2023/01/13

ブレインジム

■ブレインジムの動き ~みんなでやってみたらこうなった!~ 

■ ADHD→発達障害→原始反射→ブレインジム

ムーブ、つまり、登るほうは、ほとんど本能みたいな感じで、誰でも長い時間接していれば、勝手に登れるようになっていきますが…

ロープワークの方は、結構、脳トレですよねぇ?

私は一度、年配の人にロープワーク(マルチの手順)を教えていて、その教わった人が、ロープを支点に通す前に投げそうになり、大慌てで、掴んだことがあったのですが…

それで、各山岳会の新人募集ページには、35歳以上お断り、って書いてあるんだな~と思ったりしました(笑)。

でも、若い人でも、最近はADHDとか、発達障害とか増えているので、年齢の問題ではないかも?

で、調べてみたら、どうも、発達障害は栄養以外でも、脳の機能障害、ということで、普通の人ができるような動きを習得しづらいみたいデス…

昔は 大学山岳部しかやらなかったクライミングも、今では大衆スポーツです。

つまり、学歴関係なく、誰でもやることになった=事故が増えた。

教え方だって、教わる人に合わせてレベルダウンしないと、大学生向き、しかも、信大とか結構ハイレベルな大学ですよねぇ?

なので、教え方のレベルが高度過ぎて着いていけないんじゃないですかね?

想像ですが。

ロープまとめるのだって、結構、なれないうちは脳トレですよね。

■ ブレインジム

あんまり、苦手が強烈な人は、このブレインジムっていうのをやってみたらいいかもです。

 私も暇な時の脳トレに使ってみようかな~な感じです。

 

ランナウトという言葉が倒錯して、かっこいい=変えなくていい、になってしまうのかも?

■ ランナウトという言葉…

が、もしかして、分かっていないのかなぁ…と思って以前、ランナウトを解説する記事を書きましたが、もしかして、実は九州では

 アルパインのルートにボルトがある状態が矛盾と気が付いていないよう

なので、あれ?と思い、そもそも、アルパインのルートがどういうものか?(山に残置はありませんよね?)という理解から、ボタンが掛け違っているのではないか?と思ったりしました。

例えば、錫杖の『注文…』とか、クリーンナップされています。

でも、九州ではどうも、そのことに意義を唱える人がいるみたいなんですよね… なんでかな?

インスボンのように、スラブはきちんと信頼できるボルトを死なないような間隔で打ち、クラックはボルトレスっていうのが王道のような気がしますが…。

■ そんなことをしたら誰も登れる人がいなくなる?

という心配のためなのでしょうか?

でも、現代のカムって性能が良くなり、カムの設置をマスターすることは、必要な時間をかけさえすれば、可能なことですので、ボルト設置にこだわる必要はないような気がします。

まぁアプローチ5分というようなルートは、アルパインルートとして位置付けるより、練習用ゲレンデ、と位置付けたほうがいいのかもしれませんが…。

なんせ、歩荷1時間しないとルートの起点にたどり着けさえしない三つ峠は、本州では、ゲレンデ、です。残置一杯ありますが、どれも信用して登る人などいません。

三つ峠で、○○が登れたと言って自慢する人っているのかなぁ…いないように思うんですが…なんせ、前穂北尾根とか、もっとちゃんとした山のルートに行くのが本番で、三つ峠は練習場という納得があるからです。

一方、比叡って、みんなにとっては、本番っぽい位置づけのように思います。けど、本番で、アプローチ5分とかって、本番ぽくないですよね…。しかも、ボルトがあったら、なおのこと本番って感じじゃなくありませんか?

実際私たちも、最初のルート、ニードルに行ったとき、あ、ペツルあるね~と歓声を上げたほどです。ニードルも九州の人気ルートで、アプローチも大して要らないのですが、アルパインの本チャンルートみたいな位置づけですが…ボルトルートです。

つまり、お買い得品なのかなぁ…。

■ アルパインルートからボルトを抜く活動が遅れているだけ?

九州のクライミングの教え方は、

終了点にロープ直がけしていいよ~ 

みたいな感じで、(技術力を身に着ける) vs (怠惰) では、怠惰の方が勝っている教え方です。

教える方が教える苦労を端折って、めんどくさいから教えない。めんどくさいの自己正当化に、自己責任が、使われています。自分で勉強するのが自己責任ですよ、みたいな。

で、終了点直がけでいいよ~となる。これって、こちらの超有名山岳会の出身の人に言われましたから、その人はそういう指導を受けたってことですよね…。

ということで、技術力の不足を、いいよいいよ、って言ってきたのが、九州のクライミング教育の蓄積なのではないかと思います。

で、私は偏差値74の熊本高校出身ですから、予習の習慣を高校時代に叩き込まれて、身について、だいぶクライミングでも、予習しましたけど…普通の男子って、つまり偏差値50の人ってそんな経験ありますかね?ないからみんな、予備校に行ってお金払って予習させてもらうわけですよね?

だから、今なくて困っているのは予備校レベルで懇切丁寧に教えてくれる指導者なのでは?

■ ランナウト

例えば、”○○会で一番死に近い男”と言われたら、”もっとロープワークという名のクライミング技術について理解しなくては”という意味です。

ですが、それが、どちらかというと、誉め言葉になるみたいだったですよね…。なので、もしかして、ランナウト、もそうなのかもしれません。

 ランナウトは危険です

と言われると、え?!危険なことをするのがクライミングで楽しいのに…という理解になってしまうので、ランナウトをしないように登れ、というクライマーなんて、クライミングじゃね~みたいな理解になるのかも?

ランナウトは岩の都合で、したくなくてもせざるを得ないことが起きます。その時に耐えるもので、わざとしなくてもいいのです。わざとしたら倒錯、です。

 危険なことをするのがクライミング、

というそもそものクライミングに対する理解が間違っているような?

■ バンジージャンプとイコールなのがスポート(ボルト)ルート

例えば、バンジージャンプは危険ですか? 全く危険はないですよね? あれは冒険ですか?全く冒険ではないですよね? ボルトルートってそういう意味ですよ?

 ボルトルート=スポートルート=バンジージャンプと同じで怖いけどリスクフリー

というのが世界中のクライマーの共通認識と思うのですが。

ランナウトすればそうならず、ただ意味のない傷を岩につけただけになる。

■ 佐藤ユースケさんの文章から

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「このラインは、本当に人間に登れるのか?」と不安にかられながらも、突き進む時の別次元の真剣さを私は知っている。

それが本当のオンサイトだと私は思っている。

「このラインは5.12で登れます」と教えられて登るのとは訳が違うのだ。

ーーーーーーーーーーーーー 

本来、ランナウトしたグランドアップの課題が、後に続くクライマーに伝えようとしているのは、

 このラインは、本当に人間に登れるのか?」と不安にかられながらも、突き進む時の別次元の真剣さ

だったんではないですかね?

しかし、結局ボルトがあることで、それは伝わらない

ボルトがあると、昔の人はすごいなーとは誰も思わないってことです。

昔のクライマーより、現代のクライマーは登攀環境的に恵まれています。ジムに週二回、週末は外岩というライフスタイルがクライマーの定番です。そういう生活をしていれば、例え38歳で山をスタートした人でも、6級の氷柱がスイスイ登れるようになったり、43歳から3年程度、修行して、5.9ならオンサイトレベルに持ってこれたりします。昔とは違うのです。

その昔より恵まれたクライマーに、ボルトという補助輪、あげなくていいんじゃないですかね?

ボルトじゃなくて、もはや、ボルトの痕跡、くらいでも、ルートファインディングの助けになってしまいます。

■ 現代クライマーが弱いのはルーファイ力

私も恥ずかしながら、沢で敗退ハーケンで降りたことがあります…。

現代クライマーは、色のついたプラスチックホールドを追いかけるのがクライミングだという先入観をうえつけられた状態で岩場に来ます。

登山から入る人はめったにいないのです。この業界は。

しかるに、色がついていないと、何をホールドに持っていいのか?から分からなくなり、固まります。

外ボルダーに行っている人など、ビデオトポとか言って、ビデオを見て、どのホールドを使うか?を教えてもらっているほどです。

つまり、このホールドを使いなさい、というのがボルダーにおける開拓者の役目みたいになっているんですね…

それは、本来、クライマーが自ら発見していくもの、それが喜びなのに。 

ホールドが決まっていたら、その配置に合うフィジカルの人しか登れなくなりますね、究極的には。

■ マルチはチーム作業

岩はルートファインディングが、アイスよりシビアです。アイスは、ザクっとしたルーファイで登れる。例えば、シャンデリアは使わないとかです。

岩の場合、下から見て、ガバじゃーん!と思ったら、スローパーだったり、あんな小さいカチ持てない!と思ったら、インカットされていて、あれ、このカチ、めちゃ効くじゃん!と嬉しくなったりします。

背の高いクライマーが使わないフットスタンスを、チビクライマーは使わないと、当然ですが、同じガバには届きません。つまり、マイクロレベルで、常にシットスタートの不利があります。

一方、デカいクライマーは内面登攀の時、入っただけで人間チョックストーンになってしまい、登るなんて不可能です…。特に、オフィズスサイズのワイドクラック。 

つまり、人間のフィジカルタイプにより向き不向きがあります。

そういうことをチームで組み合わせて乗り越えていくのが楽しいのが、マルチです。

2ピッチのマルチを、ラオスで、ベテランクライマーと登りましたが、ピッチの選択を間違えてしまい、チビの私がボルトの遠いピッチになり、背が高いベテランおじさんのほうが、ステミングで内面登攀的なピッチに当たってしまい、取り換えっこしたら、よかったね~というのが登攀後の感想でした。ボルダーコロラドの人と登りました。

こういうのは、経験から学ぶものです。

本来の本チャンは、ゲレンデのクライミングで、そういうのが分かった人が、身についた技術を生かして、チャレンジするものでしょう…。

だから、出来るだけ、ズル、がない方がいいわけです。ズルという言葉があれなら、あんちょこ、ヒント、でもいいです。

 ボルト= こっちを登りなーというヒント、です。

どんなに高いグレードを登っていても、ヒント付きで登ろうとする限り、

 根本的な他者依存体質

は、変わっていません。だれかがこっちだよ、と敷いたレールの上を歩もうとしている、ってことです。

レールの上には、真の冒険はありません。

真の冒険がないということを本心では知っているという後ろめたさがあると、結局は、でも俺だってすごいんだもん、という自己顕示に着地するしかなくなります。

白亜スラブは、マックス11で登れるという情報がすでにあるのですから、(本当に11かどうかは別として)、やっぱりボルト、どうせ、古いカットアンカーで役立たずなんだし、本州の強いクライマーに頼んで抜いてもらったら、どうですかね? 終了点だけグージョンに打ち換えるとか。

