| Fontスケール(ヨーロッパ・日本) | Vスケール(アメリカ) | 日本の段級位制(目安) | 概要・難易度の意味 |
| 3 〜 4 | V0 | 7〜6級 / 入門 | 初心者が基本のムーブ(足の置き方、バランス)を覚えて数回〜数回以内で完登できるレベル。 |
| 4+ 〜 5 | V1 | 5〜4級 | ホールドがしっかりしており、身体の動かし方が分かれば比較的スムーズに登れるレベル。 |
| 5+ 〜 6A | V2 | 3級 | ボルダリングの基礎が身につき、少し悪いホールドや細かい足場を処理し始めるレベル。 |
| 6A+ 〜 6B | V3 | 2級 | 一般的な趣味のクライマーが一つの壁にぶつかることが多い中級の壁。 |
| 6B+ 〜 6C | V4 | 1級 | 継続的なトレーニングや、しっかりとしたムーブの構築が必要になるレベル。 |
| 6C+ 〜 7A | V5 | 初段(初級段位) | 「初段」の入り口。 一般的なボルダラーにとって、一つの大きなマイルストーンとなる難度。 |
| 7A+ 〜 7B | V6 〜 V7 | 二段 | 卓越した保持力や全身の連動性、高度なテクニックが要求される上級・エキスパートの領域。 |
| 7B+ 〜 7C | V8 〜 V9 | 三段 | 各地域の岩場やジムでも一握りの実力者しか登れない高難度。 |
| 7C+ 〜 8A | V10 〜 V11 | 四段 | 全国・世界レベルのコンペティターや、専業のトップクライマーがターゲットにするレベル。 |
| 8A+ 以上 | V12以上 | 五段以上 | 人類でもごくわずかなトップエリートのみが到達できる極限の世界。 |
フォンテーヌブロー・スケール(Fontスケール)における歴史的な最高難度の更新(上限の引き上げ)の歴史は以下の通りです。
1984年:Font 8A (V11) の到達
フレッド・ニコル(Fred Nicole)らが『Partage de l'Enfer』などで達成し、当時の最高難度を切り拓きました。
1996年:Font 8B+ (V14) の到達
フレッド・ニコルが『Les Toits de Bouleau』などで8B+を切り拓き、難易度を一段階引き上げました。
2002年:Font 8C (V15) の到達
フレッド・ニコルがスイス・ローザンヌ近郊などで『Dreamtime』を初登し、世界で初めて明確にFont 8C(V15)の時代を切り開きました。
2016年〜2017年頃:Font 8C+ (V16) への移行
シャルル・アルベール(Charles Albert)がフォンテーヌブローの森において、自身のエクステンション課題『La Révolutionnaire』などで8C+を提案。地元の聖地でも最高難度が更新されました。
近年の動向:Font 9A (V17) / 9A+ (V18) への到達
フィンランドのナッレ・ヒュッカタイヴァルが2016年に達成した『The Burden of Dreams』(後にFont 9Aと評価)や、その後のさらなる最難関課題の登場により、フォンテーヌブロー式の指標も最高峰は9Aおよびそれ以上の領域へ突入しています。
先ほどのフォンテーヌブロー・スケールの最高難度更新の歴史に関連する、主な歴史的課題や記録に関する情報のソース(ウェブ上の代表的な解説ページ等)をリスト化します。
フレッド・ニコルによる『Dreamtime』(Font 8C / V15)の初登に関する記録
ナッレ・ヒュッカタイヴァルによる『Burden of Dreams』(Font 9A / V17)の初登に関する記録
Vスケール(V-scale)における歴史的な最高難度の更新(上限の引き上げ)の歴史は以下の通りです。
1991年:V10〜V12の確立
ジョン・シャーマン(John "Verm" Sherman)がテキサス州ヒューコ・タンクスでガイドブックを発行する際、Vスケール(V0〜)を公式に導入。当時の最高難度はV10からV12程度に位置づけられていました。
2000年代初頭:V14 / V15への到達
フレッド・ニコルやダニエル・ウッドラズ、デイヴ・グラハムらによって世界各地(スイスのティチーノなど)で極限的な課題が開拓され、V14(例:『The Dagger』など)から世界初のV15(『Dreamtime』など)へと最高難度が引き上げられました。
2010年代中盤:V16領域への突入
アダム・オンドラによる『Terranova』(V16提案)や、ダニエル・ウッドらによる高難度課題の登攀により、V15の壁を超えてV16が最難関のスタンダードとして意識されるようになりました。
2016年:V17 (Font 9A) の到達
フィンランドのナッレ・ヒュッカタイヴァルが、長年のプロジェクトであった『Burden of Dreams』を初登し、世界で初めて明確にV17(9A)の時代を切り開きました。
現在(V17〜V18のフロンティア)
『Burden of Dreams』のほか、スイスの『Alphane』やアメリカの『Return of the Sleepwalker』などがV17として世界のエリートクライマーたちによって繰り返され、さらに一部の最先端課題においてはV18(9A+)の可能性が議論されるなど、オープンエンドの限界へ向けた挑戦が続いています。
Vスケールにおける最高難度の更新(歴史的なマイルストーン)に関連する代表的な課題や記録のソースをリスト化します。
世界初のV17(9A)達成:ナッレ・ヒュッカタイヴァルによる『Burden of Dreams』初登に関する記録
アメリカ初のV17(9A)達成:ダニエル・ウッドラズによる『Return of the Sleepwalker』初登に関する記録