2023/07/11

岩の歌と氷の歌

■ クライミングで何を表現(身体化)していたのか?

私の ”冒険心” および ”知性” です。

得意のアイスクライミングでは、-20度みたいな環境で登っているのに、別にケガをしたことはありません。

いわゆる九州でのイケイケクライミングが、どうも私はイヤだったのです。そんなクライミングをしたくないと思いながらやっていたということですね。

■ 氷との信頼関係の構築

アイスクライミングは、平たく言えば、氷って、いつ、どの程度、私の体重を支えられるんでしょう?みたいな感じです。

 朝早い=氷は固く締まって硬い→ コンディションが良く登れる→どんどんリスク取る
 気温高い昼間 = 上記の反対

などなど… 北面の氷、南面の氷、水量、特定の滝、人工氷瀑、で個性が全部違う。

■ 岩 自己コントロールできないリスクは、ビレイヤーの質

岩の場合は、まぁ、岩というものは、耐えられる荷重に限界がほとんどない。

氷は、耐荷重が毎回、異なります。ところが、岩は、氷と違い、まぁほぼ100%壊れないので、岩そのものは、100%信頼できます。まぁたたいて登るもろい岩場もありますけど、そういうところは登らないのが賢いクライマー。

岩登りにおいて、とくにフリークライミングをゲレンデで行うクラッギングと言う活動において、リスク要因なのは(信頼できないのは)、

 下で墜落を止めてくれるはずのビレイヤー(つまりクライミングパートナー)

のほうです(笑)。

ですから、

 氷における不確実性 氷そのもの = 自然物 = 自然科学

 岩における不確実性 人     = 非自然物 = 社会科学

と 自然物か非自然物かの違いがあり、非自然物に対する探究というのは、私の望む探究分野ではないような気がします。

 人を理解 → ×

 自然を理解 → 〇

です。


人間の体は、個人にとって最も身近な自然物ですので、人体や人間心理に対する探究=〇で、とても興味があり、しかも、逆エンパスなので、相手の抑圧を発見するのが得意です。

ついそっちに目が行ってしまう。

 大体の男性クライマーの抑圧 = かっこいい俺とみなしてほしい

 大体のツヨツヨクライマー = 岩に魅了されており、↑のようなことはあまり考えていない

■ 感情の身体化

と言うことにとても興味があります。

かっこいいかどうかにとらわれている人は、アイスや雪ではルート取りにその感情が表現されます。

例えば、最初にすごく難しいルート取りをしてカッコつけます‥後からだんだん弱気になり、簡単なところへ行くようになる(笑)。

ところが、そういう抑圧がない人、男らしさコンプレックスがない人、は、ちゃんと最初から最後まで首尾一貫したルートどりをします。

■ 手のイボ

実は、手のイボを自分の意思で消したことがあります。アンドリュー・ワイル博士の『ナチュラル・メディスン』です。

つまり、感情で病気は作れたり消したりできる、ということですね。

■ アイスクライミング


      これがアイスクライミング(氷との信頼関係構築)で、リスクは氷の崩壊。

私はアイスダンスを踊っている間に勝手に上達してしまった…。もう体が覚えている系です。アイスクライミングはバレエのワルツステップと同じです。

これが岩で、コントロールできないリスクは、ほとんどビレイヤー(パートナー)の質だけ。



例外的に、日本では、ボルトの劣化で安全と言える岩場は現在ほとんどない。

それは日本だけの特殊事情であり、本質的には岩の歌は氷の歌とは全く違います。

固くて信頼できるから、人は山登りの中で、いくつもある登道…沢と言う道もあれば、雪と言う道もありますが…どちらももろく崩れやすく危険なので、より安全を求めて、岩という登路を選ぶわけです。

現在の日本の岩場は危険なので、安全が確認された場所以外は、あまりお勧めではできません。それくらいなら、アイスクライミングのほうがうんと安全です。

【クライマー新人教育】フィジカルだけで登る男性クライマーはクライミングのことが分かっていない

■ エリートの教え方ではやっぱり初心者は、教われない

ある日、田んぼの除草方法について、学んでいました。

これは、指導者への愚痴ではないですが、教え方が、ダメでした。何がダメなのか?

