■ ジムの記録をつけるのを忘れていた…(汗)
ムーブの再習得… いや~なんか、すっかり忘れて、普通に楽しく登っていたんだった。
さて、記録。
1)行きたい方向に、先に足を出してはならない。右手、右足、ではなく、重心を考える。
2)ホールドの向きを考えましょう。
3)核心だけでなくて、全部のムーブの整合性を考える
出来ないムーブでは、踏みかえ。
踏みかえがかなり苦手系だと分かった。あと、恐怖心が湧くと、腕が曲がるので、ムーブが余計に難しくなるのである。
■ 指力= テーピング?
すでに指が痛いのであるが… 例のレイバック応用のやつは、これは指をテーピングで、ガチガチにしたら、いけるかも?と思いついて、やってみたら、できた。
あっけないほど簡単に習得してしまったんだが…
たぶん、テーピングを取ったら、またできないんじゃないかなぁ?
てか、これエイド?
このジムはグレードが辛いので、たぶん6級くらいの課題であり、私にとっても、まぁ、これくらいはできて当然的な難易度で、未知の領域ではない。
しかし…それでも最初はできなかったし、なんでかな?みたいな感じだった。
お手本の小島さんのムーブを見ても、特に難しい要求をしているような感じではなかった。
それで、彼と私のフィジカルの違いを考え、これは指力かも?と思ったので、右手薬指のテーピングを1本だけ増やしたのである。たった一本の指ですよ。
すると、腕を伸ばすことができ、右腕を伸ばせた結果、左足、立ち込めた。
というので、この課題での核心は、なんと、右手の薬指の強度、だったわけである。
いや、びっくりですね。
というわけで、このように、クライミングにおける習得の核心というのは、まったく摩訶不思議系なのである。
バレエの習得とか、水泳の習得とか、テニスの習得とかでも、実はこういうことは起きているのだろうか?
みなさんも、どうにも、腕を伸ばせる気がしないとき、指にテーピングを増やしてみてくださいね。
余談だが、体操競技では鉄棒とかで、選手は手のプロテクションをしている。なんかグリップが良いグローブみたいなのをつけている。あれ、なんか人工壁登るときに欲しいんですよね、私…
というのは、人工壁でのリードの時、ドガバでも、手が開いてきて怖いんですよ。特にクリップ時。人工壁のリードって、もうしょっちゅうクリップが出てきて、しかも、私は右手にぶら下がりたいのに、大体左手ぶら下がり、右手クリップが多い。すぐ左手がギブアップする…ので、人工壁は嫌いなんです。
なんせ、手繰り落ちたら、しょっちゅうクリップしている意味なくなります。
■ こんなに登れないのに外岩登ってきたの…?
さて、そんなこんなの、ジムクライミング… ジム店長の小島さんは、ムーブ解析力が素晴らしいです。
しかし、私があまりにも、ムーブを知らずに、外岩でのグレードを上げてきたことを知って、驚いているようです…
だよねぇ…?
私もそう思う。 私は外岩デビューが早すぎたんではないか?と、もう10年くらい前から思っています…
でも、いろいろな人に聞いたけど…
全く登れないときから、外岩に行くのは良いことだ
という意見が多数でした…特にアルパイン人種から。フリークライミング人種からすると、早すぎると思う。
というか、そういう人たちは、ジムがない時代に育っているので、ジムでムーブ習得してからのほうがより安全だ、という理解がないまま、現代の若者と同じ、これくらいは登れるはず、という期待を私に掛けていたようでした。
たしかに、私も、登れないころから外で登る、という風に成長してきてよかったなという面はあります。特に、外特有の外的リスクに自覚的になる。
たとえば、ピンが遠いとか、ボルトの強度が保証されていない、とか、1ピン目がかなり遠いとか、長ぬんで伸ばすとか、ビレイがシビアとか… 車中泊スキルや外トイレスキル、天候スキル、いわずもがな。
しかし、マイナス面もあります。自分の登攀力、ムーブ能力、そして、フィジカルにゆとりがないので、心が擦り切れます…
■ もう伸びしろがない人が粋がる?
例えば、台湾の5.4のクラック、私はカム3つで終わってしまいましたが… それと同じことをカサブランカでやっているのが、往年クライマーなんですが…でも、それって、たぶん、
登攀力を上げるという、のりしろがもうないので、やっているんじゃないかなぁ…
例えば、ボルダーだと、もっとすごいの、みんな登っていますよね。だって、ボルダーって1級からスタートなんですよね。
もう、よりハードに登れるということがなくなった人たちが、次なるチャレンジを求める先が…カム飛ばしだったり、スラブでも、40mランナウト、っていう気がするのは、私だけではないでしょう…
で、それに付き合う羽目になって、初心者なのに5.8で40mランナウトを登る羽目になるのが現代のジム上がりクライマー…。
彼らはジムでムーブのゆとり、フィジカルのゆとりを上げて、それから岩場に来る…けど、外的リスクも、懸垂下降も、登り返しも、クラック登りも、スラブ登りも、クライミングジムでは学べない。
学べないことをすでに学んでいる前提になって、挑戦される…
ということになっています。
そこが、理解されないのは、デシマルにしても、ボルダリングの段級にしても、グレードで、どんなクライミングか?スラブか、オーバーハングか、クラックか、なんてことを考えず、全部一緒に表示するからです。
無意識に、俺は、5.12が登れる、とか、俺は1級が登れると思ってしまうので、スラブの5.10Aで落ちたり、クラックの5.9も登れなかったりします。そりゃ当然ですよね?
この問題の解決に、小川山では、本来5.9とグレードされていたクラックを、5.10Aにしたり、となんかグレードを甘めにすることで解決しようとしているみたいなんですが…
その方向は間違っていると思う。
そうじゃなくて、真実は、
・ジムグレードと真実の登攀力は異なる
・スラブとジム壁は異なる
・クラックとフェイスは異なる
・ジムでも垂壁とオーバーハングは異なる
・石灰岩と花崗岩は異なる
と
様々なクライミングごとにすべてを初心で習得する、
という方向性が正しいと思います。
昨日ジムでも、小島さんが垂壁で指摘したことを、薄被りに応用しようとしたら、
「こっちの壁では別の話」
と言われました。
分かっている人は、一つのグレードで、すべてのクライミングの能力を統括しようとは思っていないのです。
ジャミングとカチが別の力って言うのは、当然のことだからです。
■ ご褒美
昨日はまた、博物館並みにすごいメキシコ雑貨の店、トンボラさんに行って、目を保養して帰りました☆
店のお姉さんとも、素敵なメキシコ雑貨の話で盛り上がりました。
自然農で教わる定番の手仕事に、蛍かご作り、というのがありますが…蛍かごのメキシコバージョンを発見しました!
なぜかガイコツやどくろが多い、メキシコのカトリック教…