2022/04/18

命は一人一個しかない…きちんとしたクライマーのメンターを持つのが大事

■ 間違いを指摘する

今日の仏教説話は、間違いを指摘されたら、

人格攻撃ではなく、「あなたの言っていることはわかりました」と受け取ろうという話でした。

■ 事例

会の代表者であるような年配クライマーに

「ビレイの立ち位置が間違っていますよ」

「そのビレイは間違っていますよ」

というのは、なかなか難しいです。

どうしても、クライマーは個人攻撃と受け取り勝ちなんですよね。

でも、一人のビレイヤーが2名のクライマーを同時にビレイしていたなんていうトンデモビレイをしていた人って、名門、と言われていた山岳会の重鎮、と言われていた人とかなんです…

支点ビレイとか、もう技術的に大昔過ぎて陳腐化、っていうのもあった。これは、単純に不勉強でついて行っていないということなのでは?

そういう人が、ベテランが多かったというか…調べた人の中では、全員がそう…みたいなことになっていました… 佐賀県の樋口先生以外。

■ 成功事例 樋口先生

樋口先生は、私が山梨時代に登っていた青木さんと同じような感じでした。

ビレイ激まずの年配クライマーとの違いは、もっと若い現役のクライマーできちんとした人との接点を維持しているかいないか?だったように思います…

例えば、日本フリークライミングインストラクター協会の奥村会長が、メンターになっていました。

年配のクライマーはメンターを持っていないのが、問題なような気がします…。

いくら会を率いるような人でも、何もかもが分かっている訳はないので、現代の流れを教えてもらう意味でも、より上級のクライマーと繋がる、というのは必要なことのように思います。

例えば、倉上さんのポットキャストサイトでは、そういうトークが聞けますよね。草野さんとか、ジャンボさんとかの。若い人のを聞いても、自分がすごいことを語っているだけなので、仕方ないと思いますが、一流の人のを聞くのは意味があると思います。

現代の技術と接点が無くなってしまった年配のクライマーは、気の毒と言えば気の毒ですが、いっくら気の毒でも…

クライミングの欠点というか、間違いは、うける側にとっては、自分の命が危険にさらされるということです。

  命は一人一個しかない

ので、

  いいよいいよ、と妥協することは、なかなか難しい

です。

つまり、

 ボロいボルトのルートにリードで登れと言われて、大丈夫、怖くないから落ちれ、

と言われても無理。です。

大事なことは

 外岩では、3ピン目取る以前に気楽な墜落をしてはいけない

 外岩では、登りたくない人にリードを強いてはならない

 外岩では、初心者にリードに適した課題は、下部核心ではないもの

 3回落ちたらハイ交代、などと自分ルールをほかの人に無理強いしてはいけない、

 やるなら合意を取ってから

 長すぎるハングドッグをビレイヤーに強いるものではない、やるなら合意を取ってから

 どんな風に登って成長していきたいかは、クライマー本人が決める…4本10を登ったら、はい次などは強要

 外岩のビレイはインドアのビレイとは別物

です。 なにしろ、男性クライマーは、相手の立場に立つ共感力という意味では、だいぶ女性に劣ります。

2.3mの大男が取れるホールドを取って登り、自分にそれが届かないとしたら、自分の登攀能力が低いから、と思います? 誰も思いませんよね? 

そういう発想力がないです…。一生懸命こちらが間違っていることを証明しようと頑張ってくれますが、基本的に何が怖いかというと、その分かってくれなさ、なので逆効果です。

人の無理解に振り回されて、死んでしまっては、目も当てられませんから、いくらお人よしでもそのようなことはできません…



2022/04/17

年配者に間違いを指摘してはいけないというメンタルブロックを外す

 ■ 経験豊富なクライマーが安全なクライマーであるとは限らない

というのが、私がこちらで経験したことの総括、です。

 事例1)リードクライマーを支点ビレイしていた、”経験豊富なクライマー”

 事例2)座ってリードクライマーをビレイした、”経験豊富なクライマー”

 事例3)2名を一人でビレイした、”経験豊富なクライマー”

 事例4)2mも壁から離れたビレイをした、”経験豊富なクライマー”

 事例5)いまだにカットアンカーでボルトを打っている、”経験豊富なクライマー”