なにしろ、ここは、フリークライミングのルートではないという位置づけらしいので。

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本来的な意味合いからすれば、トポからグレードを知ったうえでトライするクライミングもオンサイトとは違うはずだ。

「このルートは5.11aだからこんなムーブは出てこないだろう」とクライマーは違うムーブを探りなおせる。

ーーーーーーーーーーーーー 以上 引用終わり


 

 

 

『ヒマラヤ名峰辞典』・そば粉のススメ

■ ザ!ヒマラヤ研究 『ヒマラヤ名峰辞典』

ヒマラヤ登山のバイブル!だそうです。

『八ヶ岳研究』が八ヶ岳のバリエーションルートのバイブル!っていうのと同じですね!

https://amzn.to/3QAwCzb 

佐藤ユースケさんの書いたものに載っていました。

良い岳人は良い先輩に恵まれているということですね~。

私も北ヤツ彷徨とか、八ヶ岳研究とか、最初に見せてもらったことが、登山者から本格的がつく登山者へのステップアップの方向付けになっています。

■ 仲間の成長

九州でクライミングを教わり(全然教わっていなかったけど)、会に来たときは、あれも登ったこれも登ったと、申告して、すでにいっぱしの山やだと思われていた人が、山梨でのぼらせたら、5.8のルートですら、全部Aゼロで登ってトップロープ張ったり、人工壁でビレイしてもらったら、引っ張り落とされそうになったり、沢ではトンデモフリーソロをしてくれたりと、ビックリ仰天の有様だったのですが、なんと!成長され、クライミングを理解され、今では城ケ崎で登っているそうです。いや嬉しい!

やっぱり、欠如しているのは、教育、なんでは?

私は彼といるときは、だいぶ辛口にきついことをあれこれ指導しましたが、全く間違っていませんでした。その時は全く感謝されませんでしたが…。

私がインスボンから帰国して、お久しぶりねクライミングで小川山に行ったとき、混ぜてあげたのですが、あの瞬間に何か理解したみたいでした…。

最初に間違った指導…ロープは持っているだけでいいよ、とか、後ろをついていくだけがセカンドの役目だとか、思い込みができてしまうと、トンデモクライマーになるだけで、その人を最初に教えた人が悪かったのです…。ちゃんとした指導を得れれば、ちゃんとしたクライマーになるみたい。彼は本州では菊池さんの講習に出たそうです。素晴らしい!

■  森林1h 1万円で買います

北杜市にも、箸にも棒にもかからない放置された森林があると思うのですが、もし、ボルダーでもついていたら、1万円で買えたら、めっちゃお得ですね♪

https://forest-journal.jp/local-trend/36128/?hm_ct=70458de60fc4687cebaffa83c28e71b6&hm_cv=52929c5b2dcf5de6bf6ecacc1de347c4&hm_cs=150039424661442bc3172c52.51394356&hm_mid=mglmc&hm_id=mglmc&hm_h=a09.hm-f.jp 

白州ボルダーのあたりとか、買えないのかなぁ…1万円で(笑)

■ 登山道整備 北杜市山守隊

花谷さんの活動ですが、なぜか、ギリギリボーイズの信大の皆さんとは、接点がない模様。

芦安ファンクラブで、登山道を整備する会が主催されたとき参加しましたが、接点ないのかなぁ…

https://www.yamakei-online.com/yk/issue/kikin_vibram2022/

なんか、どこの土地でも、協力、協業っていうよりは、競争、張り合いみたいな感じなんですよねぇ…

■ 現代の常識に沿ったバランスの良い食事=NG

例えば、お弁当屋さんの、『30品目が取れるお弁当』とか、宅配業者がやっているレシピをすでに作ってくれている食材セットでの『糖尿病患者向け宅配』とか…実際の栄養価はどうなっているのか?を調べた結果、

  あるはずの栄養はすっかりお湯に流されていなくなっていた

ということが報告されています。新型栄養失調 https://amzn.to/3QDdkJq 

山小屋でも、何年も常温保管できるようなのをご飯につけて出しているだけで、栄養がないのは明らかでした。

セブンのお弁当を買うくらいなら、マクドのチーズバーガーに牛乳の方がいい、です。

■ ソバ粉 をプラス

ご飯はリジン欠乏食品なので、アミノ酸的にせっかく食べたものが全利用されません。

リジンをほかの食材で補わないといけないのです。

ので、ご飯を食べるなら、炊くときに、そば粉をひとさじプラスして炊くと良いです。

味にも影響が出ないようです。そば粉のクレープを私は朝食べていますが、米粉で作っているからです。(小麦アレルギー)

ルッコラは勝手に生えてきたものです。

 

 

 

■ タンパク質=筋肉だけ ではない

 

 

胃酸を作るにも、タンパク質がいるんですよ。

スクラロースとか、アステルファムKが嫌で、ナチュラル系のプロテインを飲もうとしていましたが、胃が受け付けず、飲めないので、そういう人は、ボーンブロス(つまり、だし汁)からです。

しかし、現代の鰹節は鰹節を製造する工程で、煮汁に栄養素が流れ出てしまっているので、

いりこ、もしくは、あご出し

がおススメです。昆布やシイタケの粉を入れると、上記のアミノ酸スコアも改善されます。

ラーメンを食べるなら、出しに凝っている店にして、麺は残し、だし汁を味わうのが良いようです。ちゃんとチャーシューと卵は食べてね。

■ 現代の新型栄養欠乏に陥らない大方針

1)卵、肉を増やし、プロテインを飲む。
2)糖質は減らす。
3)良い油を摂り、悪い油を止める。=バター、ラードを使い、植物油を止める。
4)良い塩を摂り、悪い塩を止める。=精製食塩を止め、ぬちまーす、雪塩、宗谷の塩にする。
5)ビタミン、ミネラルのサプリメントを摂取する。
 
■ 仏教:ケチも煩悩である
 
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やたらと使いすぎたり「欲しい、欲しい」と思うのが悪いということは、わかりやすいと思いますが、「あるのに使わない」というのもとんでもないことです。
 
必要なものがそろっているのに、それを使わないことを、「ケチ」といいます。お金の余裕があるのなら、それなりの生き方をしなくてはいけません。ケチは駄目です。
 
実は、欲が狂ってしまうとケチになるのです。ですから度を越して使わないケチも、欲と同じように心を汚し、不幸へ導く煩悩です。
 
ある程度、「中道」的に楽に生活した上で、残ったお金は人類のために使う、そのような使い方が望ましいのです。これも資源を分かち合うことです。仏教では、大金持ちになることに対しては何も言いません。
 
ただ、「余分に貯まった 財産は、持てない方々のためにできるだけ使ってください」と言います。それなら、「このお金持ちの人がいてよかった」とみんな思うでしょう?
 
お金持ちの人が工場を作って仕事を与えてくれるとか、学校を作ってくれるとか、そういうことで、いくらでも 富による幸福を周りの人々に広げることは可能なのです。
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『一瞬で心を磨くブッダの教え』第1章 私たちの悩みを解決する《欲》アルボムッレ・スマナサーラ サンガ出版【欲ばらないこと 役立つ初期仏教法話13 (サンガ新書018,2011年) P155】
 
私は、なんでも買ってやりたくなる心の癖があり、すぐ付け込まれるのですが、これは、地元で誰も知らない人がいなかったお金持ちの出身だった母の金銭感覚を受け継いだため、と思います…。
 
例えば、家は母子家庭で普段、めちゃ乏しい生活しているのに、遠足のお弁当は、鶏もも肉一本とか、シャケとか。他の家の子どもがビックリして目をむくサイズでした…。
 
そうした子供時代の心の印象が残っており、倹約してつましくしている人には、どーんとプレゼントしたくなるんですよねぇ… あげたいという病、に懸っている。
 
これは自覚できたから、治るのかなぁ。治したいです。
 
ケチの正反対ですが、そういうのにお金を使ってしまうと、募金などにケチにならざるを得なくなるので、反省中です。

2023/01/12

ランナウト文化=アメリカコンプレックスと思考停止

■読了 『バカヤンキーでも死ぬ気でやれば世界の名門大学で戦える。』

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偏差値38くらい?のヤンキーがカリフォルニア大バークレー校に進学した話です。

マザコン男にお勧め(笑)。

僕、自信ない…

というマザコンの日本人男性にお勧め。勇気が湧くこと請け合い。

中学で落ちこぼれ、高校は地元の最低ランクのヤンキー高校(私の弟が行ったようなやつ…笑)に行って、とび職になった男性(弟は土方)が、カリフォルニア大学バークレー校に進学した話です。

オモデレ先生、バークレー式をやっていたから、あの勉強量だったのね~と30年経って思いました。

私は調査会社に勤めていたので、調査自体が仕事で、一日10冊の本を読むくらいは楽勝ですが、それは、日本語だから…英語でそれをやれって…(汗)

大学時代に課題が毎週2冊の英語の本を読んでレポートA4 4枚って… それでディスカッションをするのが課題なのですが、課題が高度過ぎ、こなせる人がほとんどいなかったよなぁ(笑)。

それでも、人間は環境の動物…やらせられれば、なんとかやれるようになるものなんだなぁ、とこの本を読んで思った。

私はグロービスのビジネススクールに入った時、水を得た魚のようになったのですが、その理由もわかりました。

この本の著者は、グロービスに入社したそうです。

私のいる場所が間違っているんだなぁ…グロービスは、バークレー流というより、ハーバード流ですが。 

DDSが会社選びでも発病していたんですね。

■ バークレー、オークランド、そしてミッション地区

友達のマイケル牧師(ゲイです)がバークレーの教区で、教会長になったので、今、遊びに行けば泊めてもらえます。彼、わたしんちのゲストとして泊って行ったので、お返しに泊めてもらえる。

若いころ、サンフランシスコベイエリアのモラガとサンフランシスコのミッション地区を行ったり来たりする生活をしていました…。

恋人だったデイビッドの親の家がモラガにあり、そこに毎週通う…。ジョージとジュディ(彼の両親)は、常にヨーロッパ人の放浪の若者を家に泊めていました。息子のガールフレンドの私も似たような扱いでした(笑)。日本人ってだけでVIP扱い(笑)。

泊めてあげるお返しは、面白い話、です。行った先の写真を見せ、面白いネタを仕入れておくということです(笑)。

ですので、私も同じように、海外放浪している若者を家に泊めてあげるのが大好きです。

冒険の話が聞けるから、です。

福岡に来て以来、もう5人は海外ゲスト泊めていますね… マウンテンバイク好きのゲストとか、また来ないかなぁ…

■ 黒人の町 オークランド

私はアメリカ黒人文学(トニモリスンとか)が、専門だったので、アメリカでやりたいことの中に、

 黒人教会に行く、

というのがありました。

それをジュディとジョージに話したら、「よっしゃ!」ってことになったんですが…私からすると、はて?なんで ”よっしゃ”?