その教え方では、”教わること”が、初心者には無理という教え方なのです。

これはクライミングの教え方でも同様に感じたことです。

ただ手順を追わせる、という教え方…特にロープワークで顕著です‥‥は、すでに陳腐化しており、クライミングは技術だ、という教え方や、クライミングは自分と岩との対話だという教えをしないと、男性は特にクライミングを教わること自体ができないようです。

■ 事例

「条間に体を入れて、株間の草を接点から下から刈る」

自然農の教科書に書いてあることはこれだけです。指導者もそう同じことを言います。

ところが、草によっては水草で、不定根が出ており、刈るとそこから増えますので、目の前にある草を刈る、と言うことをすると逆に増えます。ジッパーのように引っ張って行けばその先に本体の根がロゼット状に茎を這わせているのを見つけることができますが…それを見つけるという作業は、条間に体を入れて株間の草を取る、というのとは全く異なる作業になってしまいます… それでも水草はしつこいので、その本体の根を刈らないと…となり…

そうなると基本と全く違う…

となります。私はこれできちんと草を刈っており、それでも逆に水草が増えてしまうので、おかしいな~と何度も指導者に質問してみたのですが…彼は、私の作業の何が問題なのか、解決できなかったです。終いには、はぁ?何が分からないの?何度同じことを言わせるの?みたいな感じになりました…

しかし、絶対に何かが違う…と思って、田んぼを歩き回り、ベテランの田畑さんが作業していたので、チラ見したら… 

・草を刈る位置が違う

・刈った後の草の戻し方が違う

でした。草を刈る位置は、なんと、分厚い腐食の下です。接点から刈るどころか、芝生マットみたいになっている田んぼの腐植層5cmくらい下です。そして、刈った草はその腐食と混ぜて、天地を返してグルグル巻きにしてしまいます。腐植の天地が入れ替わる感じです。

こうすると、水草を制することができる…出来上がった田んぼの印象も全く違います。

お隣の太田さんが私とは比較にならない草ぼうぼうで、稲苗の姿が草に隠れて見えないほどでしたが…新人さんなので、ダメのやり方で除草していました…私はピンと来たので、田畑さんを呼んで、太田さんに刈り方を見せてもらったのですが、太田さんも、指導者の指導どおりやっていると思っており…もちろんベテラン田畑さんも指導者の指導通りやっていると思っており… 二人とも言われたとおりにやっていると主張しますが、ぜんぜん実際の作業を見ると深さも後処理も違うし、何より結果も全然違う…

私は、こうして起きていることに、誰も悪い人はいないのに、なぜか失敗する人と、成功する人が出てくるものなのだなぁ…と思いました。

何しろ、全員が全員、川口さんの本に書いてあることをやっているつもりで、結果は、全く遠く届かない成果しか出せないということは、川口さんの手から、何かマジカルなパワーが出ている、とか思ってしまいます。実際は、そう言うことではなくて(そう言うことに帰結したくなる気持ちは分かるが…)、指導している人が、

”していないつもりでやっている無意識の作業のコツ”

というようなことがあるのです…

それは指導している人は、自覚してやっているわけではないので、言語化できないのではないですかね??


■ クライミングとは何かを言語化することが不足しているクライミング界

私はクライミングは下手ですが、下手だからこそ、言語化できる感じです。

上手な人は、へたな人がなんでできないのか、そもそも分からないらしいんですよね。

この場合の上手な人というのは、

偶然、

・日本のボルト配置にマッチしている、40年前の日本国の男子平均身長にマッチする体格がある

・フィジカルが、40年前の一般男子標準程度に強い

のです。というのは、5.12までのグレードというのは、こういう内容の課題が5.12です、とつけられているわけではなく、つまり、グレードが先行しているわけではなく、

”大体の平均的男性が、やっとこさ登れる感じだから、5.12くらいだろう”、

という意味なんですよ。こういうことを教科書に書かないと男性は分からないんです。

昔の基準で5.12=すげー なので、俺スゲーと勘違いしてしまいます。現代では、5.12はアップです。そりゃそうです。平均的男子のフィジカルで技術ゼロで登れる課題に、5.12をつけただけなのですから。

なので、数年クライミングに取り組んで、標準的な男性で、5.12に届いていなかったら、自分は日本人男性の標準的なフィジカルを持っていないことを疑うべきです。つまり、数年やっても、それ以下の人は、ものすごく運動神経が悪いってことですよ?

