■男性性が過剰で父性が乏しい人たち
クライミングをするようになって、男性の精神発達にあらためて、興味を持つようになった。のは、
客観性 (精神医学用語でメンタライゼーション)
という点が発達していれば、どう考えても選択肢として上がる可能性のない、
自己破滅的解 (=わざとランナウト)
を取る人がかなりの数いるからだ。
■ 第2子
その人たちの属性を見ていると、
・第2子で (=常に追いかける対象がある)
・自己誇大性がある人が多く (兄ちゃんよりもっとうまくやれるはず)
・女性について無知で (=女性の兄弟がいない、女性とロープを組んだ経験がない)
・すべての女性に母親を投影する (=自分が守ってもらうばかり)
人が多いという監察結果を得た。
行動は、
・男性性が強く(筋トレなどをして、より男性性を高めようとする)、
・男性の中で行動することを好み(グループ行動、ジャイアン行動)
・役割を担う意識は低い。
・父性は感じられない
・赤信号無視、人権無視などの社会規範への逸脱への心理的抵抗感が少ない
・少しでも面倒だとすぐ投げ出す
・明らかに間違っている場合も、間違いを認めない
強度に、強弱があれど、愛着と言う面で見ると、
自己愛性パーソナリティ障害の人が多い。
と思う。極端なナルシズムがある。
■ それを支える共依存環境を求める
社会の中で、問題になるのは、それを支える共依存的関係を求めるところで、それは、アクセス問題を、意図的に作り出しているとしか思えない、開拓者著作権論などの、摩訶不思議な便説を作っている人たちが提供しているように思える。
弁護士の先生が、開拓者著作権論を見たら、学者としてどういう見解を持つのだろうか?
ひとんちの土地にある岩に、ここを一番乗りで登ったからという理由で、おれのもの、にする言説に、根拠はあるのだろうか?
まあ、それを否定してしまえば、アメリカの建国自体が否定されるのかもしれないが…なんせ、あの方たちは、すでに先住民がいた土地を
発見した
と言ってしまえる図々しさ(笑)。しかも、命を助けてくれた人たちを虐殺して、国を作ったという…。
まぁ、そこまでさかのぼらなくても、開拓者の著作権論は、次に開拓する人がマナーとして、先に開拓した人に、なんでここにボルト打つんですか?と尋ねる程度のことでよろしいことだと思う。
クラックも、アイスも、プロテクションは自分で打つんだが、その位置が安全と非安全を分けることが多い。
■ 共依存関係=アルパインのリード・セカンド
さて、男性性を特別に誇示したがる人たちはその価値観を支える共依存的な関係を求めることが多い。
その共依存的関係性の温床に、アルパインのリード・セカンドの関係性が使われることがある。
簡単に言えば、俺を男にしてくれ…みたいなのだ。
実はトップが優れているのではなく、セカンドがトップを登らせてやっている場合。それは秘密にしておかなくてはいけない、トップに花を持たせなくてはならないという心理が働くことが多い。
■ 登山・クライミング界特有のガスライティング
「山は自己責任」という本来、
責任を自分で自分に求めるセリフ
が、逆転して、
相手に責任を押し付け、自分の無責任を正当化する
ほうに使われることが多い。
ガスライティングとは、本来客観的に見てAさんが正しいことを、あたかもAさんが間違っているかのように演出し、自己不信に陥らせることである。
ナルシストの自己都合で使われることが多い。
攻撃対象になったAさんは、いわれのない否定に悩むことになる。
その悩みは弱点として利用され、いいように人を利用する(=ドレイヤーにする)ということで、究極は命までもてあそばれることになる。
これらの症状は、男性の成人の人格発達障害、要するに、
父性ホルモンであるアルギニン・バソプレシンの分泌異常
なのではないだろうか?
このようなケースでビレイヤーが悪いのが一般の人の考え。