その”経験豊富なクライマー”に、盲目的に従ってしまった結果が…若い人の行為に現れていました。

 事例1)支点ビレイをされていても危険だと分からない…怒ることができない

 事例2)終了点はロープを直接かけてくることが、非常識だと知らない

 事例3)ATCなのにグリップビレイをして正しいと思ってしまう

 事例4)ボルトラダーの単なるうち替え

 事例5)40年前の価値観で自慢をしてしまう

 事例6)スキル未満で実力以上のルートに出てしまう

 事例7)安全意識を持たないで、自己顕示欲の山をしてしまう(昔はそうだったから)が、そのPRが現代ではまったく”成功”の基準から離れているいることに気が付けない

 事例8)間違ったビレイを見て、それがそうと気が付かないので真似してしまう

でした。

   適切な教育がない、

というのが、原因なので、若い人の原因だとは言えないかもしれません。

現に、佐賀県の樋口先生のところでは、非常に良い教育がなされていました。

対策の第一歩は、

「年配の人には、間違ったことでも指摘してはならない」というメンタルブロック(あるいいは世渡り術か?)を解除することではないかと思います。

経験があるクライマーが神のように何でも知っていることは期待できません。知識というのは、当然、陳腐化していきますし、長年トップを走り続けるというのは無理です。

人は弱いもの、時代は流れていくもの、なので、基本的に、若い人のほうが自分たちの実力とスキルに見合ったルートをどんどん主体的に作っていく、という世界のほうが、生産的です。

歴史の流れを見れば、何が歴史を前に押し出すことができる行為なのか?は見たら分かると思いますが、そのような取り組みをしている人はどこにいるのかな?という感じです。

本州ではギリギリボーイズの方たちは、そういう方たちだったようです。今、ユースケさんが沢でネパールにいるようですが、沢というのは日本だけで行われている登山行為ですので、それを世界に持って行けば、あっという間に一等賞です。

以前、知っている中では、海外遡行同人、が一番、活気ある、山やの集いでした。これも、若いクライマー皆誘いましたが、来なかった…メンタルブロックなのではないでしょうか?

ということなので、メンタルブロックの外し方…

■メンタルブロックの外し方

1)「年配の人の間違いを指摘してはいけない」とどれくらい思っているか?10点満点で評価する。

2)大きな声で3回言う

3)客観的に自分を見て、「そう思っていたんだなぁ」という。

4)主観に戻り、「やっとわかってくれたんだな!」という。

これを、10点満点評価が非常に小さい値になるまで繰り返す。

  現代的在り方。若い人のほうが事情をよく分かっており、年配の人が教わる側。


苦を明らかに見る…日本のクライミング教育に欠けていること

■ 被害者排除の世の中

今日のおかもん仏教説話では、被害者救済されない…と苦しんでいる人が気の毒でした…。

現代社会が、「やったもん勝ち」みたいな世相になっているので、被害者排除というか、納得できない勝者が続々と生まれていたりするので、その陰に、なんだか理不尽な思いを抱きながら、え”ーと思っている多数の人がいます。

例えば、クライミングでも、私には、たった4級程度のナメ滝登攀でしかない雌鉾岳の大滝アイスが4ページ(だったっけ?)で、歴史に残る二口渓谷のアイスピラー‥‥どう小さく見積もっても6級…の記録が、なぜ同じロクスノに2行なのか? はぁ~??って感じでしたが…。

この矛盾を突き詰める…苦の原因を突き止めると…?

 ロクスノ編集部の登攀の記録を見極める能力が、過去最大級に低下している

としか思えないのですが…。

きちんとした記録が評価されておらず、ただなんとなくかっこよさげに聞こえているものを取り上げたとしか思えない…。

つまるところ、無明…、普通の言葉で言えば、無知、ということにしか思えないです。

■ 無知こそが敵だが、ちゃっかり組がそのままなのは、いただけないねぇ…

まぁ、そういうわけで、その被害者…上記の事例では、二口渓谷の記録的な登攀をした方…ということになりますが…、には、私は同情的です。

同じようなことで、会社でのいじめとか、色々理不尽な目に合って救済がない…という世界がよくこの世では起こります。

■ 過去の試練

私の場合は、親がしっかりしておらず、大学に行くのが大変だった…という試練が最初にありました…全額自腹で大学出ましたけど…救済も別になかったですが… なんとなく、この試練では、試練が逆に私を良くしたような気がしました…人生万事塞翁が馬と思えた。

