■ 頭が下になった墜落
今日送られてきた映像…頭が下になることがあると、やはりヘルメットをかぶろうという気になります。わたしなんて、チェストハーネス、ほしいくらいですもん。
しかし… 6Aなら私も登っていましたが、ラオスの6Aって10bもあるの?ぜったい日本の10bより簡単だけどなぁ…
Thakhek, Laos. He is on a 6a (5.10b) called Soft Cheese.
■ 頭が下になった墜落
今日送られてきた映像…頭が下になることがあると、やはりヘルメットをかぶろうという気になります。わたしなんて、チェストハーネス、ほしいくらいですもん。
しかし… 6Aなら私も登っていましたが、ラオスの6Aって10bもあるの?ぜったい日本の10bより簡単だけどなぁ…
Thakhek, Laos. He is on a 6a (5.10b) called Soft Cheese.
グレードを駆け上がらさせられる…
私はまだずっと10Aでいいのですが…なんで嫌って言ってるのにグレードピラミッドを駆け上がらさせられるのか…?それが九州では悩みでした。
小山田大さんは、
”ある一つのグレードは40本くらい登らないと分からない”
と雑誌に書いていましたが、九州では
”4本登れたら次”
だそうです。
40:4 10分の1ですよ? 10分の1の努力で次のステップに駆け上がってしまう…これがイケイケクライミングでなくて、何クライミングなんだろう…?
■ 細かいステップを踏む = 安全
そのやり方だと、ステップがおおざっぱなので、私は嫌なのです。
なんなら、5.10A100本ノックでいいんです…
5.11A100本というのをやっている人を知っていますが、11でやるのは許されるのに、なんで5.10A100本ノックは許されないのか?
5.11Aは、どんな内容か?というと、(男性の標準体格の人のフィジカル)+ (努力をほとんどしないか微量…正体と側体が身に着いた程度)で到達できるレベルです。
同じ技量でも持っているフィジカルが女性並みなら、届くグレードは、スライドダウンして10Aになります。これは師匠を見ていたら分かるようになった。スキル、私と変わらないです。それでも背が高く(=取れるホールドのオプションが広く)、力が強い(=持てるホールドのオプションが広い)とそうなります。なので、おじいさんでスタートした人は私と同じくらいしか登れないですよ?
ジムでも、女性は7級や6級を登れるようになるのに1年、若い男性は1日です。
ちゃんと普通に努力すれば、男性なら12は中級者、女性は11で中級者だと思いますが…そういう努力が要らないレベルが、男性の11、女性の10だと思います。(子供から登っているエリートクライマーは論外ですよ)
そういう風に多様な人材を受け入れられる課題作りは日本ではされていない…のは、まぁそれは、現状なので致し方ないですが、男性のメインストリームと同じ価値観を持てないからと言って、その人が考えを変えないといけない、というのは、おかしい。
■迷ったらハードプッシュ!
迷ったらハードプッシュ!は男性で若く予備体力が豊富な人にしか通用しない作戦です。
迷ってもハードプッシュしないで、ムーブ解決してきたから、私はまだ生きているんであって、その方針でやっていたら、今頃、とっくに死んでいます。
しかも、こんなに用心していても、頭7針縫っているんですよ? 2度目のグランドフォールがあったら、もう命はないでしょうね。
迷ったらハードプッシュの人が、それがクライミングで通用する唯一の解でないと気が付くには、大怪我するしかないのではないでしょうか…
いくらメインストリームの考えであっても、メインストリームだから正解、というわけではないのです。
蛮勇が必要、も同じです。クライミングに蛮勇が必要と思っている人は、自分には必要と言うだけで、私にクライミングで蛮勇が必要だとしたら、それはもう、クライミング一生しなくていいって意味ですから…。
フリークライミングというのは、気軽な墜落が許容されるクライミングなんであって、蛮勇が必要なクライミングではないはずですが…。
ボルトルート(スポーツルート)では、低グレードであるほど蛮勇系である仕組みになっている日本の課題…
それが男性中心主義というのは、男性には分からないので、子供や子供並み身長の私のようなクライマーが声を上げていくしかないのではないかと思ったりします。
