という動画を発見して、楽しく視聴した。原田君、いいこと言うよなぁ。
大体みんなと同じことをしたい!俺もみんなと同じカッコよさになりたい!というのが、前のパートナーがクライミングしている動機にありそうだった…
お願いだ… 俺をかっこいいと認めてくれ… お願いだ… みたいな感じ。
でも、ただクライミングをすることがカッコイイことの時代は終わった。
現代では、1)クライミングをして、なおかつ2)自分の道を行っていないと、
かっこいい認定されない
んである、現代は。
みんなと同じムーブができる、みんなと同じホールドが持てる、だけでは、男子は5.12レッドポイント止まりってこと。
■ 古いアルパイン&現代アルパイン
アルパインクライミングの領域ですら、今時は、5.12はやっとこさRPレベルではなくて、チーム全員がオンサイトでセカンドで空荷でなくても、すいすい登ってしまうレベルみたいですよ?
アルパインクライミングが新しい領域に進んでいることも、古いクライマーは記録を見ても気が付かないでいたみたいなんですよねぇ…どうも。
というのは、古いクライマーはアルパインのルートでエイドを出して切り抜けても、普通にフリーで登った時と同じ記述しかしないからです。そのことに疑問を抱いてすらいない。
現に九州では若いクライマーでも、そのように記録を出していますので、なんだかすごい記録に一見、見えてしまいます。ところが実際にその場に立ち会うと、エイドなのです。つまり、40年前の普通…
ってわけで、先鋭的クライミングの意味が全く違う…
ニューアルピニズム = 5.12くらいのところはすいすい登ってくれて当然のスピード
前のアルピニズム = 支点が壊れるかも…がメインリスクで、遅々としたクライミング
なのに、文章にするとフリーではないことが端折られているので、同じになっちゃうんですよ。
これって、俺をかっこいい認定してくれ病の症状、なんじゃないの?
とばっちりを受けているのは、現代の先鋭クライマーで、すごい人たちがすごさをあんまり理解されていない。
■ 名誉欲の開拓とは、新規開拓しかしない開拓
■ 次世代へバトンタッチしないでしがみつくことになっている
時は1990年代… パソコンも使えず、Googleを使うことも知らない”部長”が、一本指打法で入力するよりは早いからと言う理由で、採用されるのが、派遣の美人のお姉さんでした。
業務は、部長が作った書類を打ち込むこと、昔なら秘書がやっていたキーパンチですね。
そんな感じで、若い人は、時代遅れの上の人が糞詰まっているせいで活躍の場が、インドアに限定されてしまっているだけ。
1990年代は、親世代が子供世代の仕事を食いつぶした時代でした…その病は、今もクライミング界で健在。
開拓費は出せるけど、自分が作った古いルートのリボルト代は出せない開拓者は、自分が登れるだけで他の人はどうでもいい、という考えの人達ってことですよ。
そういうことは、海外の開拓者と接し、海外のクライマーと話をすれば、5分でわかりますよ。
つい最近もイギリスの方とお話ししましたけど…