば、若い人も色々と試し始めます。



I Spent 3 Years Alone Building A Log Cabin

羨ましいな~と思いました。このようなことが可能になる肉体能力があることが実際羨ましいですし…。私はアイスアックスは振り下ろせても、木こりのアックスで、溝を掘ってたら、永遠に時間がかかって無理と思いました。チェーンソーがあれば、なんとかできるけど…。

この動画にあるように、本来はログキャビン一個くらい、17歳の若い男性が作れるのは当然ってことです。

なので、チェーンソーがあるなら、誰でもと言っていいレベルで、皆が作れるはずですね。

なんか登山のレベルがどんどん下がって行って、人間の能力が低くなっていることとダブって見えました。

良きメンターを持ちましょう

■ 良きメンターを持ちましょう

私は、アドバイスは偏らないように、何人かに聞くことにしています。しかし、答えるにはそれなりの経験値がいるので、誰も聞ける人がおらず…。

そういえば…と思いついて、登山の専門サイトに聞いてみました。

すると、めんどくさがっているだけの答えが返ってきたのです…。

それできちんとしたメンターのありがたさが本当に身に沁みました。

改めていつもありがとうございます。

■ 山に向き合っていない人は、答えられない  = 聞く相手を選ぼう!

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山〇井さん、坂〇さん、横〇さんたちは、私が聞けば、ちゃんと答えてくれます。
私は山に真摯に向き合っている人はそういうものだと思います。

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■ ただ年配というだけで、若い時に冬壁をしていないと答えられない

昨今は、年を取ってからインドアの人工壁でフリークライミングに接して、若い時に冬壁の経験がない人でも、そうなると指導者側に立つことになってしまうという欠点があるのかもしれません。

あるいは、昔から冬壁していても、現代のフリークライミング力を基礎力としたものではないかもしれません。

現代のフリークライミング能力って言っても、人工壁だけの人は偏っていますし…。コンペ上がりの選手が、トップクラスのフリーが登れても、おそらく冬壁は登れないのではないでしょうかね?それは因数分解がおろそかだからですが。

どちらにしても、師匠任せ指導者任せにせず、自分の感覚で置き換えて、リスクを因数分解して、自分の足りない能力をきちんと判定する必要があります。でないと、現代的に記録とは言えないようなものを、堂々と発表して、どーだ!という顔をしてしまうという恥ずかしいことになってしまいます…

指導する側も、きちんとしたアルパイン教育は受けていないのかもしれませんから、

そうなると、ロープクライミングをするにあたっての、

適切な関係性の築き方

を適切に初学者に指導するのは出来ないのかもしれません。

そうかもしれないと考えるのは、ただのリスク管理であり、失礼ではありませんから、複数のソースからアドバイスをもらうのが良き事でしょう。

■ 適切な関係 = 天国の三寸箸

私が想像するには…なのですが、ロープを出す基準というものは、バディ、このパーティがどんな関係性で登るか?ということに最初につながっていきます。

そして関係性こそが、山での安全をつかさどる大事な要素です。

互いに思いやる姿勢で登っているということが大事だということです。

地獄の三寸箸と天国の三寸箸の話を知っているでしょうか? 両方とも、同じ三寸箸なのです。

ビレイはかわりばんこ、行きたいところは代わりばんこ、人のギアを当てにしない、人のパートナーをとって行かない、粋がりで山をしない、怖がっている人にリードを無理強いしない、山は弱い人を基準にする、トポを調べる、天気を調べる、レスキューは行く前に行う、などの基本的なルールは、余りにも当然で普通の事なので、誰も教えてくれないかもしれません。

しかし、K2などの登攀の記録を読んでも、基本的には

 自分さえよければいい (自分はもっと行ける、登頂したい、という奢りによる執着心)

 ほかのパーティがいるから、何とかしてもらえる 

という2点が、大体、事故の原因です。

エゴへの執着と、他者への依頼心を手放す練習と思って山をするのがいいのではないでしょうかね?