その声を拾えるかどうか?が、日本でフリークライミングが市民のものになるかどうか?の試金石であるのかもしれません…
蛮勇やハードプッシュの俺ってかっこいいと思っている人は、どうしてもそれを必要としないクライミングを許容できないのではないかと思います…。やってしまうと、自己否定になってしまうからですね。
■ 長い長いグリーフワーク
私の弟は、水泳でメダル何個も持っていたようなアスリートで、24歳で突然死しています。
あまりに突然だったので、死の実感もなく、私にとって、悲しみが癒される瞬間がなかなか訪れない…という事柄でした…。
夫と登っていた一般登山から、私がステップアップしたくなり、山岳総合センターのリーダーコースへ…。その頃から、山での友人、知人の死に出会うことが多くなりました。
例えば…
・山岳写真家だった新井さんの劔での落石による圧死、
・講習仲間の涸沢岳西尾根、
・ニュージーランド帰りのアイス仲間がパートナーが見つからなかったからと言う理由でソロで行った冬富士の遭難…、
・友達の宝剣での400m滑落と開放骨折…
・師匠の青ちゃん…腰椎、足首の骨折の回復中、ボルト23本入ってます、とか…
そして、山岳会で出会う男性の多くは、リスクを理解しようとする頭自体がない…。その
男性性
という性質が、これでもか!と言うくらい、弟を思い起こさせるのでした。
それはこういうことです…
小さいころ、弟がロッキングチェアに載って、動いたチェアから落ちて頭を縫いましたが、3歳の弟を見た5歳の私は、見れば分かるじゃん!と馬鹿だなぁと強く思ったのを覚えています。
山での死を見聞するのは、その思いを強く刺激するもの…でした。
■ まともな強いクライマー
一方、弟みたいなツヨツヨクライマーのハッシーは、山においては先輩でしたが、「あの頃の俺は強かった」と口にする30歳で、あの頃っていつ?って聞いたら、25歳のころ…で、現在2段…なのに、私がいいって言うんですよ、ビレイヤーには。一緒に宙づり脱出の練習を初回のロープ合わせでしましたが、教えなくていいから楽、とか言っていました。
私にパートナーができたので監督役で、ルート、付いてきてもらいましたが、なんとその日にガイドの仕事が入ってしまい…仕事を断ってついて来てくれたんですよ?なんて人情味あふれる人なんだ。
私とこれまた初心者の相方のために…。そして、相方のずさんなロープワークを見て、これでは、四尾根は日が暮れる、と指摘…。その当時、私は何度も相方に、今年の四尾根は無理と指摘していたのに、私の言うことは聞かない相方だったので、助かったのでした。四尾根は、ルートグレード3級です、初めてやるなら前穂北尾根1級でしょ。
余談ですが、前穂北尾根は二人で行く予定で頑張っていたら、初心者だけで行かせるのは心配だというので、もっとベテランの先輩がついてきてくれ、相方も誘ったのですが来なかったです…なんでやねん…
まぁ、あれこれ、山では苦労しながら、弟と死、について突き詰めてきたのでした…。
■ 人は100%死にます
死は免れない。人はどうやっても死にます。致死率100%。どうせ死ぬなら楽しいことをして死にましょう。
一方で、ロッキングチェアから落ちて死ぬような、恐ろしく知性の低い死に方をする山や多数。
例えば、宝剣ではロープをつけてさえいればよかったのでした。
■ 古い革袋に新しいワインは合わない
この人は花谷ガイドのヒマラヤキャンプで指導を受けた若い人で、昔の山岳部のやり方で育った人です。古い革袋にいれられた新しいワインです。古い革袋は、人を死に至らしめる可能性が高い。その教育法では新しいワインには向かないということです。”これくらいノーロープでいけるぜ”ってやつです。
ロープを付けない、アイゼンを付けない、そういう軽視の心は、どこに現れるか?というと、
・ブイブイ言わせたい
・めんどくさい
・危険予知できていない
そんな程度です…。そういえば、アイゼンつけたままグリセードして骨折した先輩もいたっけなぁ…。
■ グリーフワークの進行
昨日は弟が死んだことを考えて、なんどか涙があふれてきました…。やっとそこまで彼の死がリアリティとして追従してきたということですかね…。
正直、私を守るために、弟はパートナーを送ってきていると思うんですよね…。福岡では登るの辞めようとしていたのでした…アシュタンガヨガでいいやって。そしたら、アラーキーがなぜか来たし…。弟の魂は、私が山から離れるのは嫌なようでした。
