2021/05/02

核心

 ■ 優しくすると…どんどんつけあがる現代のクライマー

以前、アイスクライミングに、冬の靴も、ウエアも、アックスも貸して連れていく羽目になったことがあるのですが…、次を断ると、

「ケチ!」

と言われたことがあります…。冬靴4万円。冬のシェル4万円。アックス1本3万円×2が最低。+ロープ、アイス専用。他にも、いろいろありますが…


  連れていかれる人はどんどん増長


します。

■ 最初に親切にしたら、その人は次の人にも親切にする?? しません!!


”最初に親切にしたら、その人は次の人にも親切にする”、


は、現代の人心を正確には表現していません。これは最初の師匠の鈴木さんの思想ですが、間違っているということを確認しているのが、私のクライミングの歴史です。

■ 既得権益化

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人は一度手に入れた権利を既得権益として認識します。

一度手にしたものを手放す時の喪失感は、同じ価値をもらう以上に高いというのは、心理学でよく言われる話です。ここでも同じような「勘違い」が起きてしまうのかもしれません。

実際に自分がそのシチュエーションになって初めて気が付くのでしょうね。

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思い当たるなぁ… 師匠の青木さん、会を辞めてやっと会のみんなに自分が色々なわがままを聞いてもらっていたということに気が付いたのだそうでした。


■ 現代のクライミングの普及において、何が核心化しているか?というと

1)最初に親切にしすぎ…

 何もかも貸してお客様待遇でクライミングに連れて行ってあげる

 =既得権化して、権利意識が強いモンスターを作り上げる

2)マナーが悪い 

=岩場にうんこ

=なぜなら、岩場に愛着がない 

=だから、自治の発想がない

3)頭が悪い

=トップクライマーと登っても死ぬ人がいる

=なぜなら、事故内容を分析すると、ほとんど防げる自業自得の事故

=なぜなら、自学自習できない

=なぜなら、土台の知識レベルが下がっている

=加えて、教育が悪い(無い)

=つまり、昔はあったものが無くなっている


■ 対策

以上を対策すると?

1)最初にモノを貸してクライミングに連れて行くのは、一回目だけ。

  本当にやりたいかどうか?を確認する手段、と釘をさす。

2)岩場に愛着を持たせる

3)教育はかみ砕く、え?と驚くレベルへ。そもそも論が欠けているため。