まず、車は、デイビッドの弟のボロ車を借ります。ジョージはきれいに剃っているひげを少しはやします。デイビッドは、まぁ、元からヒッピー風情なので、そのまま。そして、デイビッドの弟のマイケルと、デイビッドと父親のジョージ、の3人で、いざ黒人教会のあるオークランドへ!

オークランドは、バークレーのお隣です。私は、いつもバークレーをほっつき歩いており、普通にベトナム人学生と間違われ、SFSUと同じように、バークレーでも学生っぽさに便乗して、顔パスで授業を受けていました…

そんな調子で、アメリカ社会楽勝!とか思っていたので、事態が良くつかめていなかったんですね…。

初めて行くオークランドは、え?!と驚く廃墟っぽさが漂う地区でした…。黒人教会に入ったものの、奇異の目で見られ、まるで針のむしろ…

めちゃ怖かった…。私は、「アメリカ黒人女性文学を学んでいます」と言ったのですが、全く何も分かっていないのと同じでした…。彼らは日本人を憎んでいる!肌の色はリアルな脅威、差別問題は今も現存しているのだ、と思いました…。

ちなみに、車は、マイケルが居残りで守りました…。じゃないとボコボコにされて、車でお家に帰れなくなるリスクがあるからだそうです。

アメリカの黒人問題の闇を見たのでした。なんせカリフォルニアって、全米で最も差別問題が大きくないエリアということで、シティに住んでいると、南部からやってきた黒人さんが住みやすい、と言って喜んでいるのを知っていたからです。

しかし、日本にいると、同質文化でそんなことは分かりませんよね。なんせ、糸島とか鹿児島とか、40年住んでいても、よそ者扱い(笑)。 15代前のご先祖からここに住んでる!という世界だそうです。

■ ミッション地区

前に、ミッション地区に住んでいたと書きましたが、ミッションって、当時は、ヒスパニックの町でした。

ので、私は有色人種で全く危なくないのですが…デイビッドはうちに遊びに来るのに、何にもしていないのに、棒を持って追っかけられたそうです…。

まさに、縄張り争いのヤンキーの世界みたいなことになっていました…。

バカバカしいので引っ越したんですが、アメリカでの引っ越しとか、モーテル程度を選ぶのにも、結構、治安&人種的な配慮が必要でした。

あとで夫を連れてサンフランシスコに観光に行ったときは、住んでいた人間の強みで、観光地にも近いけど、安く泊まれる安全な地区を選びました。例:マリーナハイツ

実はパンハンドルにも3日くらい住んだことがあるんですよ(笑)。パンハンドルというのは、フライパンの取っ手という意味ですが、スラングで、ホームレスという意味です。パンハンドルという名の公園(取っ手が出ているみたいな形)があり、薬物売人の販売スポットとして当時有名でした。

ゲイのカップルの家で、3日くらいしか住まずに、とっとと出ましたが、その時、パンハンドルがそういう意味だと分かりました(笑)。その家の窓から、薬物の売人が来たのが見えるので、買いたい人に最適なロケーションでした(笑)。私は全く違うので、とっとと出ました。

■ 黒人さんは日本人が嫌い

私はある時カフェで、日本人同士だけど、無理して英語で討論しよう、という人と一緒に話していたのです。

議題は、”なぜ黒人さんはアジア人女性が嫌いか?”

そしたら、なんと、近くに座っていた黒人女性が理由を教えてくれたんですよ…

議論が聞こえたからって。

いつも勉強に使っているレズビアンのカフェでのことでした…

それで、彼女が言うには、

 私たちのオトコを奪っていくから…

だそうです。アジア人女性って、全米で大人気なんですよね。なんでかな?当時は、

 サブミッシブ = 受身的

と言われていましたが、別に日本人の女性は受け身でもないと思いますけど…。海外でも男は、家庭内で父親としてふるまう、という責任から逃れたいのですかね?

ま、そんなことがあった、ということでした。

結局、私は、黒人女性文学を大学で専攻したのに、アメリカでその恩恵を受けたか?というとまったく…、という話です(笑)。

■ 西部=パイオニア時代への郷愁

一方、大草原の小さな家が大好きで、ペンシルバニアダッチの生活に憧れ、パッチワークキルトを作っていたのですが、開拓時代の、足がついたフライパンをスパイダーと呼ぶのですが、それを知っていたりして、みんなに感心され、ピルグリムファーザーズとか、ボストン茶会事件とか、アメリカ史の基本を知っているので、そっちのほうが喜ばれました。

趣味はパッチワークキルトとベイキング、と言えば、アメリカの主婦の伝統…好きな料理家は? ジュリア・チャイルド!

映画にもなっています。https://amzn.to/3GXcCUb

■ カリフォルニアのクライミング

日本人はアメリカでのクライミングと言えば、ヨセミテ一色ぽいですが、私は小川山があるのに、ヨセミテ行ってもなぁ…とか思ってしまいます…。同質カルチャー。

すでに普通にハイキングでヨセミテには行ったことがあったので、クライマーになる前から興味がない…。

みんなヨセミテを過大評価していませんかね? だから、ランナウト自慢から、いつまでも抜け出せないのでは?

そんなに自慢するのなら、ディーン・ポッターレベルで、ウィングスーツ着てジャンプしたらいいのでは?

 というので、アメリカコンプレックスな日本のクライミング…

日本人が国際社会に交じっていない、という劣等感の裏返しのように思いますね。そろそろ卒業して欲しいわよねぇ。だって、韓国も同じ症状発病していますもんね。

日本人男性の俺っだってヨセミテというコンプレックスの裏返しで、リーチの短い女子供が危険な目に遭う羽目になる構図って意味です。

実際、福岡みたいな小さな地方都市にいてすらも、米軍の兵隊と登ったり、ドイツ人医師と登ってみたりしましたが、やっぱり変だと彼らの国際感覚でも思うみたいでした。 

フリークライミングでは、世界は、とっくの昔に、石灰岩時代に突入しているんですよ?

ま、花崗岩LOVEは、今は、リバイバル、です。リバイバルなんだから、リバイバル前と同じことをして自慢するのは、陳腐です。アレックス君だって、さらに上を行くクライミングで、有名になったわけで、前の人と同じパラダイムで登っているわけではないですよ?

パラダイムシフト が日本のクライミングには必要です。

登っているのは私で、ビレイヤーは別のデイビッド。海外はデイビッドだらけです。海外では一見さんが提供してくれる、確実なビレイ、は、日本では、何年一緒に登っても、しぶしぶ出されるくらい高値が付けられていますが、それはおかしいことです。確実なビレイは、マナー程度のものです。


クライミングの心理学 Trust But Check

■ Trust But Check

トラストバットチェックというのは、英語圏で良く言われることです。信頼するけど、ダブルチェックせよ、ということです。
 

日本では、儒教の影響が強いためか、上下関係がある間柄では、その上下関係が妄信につながりやすいです(ハロー効果)。

また、上の立場に立つ人は、下の立場の者がチェックすることを、相手が信頼していないと言って立腹するケースが多いです。 山ではそれではリスクにつながり、ダメです。

先輩がやったこと、リーダーがやったことでも、チェックが必要です。それは、リーダーや先輩、ベテランでも神ではなく、間違いを犯す可能性があるからです。山で死んでしまうより、失礼なほうがいいですよね?

 
 もし師匠が投げたロープがセルフがとられておらず、下降の手段をまったく失ってしまったら、それは、任せっきりにしたセカンドの私の責任でもあります。

私がとっさにロープを手に取ったのは、自分の責任であるという認識があったためです。多くの人は、セカンドをしていると、自分の責任に無自覚で、こちらが、懸垂セットしていても、ロープを持ってくれる人は本当に稀です。
 

トップが懸垂セットしていたら、

  •  相手のセルフが取れているか、
  •  懸垂のセットは確実か、
  •  ロープをたるませて一緒に手元を見ている

くらいのパートナーシップは必要です。
 

私の経験では、後輩君は、ほとんどの人が、”お客さん”状態 になっており、自分はどうするべきなのか指示がない限り、ただ立っているだけのことが多いです。
 

が、アルパインも、普通のクライミングも、やることは分かり切っているので、たいていの場合は、先の行動が予測可能です。
 

私自身も、まだ分かっていなくて、あたふたしている状態のころはあったので、厳しいことは言いたくありませんが、何も状況に貢献していないで突っ立っているだけの時代が、10年の人もいれば、1年の人もいます…
 

その差は何か? ちゃんとやらなければ死ぬかもしれないという自覚によるのではないか?と思います。


■ 比叡は落ちてはいけない 岩場ですよ… ボルト40年もの

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ちょっと前に比叡山でマルチピッチを登った時の相棒が20台の学生でした。4ピッチ目が5.11なので12クライマーの彼にリードを頼みました。核心部はスムーズに抜けて、見えなくなった頃、もう終了点のコールが聞こえるかな、と言うときに落ちて来ました。ランナウトとロープの伸びで10m以上は落ちたでしょうか?僕の方はあら落ちたって感じでしたが彼は結構ショックだったみたい。マルチでも別に問題は無いので次からも思い切り登ってくれると良いけど。

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というやり取りをしていたことが分かりました…。ここに

  ボタンの掛け違い

があったんですね。

私はバンバン落ちるクライミングをすることで成長が加速できる段階に来ているクライマーでしたが、

  九州では、バンバン落ちれるクライミングをしていい外岩環境

にあるルートは数えるほどしかなく、ほとんどがカットアンカーのルートです。

  とりあえずテンション登り(ショックロード1程度の墜落にとどめておく)