逆に技術がない人は、安間佐千さんより懸垂ができても、13aまでしか登れない。江本さんに「14が登れてもいいはず」なんて言われていた人がいたそうです。

■ 人はフィジカルの限界が来てからしか、工夫をスタートしない

このことはどういうことか?というと、フィジカルが標準の一般男性クライマー男子にとっては、5.12から上が本当に、クライミングの創意工夫や努力がスタートする、ということです。

逆に言えば、フィジカルが標準男性に届かない女性などは、5.10代からそうした、創意工夫がスタートします。

男性は自尊心のために登っていたりするので、自尊心の面で、周囲より俺は登れない!と自覚するタイミングが遅いので、本当の意味でクライミングが始まっているわけではない男性は、創意工夫をなかなか、スタートしません。

ので、結局、引き出しは、低グレードを登る私の方が多い、みたいなことになってしまいます…。

フィジカルに頼ってクライミングをしていると、いつか限界が当然来ます。

その時にめんどくさくなってクライミングをやめる人 → こらえ性がないとか努力が苦手なタイプ。

その時にこそ、その人が本当にクライミングが好きなのかどうか?が試されるということですね。



2023/07/10

【クライミングによる地域おこし】アドベンチャーツーリズム、75兆円市場

■ アドベンチャーツーリズムと言う言葉を知りました

https://www.travelvoice.jp/20210915-149560

こちらの資料によると成長率21%、75兆円規模の巨大市場です。

■ 観光庁のサイト

おお~というトキメキ。なぜなら、日本人は、お上への依存的な態度が根強く、お上のほうがそれをおもんぱかって行動するみたいなところがあり、お上が推進の意向である、という全体像?大きな視野を知ることは、国民の同意を作るのに、非常に有効だからです。今でも、日本の産業界は、護送船団方式、で、だいぶ崩れてきてはいますけど、お上が言い始めたことは、大体10年後には実現しています。

私が三井物産OLだった十数年前は、インバウンドと言えば、まだクールジャパンとか言って、PRレベルでしたが、その後福岡に帰ってきてみると、なんとインバウンドによる外貨獲得が、一都市の勝ち組・負け組を決めるほどでした。

福岡は、インバンド勝ち組。 私が7年山梨にいた間、山梨で出会った外国人観光客は、西穂山頂で出会ったクリスだけですが、クリスは、スマホで働きながら、山に登って、日本を放浪していました。そんな人が福岡はやたら多いです。

今度の21日にもシンガポールからお客さん来ます(クライマーではなく一般観光ですが)

こちらに国の政策をまとめた資料サイトがあります。


■04_第四部 観光市場における現状分析と課題(令和3年度AT事業 成果報告会)

https://www.mlit.go.jp/kankocho/news05_000316.html

■ 日本のロッククライミングによるアドベンチャーツーリズムは岩場の再整備なしにはありえない

です。

なんて言っても、40年前のボルトって…それで登りたいクライマーがいるわけないじゃんってレベル感。

普通は10年で取り換えですよ?それを40年サボっているわけなんですから…


2023/07/09

【クライミングによる地域おこし】 ”バム設備導入”で、小さくスタートする

■ リボルト代捻出装置

日本では、空前の家余りで、不動産の購入は、あと回しにすればするほど、条件有利になります。

一番ババをつかんだ人って、たぶん、バブル絶頂期に購入した人ですね… 

クライマーのゲストハウスというのは、岩場のボルト基金をねん出するための、マネタイズ装置として、ラオスをお手本に、考えたものです。

私が何千万円か出してペンション経営みたいなのしたがっているのだと、みんな思っているらしい…(汗) 

全然違いますよ?そもそも、そんなお金どこにあるんです(笑)? 

