2021/05/22

インドアクライマーの外岩デビュー

こうすれば、安全に外岩デビューしてもらえるのではないか?というのを試案として出してみました。

■ギア編

1)外岩用ロープを購入。カラファテのような専門性のある店で、購入相談してロープを買う。すると、どんな登りをするか聞かれ、大体、体重などで、伸びの良さやアドバイスがもらえると思う。コーティングのあり、なしなどもある。

https://yamahack.com/1337

2)ロープに適したビレイデバイスのアドバイスも貰う。インドアのとは、同じシングルでも、ロープ径が違うことが多い。

3)ヌンチャクにもアドバイスをもらう。長ヌンだけでなく、スリングやチョンボ棒も。敗退の仕方も教わる。

4)支点構築用のギアセットを相談する。

5)ロープバッグを買う

6)ハイキング用以外のクライミングに適したバックパック(ギアけっこう重たいので)

7)アプローチシューズを買う

8)ヘルメットを買う

■周辺知識編

1)トポを購入する

2)下準備をしてもらう 登りたいルートを選ぶなど

3)交通機関の調査&手配

4)宿泊の調査

5)水場のチェック

6)トイレ場所のチェック

7)最終のコンビニ確認

8)携帯電波の有無

9)緊急連絡先の確認 

■知識編

1)季節のことを考慮する 害虫など

2)天候のことを考慮する

3)人工壁と外岩のボルト間隔の違いを勉強する。

外岩ではツッコんではいけないシーンがある=頑張るだけではなく、安全について、相互に安全を高め合っていく関係性で登る必要がある。(自分だけ安全ならよし、ではない。一歩踏み込んで、相手の安全も監視しないといけない。例えば労働の偏りで片方だけが疲れるとか。)

4)落石、湿度、日照、日陰/日向、気温… 

5)ボルトの品質について勉強する ハーケン、RCC,カットアンカー、グージョン、ケミカルなど… (オールアンカーも九州に来るまでは、見たことがなかった)

6)アプローチのリスクを考慮する 下りが先だとリスクが大きい、登山道では難路クラスに相当するアプローチが多い、アプローチの強さは年齢順、歩荷負担分散

■宿泊編

1)クライマーの伝統?テント泊(キャンプではない)を予習する 

2)車中泊スキルを高める 適地の選択など

3)外トイレのマナーを予習しておく (ペーパー残置などしない、見えないところに埋めるなど)

■クライミング編

1)トップロープが張れる易しい岩場を探す

2)とにかく外岩慣れを優先し、チャレンジは後程 回数を目指す 年10回以上

3)慣れたら、徐々にチャレンジへ移行する

4)パートナーができたら、リードへ移行しても良いが、スタティックに取れないと外岩リードはない。インドアでもスタティックムーブを優先して登る習慣づけにする

5)リードしたら、回収しながら降りずに、リードラインを見直す癖をつける

6)よりベターなドローの設置を吟味する (自分で回収便で登ってもいい)


■ シミュレーション能力なのかな?

総合的なリスク管理感覚っていうのは、普通に旅行に行くときでも、山登りに行くときでも同じですが…、日本の人は、どうも行き当たりばったりが多いような気がします。

未来のシミュレーションが苦手なのかな?

アメリカに行ってから、アメリカの語学学校には、アメリカ人がいない!と言って、驚いていた日本人がいましたが、日本語学校に日本人います?いないですよね?なんでそんな当たり前のこと、後で気が付いてんのかな?と思いましたが… 似たような面がクライミングにあります。