■ 弟の死と山の死。咀嚼の歴史…
一つ目は、母が甘やかしてしまった男の子の行動原理の理解。
…甘やかさざるをえなかった母の必然の理解。
…母は男の子の育て方に自信がなかったので、水泳で弟を鍛えたんですよね…メダル重視という間違った方向性でしたが…。
…間違った方向性を許すための理解…周りが一斉に競争に向かっている社会で、競争に興味ありませんって難しいですし…そもそも子供は競争大好き。
そして、男性心理の理解。
男性クライマーってどうしても、女性の前では、自分が強い男であることを気取るために、かっこつけたくなるんですよね…。女性が入ると、事故率増えるという研究結果がある。
君が強いのは分かったから、ランナウトじゃなくて、荷物担いでくれ、って感じ。でも、荷物を担ぐのは嫌なんですよ。大体の年配の男性は、妻に重たい荷物持たせて、自分は手ぶら…。それは女性の分担って頭から決まっている。これは74歳の開拓者と登って理解しました…晩御飯作るの嫌がっている奥さんのことをひとごとのように話してくれました…。
男性の心はギャラリーを求める心です、ナルシズムとヒロイズム。ヒーローにしてくれるから、女性を大事にするだけで、そうでないなら、しない。だからリードで取り合いにならない、女性パートナーが登れないところだけ、行きたいわけです。師匠はそうだった。だから私が行きたい石灰岩は来ない。私は引率の先生のようにビレイで付いて回らないと行けなくなるわけです…足を怪我しているのに。逆に、自分が怪我をしたときは、リードしてくれるわけですよ、ヒーローになれるから。
「〇〇で一番死に近い男」と言われて喜んでいる相方… それ、見張っていないと、やらかすって意味ですよ。みなで気を付けて見張っていよう、という意味で、かっこいい、って意味じゃないですよ…。
なかなか治らなくて、白亜スラブでは、やっぱりやらかしていました…。それでもなぜか彼には成功体験になってしまった。私にとっては、うかつだった事件の記憶です。この記録、私以外のフォローだったら、日暮れレスキューになった可能性もある。
たいていのセカンドは、ロープアップされなかったら、どうしていいか?頭真っ白になって終わりです。自己確保で登る技術を教わってから、マルチに行く若い人は、昨今少ないです。
アレコレと書きましたが、結局のところ、私は弟の死を自分の中で消化するために登ってきたんだろうと…。
なぜ父は私たち兄弟三人を捨てたのか?…自分の自己実現のほうが子供への愛や責任より大きかったから…
なぜ母は弟ばかりを優遇して育てて無能な巨人が出来てしまったのか?母にとってすがれる男性は弟だけ…。上げ膳据え膳で溺愛したため、水泳はできるけど、水泳しかできない子になってしまった…。
なんで男性はかっこつけるのか? なぜなら、モテたいが男性の行動原理だから。親になるまで、それは変わらない。
いつ男性は自分の命を大事にし始めるのか?子供が出来てから。自分が守るべきものを得てから。
クライミングで、誰に何を言われても、ゆずらない硬い意志で、安全管理について訴え続けるのは、弟の死がコアにあるからです。
ーーーーーーーーー
■ 自分の打ったスクリューを振り返って良し!と思う
アイスで初心者からリードをしていたころは、自分が打ったスクリューを振り返ってみて、ロープドラッグが発生していないことを見て、
深い満足感
を感じていました。
日暮れで焦り始めたり、登攀に余裕がなくなったりしてくると、それが、自分が登った形跡に現れる…
ので、フォローで付いて来てくれる人には、とても感謝していました…。私はビレイさせられるばかりで、ビレイヤーとしてアイスでは、だいぶ虐げられていた時間が長かったと思いますが…
それでも、
1)ロープが出るスピードが遅い とか
2)スクリューの間隔が極端に狭い とか
そういうことがスタートすると、
青木さん怖いんだなぁ…とか…
と彼が奏でているクライミングの歌が聞こえて来ていました。ビビり物語ですよ…クライミングは。
私は、青木さんがビレイを嫌がるので(アイスで初心者のビレイをしてやるのは、忍耐が要ります)、リードできなくなり、リードを捨てたとたんに、ムーブが格段にアップしました。ムーブだけに集中できるからですね。