が安全です。ショックロード2の登りは辞めておきましょう…

もちろん、グージョンやケミカルに打ち換えられた課題ならOKですよ。

しかし、 

気楽な墜落癖をつけると、日本の他の岩場で通用しなくなる、というリスクがあるかもしれ

ません。

私自身も

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私も初めて落ちた時は、ビックリ仰天でした。知り合いの13クライマーが言うには、俺ら9割落ちてる。

支点がプアなアルパインだけしかしないと落ちれないので、落ちないところしか登らないようになり、成長が鈍化すると思います。

思い切って登るかどうかは 支点が重要だと。

後は、上なら上なほど地面から遠くてむしろ安全性が高まっているかと。

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と当時書いており、支点の重要性は認識したうえで、落ちるクライミングは、成長するうえで大事だという認識で、正しい認識だと思います。

たぶん、九州の人は、本気で、カットアンカーが強度不足の信頼してはならない支点だということに気が付いておらず、他の地域も、カットアンカーだと思い込んだままだったのでしょう…

しかし、勉強不足も良いところですね…(汗)。

■ 経験値が悪習慣につながる事例
 

懸垂下降で。
 

 懸垂のセットは失敗が許されない。
 

それで、師匠がロープのセルフを取らずに、ロープを投げたことがあった。私は、”ハッ!”として、とっさにロープを掴んだら、


”ロープばらけるまで、しばらく間があんねん。経験値が悪いほうに出た事例やね”
 

と分かってて、ルール違反したそう。
 

しかし、こういう事例を重ねて、信頼を積み上げるのだろうと思った事例。
 

信用しすぎて相手にゆだねすぎる、というのが一番クライミングでは危険。

 

  山では、お互いに、相手がやっているはず

 

と思う。

例えば、冬山では共同装備に入っていても、コッヘルストーブは自分のザックに入れている。一人で落ちたら、ツエルト、シュラフ、ストーブセットくらいはないと、私の体力では厳冬期八ヶ岳の夜を超すのは、かなりシビア。フツーにテント泊してても単独だとテント寒くて切ないもん… なので共同装備に入っていても、個人でも、ツエルトもシュラフもコッヘルも持っていく。

白亜スラブの、敗退ロープなし事件も、信頼しすぎ事件、だったわけですね。

相手にゆだねすぎ、安全は相手が担保してくれて当然だという慢心に負けてしまったわけです…

適切な問いを重ねることが大事ですね。

例えば、「敗退なしで行けると思う根拠は、なんですか?」とか…

登っちゃった後で、トンデモボルトと分かったんですよね… 落ちずに登って良かったな


2023/01/11

トラッドの習得 クラック(カムセット)の習得の仕方

■ 信頼できる筋からの情報 (コピペです)

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トップロープでクラックの概要を知る

トップロープでバックアップしながら、カム類をセットしながら登ってみる。

自分がセットしたプロテクションで落ちてみる。当然、トップロープでバックアップあり

1番上のナチュプロ吹っ飛ぶ

どこが悪かったのか考えさせる。

修正しながら上まで抜けさせる

リードでセットしながら登ってみる

無事にRP

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注意事項: めちゃくちゃ時間かかる。13クライマーでも初級クラックで、パンプアップでRPならず、ということもある。グレードと関係ない。

■ 納得を深めた

やっぱりなぁ…。私は、

 クラックで人権侵害を受けた から 希死念慮 が出るようになったんだなぁ…

と超・納得しました。

■ トップロープで登れたからハイ!リードね!って変ですよねぇ

私は湯川でクラックは二日程度登り放題をしたのですが…そのあとが、いきなりハイ、リード(汗)… それは、いくら何でも、突然すぎるだろーというので、師匠の青ちゃんに抵抗しているところで、クラック行脚は終わっています。(俺の設置したピンクポイントで登れ)

でも背の高い人が設置したピンクポイントのカムって、背の低い私にとって全く届かず意味なしなんですよ。それはUIAAのスティーブもだよね~と言ってくれましたよ?やっぱり私の理解はあってるじゃん?

デゲンナー5.8とか、城ケ崎のファミリークラック5.8程度、とか、モツクラック5.9とかは、オンサイトしていますが、オンサイトだから、カムへの信頼があるわけではない。

で、私の必要なのは、プロテクションの設置力と落ちて大丈夫なセットを覚えるところですが、その教え方が…

大丈夫だから、落ちてみなー 

では、その大丈夫の根拠がないですよねぇ?

一般には、カムにスリングかけて、トップロープ状態で、落ちてみるんですが、それって、激痛&腰痛路線ですよね(笑)? なんせスリングって伸びがないんで。

カムエイドで登ったり下りたりしているので、まぁ何となくは、カムへの信頼は育っているのですが…。

私が、油山川の10bは、TRではスイスイ登るのに、リードになったら長時間かかっている、というのを見て、

 「なんだよー サッサと登れよー」

みたいなビレイをされると、こんな心理的寄り添いのないビレーヤー(つまり頼りがいの無いってこと)だったら、一人で登ったほうがいいな、とか思っちゃうんですよね…

いや、正直、そうでしょう…。一人で登るよりマイナスですよね。焦らさせられる分。

■ トップロープ+リード =疑似リード

疑似リードも大堂海岸でやってもらったのですが、あんまり意味がなかったですよね。

なので、色々工夫はしてくれたと思うので、一応努力はしてくれた、ありがたかったとは思いますが、たぶん、ポイントがずれているんだろうな。子供がいない男性=父性の欠如。つまり、相手に寄り添って待つ姿勢はない、ってことです。俺と同じになんでできないだ?あ?って、なるってこと。でも、成人男性の体力や肉体の壊れにくさって、人間の中では一番でしょう。同じ基準で女性を裁かれても…

やっぱり、自分の命は自分で守る原則を考えると、疑似リード、1本、2本で、クラックのリード修業が終わり、さぁリードしなーっていうのでは、あまり根拠があるクライミングではないな。

まぁ、本人は、カム3つ飛んで止まったっていうのが、どちらかというと

 自己肯定感

につながるタイプなので、本人はなんで私が嫌なのか?理解できないと思うのですが、私は嫌なものは嫌なので、永遠に平行線だと思うんですよね。

というので、岸良で私の課題のクラックをビレイする気がないと分かったので、一緒には登れないなと思いました。

岸良のボルダーの方では、私は大幅に自分の安心安全感覚をゆがめて、5級のハイボルダーでは、オンサイトしているんですが、あれを「あのクライミングは…(ダメクライム)」と評価していなかったことも、マイナス要因になりました。

■ 弱気に登るのが自分らしい登り

弱気に登るのが私らしい登り方なのです。アイスだって、めちゃ弱気に登って、ちゃんと6級がスイスイ登れるようになり、私のムーブは二重花丸なのですから…。

自分らしく登ってもダメ判定、頑張って登ってもダメ判定、ならどう登っても、彼からはダメ判定しかもらえないということで、結局、励まし合い、ではなく、一方的に私が相手を励ましている関係になります。相手からは永遠に、ダメな奴だなぁ…というフィードバックしかもらえないって意味ですね。

それは、イケイケの人からしたら、イケイケクライミングだけが正義、だからです。

以前、城ケ崎で、かなり怖いクライミングをして吠えていました。ビレイしていた人は、「一生で一番怖いビレイだった」と言っていました…。つまり、ビレイヤーが私でなくても、「もう!怖いな~」ってクライミングだってことですよ…。ビレイヤーする側にも、心理的負担を強いているクライミングってことです。

と、以上のような理由で、

  心的エネルギー枯渇

していたので、新型栄養失調が重なり、鬱になりましたが、最近はだいぶ回復しました。

クラック登りの習得、カムの習得については、言質が取れたので、今後はこの方針で頑張ればいいだけになりました。あー、良かった~。

           岸良の楽勝クラック 肉離れ中に登った

PS 台湾も良きクラック課題があるうえ、スポーツルートもあるので、おススメです。

非常に易しいレベルから登れる。

2023/01/10

カラファテみたいな店 ヒラバイクス

■ヒラバイクス

今日はヒラバイクスというMTBのお店に行ってきました。

福岡はたった25㎞先に行くのに、車で2時間もかかる…(汗)もう都市として渋滞問題的にパンクしそうです…。

さて、お店ですが、

 マウンテンバイク版カラファテ

って感じでした…クライマーで知らない人はいないカラファテ… クライミングをスタートする前に、目白まで行ったんだよなー。中根穂高さんの適切なアドバイスにより、軽量シングルと、ロープクランプを購入。このロープクランプには、助けられたよなぁ。

中根さんに相当するのが、平山さんで、ものすごくMTBに詳しい方です。お店はこちら。

お名前が超有名クライマー、世界のユージと、途中まで一緒なんですよね(笑)

マウンテンバイクの平山さんもすごいご経歴です。https://www.hirabikes.com/staff/index.html

もし、マウンテンバイクに今から乗りたい!という人がいるならば、平山さんに相談するのが良いと思います。

様々なマウンテンバイクの歴史的経緯から、事故まで、まだお若いのに、非常に見聞が広く、頼りになります。マウンテンバイクも、エクストリームなスポーツなので、クライミングと同じく、

 リスクを中心に考える感性

が必要になります。イケイケの人は、実は向いていない、ってことです。平山さんも、半身不随になった人などを見たことがあるそうです。やはり、技術という、よって立つものに立たずに、なんだか、ただ感情的にイケイケ自慢の人って、どの世界にもいるんですね。そうじゃない人たちもいますが、すごく隅に追いやられるもの、らしいです。

たぶん、スポーツ系のマスゴミが単細胞で、スポーツの価値をアドレナリン的幸福に貶め、体力一点豪華主義の、どーだ!すげー!&かっこいいー!(例の、ファイトー!いっぱーつ!の…笑)しか価値として売り出せていないからだと思うんですけど…。(例えば、NHKでも、登山として間違った報道していますよねぇ?)

