■ お前は誰の味方なのか?みたいな不毛な観念…
小鹿野に行って分かったのは、小鹿野のクライミングによる町おこしに古いクライマーが、横やりを入れて絡んでくる理由…
要するに、1980年代の開拓”戦国”時代のノリのまま、なんですね…。
そういう古いクライマーって、もしかして、全国の岩場の置かれている、閑古鳥状況、分かっていないかもしれないですし、全国の岩場がある自治体の切迫した財政状況も分かっていないかもしれないですね。
たぶん、世界的に見て、日本経済が、”逆転サヨナラ負け”の状況にある現在の在り方とか…
たぶん、全然わかっていないと思われ… 誰がその岩場の主導権を握るか?で競争していた、1980年代つまり、日本のバブル期の気分のまま、何だろう…
というのは、現代に必要なのは、競争ではなく、協力、のほうなんですよ。
日本国は、互いに競争して足を引っ張りあっている暇はないくらい、2024年の今、落ちぶれました。まぁ足を引っ張りあって保身したり、主導権争いに終始しているから、落ちぶれたのは当然なんですが。
岩場でも同じことが起っているんですよ。それで割を食っているのは、若い世代だけ。私は50代ですが、若い世代の割を食っている側です。団塊2世から下は割を喰う世代です。それもこれも、上の世代の視点が、
協力ではなく競争
だからなんですよ。でも、もう日本は一致団結しないとやっていけないほど、よわよわ国なんですよ?
政治家をはじめ、血税を海外に配りまくったりして、みなさん、事実誤認しているようですが。
■ 岩場はどうすれば安全になるか、知恵を絞れ!
現代のクライマーは、インドアジム上がりです。登山から鍛えて来るわけじゃない。当然だが、読図もできないし、沢って言っても、は?って感じだし、雪って言えば、なおさら、何の関係もありません。
なので、昔のアルパインクライマーを育てた、外岩教育…5年は修行な!ってのでは、誰もついてこないです。なんで5年もひたすらセカンドなのか?理由が分からないでしょう?
そんなの相手の立場に立ってみれば、一瞬で分かりますよね?
俺の時は、5年でリードが取れたら早い方だ、って言われても、今、俺の時と状況違うし、俺より、目の前の新人はジムで5.12登れるようになってから来てませんか? まぁ当人にもよりますが。
私は登山からスタートし、沢、雪、アイス、⇒岩 と進んだオーソドックスな育ちをして、フリークライミングに来ましたが、フリークライミングでは5.9しか登れなくても、相当の知識の集積とアウトドアリテラシーの高さを持ってからフリークライミングをスタートしました。
フリーしかやらない故・吉田さんだって、その辺のジム上がりで山を知らず、ただフィジカルが強いだけで登っている男子より、私を取ったのでした。
フリーのグレイドで登れるだけなら、ボルダーやっている子は、2段とか3段とか瞬間芸で登っています。それでも、岩場に連れて行っても一から10まで面倒見ないといけないですよ?つまり、彼らがやっているゲームは、本質がかなり違うことが可能性としてあります。
フリークライミングの醍醐味、なら醍醐味を、現代のジムクライマーにはきちんと噛んで含めて教えないと、ただの”楽しい筋トレ”にしてしまう。
タダの”楽しい筋トレ”がジムクライマーで、九州クライマーは、”一か八かクライミング”です。九州では、一か八かに掛けるのがクライマーだ!みたいな本末転倒ことになっている。
目で見て、明らかに、ここで落ちたら死ぬと分かっているところで、一か八かをやるのは、勇気があるのではなく、タダのバカって意味ですよ?
そこを理解しそこなっているのは、本当の意味では、大変なことをやっていないで、大変なことをやっているふりをして賞賛される、注目を集める、に成功してしまっているから。
しかも、一か八かがすごいという価値観にすら全く迎合していない、栗城さんやなんとかマリンさんの言説にいとも簡単に騙されてしまって、踊らされており、もう、目も当てられません。
スポーツクライミングには、命は全くかかっていません。”楽しい筋トレ”なんですよ?
フリークライミングに存在する、岩との対話やかけひき、は、スポーツクライミングでは、ルートセッターとの駆け引きですよ。対象が人です。岩という自然物ではなく。
なんでそういうことをきちんと教えないのか?
クライミングと言う言葉でひとくくりにしてしまうから。
全く違うもの。
しかも、九州では一か八かをクライミングだと教えてしまっている。その上エイドを出してもエイド出したとすら書かない。ホワイトポイントって書いている記録がありましたが、そういう実態を見るとほんとかなぁと思ったりしますよね…
サチさんの、FAは、フリーで登ったFAだと思いますよ?もちろん、試登はしたと思いますが。試登というのは、トップロープのことです。
しかし、九州のは、初登って言っても、エイドも出しの、なんでもありの初登(FA)で、要するに昔の日本登山体系のアルパインのFAです。現代クライマーなのに、昔の登り方だから、そりゃ登れて当然でしょう。。。
ストレートシャフトだと登れなかったルートが、バナナシャフトやハンドル付きアックスで楽勝になったくらいな差があります。
要するに、フリークライミングのレベル感のFAとは内容が全く違います。
そこは、たぶん、まったく理解されていないと思いますよ?