しかも、そもそも岩場が魅力がないことには誰も来ません(笑)

■ 高級サービスはいらない

ラオスでは、6ドル/泊 くらいで、宿泊できますので、30泊しても、18000ドル。なら泊まろうかと言う人は出てきます。

大体、西洋人クライマーは、長期休暇、1か月などをクライミングに充てます。

■ 同じ言葉を使っても…

一方、日本の受け入れ側(地方自治体など)がイメージしているのが、

 日本の民宿 

と思われ、そこに、とんでもないかけ違いがあります。

 日本の民宿=上げ膳、据え膳、手取り足取りのおもてなし

です。

 無料で宿泊して、食事も質素に済ませて、すべての持ち金をクライミングに費やしたい!

というクライマーのニーズに合わない!

 日本的発想=かまいたい

 顧客の実情=ほっといてほしい

■ アクティビティはすでにある

クライマーのニーズは、人手不足でサービスを提供できない日本に好都合なんです。

日本の自治体の成功事例報告を聞いていると、農泊でもなんでも、おもてなしでてんやわんやしている様子が、逆に生きがいがなくて、死ぬのを待つだけだった年配の人の生きがいになって楽しい!って路線です。

今時、日本では高齢者は余っており、20代は、孫文化と言って、自分より年上の人が自分のニーズを満たしてくれないと、”つかえねー”っていうくらい不遜です。

同じことが中国と韓国で起こっていると思われ、中国・韓国がメインの顧客層の農泊では、

 ばあちゃんちに(もしくはじいちゃんちに)来た孫

という顧客イメージがぴったりです。したがって、タケノコ掘りましょう、とか、しめ縄作りましょう、とか、毎日、アクティビティを提供してやることで、顧客の満足度が高まります。

しかし、これを 疑似バムクライマーをしたがっているインバウンド客でやると?

えー、ウザい、ってことになります。

こちらにスコーミッシュでの バム記録が書いてあるブログがありますが…

https://i-love-banff.com/sub/squamish%E6%BB%9E%E5%9C%A8%E8%A8%98%EF%BD%9C%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%9F%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%83%90%E3%83%A0%E7%94%9F%E6%B4%BB%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6/

必要なのは、

  •  シャワーを浴びる場所
  •  安く食料を入手できるスーパー
  •  無料駐車場
  •  空港で借りれるレンタカーが海外平均並みに安いこと

の4つのほうです。これで世界中から、バムクライマーが、岩場を求めてバム生活をしに、日本の岩場に来ることができます。自治体の人が手掛けるべきはこっちのほうです。

たぶん、情報を整備するだけでできます。

もちろん、来ないかもしれません。

■ ボルト整備が先です

というのは、クライミングで死にたい!と思っているのは、日本人おじいさんクライマーくらいで、大体の一般クライマーっていうのは、普通に堅気の仕事を持ち、一か月のサマーバケーションで、海外の岩場に行くというのが普通のライフスタイルだからです。遊びに行った先で死にたい、ってあるはずありません。

ということは、終了点が40年ものの、日本の岩場は、世界的にみて優先度、かなり下のほうです。

こんな状況で、クライマーのためのゲストハウスを作ったところで、そもそも商品である岩場事態に、魅力がない、ということなのですから…。

■ 瑞垣

私が思うには、日本でもっともバム活動しやすいのは、瑞垣ではないかと思います。

・そもそも、トラッドの岩場なので、ボルトが問題にならない

・いったん入れば、歩いて岩場に通える

・多くの日本人クライマーが訪れるので、カーシェアしてもらいやすい

・課題数が多い

というので、北杜市は、このお宝に気が付かないわけですが…まぁ、いいんじゃないかと。

知り合いにタイの開拓者がいますが、日本はレンタカー代が高すぎる、っていうのが瑞垣に登りに来ない理由でした。

今では立派な大都市になってしまったバンコクで働く、ヨセミテ育ちのミレニアム世代の若者が、そういうなら、かなり適切な指摘なんだろうと。

■ 地域課題は、誰の課題か?