私にとって人工壁の位置づけは、そんな感じで、自分がすでにできているムーブをさらに自動化で洗練させればいいだけ、と言うことでしかないような気がしますね… なので、人工壁でグレードピラミッドを上がることは、私の上達にとっては、ホントに意味がないことなのかも‥‥
スイスのクライマーの進化の方向性が…都会の人工物を登るという方向性でビックリ…
こちらです。
https://www.swissinfo.ch/jpn/%E3%82%A2%E3%83%BC%E3%83%90%E3%83%B3%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%9F%E3%83%B3%E3%82%B0/29766084?fbclid=IwAR0pG6ADMpGByH7yqhwx0lCnCFCpFCzX-Wyqyp36rtjgjvBj2bZ4QPz3i-o
人工の壁に着いたプラスチックのホールドを登るという方向性ですら、
”なんだか、間違っている…”
という気持ちになることが多いのに…進化の先はアーバンクライミング…なのかぁ…と、
…ため息が出た。
クライミングはもはや私にとっては終コンかもしれません…。
クライミング人口が増える
=マジョリティ化する
=私の根本的なものと何か合わない
なんとなく、高山の貧栄養地帯に追い込まれる高山植物の気分になってきそうな…そんな未来予知感がある…
アーバンクライミング
という方向性。生物多様性とか、環境問題とか、そういうのには、たぶん、究極に無関心で、
登って楽しい~!
という快感覚だけに突き動かされているんだろうなぁ…
だとしたら、間違っている堆肥づくりでも、家で段ボールコンポストやってますみたいな、勘違い都会人のほうがまだましだなぁと思ってしまいました…。
それだけ男性のナルシシズムの業は深いということなのかなぁ…よく分かりませんが、こういう進化の形で、クライミング界は、何を成果として求めて行っているのでしょうか?
オリンピックも、俺が一番だ!という世界で疑問でしたが…
↓
地権者との交渉
↓
アプローチ整備
↓
岩の清掃
↓
クライミング
=安全に登る
=ノーマットとか
ランナウトとか、命知らず自慢をしたい人は
自分でルートを発見し、他者に公開すべきではない。
(公道ではシートベルトの法則)
つまりハイキングも有料。
今までのやり方では、地元には、デメリットしかない。
クライマー
=自覚不足の人たち
■ 優しくすると…どんどんつけあがる現代のクライマー
以前、アイスクライミングに、冬の靴も、ウエアも、アックスも貸して連れていく羽目になったことがあるのですが…、次を断ると、
「ケチ!」
と言われたことがあります…。冬靴4万円。冬のシェル4万円。アックス1本3万円×2が最低。+ロープ、アイス専用。他にも、いろいろありますが…
連れていかれる人はどんどん増長
します。
■ 最初に親切にしたら、その人は次の人にも親切にする?? しません!!
”最初に親切にしたら、その人は次の人にも親切にする”、
は、現代の人心を正確には表現していません。これは最初の師匠の鈴木さんの思想ですが、間違っているということを確認しているのが、私のクライミングの歴史です。
■ 既得権益化
ーーーーーーーーーーーーーーー
人は一度手に入れた権利を既得権益として認識します。
一度手にしたものを手放す時の喪失感は、同じ価値をもらう以上に高いというのは、心理学でよく言われる話です。ここでも同じような「勘違い」が起きてしまうのかもしれません。
実際に自分がそのシチュエーションになって初めて気が付くのでしょうね。
ーーーーーーーーーーーーーーー
■ 現代のクライミングの普及において、何が核心化しているか?というと
1)最初に親切にしすぎ…
何もかも貸してお客様待遇でクライミングに連れて行ってあげる
=既得権化して、権利意識が強いモンスターを作り上げる
2)マナーが悪い
=岩場にうんこ
=なぜなら、岩場に愛着がない
=だから、自治の発想がない
3)頭が悪い
=トップクライマーと登っても死ぬ人がいる
=なぜなら、事故内容を分析すると、ほとんど防げる自業自得の事故
=なぜなら、自学自習できない
=なぜなら、土台の知識レベルが下がっている
=加えて、教育が悪い(無い)
=つまり、昔はあったものが無くなっている
■ 対策
以上を対策すると?