マスゴミが伝えない、本当のアウトドアの価値を、パタゴニアはアンバサダー(大使)制度で広めようとしていますが、どうも成功していないのは、文章の格調が高すぎて、小学6年生にも読めるような内容になっていないからだと思うのですが…(笑)。

平山さんは、素晴らしいマウンテンバイクの経歴と、若いライダーに伝えるべき価値観をお持ちだと思ったので、Youtube動画発信などしてみては?とちょっと聞いてみましたが、どうも、諸般の都合で、やりにくいみたいデス… クライミング業界と同じですね…。残念だなぁ。

ほっとくと、マスゴミという社会毒で、イケイケに偏る世相だからなぁ…。でも、それだと屍の束が積みあがるだけですし…。

■ ハンデ付きバイク

私の購入したマウンテンバイクは、クライミングに例えるなら、棒フレンズみたいな感じで、一世代前の自転車だということで、ちょっと初心者には、ハンデがつきすぎ、なのかもしれないです。というので、思案中です。

マウンテンバイクは、お買い物するのがとても難しい種類のもので、一般の自転車屋さんでは、買えないです。

先日Giantの店に行きましたが、そこでも買えない… というので、結局、すごくよく分かっている人にオーダーする、それもセミオーダーみたいな感じです。

店を知るより、人を知る、ということが大事なのが、マウンテンバイクという活動です。

一昔前のだとパーツも揃わないから、アップグレードしていくことができにくいんですね… 

しかも、私の身長がまたもや障害に… 海外から来ているものは、なんでも背が高い人に合わさってる…チェーンソーのチャップス、私は7分丈でちょうどいいんですよ…(汗)。私は、日本人の中でもマイクロちゃんなんです…股下が…足りない。マウンテンバイクは、メリダなら、股下70cmあれば、なんとか跨げるかな、みたいなサイズ感です…。あんまり小さいフレームだと、29インチの大きいタイヤが付けられないんですよね…。

■ なぜ29インチがいるのか?

タイヤが小さいと、走破性が出ない、ちょっとした石などの障害を乗り越えにくいのです…というので、今のタイヤサイズから一クラスアップしたいというだけでも、30万円コースだけど、決して、高いわけではないんですよね…。フルサスで29インチって…。

ちなみに、その辺の自転車屋さんで、マウンテンバイクで出ているのは、なんちゃってマウンテンバイクです。山の中は走れないものです。

今の時代、マウンテンバイクを買いたい!って人は、そもそも少ないのだそうです。

■ 行き詰まり感

クライミング界と同じで、アクセス問題(フィールド問題とMTB業界では言っている)があり、マウンテンバイクで走れるフィールドが、そもそもないからみたい。街乗りにフルサスは別に要らないですしねぇ…。

歴史的に、オフロードをマウンテンバイクで走ることが問題になった時期があるのだそうです…へぇ~そうなのか…。クライミング界と色々似ているマウンテンバイク業界。

クライミング界より、ある意味、煮詰まり度が強いというか、すでに煮詰まって、にっちもさっちも行かなくなって、〇年というのが長そうなので、マウンテンバイクでどう少数民族が生き延びているのか?みたいな、裏話でもないけど、生き残り戦略として、どう一般社会との付き合い方を考えてきたか?みたいなのが、非常に参考になった…。

MTB業界はメジャー化に背を向けて、マイナー化に舵を切ったみたいですが…クライマー業界はメジャー化路線を突っ走りたい!あのバブル時代をもう一度!みたいな路線…。クライマーがやっていないクライミングジムが町中にボコボコできていますしね…。なので、今後も、

  岩場での人身事故 

は、増え続けるだろうなぁ…と思いました…。岩場で誰かが大怪我しても、JFAの事故報告書に載らない(なぜならJFAを知らないから…汗)から、人身事故…四阿屋で腰椎骨折とか…が起きていることすら、近所のクライマーにすら、知られていない…。

ちゃんとしたクライマーは海外で登りましょう、というのが、現在の環境的には適切な気がします…。

ラオスやギリシャは安全です。日本の国内岩場では不遇の時代だと割り切って、

  テンション&保守的なルート選択 

で登り、本気トライは、ボルトのしっかりした海外で!

と言っても、アメリカはアクセス問題でだいぶ大変そうですが…。
 

クライミング界でもヤングケアラーをしてしまったこと

このような動画にヒットしました。それで、分かった。

クライミング界でもヤングケアラーをしてしまった…
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ヤングケアラーたちは健気なので、(育児放棄の母親を)クソババァと怒るよりは、むしろ助けてあげたいと思います。
頼られることの満足感・充足感もあり、自分のためにエネルギーを使うよりは、困っている家族を助けてあげたいと言う気持ちでいっぱいになってしまうようです。
でも周りの子供たちは、僕もそうでしたが、自分のことしか考えていません。
自分がいかに良い成績を取るのか、競争に勝つのか、自分の能力を上げていくのか、自分のキャリアをどうするのかといったことしか考えていないのに、自分は母親や家族の平和を考えたりしているという価値観のギャップに苦しんだり、自分はどう生きたら良いのかということに困ってしまいます。
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→ これをクライミングに置き換えると?
 

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ヤングケアラーたちは健気なので、機能不全家族と同じ状態に陥っている山岳会を、「何、この山岳会?」、「なに?この下手くそビレイヤー?」あるいは、「なんだ、このトップの登りは?!」と、怒るよりは、むしろ助けてあげたいと思います。
 

頼られることの満足感・充足感もあり、自分のためにエネルギーを使うよりは、困っている山岳会、現代新人を助けてあげたいと言う気持ちでいっぱいになってしまうようです。

 

でも周りのクライマーたちは、僕もそうでしたが、自分のことしか考えていません。


自分がいかに良い成績を取るのか、競争に勝つのか、自分の能力を上げていくのか、自分のクライミングをどうするのかといったことしか考えていないのに、自分はパートナーやクライミング界全体の発展‥‥事故防止や教育問題、を考えたりしているという価値観のギャップに苦しんだり、自分はどう生きたら良いのかということに困ってしまいます。


ーーーーーーーーーーーー 引用 終わりーーーーーーーーーー

引用元:早稲田メンタルクリニック https://www.youtube.com/watch?v=RMdAxzE24s8

このような心を見透かされ、便乗されて、良いとこどりで、ポイっと捨てられました(笑)。

しかし、正直に言うと、殺されるかもしれないという不安の源泉は、彼の無謀なクライミング行為だったので、一緒に登らなくなって、心が安定しました。無理していたんですね…

■ 相手の行為を常に親切心だと受け取る

私は、物事をポジティブに受け取るタイプで、甘えられると、相手がわがままだな、というよりは、きっと困っているんだな、助けてあげよう、と、考えるタイプです。

それは、自分が困っているときに助けられてきたからですね…。例えば、アメリカ時代、ちょっとお金に困ったことがあり、近所の古着屋で買ったコートを別の古着屋に持って行き、買い取ってもらって現金を作ったことがありました。

一世一代の大芝居を打ったわけですが…たぶん、買い取ってくれた人は、私が困っているのを分かって買い取ってくれたと思うんですよね…。そういう経験から、困っているときはお互い様、と思ってしまうのです。

私はこのように、他の人より高いハードルをくぐって大人になったのですが、その時の心象(思い込み、ビリーフ)から逃れられていないことが、クライミングという活動で明らかになったということです。

■ 利用されていたことを自覚

 パートナーがテイカーであり、ただ私を利用したいだけのことで、私と組んでいたことが分かったのは、彼がボルダラーとボルダリングばかりに行き始めてからです。

私は右の膝を脱臼して、それが再発が怪しくなっており、怪我に怪我を重ねることはできないにも、関わらずです。

しかも、そのボルダラーの人、彼と登りたい、と言ってきた人ではなく、私と登りたいと言ってきた人だったんですよね…。ところが、私を介さず、そのボルダラーに約束を取り付けて、私を後から誘い、私のことは混ぜてあげるよ、というスタンス。

はぁ?!です… そもそも、そのボルダラー、私のパートナーになりたかった人でしょう?

その人は、私から誘われるも、彼から誘われるも同じだと思って、OKしていただけでしょう…だから、その人には罪はないが…。

相方はチャッカリもいいところです。パートナー泥棒です。パートナーを探す努力すらせずに、私の力で得た人をかっさらって行ったのです。

私は、怪我にけがを重ねたくないので、ボルダリングは全部お断りしないといけません。

つまり、わざと私が自分で自発的に離れていくということで、相方は、罪悪感なく、私を捨てることができるわけです。これのどこが、心のつながったパートナーシップなんだ?!

というので、私は非常に腹が立ちましたが、このようなことが怒っていることが、外野からは、分かりません。お前が誘っても来ないじゃないか、と言えば良いだけだからです。怪我した時に、さらに怪我するようなクライミングに誘うパートナーって、どうよ?

私は、この相方は、郵便局にお勤めで休みが不定期であることが気の毒で、特別待遇で、どんな私には意味のないクライミングにも付き合ってやるようにしていました… あれはホント良くなかったと大反省中です。 

なにしろ、中央アルプスのアイスに行ったときは、高速代を半分持ってあげただけで、一回もアックスを振ることがないようなのに、付き合ってやって、何も文句を言わなかったんですよね… まぁ、空振りもあるよな…と。それが図に乗ってしまった理由だとこれも、男性心理の動画を見て分かるようになりました。男性というのは、女性に対して図に乗る、ものなのだそうです。

元が男性というのは、母親の愛に守られている=自信満タン、のものなので、文句を言わないと図に乗るのです。図に乗った結果が、白亜スラブの登攀、みたいなことになります。

この世は、私の考えるより、自分のことしか考えていない人で一杯、ということを学ぶのがクライミング界です。

相手の意図をより深く洞察する能力が、クライミング界でやっていくには必要です。それは、サラリーマン稼業でも同じですね。

私は、学生時代、OL時代を通じて、総じて、男性より、普通にしていても能力が高く、あれもこれも、と頼まれて、その成果の方は、何もしていない男性が横取りしていくので腹を立てていました…それは、

 弟に甘い

 親に従順

 自分に近づく人は、みないい人、善意だと思っている

のような子供時代の自動思考によるものだったということです。子供時代の我慢、努力、自責のストラテジーは、大人になってからは、むしろ邪魔です。

しかも、8歳~18歳という、才能が発達するゴールデンエイジに私が何をしていたか?と言えば、親の期待、先生の期待、など期待を満たすこと、だったわけですから…。

相手の”期待”は、楽に見えてしまいます。

ま、私はこのパートナー泥棒が起こった時、私に来てくれたボルダラーには悪かったけど、相方にそのボルダラーはくれてやりました。

なぜなら、この状況では、誰からも支援がなく、私が腹を立ても、誰からも何が起こったのか見えず、私が馬鹿のように見えるだけですし、そもそも、私とそのボルダラーの人が二人で楽しく登る、という状況は起こりそうになかったからです。