そもそも、各地の地域おこし自体が、地域住民自らが取り組むべき課題、です。

主体者は、地域。

だれかーと言っている時点で、その地域は、振り落とされる側です。

ということなので、結局のところ、

 日本の岩場って、その価値を見出してくれる人=日本の高齢者クライマーだけ

という悲しい事実がそこにあります。デイケアセンターと言われている岩場は多い。

若者は、無料で登れる岩場には見向きもせず、インドアジムにお金を投じます。年10万円くらいが標準ですが、それくらいのお金があれば、あっという間に岩場の整備費用になりそうですよね。10人集まれば100万円で100万あれば、50本は整備できそうです。

50本と言えば、小粒の岩場レベルです。たった10人で。

ところが、日本の一流クライマーだって、コロナでもなければ、国内岩場は見向きもしない訳ですから、ガールフレンド(海外岩場)は大事にしても、お母さん(国内岩場)は大事にしない思春期の男子みたいなことになっています。

しかし、それは、誰のせいか?っていうと… 魅力がないお母さん(国内岩場)って気がしませんかね?


  こんなボルトで、どう素敵でしょ、って言われても、”…” ってなりますよね。




【現代クライミング】スポーツクライミングの若い人

【プロはこう観る!】ボルダリング世界一がオブザベーションの極意を教えます!【原田海】

という動画を発見して、楽しく視聴した。原田君、いいこと言うよなぁ。

大体みんなと同じことをしたい!俺もみんなと同じカッコよさになりたい!というのが、前のパートナーがクライミングしている動機にありそうだった…

お願いだ… 俺をかっこいいと認めてくれ… お願いだ… みたいな感じ。

でも、ただクライミングをすることがカッコイイことの時代は終わった。

現代では、1)クライミングをして、なおかつ2)自分の道を行っていないと、

 かっこいい認定されない

んである、現代は。

みんなと同じムーブができる、みんなと同じホールドが持てる、だけでは、男子は5.12レッドポイント止まりってこと。

■ 古いアルパイン&現代アルパイン

アルパインクライミングの領域ですら、今時は、5.12はやっとこさRPレベルではなくて、チーム全員がオンサイトでセカンドで空荷でなくても、すいすい登ってしまうレベルみたいですよ?

アルパインクライミングが新しい領域に進んでいることも、古いクライマーは記録を見ても気が付かないでいたみたいなんですよねぇ…どうも。

というのは、古いクライマーはアルパインのルートでエイドを出して切り抜けても、普通にフリーで登った時と同じ記述しかしないからです。そのことに疑問を抱いてすらいない。

現に九州では若いクライマーでも、そのように記録を出していますので、なんだかすごい記録に一見、見えてしまいます。ところが実際にその場に立ち会うと、エイドなのです。つまり、40年前の普通…

ってわけで、先鋭的クライミングの意味が全く違う… 

 ニューアルピニズム = 5.12くらいのところはすいすい登ってくれて当然のスピード
 前のアルピニズム = 支点が壊れるかも…がメインリスクで、遅々としたクライミング 

なのに、文章にするとフリーではないことが端折られているので、同じになっちゃうんですよ。

これって、俺をかっこいい認定してくれ病の症状、なんじゃないの?

とばっちりを受けているのは、現代の先鋭クライマーで、すごい人たちがすごさをあんまり理解されていない。


■ 名誉欲の開拓とは、新規開拓しかしない開拓


■ 次世代へバトンタッチしないでしがみつくことになっている

時は1990年代… パソコンも使えず、Googleを使うことも知らない”部長”が、一本指打法で入力するよりは早いからと言う理由で、採用されるのが、派遣の美人のお姉さんでした。

