2024/04/09

【クライミングによる地域おこし】岩場は、”地域”の資源ですよ? 

■ 混みこみぎゅうぎゅうの岩場の原因

あちゃー… これが、混みこみ、ぎゅうぎゅうの岩場の原因か‥(ため息)

ここからの引用は、ある業界重鎮のセリフです。リーダーがこんな考えだから、今、混乱した岩場で、クライミング教育は欠如し、人工壁の登り方で若い人は腐ったボルトにバンバン落ちる羽目になっているんですね。

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 クライミングはあくまで個人の自由意思によるもの

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なら、ボルトを抜きましょう…。自然界にボルトあります?ないっすよね?

朽ちていくボルト…登りたい人が勝手に打ち換えればいい…んじゃなくて、山にうんこを残置してはいけないように、ボルトも残置してはいけないんですよ。特にアルパインの倫理観ではそうです。懸垂支点など、仕方ない場合も、仕方がない、という認知です。

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 岩場も管理されたものではなく、また管理すべきものでもありません

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まったくの事実誤認です。

太古の昔から、日本の里山は管理されています。高い標高の奥山(北アや南ア)もとっくの昔に管理されています。

岩場も、基本的に誰かのもの、です。放置されているじゃないか!管理されていないじゃないか!という方は林業をちゃんと勉強していないのでしょう… 

岩場は地権者のもの、地域の財産です。間違ってもクライマーのものではないですよ?

木の1本から資産として、数えられて、ちゃんと管理されているんですよ。

ひとんちの壁に落書きして、それに著作権を主張しますか?しないですよね?

たぶん、そこんところをクライミング界は全員で誤解してしまっています。

著作権がないのと、素晴らしいルートを引く能力があって、そのルートが素晴らしいことは別の話です。権利主張と賞賛は別ってことですよ?

賞賛されてもいいけど、権利は主張できないってことです。なんせ人の、なんですから。

そういえば、佐藤さん、「ルートは別に俺のモノじゃないし…」っておっしゃっていました。ですよね。

なんでか知らんが、一部の人が、自分に権利がないものを権利主張することになって、再整備も進まない上、腐った残置だらけになってしまっている日米の岩場。

国立公園、国定公園、ならなおさら。国や県、地方自治体に管理されています。

アメリカでは、残置禁止になりそうなそうです…そりゃそうだろう…。もともと残置しないのが美学なのに、いつのまにかボルトで100%安全に落ちながら登るのが権利化している…。

自然界は管理されていない、というのは、あたかもそう感じる、レベルの幻想です。たぶん、雨風が管理できないので、近所の裏山も管理されていないと感じるのだと思いますが、実際は、違います。

ボルトを打つなら、打った人が責任をもって管理する必要があります。なぜならボルトは人工物でキノコのように生えてくるものではないからです。

管理責任が負えないのであれば、打たなければいいのです。それでも初登(FA)はできます。

FAは、トップロープによる試登で現在は行われているんですよ?したがってボルトレスで可能です。

発表すれば、誰かがホントに9Aあるのか?登りに来るでしょう… 

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昔はそのあたりのことは皆わかっていて、モラルというか、紳士協定みたいなものが成立していたのですが、今はどうなんでしょう?

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私は小鹿野の初期の開拓者4人のご様子や甲府の昇仙峡しか分かりませんが、1980年代の昔から、紳士協定なんてなかったみたいな感じでした(笑)。ともかく、誰か一人でも開拓許可を取ったら、他の人は、当然許可は取れているもの、として、我も我も!と開拓に押し掛けたので、ルート混みこみ、でとなりと1mも離れていない…という結果になったっぽい話しぶりでした。

開拓に割り込んでいいか?聞くと言っても、自分が引きたいラインの隣の開拓者に、ここ、いいっすか?とまるで映画館の席に座るように、開拓しちゃっただけみたいでした…。

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あくまで各人の裁量で、開拓するかどうかは決めればよいのではないでしょうか? 

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問い)開拓する能力がない人が開拓すれば?

答え)危険なルートが出来上がります。

これが、1980年代に才能がない人が開拓した結果、3ピン目でランナウトした課題で2018年に人が腰椎骨折をする理由です。

参考:https://allnevery.blogspot.com/2022/01/blog-post.html

下手くそクライマーのリードの仕方 https://allnevery.blogspot.com/2024/04/blog-post_23.html

残念ながら、登る能力と、開拓能力はセット販売じゃないんですよ。

5.12登れてもロープワークお留守のクライマーが9割なのと同じで、人工壁をいくら登っても開拓能力はつかない。

人工壁のルートセッターは高度な職業とされています。

外の岩場の開拓は、同じかそれ以上の能力がいるのに、誰もその人の能力を問わず、誰でもできる。

そんな、お得な、誰でも得れる栄誉、ちゃっかりもらっちゃおー♪と思わない自己愛性パーソナリティ障害の人がいるとは思えない。

自己愛性パーソナリティ障害の人なら、必ず、ちゃっかり俺様欲求を満たすチャンスにしますね。

この目で見ました!!

ここからは私の考えですが、私の考えによれば、ホワイトクライマー(例:故・飯山健司さんとか横山ジャンボさんとか)が弱体化すればするほど、きちんとルートも引けないクライマーが、名誉欲だけの理由で変なところにボルトを打って、それが永遠に残る結果になっています…。 それを擁護するのが、初登者権利論。

岩場にまったくグランドデザインというものがなく、しっちゃかめっちゃかになった理由はこれですね… 超・納得。