一方、最近経験していること…”相棒のエゴを満足させる道具に利用されているのでは?”という気持になる出来事…例えば、白亜スラブとか、大堂海岸での出来事…私のロープで自分のオンサイト課題をオンサイトするとか…は、微妙に、人生万事塞翁が馬、つまり、自分にも得るものがあった…と、そのように思えることがなく、気が付かず、うっかり悪の手先になってしまったような…そんな苦々しい思いが、私を苦しめています。

つまり、最初に 

 ”「敗退なしで!」と元気よく言われたときに気づけよ!自分”、

みたいな後悔とか、

 ”ロープを気軽に相棒に貸すもんじゃない!自分”

とか、自分の脇が甘かった…お人よし過ぎだぞ、自分!とか…それは、なぜ起こるのだろうか?原因究明が出来ていないと、次々とこのまま起こり続けるのではないだろうか?という

 自己疑念

です。 自分が信じられなくなるというのは、なかなか手ごわい敵です。

人に利用されたのでは?という思いが消えないのは、なかなか苦しいものです。

■ 命の耐えられない軽さ…

苦しめるようなちゃっかりした人は、ちゃっかりしているだけに、そのことをラッキー、得した~とくらいしか考えていないと想像されるのも、なかなか苦しいです。

それは、突き詰めると、

 相手にとっては、ワタクシのこの命、軽ーいってこと

ですから…。 いくら男性の精神的成熟が遅く来るという、現実的な事情を考えて納得しようとしても、
  
  自分の命は一個しかない

ので、あーいいよ、いいよ!とはなかなか言えませんね。

日本のクライマー業界では、あーいいよいいよ!お前のポカで死んでも…っていうのは、アリなようですが(横山さんの事例から)…私のは、ポカではなく、ただのエゴですからね…

二人ともダブルロープ60を持っていたんで…。ちゃんと企画段階で突き詰めていたら、避けれた非常事態なのでした…

というか、企画段階でロープを相談するというステップを知らない人だった…つまり、私の方がカバーしてあげないといけなかったという事例と念じていますが…。

ほんと、用心に用心を重ねているつもりでも、躓いた、という、

かなり強固な用心…別名、不信感とも言う

を作る経験になっています。

なんせ、5.11がインドアジムで登れるから、北岳バットレス四尾根にいきなりマルチ1本も行っていない段階で挑戦すると言ってきた以前の相方を、「あれ行かなくて良かったですね」とか、言ってくれた人なので、油断してしまいました…

このようなスキ、が私の欠点だというのが、分かったのが良かったのかよくなかったのか?
かなり考えるのに時間を擁しました…

他に、相手が余りクライミングの安全について理解していないことがうかがえる事例がたくさん、私の経験の中にもたらされていたのにもかかわらず、私はどんなエゴに負けたのでしょうか?

色々な岩場を訪ねたいというエゴ? あるいは、弟をどうしても重ねてしまうという過去の傷?

言葉の端々にすでに表現されていた、そのシグナルから、読み取るべきことを読み取れずに過ごしたのではないか?と思うからです…

■ パートナー次第

クライミングは、パートナーシップ次第で、花咲きもし、枯れもします。

私のインスボンは、完全に青ちゃんからのプレゼントです。マルチで、ロープアップがされないとか、そんな変なことが起こらない完全安心人材でした…。もちろん、こちらも、そう言うことがあったとしても、対応できる力はつけてから、行きましたが…。

自分が恵まれたクライミング環境にいたことをつくづく感じる九州クライミングでの経験です…。(九州の人と登ったわけではないにもかかわらず)

ボルトが40年前の者であるのとは、別にして、根源的に日本のクライミング教育に欠けているのは、敗退を確実にしてからチャレンジをする思考回路を教えること、です。

 古いルートでは、5.9と書いてあっても、5.12Aであることが海外の雑誌にも書いてある

 日本の雑誌はこういうのを書いておくべきですね。

ウクライナ情勢

 ■ 海外に行って大変なのは…

どんな時事問題にも、意見、を求められることです。自分には関係がない、アメリカ国内政治にすら、模擬投票、という授業があり、候補者の各主張を分かりやすくまとめた資料が手渡されます。日本では、誰が何という政策を主張しているのかすら分からないのとは大違いの透明性でした…