業務は、部長が作った書類を打ち込むこと、昔なら秘書がやっていたキーパンチですね。

そんな感じで、若い人は、時代遅れの上の人が糞詰まっているせいで活躍の場が、インドアに限定されてしまっているだけ。

1990年代は、親世代が子供世代の仕事を食いつぶした時代でした…その病は、今もクライミング界で健在。

開拓費は出せるけど、自分が作った古いルートのリボルト代は出せない開拓者は、自分が登れるだけで他の人はどうでもいい、という考えの人達ってことですよ。

そういうことは、海外の開拓者と接し、海外のクライマーと話をすれば、5分でわかりますよ。

つい最近もイギリスの方とお話ししましたけど…


【クライマーのゲストハウス】時期尚早…今は、国内岩場の整備のしょぼさに気が付く段階

■ 昨今、空き家はゼロ円

クライマーのゲストハウス、って実は簡単にできます。

そもそも日本は不動産余りまくっており、ゼロ円ゲットなどは簡単です。

https://ieichiba.com/

固定資産を払い続けるだけの不動産など、負債でしかありません。

みんなのゼロ円物件 https://www.facebook.com/zeroestate

そもそも海外クライマー自体が、ゲストハウス代、払いたくないってくらいなバムクライミング人たちだから、雑魚寝OKなんですよ。

そもそもゲストハウスっていうより、バム設備、程度クライな話で、ジムの床にごろ寝でOKな人たち=クライマー人種。

別にラオスの施設も立派ではありません。掘っ立て小屋です。雰囲気、野戦病院。

しかも、クライマーって情報収集する箇所、偏っているので、マーケティングも簡単なんです。

しかし、

 ・終了点40年前のボロ、

 ・不必要な大ランナウト、

 ・後ろに走らないといけないビレイを強いられる不適切なボルト配置

の岩場を

「いいところだから遊びにおいでよ~」

って言えますか? 言えませんよねぇ? それ、おもてなしですか?

どこがおもてなしなんだ…。

飛行機代、払ってまで海外の人は来るんですから…その価値あるか?っていうと?

って、要するに

  日本の岩場は世界的にみてしょぼい

ってことです。中国、韓国にすら負けています。

■ 日本人クライマー=DV家庭に生まれ育った子供?

DV親父が、自分の実父で、娘や息子は親にDVされながら育ち、

 それがフツーだよー

と父には聞かされて育ったのに、大人になったら、

 全然よその家はそんなことしてなかった、

っていうのに似ています。

 終了点は直がけフツーだよ、 

 横に二つ並んだホームセンター型終了点がふつーだよ

 カットアンカーがフツーだよ

じぇんじぇん、フツーではありません!!

外人さんが気の毒がって、自分のロープを提供して治してくれようとするレベル!

不幸に気が付きましょう… 貧困に気が付きましょう… 



2023/07/08

【海外バム活動】ルートセッター募集広告

 


https://www.ukclimbing.com/news/job_finder/head_routesetter_-_singapore-15219

ルートセッターって、クライマー版 手に職系かも…。

セットするのに別に英語はいらないので、テキトーに応募してもいけるような気がするなぁ。

【切り抜き】ジム上がり山岳会なしフリークライマーが宙づり登り返しをできない理由

■ いわゆる”登り返し技術”などは、”危急時講習”で教わる項目であることが新人さんは分からない

55mの登り返しができない人は来るな!という話題が、フリークライミング協会関係の人のブログに上がっており、現代のフリークライミングのクライマーの技術不足によるチャレンジが、問題視されていましたが…

神須ノ鼻のこちらの記事 http://blog.livedoor.jp/jamminggentleman/archives/28868811.html 

登り返し技術って、フリークライミングの教科書の中に出てきませんよね? ビレイ講習とかトップロープ講習、リード講習というのは聞いたことがあっても、

 懸垂下降講習、

 ローワーダウン講習、

 登り返し講習、

 自己確保で登る講習、

 ビレイヤーの自己脱出講習

 介助懸垂講習

…とか、フリーの世界で、聞いたことがないです。


ユマーリングというのは、エイドクライミング、ですから、フリークライミングを教えます、と標榜している講習が教えなくても、普通のことですし…。


エイドの技術も要る、必要性がある、という自覚が、フリークライミングの指導者の意識の中には、存在しない訳で、教えられていないものを、ジム出身のクライマーに求めても、そりゃ無理だろうと思います。