彼はボルダリングには詳しくても、ビレイの習得はまだで、怪我をした私は教える人としては不適切でした。落ち役はできないということです。

しかも、アルパインについては、当然ですが、かなり素人そうでした。スポーツルートですら、ボルトの知識などなさそうでした。(ボルトは九州では40年前のものです)

ので、私の指導力では、難しい。一般男性のクライマー集団に交じってもらい、一年くらいは、非・主体的な活動が、そのボルダラーには必要だ、と分かっていたのです。つまり、混ぜてもらうことで、リードクライミングって、へぇ~こんなことか~と分かる時期、って意味です。混ぜてもらっても、鋭くない男性だと、リードのあれやこれやが分かるようになるには時間がかかります… そのために、私は日ごろの相方とのクライミングにボルダラーを誘って連れて行ったのですから…。

さて、そんなこんなで、私は善意からボルダラーに良かれと自分たちのクライミングに混ぜてあげたわけですが、私の親切心は踏みにじられ、相方は、利己心から、私に来たパートナー候補を自分のパートナーに仕立ててしまい、私は、集客用の都合の良い人、として利用されていたことが分かったのですが…。(ちなみにチャッカリされたのは一回だけではない。私の新品のロープで自分の課題を登るなど、予兆は一回目のクライミングからあった。)

それが鮮明に分かったのは、相方が私に断りを入れず、このボルダラーと二人だけで、出かけ始め、ピタッと私を誘って来なくなったためです。

それまで毎週のように誘いがあり、それに合わせてあげるのが大変だったのに。

しかし、この時も私は、怒りを表現せず、スルーしました…。というのも、

 白亜スラブで凝り過ぎて、あんなクライミングに今後も付き合うのか… 反省もしている様子ないどころか、もっと自信つけちゃったしなぁ…どうしたものか?

と頭を抱えていたからです。あれじゃ、マジ、引率のお母さんです…。(記録はこちら

最近、ジャンボさんも、ある意味、”引率のお母さん”を彼のレベルでやっていることがうかがえ、なんか、私だけじゃないと思ったので、だいぶ心も癒されましたが…。

打開策、見えず、だったので、一体どういうことが、この白亜スラブで自信をつけてしまうような勘違いクライマーの理解を正常に戻せるか?想像もつかなかったのです。つまり、私は、”男の子の子育て経験”は、ないわけなので…(笑)。

師匠の青ちゃんがどういう指導をしていたか?というと?? コラっ!と大声で怒鳴るとか、下手くそロープワークを見て、けっ!って顔をするとか、思い浮かびますが…そんなことができる、上級クライマーが周囲にいないし…。師匠の話では、相方は、アイスで散々、懲りたハズだったんですが、ダメだったんですかね?

一般に、最近のベテラン(九州のベテラン)は、登攀力自体が落ちて引け目に思っているので、若いクライマーの失敗した登攀を叱ったり、何が良いスタイルなのか?を自分の身をもってクライミングで示したり、ということをすることができない…

ので、叱ってくれる、まともな師匠がいれば、まともに育ったかもしれないクライマーも、俺ってかっこいい~、イェイ、登れるぅ~という、大誤解が解けないまま、危険を自ら引き寄せているようなクライミングを続けて、デシマルのグレードだけが上がっていきます。

この仕組みがわかっただけでも、だいぶ進捗かな…(と思うことにしよう…)

■ クライミングのスタイル教育不在=かっこつけるための記録 

現代は、スタイル教育不在です。ので

  内容の良いクライミングをしよう、

というよりは、そもそも、

 俺がすごいことを示すためにルートに行っている

ので、失敗を自覚したり、反省することなく、行っただけでルートコレクションの中に、ルート名が入ってしまうのです… 

そのルート名を聞いた側の人も、問答無用で、すごい!って言ってくれるからですね…(環境による正のフィードバックが働いている)、今のクライミングカルチャーでは…。

内容は問われず、内容がしょぼくても…誰にも分かりっこない!で行けてしまう…

という状況にあるのは、何も相方だけでなく、

 ほとんどの若いクライマーがそうだ、

ということが、こちらの若いクライマーのアルパインクラブのHPに記載されている山行と、私が同行した山行の印象を比べて分かりました…(マスターズルーフ)。

相方だけでなく、男子みんなそんな感じなのです。恥ずべき失敗山行も、そうとは書いていない…。なんせHPにそんなことを書けば、新人、来ないですよねぇ?

なので、若い男性が書いた山の記録は、結構、眉唾もの、と学習したのでした。

■ 正直さがあったジャンボさんやユースケさんの記録

K7について書いた横山さんの山行記録は、情けない俺、も含めて書いてあったと思います。

山岳会が廃れて、先輩が書いてくれる山行記録を読まなくなり、どの程度の山でどの程度正直に書くか?みたいな、相場感覚も失われたのかもしれません。

何が自分のスタイルとして自慢になるか?もです…

さてと。私は、ヤングケアラーとしての自動思考(非合理的なビリーフ)を乗り越えなくてはなりません。

あー忙しい!



2023/01/09

良いスタイルで登ろう!

 ■ クライマーの9割は男性

クライミングという活動は、段々と女性も増えてはいますが、9割男性。

それでもって、日本社会は、我が家のように、親が離婚していなくても、お父さんは一般に影が薄ーい存在というか、家と会社の往復以外、何もない人生を一般に送っており、一般家庭でも、内実、母子家庭状態です。そうなると、母親というのは、大体、

 娘に厳しく、(→ 実力を低く見積もりがち)

 息子に甘く、(→ 実力を高く見積もりがち)

結果、息子は、実力以上に自己肯定感が膨らんだ人に成長してしまいます。

もちろん、人間の尊厳、として、誰でも生きているだけで存在価値があるのですが、それは、誰かを虐げて良いという解釈ではないです。

相手も生かされ、自分も生かされるのが普通。

このような社会の背景があるので、パートナー選びの要諦は、

 マザコン男を避ける

ことが、誰にとっても大事な要素になってきます。 

■ マザコン男の特徴

  1. 自信過剰
  2. 過信
  3. 女性を守れないのに、意識の上では男らしくて強いと思っている

うわ!まんま、ダメトップですね…。トップを登るクライマーの資質としてダメ系…。トップは責任重大なので、過剰ではない、適切な自信、が必要になります。

3においては、女性→セカンド、とか、パートナー に置き換えるといいでしょう…

■ 見極めポイント

やっぱり、ナルシズムが男性の心の成長には課題になるのではないでしょうかね?

「俺ってかっこいいなぁ」とか、「俺こんないいムーブで登ってんの?」とか…。

すごく写真を撮られたがるとか… 男性なのに、ファッションにこだわるとか…?まぁ、誰だってファッションにこだわってもいいのですが、適度な、というのがつくでしょう。

私が、アレ?変だな…と思始めたのは、パートナーが失敗した登攀をした(白亜スラブ)のに、そのことを反省するというよりはむしろ、自信を深めている様子だったことからです。

あれは誰が見ても、よろしくない反省点の多い登攀だったのに、それでも落ちていない、という点から自信を深めたのでしょうかね…? そりゃ、そこは最低限クリアしてくれないと…な点で、5.11のクラックなんて、カムエイドできますからね…。クラックってエイドで逃げたら、あんまり意味がない…。

現代新人クライマーは、登攀の良しあしを決めるスタイルについて教育を受けていないのかもしれません。登れさえすれば、どんな内容でも、OKを出してしまうのかも?

ポジティブシンキングは良いことなのですが、”底なしのポジティブシンキング”…は、

 失敗を反省しない心

につながっているようだ…、と分かったのでした…。登攀歴が十分長い人だったのでそのような解釈をするとは意外だったので…。

■スタイル教育

というのも、私はスタイルはかなり気を使って登っていたので、それが山梨クライマーは普通だと思っていたからです。最初の師匠の鈴木さんにそう教わりました。

例えば、ガマスラブ(5.9)は、初心者時代からオンサイトしようと思っていたので、ジャーマンスープレックス(10c)の後でも、見てもいませんでした…。わざと見ないようにしていたのです。ジャーマン登れたら、行けるな…みたいな感じでした…。そういう風に誰でもしていると思っていました。

ちなみに九州のクライマーはみなスタイル教育受けていないような気がします。私が出会った人がそうなだけかもしれませんが。(RPしか知らないような気がします。落ちるな教育もあんまりないです。ボルトとても悪いのに)

もしスタイルについて誰からも教えられていない、知らないとしたら…?

登れさえしたら俺オッケーというポジティブシンキングになるかもしれない…。

というのは、現代では、ボルダーはそんな感じのクライミングで、あんまりスタイルは問われず、ビデオでムーブチェック(驚き!)するくらいの勢いです。

それをルートにも持ち込んでしまうのかもしれませんね。

そういうことだと、アルパインクライミングってどれだけでも落ちれてしまうというか…。一億総、Ⅳ級Aゼロ、の過去に戻ってしまいます…。

美しいクライミングではない。なんのためにフリークライミングを基礎力として頑張っているのか?ってことになってしまう。

■ 反省力が大事

そのような考え方を採用してしまうと、せっかく登攀歴が積みあがっても、それに見合う質の登攀行動につながっていかない。

反省、というのは、クライミングにおいては生死を分ける分かれ目であると同時に、クライミングの質を上げる要です。

■ 佐藤さんの5.12オンサイトトライ記

昨日、回ってきましたが、読んでいたら…

ーーーーーーーーーーーーー

本来的な意味合いからすれば、トポからグレードを知ったうえでトライするクライミングもオンサイトとは違うはずだ。

「このルートは5.11aだからこんなムーブは出てこないだろう」とクライマーは違うムーブを探りなおせる。私が心の底から本当のオンサイトと思えるのは、アルパインの未登ルートでルートを切り開いている時に限られる。

「このラインは、本当に人間に登れるのか?」と不安にかられながらも突き進む時の別次元の真剣さを私は知っている。それが本当のオンサイトだと私は思っている。「このラインは5.12で登れます」と教えられて登るのとは訳が違うのだ。

ーーーーーーーーーーーーー 太字、赤字当方

と書いてありました。ですよね! 