各国の事情を海外で、様々な国の人とお話ししていると、世界の中の、日本の立場、が良く見えてきて、国内でやっている、ちまちました競争が、井の中の蛙だなぁ…とよく分かって、けっこうどうでもよくなります。

低グレードの人たちのグレード争いとかもそうですね…5.13以下の人は、みんなエンジョイクライミングしたらいいんだなぁと普通は思います…。がたいのいい青い目金髪の若い男性が、10Aでひいひい言っていますから… それでも、みんな仲良し、です。ツマラナイ見下しなど、あんまりないです。

■ ウクライナ情勢 

こちらは、オリバー・ストーン監督の、ウクライナ・オン・ファイアーというドキュメンタリーです。


ネオナチが、民主的政府を転覆させ、ウクライナ政府を乗っ取り、その乗っ取られた政府をアメリカ資本が支援してしまうことになった、コトの経緯、がよく分かります。

ぜひおススメ。これは、普通に国際ニュース見ていた人でも、因果関係が分からなくて仕方ないなという感じです。

クリミアなんて、侵攻、と報道されていましたもんね…全然、侵攻ではなく、ネオナチによる乗っ取り、でした…。

乗っ取った側は、全然正式な民主主義的な経緯を経ていないです… なので、トンデモな人たちが政治家になっている…。

■ 世界は何でもあり、なんだなー

私がアメリカに2年暮らした30年前でも、日本と比べて、けっこうなんでもアリな世界がありました。

日本では、やっていい、と言われたことしかしてはいけませんが、普通の国は、してはいけないと言われていること以外は何をやってもいい、ということなのです。

クライミングも、してはいけないこと…を守っていれば、何をしてもいいです。例えば、敗退できるロープ構成で行ったならば、どんなチャレンジをしてもOKです。

日本人の考え方は、どうやって俺の実力をPRするか?に偏っており、そのエゴのせいで、例えば、敗退なしのロープ構成で、それだけの実力を身に着ける前に行ってしまう…という思考回路になってしまいます。そこには、原則、というのがなく、あるのは、どうやって他者に自分の実力をPRするか…です。残念なことに。

そうではなく、やっていけないビレイ、やっていけないランナウト、やっていけない危険行為を避けたら、後は自由にチャレンジをする、という考え方のほうが、自由度が大きいです。

■ その他、ウクライナ情勢を考えるのに有効なサイト

長州新聞  米国の狙いは何か?


非常に血なまぐさいので、グロイのがダメな人には、要注意のサイト

オデッサの虐殺

UN(国連)のオフィシャルニュースが聞けるサイト (一次ソース)

プレスリリース

日本のニュースサイト

■ クライマーは平和ボケ…

世界的クライマー、トニー・コールドウェルが拉致されたことは、ドーン・ウォールで描かれていましたが…

普通にアメリカにクライミングで行くようなことでも、空港で難民の人たちを見かけたり、など、色々、学ぶことは多いです…

どうも日本では、若い男性は、世界的な視野を持つよりは…女性のお尻を眺めてうっとりしたいようで…

ボルダリングは最強のデートツールだ!みたいな本が出ているのだと、昨日東さんから、シェアで回ってきました…

20代で恋愛が重要なのは、生物の掟だから、まぁそれはそれで良いことというか、その通りなのですが…それだけってのも…

女の人にモテたかったら、叫んで登るハイグレードが登れる男性は好まれず、ビレイが確実で、女性に向かって自分と同じ能力を期待しない、弁当作ってくれとか要求してこない、頼れる、紳士的な男性が好まれると思いますよ…

2022/04/16

お金のあるクライマーなんているんでしょうか?

 ■ 再開発

私は三井物産九州支社の新事業開発室というところに勤めた経験があるのですが…山梨に行く前のことです。

山梨に行ったら、大阪や福岡で可能となるような企業のコーポレート機能に属する仕事は丸ごとないので、山梨のハローワークの人にも、「あなたの仕事はありませんので東京に行ってください」と言われました…

当時は、『里山経済学』などでおなじみの藻谷さんなどを読みつつ、イオンが地域の商店を廃業に追いやっているのではなく、地域の商店街が地元の人々のニーズに答えなくなった結果、需要はあるのに、売ってくれる店はない、というので、イオン進出すると、熱狂的に迎えられる、ということになっているよなぁ…とか思っていました。