アルパインの技術講習の中では、上記のようなことはすべて、

 危急時講習

に含まれます。しかし、危急時講習ときけば、フリークライミングのクライマーは、

「緊急で危険…って、フリークライミングでは起こらないからなぁ…」

ということで、誘っても誰も来ません。甲府時代もフリークライミングの友人をレスキューの講習に誘いましたが来ませんでした。

こういう仕組みで、フリーの人たちは教えられそこなっているのです。


山岳会に属していない人たちはなおさらですが、昨今は参加していても、指導体力がない、ということがほとんどのケースになっています。やっても表面だけで実践できないということです。

参考:アッセンダー&マイクロトラクションによる登り返し

https://allnevery.blogspot.com/2021/04/blog-post.html

2023/07/05

リスク評価ができない人が意思決定をしていること

こんな記事が来た。

https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/75801?page=3

  クライミングで事故が減らない理由

は、これかも?

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 1.5~5気圧程度のインパクトがあると、戸建ての家屋なら倒壊してしまう可能性が高い。

 東北大震災など津波の折、高さ10メートルの津波が押し寄せるというのは、大気圧に加えてもう1気圧の水圧がかかるわけです。

 0.7気圧程度でも柱が折れるわけですから、鉄筋のビルなど以外、まともでいられるわけがありません。

 高さ15メートルとか30メートルという津波がどれほど恐ろしい破壊力を持つか、このような概算でも分かるはずです。

 気の利いた高校生なら小中学生に自分の手で計算させることで、水圧の恐ろしさ、風水害や爆弾の脅威から潜水病の予防まで、幅広に教えることが可能です。

 こういう理解がない人が非常に多い。

 そしてそういう人物が企業経営に携わって深海艇などを作らせたりした場合、たとえその強度試算などに目を通しても、真のリスクなど評価できるわけがありません。

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2023/07/03

【悲報】日本の岩場は外人が終了点提供しようとするほど、しょぼい

 ■2021年の友人のFB記事

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2021.07.01

7月の始まりだ。

北海道と東北の岩場巡りが終盤になってきた。これからのエリアは何回かは来たことがある。何回か触ったり、登る事の出来たルートだ。しかし、毎日がオンサイト状態で楽しい。

記憶力の無い事が役に立つ。

登れたのに登れなくなっても楽しい。壁にぶら下がって風に吹かれていたり、汗をポタポタと流していたりしているのが気持ちイイ。

曇り。やや寒い。

なんと、なんと、フランス人の相方が

風の又三郎

のアンカーの状態が酷いので、自分のロープを使って直そうとした。

なんか、日本人としてこのクライミング環境の酷さを外国人に実感されてとても恥ずかかった。

( ; _ ; )

( p′︵‵。)

( p_q)

縫道石はクライミングが禁止。

侍浜とひょうたんケーブのボルトや残置の酷さ。

日本のリボルトの状態を相方に説明しようとしたが、自分の英語能力が低過ぎて出来なかった。

日本が貧しいのをつくづく実感した。

オリンピックでのクライミングはイイ成績が期待されている。日本はエキスパートだけが吐出している様に感じる。中間層や底辺層のクライミング環境はこんな状態だ。

東北の中では山寺はリボルトが進んでいる。リボルト職人が多いからなのだろう。個人の労力などに頼らないでエリアを整備していくシステムを創るにはどうしたらイイのだろう??

欧米では救助システムもしっかりと整えられているし、クライミングが社会的に受け入れられているのを感じる。エキスパートだけが楽しむのではなく、子どもも老人もクライミングを楽しんでいる。老夫婦が家族でキャンピングカーなどで、のどかにクライミングツアーをしているのを目にする。高みだけを目指しているのではない感じがする。

その様に感じるのは自分が高みを目指さなくなったからなのかもしれない。

でも、このクライミング環境を外国人が感じて、自分のロープで整備までしようとしだしたのを見た時はとても恥ずかしかった。

日本は経済もクライミングも上層は凄くて成果も出している。しかし中間層や底辺層は貧しい。

特に精神的な貧しさを感じる。

上層も含めて、中間層も底辺層も競走、競走でみんなが疲弊している。

経済もクライミングでも個人が社会の枠に振り回されている。

なんで欧米人は自分の人生を自分で進める環境が備わっているのだろう???

