これがわたしがクライミングで追及していたことだなぁと思いました。
その心は?
1)迷信や呪文に頼らない → 例)山の神様が住んでいる 答え)山の神は民間信仰。遭難には自分で備える。
2)伝統 → 例)山岳会には伝統が残っている 答え)残っていない。会を頼らず自分で勉強する。
3)言い伝え → 例)山が好きな人に悪い人はいない 答え)山にもいる
4)本 → 例)8環ビレイ 答え)現代では沢の登攀以外ではほぼ使われない、バックアップとして持っていくのみ
5)理性 → 例)白亜スラブ グレードで行けば登れるはず 答え)実際は事情は複雑で、40年経過したカットアンカーで登る技術と整備された岩場で登る技術は別物
6)理論 → 例)確保理論 答え)確保理論通りにビレイをしても、ランナウトしている課題(例:インディアンサマー)では、後ろに走りデモしない限り落ちれば事故になる
7)見解 → 例)ランナウトすると燃える 答え)ランナウトに燃えない人間はいない、わざとランナウトするようになるのは、アドレナリン中毒
8)見解 → 例)一緒に登ろうぜ!と意気投合する 答え)その人が安全なビレイをするとは限らない 年配の人はビレイ危険なことが非常に多い
9)立派さ → 例)高グレードを登るクライマー 答え)ビレイヤーとしては最悪の場合もある
10)肩書 → 例)高名なクライマー 答え)ビレイヤーとしては最悪の可能性もある
■ ビレイと登攀力は別物
別物だという理解がクライミング業界はあまりないかもしれないですね…。
また、ビレイ以外の周辺知識で、安全にかかわる部分が大変おろそかな現在…例えば
1)ロープの選択方法、使い方、ショックロードとの関係
2)ランナウトの知識
3)パートナーへの信頼関係とクライマーの登攀能力の関係 ビレイが悪かったら登れない
4)体重差
5)傾斜ごとに違う登り方とリスクのとり方
6)動的ムーブとリード登り
7)初心者のリードに向いた課題の選び方
8)登り方より、降り方が難しいこと
9)セルフレスキューと事故の考え方
10)登って良い岩場の見極め方 ランニングや終了点の経年劣化
■ 最近分かったこと
情で登ってはいけない。
私は、若くして亡くなったアスリートであまり成績は良くなかった弟をパートナーに投影していたので、必要以上に良く対応してしまっていました。
弟への無念の念…生きているうちに、よくしてやりたかった…は、クライミングで関係を構築するには不要どころか、逆に害悪です。
男性=ヒロイズム。相手のナルシズムという火に油を注いでしまう結果になります。
大体、女性の注目や親切心という名の愛情は、どのクライマーにもそういう結果になる…必要以上に、かっこ付けるため、自分を大きく見せようとしてしまい、遭難や事故、ヒヤリハットにつながるようです。