1)最初にモノを貸してクライミングに連れて行くのは、一回目だけ。
本当にやりたいかどうか?を確認する手段、と釘をさす。
2)岩場に愛着を持たせる
3)教育はかみ砕く、え?と驚くレベルへ。そもそも論が欠けているため。
■そもそも JFA依存症は好きになれない
故・吉田和正さんも、別にJFA礼賛していなかったし、JFAがクライマーの中から発生した自主独立の、自治性の高い組織として尊敬、していますが… どちらかというと、今回の組織改編で、中央集権制の権力化に傾き、”JFAにさえお願いすれば大丈夫”みたいな、各地の岩場からのJFAに対する依存性を高めよう、とする方向性に移行しているようにしか思えない。
まるで、補助金行政に群がる市民みたいに、JFAにお願いお願い、という体制は好きになれない…
以前、JFA所属のあるクライマーさんが、近所の岩場を整備した記録をこのブログに上げたら、”次からは俺らに報告するように”、となんか超エラソーでした…
はぁ?って感じでした。なんで自主的に岩場のコケを落としただけで、今日はコケを落としましたってJFAに報告しろって言う話になるんだ? それ言われた人の身に立って、考えたら、どういう方向に意識が働くか?っていうと、
そんな報告をしないといけないんじゃ、めんどくさ!二度と行くまい、
になるでしょう。
つまりこれを言ってきた人は、お役人根性ってやつですね。自分のものでもないのに、権力をかさに着ている、許可と提供の文化ってやつで、今、全国の地方自治で問題になっています…
つまり、なんでもお上にお願いお願い、ってやつです。お上の方も、お願い、されるんだったら、やってやろう、みたいなスタンス。ひらたく言えば、共依存、です。
本来は住民の自治で実践するべきことでしょう。お上不要。
JFAは存在価値がこれまでの時代はあったと思いますが、もはや、権力腐敗の匂いすらしてきていますね…
■ 温情的でないJFA
JFAは、日本のクライミング界に必要な組織で、これまでの功績は多大だと思います。
が… 温情的組織でないことは、今回、送られてきた議事録を見て残念に思いました。
書かれていた、去年まで事務局長だった井上大助さん(CW)へ対する処遇を見て、JFAへの信頼は、一気に減らしました。
なにしろ、リボルトしなくてはならない!という発想を作ったのが彼で、そしてリボルト職人への並々ならぬ情熱を傾けてきたのが彼、なんですよ?
一般クライマーからは、JFAと井上さんは、ほぼイコール関係に見えていました…。ま、小うるさいお母さんみたいには見えていましたけど…(笑)。
JFA=井上大助。その一体感というか、そのイコール関係は、彼が自分を案内してくれた影の功績者について言及しないから…であるのは、福岡を案内して分かりましたが…つまり、一緒にいるのに、なんか一人で行動しているように見える記述で驚いた…。
しかし、そこを引き算しても、JFAの事業のうち、リボルトだけが現在まっとうに機能している事業です。
悪口になり、すいませんが、『フリーファン』なんて、中身のない雑誌、誰も読んでいませんよねぇ…。名前は忘れたけど、別のですごい面白いのがあったでしょう…。ツヨツヨクライマーばかりが寄稿している…あっちのほうが普及しないのが不思議。
今回も、特集、”チョークとパモ”ですよ… 要するにボルダラーのマナー特集です。理由はボルダラーのマナーが悪いから。
そして、チョークを肯定するためのアルパインクライマーこき下ろし…。これじゃ、互いの理解ではなく、反目をさらに助長させます。
もはや、終いには、チョークに粘着力つけて、登り始めそうな勢いです。それ、エイドってば…。アルパインの奴らが気に食わない以前に、そもそも、フリーじゃない。アルパインの人に見下されて嫌なのは理解できますが。その嫌っているアルパインのクライマーがやっているエイドクライミングに、自分のボルダリングが同一化して言っているのを理解していないのでしょうか?