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■ 結論

海外で登りましょう☆

なぜ日本の岩場の再整備が進まないのか?それは、旧世代の有名クライマーが私物化しているからなんですよ。

〇〇協会って作っている人たちってその協会、公益活動はしていませんよね?

いまだに私利私欲が原動力です。 ”自分さえよければいい”、ということですね。

自分さえよければいい人が99%の中で、他者のことを考える態度をとる=付け込まれる

と言う結果になります。

いや、俺はボルト代自腹で開拓している!っていう人もいるでしょう…でも、それが、若い世代の邪魔をしているんだとしたら?



2023/07/02

【AIとの対話シリーズ】 岩場での紛争解決について


以下は、日本のロッククライミングにおける石灰岩と花崗岩を巡る若手クライマーと年配クライマーの紛争を解決するための5つの提案です。

1)コミュニケーションと情報共有の促進:

若手クライマーと年配クライマーの間でのコミュニケーションと情報共有を活発化させることが重要です。クライミングコミュニティ内でのミーティングやイベントを通じて、お互いの経験や視点を共有し、相互理解を深める機会を設けることが必要です。


2)ルートのバラエティの拡充:

石灰岩と花崗岩のルートのバラエティを増やすことで、クライマーたちが好みの岩種で登る機会を提供します。これにより、それぞれのグループが自分たちの好みに合った登攀体験を楽しむことができ、争いを回避できる可能性が高まります。


3)コンフリクトマネジメントの導入:

クライミングジムや登山協会などの組織が、コンフリクトマネジメントの専門家を招聘し、若手クライマーと年配クライマーの間の対話や紛争解決のプロセスをサポートします。

中立な第三者の存在は、両者の意見を聴き、建設的な解決策を見つける上で役立つでしょう。

4)相互尊重とエチケットの強化:

若手クライマーと年配クライマーに対して、相互尊重とエチケットの重要性を啓発する取り組みを行います。クライミングエリアでのルールやマナーについての情報を共有し、互いの存在を尊重する文化を醸成することが大切です。

5)メンターシップとパートナーシップの促進:

年配のクライマーが若手クライマーに対してメンターシップを提供し、経験や知識を共有することで、世代間のつながりを深めます。

若手クライマーが年配クライマーの尊敬と指導を受けることで、クライミングコミュニティ内の結束を高め、紛争を解決する一助となるでしょう。


これらの提案は、相互理解や協力を促進することで、若手クライマーと年配クライマーの間の紛争を緩和する可能性を持っています。ただし、具体的な状況や問題の深さによって効果的な対策は異なる場合がありますので、適切な対話と詳細な分析が必要です。

■ コンフリクトマネジメントの専門家

クライミングに関連するコンフリクトマネジメントの専門家は、以下のような特性や能力を持つことが望ましいです。


1)ロッククライミングの知識と経験: コンフリクトマネジメントの専門家は、クライミングに関する十分な知識と経験を持つことが重要です。彼らはクライミングの文化やエチケット、安全性について理解しており、クライマーたちの立場や課題に対して共感することができます。


2)コミュニケーションと対話のスキル: 専門家は優れたコミュニケーション能力を持ち、クライマーたちと効果的に対話することができる必要があります。彼らは各当事者の意見や関心を聴き、双方の要求やニーズを理解し、建設的な対話を促進するスキルを持っています。


3)中立性と客観性: コンフリクトマネジメントの専門家は中立な立場を保ち、公平さと客観性を持つ必要があります。彼らは偏りや個人的な意見にとらわれず、全体の利益を最優先に考えます。


4)問題解決能力と創造性: 専門家は複雑な問題に対して問題解決能力を持ち、創造的な解決策を見つけることができます。彼らはクライミングコミュニティのニーズや要求に適した対策を提案し、持続可能な解決を図ることができます。


5)忍耐強さと柔軟性: コンフリクトの解決には時間と忍耐が必要です。専門家は長期的な視点を持ち、対話や調停プロセスを柔軟に調整することができます。彼らはクライマーたちとの長期的な関係構築を通じて、問題解決と持続的な改善を実現することができます。

これらの特性を持ったコンフリクトマネジメントの専門家は、クライミングコミュニティにおける紛争解決に貢献することができます。


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