2022/12/19

サチさんの動画 グレードについて

 

安間サチさんの動画です。私はゾーンのために登っていたので、共感。クライミングくらい強度がきついことをしないと集中できないという人は現代では多そうだけどなぁ…。ADHDの人でも、多動の人でも、命がかかるとなるとちゃんと集中しますから。特にスラブだと集中力の勝負っぽいクライミングです。 

 

発音が間違ってる。ドスエイジではなく、ドーセッジ、つまり、用量って意味ですが…。https://www.merriam-webster.com/dictionary/dosage 

海外に行きたい岩場を見つけるのに、良い動画だそうです。ご参考に。

■ グレード

グレードについて、最後に言及があります。

グレードはグラデーションに過ぎないという風に説明しています。プライドやエゴと絡めると、グレードってめんどくさくなりますね。

山野井さん動画集

 

 ■ 今世の課題

仏教的には、今世は、肉体という制限を得て、その制限の枠の中で何ができるか?ということを確認しているのが人間界の在り方なので、失敗しても次ちゃんとできればいいか…と捉えて、命に執着していないことは、非常に仏教的なことのような気がしますね。クライミングで阿羅漢になったのかなぁ…山野井さん。

私は、男子の粋がり、とか、クライミングについての無知、とか、こちらの親切心に付け込んだ俺さえよければパートナーはどうでもいい、というような低レベルの感情で、私の命が絶たれる羽目になるのは、今世の命の無駄遣い、だと思いました。命への冒涜、です。

そんな無駄遣いをしたら、仏教徒の場合は、次は人間界には生まれないかもしれないです。 例えば、初めて三つ峠に行って、いや簡単だというので、ロープ出すのを端折って、落ちて死んだ、という若者とか、人間界に生まれないかもしれません。一方的に喰われるだけのもの…動物…に生まれ変わる可能性が強い気がしますね。

阿弥陀北稜に大学山岳部で行って遭難して死んだとか…は、次の生では、執念深く記録的登山に向う人に生まれるかもしれませんが…。死んだときの気持ち次第ですかね…。業、カルマというのは、量子力学的なエネルギーで、念と言ってもいいかもですが、人が持って生まれるものです。

 

  

ジョン・ロスケニーさんは、こちら。 https://en.wikipedia.org/wiki/John_Roskelley 

https://youtu.be/H7YRGyc58-k

■ 喜びが半減

単独行について、誰かと行くと喜びが半分になるとおっしゃっていましたが、私の台湾単独クライミングとかはそうですね…。大体の人が海外岩場に連れて行っても、こちらが世話を焼く側になるので、自分の山の喜びが削減されちゃうので、誰かと行きたくないって感じなのです。

最初は連れてってもらっってホントに良かったなって思ったインスボンも、なぜか最後は引率のお母さんみたいな感じでした…(涙)。アダルトチルドレンであることで自己責任率200%になってしまうのは、私の精神的な欠落かなと思っていましたが、山野井さんも同じような半減するのが嫌だという気持ちになることがあるそうなので、人間力で劣る私がそう考えても、仕方ないよねと思いました。 

シルヴィア・ヴィダルさんはこちら。https://youtu.be/5SHphKS2ILs

 沢登りでルートファインディング力をつけるというのは、あっているみたいですね。

 

 

■ 質問力があるインタビュアーがいない

Q)若い人を応援したい気持ちはあるか? → A)応援しなくていいんだと思います、やりたいクライマーは突き進むんです。

無理やり登らせなくていいんで、応援っていうのも、どうしたもんかと思いますよね…。

”大体、登りたいです、教えてください”とか言ってくるクライミング歴2年で5.12登れますっていう新人クライマーが、トポも見ていないって、どういうことなんでしょうかね? ほんとに登りたいのか!?って感じだよ。

この動画では、せっかく偉大なクライマーに質問ができるのに、なかなか的確な質問ができる人がいないってことが分かりました。

■ リスクに敏感=集中力

偉大なクライマーが偉大たる理由は山の様子(リスク)に気を配るのが、ものすごく得意だから、ということでした。

私も同じで、このまま歩くと夜になるとか、おかしいなホントは左から沢の音がしないといけないのに、なんで右からするんだろう?とか、みんなより早く気が付いてしまいます。

山野井さんは集中力と言っていましたが、私も一人で歩くのが好きなのは、そういうリスクに集中を途切れさせないで、気を配っていれるからで、おしゃべり登山者とかと行くと、おしゃべりに付き合わされるので、アブナイ… 道を踏み外す。

オジサンと行くと一方的に聞き役しながら、あ、こっちですよ、とか言わないといけなくなるので、これもなんだか…というので、一人で歩くのが好きです。体重の重たいおじさんが私の後ろで転ぶと私は突き飛ばされる可能性があるので、男性は登りは私の前で、下りは私より先行でお願いしたいです。

ともあれ、集中力があるという言い方をすると、ポジティブに受け取ってもらえそうですね(笑) 。

■ 山野井さんらしい山 = バフィンアイランド

またバフィンアイランドのほうが山野井さんにとっては、かなり重要な冒険だったことがうかがえました。 

ピオレドール賞を受けても、フランスへ招かれて行っても、なんかインタビューに答えないといけないというのが、ノルマちっくで、ちょっとお気の毒な感じもしました。