会で登っていたら、会のロープなので、自覚が起きにくいと思いますが…
一般に自立したクライマーは、人のロープでは登らない。
自分のロープで登ります。それは、ロープの特徴も自分の特徴に合わせるためです。例えば、私は軽くて小さいクライマーなので、伸びの良いロープを使っています。
理由があってロープを借りて登ることはあると思いますが、普通は人のロープは絶対ダメです。
命が一番直結している道具なので、やはり自分のロープで登るべき。
特に落ちる可能性があるルートでは、なおさら、です。
http://blog.livedoor.jp/marvinjp/archives/51271559.html?fbclid=IwAR2YaFghz97jzVlyzgCqcNOTu8vJywcaUiW3yoQTRIShsBIv0lbavVXfoRo
■ ポンピング
また、落ちて元の位置に復帰するときは、現代のスポーツクライミングでは、ポンピング(ポンプアップ、吊り上げ)は不可欠になっています。
■ ポンピング
また、落ちて元の位置に復帰するときは、現代のスポーツクライミングでは、ポンピング(ポンプアップ、吊り上げ)は不可欠になっています。
が、これを他人のロープでやられると「待ってよ!」となりますね。
どっかぶりのルートでは、ポンプアップでビレーヤーの手助けも必ず必要となります。
グリグリが以前にもまして普及し出したのは、これの影響があります。
チューバータイプでポンピングをやるのとグリグリでやるのはビレーヤーもクライマーも負担が全然違ってきます。
チューバはやはりポンピングで上がるときはずっとロープを引いておかないといけないのでビレーヤーは大変です。
そして引いていてもチューバーは少し滑るので、なおさらです。
ロープはこの作業をやると間違いなく痛みは早いです。
ですので、最低限岩場でトライする人は自分のロープでトライしないといけないです。
人工壁もかぶってくると同じです。
■ ロープを使い分ける
私は、
どっかぶりのルートでは、ポンプアップでビレーヤーの手助けも必ず必要となります。
グリグリが以前にもまして普及し出したのは、これの影響があります。
チューバータイプでポンピングをやるのとグリグリでやるのはビレーヤーもクライマーも負担が全然違ってきます。
チューバはやはりポンピングで上がるときはずっとロープを引いておかないといけないのでビレーヤーは大変です。
そして引いていてもチューバーは少し滑るので、なおさらです。
ロープはこの作業をやると間違いなく痛みは早いです。
ですので、最低限岩場でトライする人は自分のロープでトライしないといけないです。
人工壁もかぶってくると同じです。
■ ロープを使い分ける
私は、
ポンピングや長いハングドック、
初心者クライマーの引き上げがあるようなロープワーク、
あるいはぶら下がりっぱなしのトップロープフィックスで登るとき
は、くたびれた太径のロープとロープを使い分けしています。人工壁用に購入したもの。というのは、傷みが大きいからです。
①ムーブばらしトライ用 少し使い込んだロープかつグリグリ
②完登が期待できる本気トライ 柔らかくてしなやかなロープかつビレー器もチューバーに。
ですので、遠征で、自分が登れるグレード、オンサイトトライをする予定の時は、良いほうの②を持って行きます。
①ムーブばらしトライ用 少し使い込んだロープかつグリグリ
②完登が期待できる本気トライ 柔らかくてしなやかなロープかつビレー器もチューバーに。
ですので、遠征で、自分が登れるグレード、オンサイトトライをする予定の時は、良いほうの②を持って行きます。
■ 指摘してやらないと気が付けない
今回の日向神も、自分のリードのために②を持って行ったのですが… うどん汁事件のため、相方にロープを貸さざるを得なくなり、その時相方が ①の登りをしたので、後で釈然としない思いがしたので、連絡しました…。
人のロープを使っていてポンピングはないよなぁ…と思ったからです。
相方に指摘してやらなくて、本人がみずから気が付くことができるか?というと、気が付けないだろうと思います。
自分が逆の立場に立つまでは…(笑)。
師匠クラスの人たちは、「若いクライマーは、いろいろ分かっていないから一緒に行くのはヤダ」と言いますが…、その中身は、つまり、こういうことです。
師匠クラスの人たちは、「若いクライマーは、いろいろ分かっていないから一緒に行くのはヤダ」と言いますが…、その中身は、つまり、こういうことです。
■ 濡れたロープで登るべきか?
さて、人のロープを借りて登らざるを得ない場合はあると思いますが…大抵は、借りたとしても、別にロープが痛むような登りをすることはなく、特にオンサイト出来たら、ロープは全然痛まないので問題ないですし…
オンサイト → ロープの痛みはほとんどなし
テンション → ロープの痛みはなし
ロープドラッグ → ロープ痛みまくり
ポンピング → ロープ痛みまくり
ハングドッグ → まあまあの痛み
つまり、ヨーヨースタイルで登れば、別にロープは痛まないのです。ハングドッグ長いとかしなければいいわけですね。
ロープを借りるべきか?無理して濡れたロープで登るべきか?…その場合の判断の仕方、というのも、若いクライマーはベテランから判断の仕方を伝授される機会がないのだろうと思います。
安全を優先
が正解です。今ある状況の中で、もっとも安全である、選択肢を取ります。
今回は、 濡れたロープで登るvs乾いた人のロープで登る、です。
濡れたロープは強度も落ちますし、滑るので、ビレイも正確にできませんので、危険ですので、まず第一に没です。
教訓: ロープを濡らしてはいけない
つまり、クライマーはロープをびしょ濡れにした時点で、ポンピング登りは放棄したのと同じこと、なのです。
人のロープで登らないと行けなくなった場合、長いハングドッグ、ロープドラッグ、ポンピングを避けた登りをすれば、OKです。
そこでいや俺は2時間粘ってRPするぜとなるのは、煩悩です。乾いた自分のロープで戻ってきて再トライするのが良いでしょう。
それより、そもそも、ロープを濡らしてはいけないという知識がなかったのが、今回は不思議だった気がしました。雨の日にロープをどっぷり水につけてしまっては、どうやって登る気だったのでしょう…
■ ポンピングは下のビレイヤーは大変です
ポンピングですが…下のビレイヤーは大変です。
登っている方は分かっていないですよね。
私はいつも、思春期の元気いっぱいの男の子が、遊びを監視してくれる、お母さんをくたくたにさせて、そのことに全く気が付いていない図を思い起こします。
男性は、気を付けてくださいね。元気は年齢順で、若い男性は、自分でも気が付かずに、周囲を疲弊させていることが多いです。重たいものは自分から持たないと、より年寄りと登っている場合は、相手が先にバテ、相手が先に危険にさらされます。
登っている方は楽しくて気が付いていないけれど、下のビレイヤーはポンピングは大変です。
これも逆の立場に立つまでは気が付けないっていう事例ですかね…。
こんな感じなので、クライミングはいつも、弟と遊んでいるような気がしてくるんです…
クライマーは、一般的に、登れるグレードが上の俺のほうが上って思っているような気がするのですが、フリーの場合は、アルパインとは違って、登れるグレードが高い人のほうがより多くのリスクを背負っているわけではないです。
ので、実態はより多くの負担を背負っているのは、下のビレイヤーだったりします。