あ、話がそれましたが、リボルトがメイン事業って話です。それから井上さんを除外するって、どんだけ? 自分が育てた子供を引き離される母親でしょう…。ああ、かわいそう。
情報公開などがJFAの基準に合っていないとありましたが、そもそも、JFA自体が情報公開ほとんどしていない。
うさんくさーい感じ、です。
外注する職人が自分の調達した材料でやらせろ、って当然なんで、発注者のJFAが反発する意味わかりません。大工さんに、家の造作をお願いするときは、材料を施主は買ってきたりしません、そんなの、大工さんが持ってきた材にお金払うのが普通です。もちろん、床板は杉でお願いします、とかそういうのはやりますけど。クライミングに直すなら、”25kNの強度が出ているやつ”っていうのは必須でしょう。資材提供をさせず、作業だけにさせれば、労働の喜びを奪います。労働者への不遜な態度でもあります。
さらに言えば、リボルト職人としても、もっとも多くの知識が溜まっているのは、井上さんでしょう… せっかくの彼の10年、20年の経験値を葬り去ろうとでもいうのでしょうかね???
つまり、クライミング界全体のことを考えていないで、私怨の匂いぷんぷん… なにしろ貴重な、”他の人に教えられる”レベルの職人です。
井上さんは理事長時代も、JFAの月給が未払いで大変そうでした…。お金がなくてカツカツみたいでした…。今もリボルトが主力事業でしょう…なのに、干されたら、メインの収入を奪うことになります。
また、彼の過去の努力はどうなるの…?と、とても無念でしょう。お気の毒です…。
もちろん、欠点がなかった、とは思いませんが…(例えば、正確に職人を育てることに注力しすぎて、職人が育つのが、牛の歩み、とか)でも、仕方ないですよね、欠点がいない人間はいないし、いい加減なことはできない、と固く念じたためだったとしたら。
どうも九州では(というか日向神ではなのか?)理解されていないようですが…。
カットアンカーは終コン、ですよ。
私がカットアンカーの仕組みを理解していない(ボルトの短さは強度と関係がないのだそうです。へぇ~。Byマサさん。マサさん、ありがとう~)のは、事実かもしれないですが、
カットアンカーを理解することは、クライマーとして全く重要なポイントではない、
です。
カットアンカーは悪くない、を主張する日向神クライマーにマサさんの指摘を伝えたところ、カットアンカーを理解していないのはお前だろ、と、連絡がきましたが。
私がカットアンカーを理解することより、九州のクライマーがカットアンカーのルートを主体性をもって判断しつつ登れる、ほうが大事です。
カットアンカーについて理解すべきは、唯一…終コンのボルトということです。
とっくの昔…30年前に賞味期限切れのボルトです。施工が成功していて、ピカピカ状態で、せいぜいカム並みの強度しかない。
(1kN~最大15kN。UIAAが規定するスポートルート(=ボルトルートと言う意味)の強度基準は、25kN。スポートルート以外で落ちまくる=リスクテイキングなクライム、が世界のクライマーの定義です。ボルトルート登っているつもりでトラッドやっているのと同じです)
ので、落ちたい人は、各自の判断で勝手に落ちればいいでしょう。
私は、サビたカットアンカーでバンバン落ちる登りをしたいとは思えない、ですので。
”古いカットアンカーは安全です”、みたいな話だったが、ではなぜ更新になるので?というので、この方面に突っ込むのは、めんどくさい議論だった。
結論: カットアンカーの支点は終コン。
終コンのボルトで落ちる登りをするかしないかは、個人による。
したい人はご自由にどうぞ。
ボルトの短さは強度と関係がない |
ボルトの短さは強度と関係がないそうです |
カットアンカーの全体像 今も新規開拓で使う人がいます |