こちらは海外のサイトからの、スタイル表記の事例ですが…

ボルトルートというのは、ボルトを追う登り、なのです。お習字で、先生の書いた字をなぞるでしょう?あれと似ています。

Tickと書いてあるのは、つまり、印付きってことです。(チェックマーク、をティックと言います)

余談ですが、アイスでまっさらの氷を登れば、どこをホールドにするか?から、自分で決めることができます。 

私は白亜スラブは、セカンドクリーンで登れず、ずっとエイド。ただビレイしに行っただけのクライミングなので、ジャンボさんのk7並みに、誰かほかの人が変わりに行ってくれないかな的な感想です(笑)。

アイスではトップロープオンサイト以外、TRでも登ったことないです。



元の記事: https://allnevery.blogspot.com/2021/03/blog-post.html

 佐藤さんのような記事や横山ジャンボさんのヒマラヤの記事などが、もっと広く読まれた方がいいと思うのですが、なぜロクスノに載せないのでしょうか?

2023/01/08

みんなのセカンド?

今日は久しぶりにワインを飲んだためか、入眠に失敗中。明日山の予定なのに…。

中途半端な覚醒の中で、描きたい絵が見えたりして、あれ?創造性回復中?と思って意外な気持ちもしている。それだけ私にとって、マウンテンバイクで、森の中を駆け巡ったのが、楽しく、癒されて、素直な気持ちが出てくるということだ。

機関紙ヒマラヤだが… 横山さんはほかにも何人もメンバーがいる中での遠征だったのに、2名でのアタックだし、記録のトーンから、自分の山というより、なんとなくお国全体の使命感を背負っての遠征みたいな感じだった。

伊藤さんはジャンボさんを、”担いでも全然遅くならないんですよ”とか言って褒めていたし、ジャンボさんは、

みんなの共通財産のセカンド、

なんだろうか?とふと思った。みんな色々事情がままならない中で遠征するので、メンバー集めも大変みたいなんですよね…。黒部横断でなんで宮城さんなのかなぁと思ったのでチラッと聞いた時、その時空いている人みたいな人選だった。

だったら、40kgが歩荷できて、5.12がスイスイと登れる人は、みんな、トップクラスのクライマーと登れる可能性があるそうなので、男性クライマーは、意外と、あれ?俺、手が届くかも?みたいな目標じゃないかと思うのですが…?

例えば、大学山岳部だったら、40kgはそんなに大した重さじゃないです。なんせ私が25kg担げるわけですから、同じ筋肉当たり重量を拡大したら、普通の男性でも、40kgは担げると思います。

5.12スイスイも、今どきの高校生は5.12は、アップ、ということなので、そう難しい要求をしているとは思えませんし…。

後は、まだジャンボさんみたいな頼れる判断力がある先輩がいる間に、いかに自分の存在に気が付いてもらえるか?みたいな話だと思いますが… 。

それには、やはり、アルパインの記録で、光るもの、が必要かもしれません。

■ こだわりは大体、しっかりした山やは共通

中高年の山の世界では、 モラルの低下が激しく、例えば、富士山を登るのでも、一番簡単な吉田口から、最短距離で、登って登頂でお終い、というのが、ちゃっかり登頂コース、ですが、そういうのは、出来る山やって雰囲気が出ないルートの選択です。

例えばですが、”どうせ登るなら、0合目から”、とか言いながら、一番下から登ろうとする、などは、山やたる忸怩が感じられる良き選択肢です。(いわば、シットスタート)

数ある選択肢の中で、一番長い尾根を登ろうとする、のも、山やらしいなと思う。

もっとも顕著なラインというのも、アルパインらしいかなと思います。

そうですね…ラインのとり方に、その山やの姿勢が表現されているというか…。私はアイスでしか、ラインを自ら作るというレベルにはありませんが、私のアイスのラインは、自己表現としてどこにもイケイケ、はないと思います。仮にあるとしたら、すごい難しいところを行こうとしているはずですが、私のは、普通にこのラインを登ろう、と思ってそれを初志貫徹していると思う。

例えば、最初は、強点…難しいラインに取り付いたのに、2段目で弱点に戻ったとしたら、あれ?志半ばで辞めたのね、とみている側には分かります。そのためにロープが屈曲したりしていれば、もう!って感じですね… なら、最初から見栄張るなよ…みたいな(笑)。ラインに性格が出ます。

岩では、こんな風なことは、見えづらいというか、岩の道、ってアイスより、クライマー側に選択肢が少なく、岩がクライマーを限定してきます…。リーチが小さいクライマーはそれだけで、岩からは、あんまり歓迎されていない。それに、プロテクションの位置も岩の都合で限定されます。岩の方が、氷より不寛容です。が、その分、クライマーのクライミング姿勢は外から見えづらい。

ので、漠然と、登れた、登れなかった、という記録を書いても、あまり、外部にアピールしないと思います。

普通は、そのクライマーが行ったルートを聞いて、その人のレベルを想像し、自分たちの山に交じってもその人が楽しめるようだったら、誘いがかかる、というのが流れなのではないかと思いますが…。甲府では強いクライマーには声がかかるみたいでしたよ?

問題は、完登と言えないような消化不良の記録を、見栄を張ってそうとは書いていないケースです。それは、多少、問題あり、です。

技術的に、これは到達ラインに達していないという登攀も、登れた、みたいな感覚だと…爆弾を抱えるようなことになる。

山屋の世界は狭く、みんなが記録を監視し合っている、という、まぁ良くも悪くも、監視社会なので、正直に書いても、別に助けてくれると思いますけど…。

みな、能力主義に染まって、見栄っ張りだと、自分の失敗を隠してしまい、失敗から学ぼうとしていないかもしれません。

山の記録は、判断をどうしたのか、というのを見せるように書くのが大事だと思います。山での安全、非安全は、判断が分けるからです。

■ クラックとアイスのミックスクライミングの習得

クラックとアイスのミックスクライミングの習得ですが、これも九州でも南部ならできるかもしれないですよね。

そういう意味では、鹿児島黒稜会の若い方などは、ヒマラヤで登るのに、一番近い練習環境にあるのかもしれません。宮崎方面のアイスのゲレンデ情報、ロススノに出ていませんでしたっけ?あと、宮崎は行縢もありますよね。掃除が結構大変かとは思いますが。

クラックにアックスを突っ込んで登るのは、私はお試し体験クライミングしか、したことがありませんが…アックスに悪そう…、という感想でしたが、アックスジャミングですので、手は痛くないし、寒くないし、アリかもと思ったりしました。

映画の『アルピニスト』で、マークアンドレがフリーソロで、クラックの間に詰まった氷のような雪をアックスで登っている映像がありますが…登れるけど…プロテクションが…です。氷だったらアイススクリューバチ効きですけど…雪の固まったようなのって気休めですよねぇ?いや、あれはヤバそうな映像でした。

そんなこんな思うので、汚い掃除されていないクラックをアックスで試登したりしたら、良いトレーニングになるのかもしれません。ちょうど良く掃除にもなったりして(笑)。

■ 都合のいい人扱い…

振り返ってみれば、私も、”みんなのセカンド”扱いされたような気がします…。

都合よく使われてるって意味で、ジャンボさんは舞台がヒマラヤだからいいかもしれないけど、私は近所の比叡とかで、ちっとも私の好みの山ではないので嬉しくありません…。フリーで登れないとクライミングってただの作業なので、たのしくないですし…。ジャンボさんの記録を読んでいて、なんか~分かるわーただの作業だよね、これ、って思った。 

同じセカンドでも、台湾の龍洞では、タオのリードでマルチをセカンドで登りましたが、あれは好みのクライムだったので、楽しかった。インスボンも個人的な目標があれば、違ったでしょうが、インスリッジなど、私でもリードが取れそうなリッジもあるのに、3回も行っているけれど、一度もリードしていない…。そのうち、2回はお付き合いでした。1回分のお付き合いのお返しクライミングは貰っていない(笑)。まぁ、クラックはまだ初心者でリードが心もとないクライミングなので、自分のせいですが。

そんなこんな考えた、ジャンボさんの記録でした。

男性クライマーで若い方は、是非、アックスで登るクライミングとクラックをマスターして欲しいです。

基本中の基本、スラブで命を落とすような、もったいないことは辞めましょう。 




2023/01/07

横山勝丘さんのK7報告 (ヒマラヤ503号)

 ■ 機関紙ヒマラヤを送ってもらった

どういうわけか、機関紙ヒマラヤを送ってあげますという案内が回ったきた。

普段は全然、自分と関係なーい!とスルーするのだが、横山勝丘さんの報告だったので読みたくなり、取り寄せて見た。

 結果、やっぱり取り寄せて見て良かったな~と思った。私が思っていた、

”現代のトップクラスのクライミングっていうものは、標高5000~6000mにマルチピッチのミックスクライミングを持っていく時代ですよ!”

っていうのは、合っているという確認になったからだ。いい加減なことを流布していなくて良かったです。

■ 情報ピックアップ

・期間:42日間

・ベースキャンプでは19日間

・高度順応は4日かけて、標高5900mまで

・シットスタート (下部の6ピッチをフィックス)

・登頂向けの日数は6日

・5500mに快適なビバーク(初日)

・複雑な懸垂下降

・3日目は5.10程度

・ジャパニーズクーロワールは巻く

・既存ルートに合流(1984年東大隊)

K7南西稜は、未知というよりレッドポイント…ラインをつなげるという行為

・登るラインは、自分の目で見て心で感じて決定するもの

・氷柱ズドン デリケートかつパワフルな登り 3ピッチ

・悪天候(雪)で判断、天気予報チェックで確信で下降…

・K7南西稜、いずれ誰かが終わらせなければならないビックプロジェクトだ



■ 感想

アイスのマルチピッチやミックスのマルチピッチに行っていて、良かったなぁと思いました。

昇天の記録 https://iceclmb.blogspot.com/2019/02/syouten-arafuneyama.html

現代のクライマーは、俺って登れる!って思っても、どこを目指せばいいのか?よく分からないがために、とりあえず、地元で有名どころ、そこを登ればスゴイ!と言われることができるルート、とか、分かりやすくヨセミテ、とか目指すようなのですが…、そんな既存路線はさっさとすっ飛ばして、現代の挑戦と言われれているものは何なのか?ちゃんと研究して、それを引き継いでほしいものです。ホント。

そのために必要なのは、

 ヒマラヤで、今まだ、レッドポイントされていない尾根を捜す

って行為かもしれません。

今回、K7の登山の様子を聞いて思いましたが、私が受けたアイスやミックスのトレーニングと同じようなのの、若い男性バージョンがあれば、若くて生きのいい男性クライマーはヒマラヤにチャレンジしたらいいのではないでしょうかね?

装備で気が付いたのは、ドラツーの定番のフルートブートを履いている写真が載っていたことです。私も持っていますが、ドライをやる設備がないので、九州ではとんと出番がないです…。

アックスは何を使っているのかよく分からなかった…装備表は載っていなかった。

クラック×バーチカルアイス

という路線は、ヒマラヤ攻略のトレーニングとしては適切であるように思いました。九州でやるにはどっちも不利なのですが…。

写真で見ると、K7のギザギザリッジは、でっかい前穂北尾根に見えたのでした(笑)。

■ 参考

カプセルスタイルとは? http://lance2.net/tozan/z176.html 

鳴海玄希ガイド https://genkinarumi.com/



機能不全家族ニアイコール九州のクライミング環境

 ■ どこかで話題になっているんだろうなぁ…

昨日は、九州の4年の総括の話が、突然の閲覧上位リストにあがり、一体どこでどういう風に話題になっているんだろうなぁと思いました。

 https://allnevery.blogspot.com/2021/12/blog-post_16.html

自分で言うのもなんですが、私の立場から見えた九州の状況を、ホントに適切にまとめていると思います。

つまり、九州のジムは、岩登り大好きというより、クライミング人気にぶら下がるお金の方に興味があって、みんなやっているだけで、山好きでも、岩好きでも、クライミング好きですらないかもしれないってことですね…

こちらに来た当時の私は、脱・初心者しつつあるくらいのクライマーで、フリークライミングの登攀歴3年(アルパインはもっと前から)、10cを2,3便で登れ、11が初オンサイトくらいの実力でした。女性では普通のスピードですね。女性は男性のマイナス1グレードです。

海外での登攀も一人でこなせ、やっと自立できるようになってきたね~というころです。クライマーとしての自由をやっと謳歌しはじめたところ。

今は、心に受けた傷から、自己修復中です。全く孤立無援で大変な戦いでした。

■ 機能不全家族

私は子供のころ、厳しい環境で育ったので、自分に課す課題が厳しく、あんまり甘えないのです。甘えないというのは、相手に要求しない、って意味です。

山梨時代にいた家庭的な山岳会では、新人男子(30代、背高い)って、先輩どころか同期の私にすら、「トップロープ張ってください」って真顔で言ってきていました…しかも人工壁!で。 私は言ったことないです。逆に、「まだ、こんだけしか登れないのにリードしろ、リードしろ、と言われるんですが、してもいいんでしょうか?」な感じです。

考えてみたら、そういう風に甘えられるほうが、山岳会を家族だとすると、健全なような気がしますね。

■ ロープ持ってもらうのがふつうらしかった

私の、甘えない癖は、機能不全家族の出身によるところです。体格が劣る女性は当然要求して良い「ロープ持って」すら言わないので、台湾に行ったときは、パートナーの米国人男性が私のザックの重さにビックリ仰天し(カム一式とロープのクラックセットが入っていた)、強制的にロープは召し上げられました…。向こうは、めちゃ驚いていました。

これは、私がアイス出身だからです。アルパインアイスがスタートなので、そもそもザック25kgが定番でした。12~3kgだったら何も持っていないのと同じくらいの軽さです…。フリークライミングに来たら、感心されるので、は?と思っていましたが、考えてみたら、フリーのクライマーって全然、歩きがダメですよね…歩荷も。アイスはギアが重くて、まずはギアを担いでゲレンデまで行くところが核心です…。大体、遠い。小滝でも1時間は歩かないとつかないです。

この事件で、自分で自分に男性並みの要求を課していることが分かったのですが…、これって、日本の女性はみんなそうですよね? 一般社会でも、フルタイムで働いて家事して子供産んで、って、男性の倍以上働いて、男性と同等の給料は要求しないでいる。

(そのためか、世界中で日本人女性はお買い得商品と目されているようです(笑)。大人気です。その逆が日本人男性でお買い損と思われている(笑)。)

私も子供のころからその路線で、武闘派。家で母親代わりに家事して、家族の夕食を作り、その上、学校でも級長で成績も1~2位、生徒会連盟の仕事まで追加される、みたいな学生時代を過ごしました…いやー、マジ、疲れた、あの頃。嘘ではなく、過労で気絶したことがあります。

当時は子供で、世間の普通が分からず、社会が私に要求するがままにすると、そういうことになりましたが、大人になっても同じで、子供を産もうとすると働け、働こうとすると家族の面倒は誰が見るの?という具合で、女性の人生って、あのー、それって何人、分身いるの?不可能なんですけど?みたいな感じです。

クライミングでも、結局、同じで、男性と同じ基準で女性を裁くならば、女性への負担は、倍増どころかべき乗です。なんせ元のパワーが小さく、背も低いのでリスクは倍増で、能力的には半分なのに、リスクは普通の人より大きい訳で、技術的要求度も高いわけですから。

同じ1年の経歴なら、5.11登れる男性より、5.10登れる小柄な女性の方が、純粋なムーブの力は上かもしれません。なんせ、私の先輩はフィジカル強い人でしたが、5.12RPの実力があっても、アイスではムーブ私の方が上でした…それを考えると、あまりムーブの洗練が無くても5.12までは男子は登れちゃうんだということですから…。

女性でパワーや身長に不利がある人は、車に例えると、軽自動車でオフロードを走らされ、高速道路を80㎞でなんとか走っているみたいな感じです。

その女性の私と比べても、

 昨今の新人男性は、全く登れない状態&ロープワーク白紙状態、で岩場に現れる

と思います。

それは前述のように、彼らが、健全家庭?で育っているから(笑)。

こちらは車で例えるとベンツなのに、高速を40㎞で行くようなものです。160㎞出るのに、40㎞。まぁ、それでも、同じところにつきますけど。

 先輩、トップロープ張って~っていうのは、男子ですよ、近年。直接、言わなくても、先輩をおだてて岩場に行き、岩場で、僕のぼれません、僕無理です、と言えばいいだけ、と分かっているので、ちゃっかりそうするようです。

そのような男子には、先輩たちも用心深く、ガラスのハートを守ってやっているようで、

 それくらい自分でしなよ、いい加減リードしろよ、

とか言わない。トンデモビレイをしていたとしても、誰も指摘しないです。ちょっとした指摘で拗ねて、来なくなるから。まさに箱入りです。

でも、そのような会の在り方のほうが、「お前、こんなのも登れねーのか」という旧態依然の根性路線のよりは、いいのかもしれません。

甘えさせる母親と厳しい母親どちらがいいのか?みたいな、答えの無い問いのように思いますが。

■  機能不全家族

機能不全家族の要点というのは、

 子供を守ってやるはずの親が脅威になっている

って点です。

 新人を守ってやるはずの仲間(山岳会、指導者)がむしろ脅威になっている

というのが九州クライミングとの類似点です。

なんせ、指導者と自認する人自らが、スポーツクライミングのようにポロポロ落ちるクライミングを、40年経過したカットアンカーで実践してみせ、ルートでは残置に頼って実践し落ちるている、ということなのです。

あるいは、指導者の側がやってはいけないビレイをしているとか。指導中のクライマーより登攀できないとか。

なので、守ってくれるハズのものが逆に、脅威になってしまっています。

それが私には過去のデジャブーとして再現されるので、ダメです…。この関係性では私は安心して登れません。

つまり、機能不全家族の連鎖、みたいなことになっているってことです。

■ 指導者に再教育が必要

結局、その指導者もクライミングの指導は、受けていないので、そうなってしまったんではないでしょうかね?

あるいはビレイでも同じですね… ビレイは、座ってやってはダメだとか、支点ビレイは使わないとか。

フリークライミングのビレイをしないとだめですよね。

スポーツクライミングのビレイは、コンペビレイです。オーバーハングしたところを落として止めるビレイを、ランナウトした外岩課題でやったら、グランドフォールになります。なんせ、後ろに走れ、くらいなビレイが必要なんですよ?

アルパインクライミングしか存在しない時代のクライマーのビレイは、基本お粗末です。落ちた人を止める経験値はゼロだからです。

その上、アルパインルートだと自慢しているのに、ボルトルートです。本州のアルパインロックでは、残置はそもそも使えないように、抜かれているのが現代の在り方です。

残置に頼ってはいけない!

というのが、アルパインをやっている新人に最初に言われることです。

九州ではイケイケ自慢なのに、ボルト信仰、ボルト=安全、という信念が出来上がっている

のですが、これは全くの誤解です。

カットアンカーなんて、1本100円以下しかしないんですよ?今どきクライミングジムのホールドだって、1ホールド数千円とかですよ?しかも、その100円のが40年経過していて、異種金属っていうのが、普通になっている状態です。 まさにロシアンルーレット。


 あなたが人の親だったら、子供にこんなルートを登らせるでしょうか?

■ 機能不全家族の連鎖を止める

結局、きちんとした教育がない、というのが問題の発生源だけれども、今指導している人は、自分もきちんとした教育は受けていないので、

 ハイハイ~落ちていいよーしか言えない

のだろうということです。

(正しくは、外岩では3ピン取るまでは死んでも落ちるな、です。そう思っていても、新人は1ピン目で落ちるものなのです)

クライミング教育に関して言えば、

スポーツクライミング、フリークライミング、アルパインクライミングの3つはしっかり区別する、

ってことです。これをちゃんと教育としてできているのは、

 親がクライマーだった2世クライマー教育

だけのようです。

現在、トップクライマーとして名をはせている人たちは、ほとんど、クライマー2世です。

親がクライマーならば、後輩には人ごとのように、”自己責任でしょ”と言って突き放し、教えないクライミング教育も、自分の子どもに対してならば真剣です。本音を言うでしょう。

私の師匠だった青ちゃんも、私には娘に語り掛けるように本音で語ってくれました…そりゃ死なれたら、困りますよね。

逆に言えば、2世クライマーのように、自分の命をしっかりジブンゴトとして考えてくれる指導者がいない一般クライマーは、丸腰で挑んでいるので、よほど用心していないとかなり危険ということです。

山岳会も、用心しないと機能不全家族状態です。

きちんとした指導を受けていない先輩、というのも同じで、ちゃんとしたトップの責任は取れない自分の行動を棚に上げて、セカンドに遅いとか、文句言うレベル感です… トップには責任がある、ということ自体が学び損ねているんですね…。

ということなので、一般の市民クライマーは、本州で研修を受けましょう。

 

      こういう課題設定でリスクをピックアップする訓練をしましょう