物産時代に携わった再開発は、門司港レトロ、あとは博多駅前です…九経省やら、九州経済の上の方の方たちとタイアップで進むわけです。当時まとめた資料には、九州の銀行と特色一覧とか…

■ クライミングによる地域振興

地方行政は、今、必死で、都会居住者を ”地域” と呼ばれる過疎地に獲得しようと必死なわけですが…

私も、「大村には一杯耕作放棄地があるんだから来たらいいのに」とか言われますけど、耕作放棄地はいっぱいあっても、仕事がないでしょう…仕事が。

なので、仕事もなく、生きるためならなんでもしないと!みたいに見境なく、職業を選ばないといけない場所を、無責任に将来のある若者に進めるのはどうかなぁ…と、私個人はそのような無責任なことはできないなぁという感じです。

若い人が出て行ったのは、そもそも、なんでか?そこを地方行政は忘れていて、一人ゲットすれば、自分の成績、みたいな考えだと、不幸な人を増やすのみです。

しかし、現代のクライマーは、クラッシュパッドも買えないで、ノーマットで登ります、みたいな懐具合なんですよ?

若い人からお金を取ろう、というのは、どうも無理そうですよね?

ネットで人気のYouTubeタレントは、東京方面にお住いのようですし…。

海外に若者がいかない、とか文句を言っても、海外にお金を使えるのは、定年退職者だけ、という社会の実情がつかめていないだけかもしれません。(ラオスなどは2週間10万円でおつりがでますが)

なにしろ、夫のおじさん、私の義理の叔父ですが、私と夫の月収二人分を合わせよりも多い月額年金額がありました…。叔父は、残念ながら、そのような年金生活を満喫する前に亡くなりましたが…推測できることは、退職者の生活レベルが上がりすぎているということですが、だとしても、仕方がないということでしょう…

地域で、どのような対象の人が地域経済をけん引するほどの、お金を落としていってくれているのか???

福岡市の場合、それは、インバウンドでした。

物産時代、日本経済は停滞を極め、どっちを向いても閉塞感の時代でした…そこで経産省が出してきたのがクールジャパン… なんだかなぁと思いつつ、お付き合いしていましたが、10数年たって、同じ福岡に来てみると、福岡経済はインバウンドでウハウハ状態でした。

福岡で儲かっているのは、インバウンド向けのホテル、ゲストハウス、免税店、観光バスなどの特定のインバウンド業者に癒着しているもので、主たるお客さんは、中国中産階級、韓国、などのアジア圏。

インスボンに行っても分かりますが、日韓の経済格差が大してないんです…韓国全然、物価安くない…

■ 日本でお金があるのは65歳以上だけ

でも、65歳以上で何にたくさん払いたいです? 人生100年かもしれないというときに月収27万円の年金があったとしても、年金をため込んで貯金にしてしまいそうな国民柄です…

若い人は、その半分で生活しているような時勢…消費の主軸となりうるか?というと?

推して図るべきでしょう…

となると、やはり頼みの綱は、海外のお客さんと思いますけどね… 台湾で食べたレストランで、白身のお魚1匹の塩焼きが3600円くらいだった時はショックでした…3人で分けて食べたけど、それでも1200円は高いなぁと思います。

なんせ今日、鯛を塩焼きで食べましたけど、一匹200円だったんですよ?

クライマーから金を取ろうと思うこと事態が間違っているとは思うけど、日本の経済的地位が高くて物価が高いから、海外クライマーが来れない、というのは幻想です。

日本の物価と経済的地位は急落しています…

           高かった台湾のシーフードレストランのお魚・・・




2022/04/15

血液検査の値の見方

 1)LDHは、乳酸を分解する酵素

・ LDH 180が理想

 http://www.sahoko.com/ldh-488

高め=解糖系が良く働いている

2)B6不足があるかどうか?

ASTとALTの値が大体同じくらいで差がないほうが良い 

ASTとALTがともに一桁または10台前半であればたんぱく質やビタミンB6がかなり不足

ASTとALTがともに一桁または10台前半であればたんぱく質やビタミンB6がかなり不足

5.5くらい

手足にあざができやすいクライマーは鉄分不足ですよ!

 ■ 女性ばっかりあざができる

これは、ラオスで、クライマーの間で話題になったことですが…

同じところを登っても女性クライマーばっかり、あざになっている(汗)

これはなぜなのでしょう?

例の『アスリートのための分子栄養学』に記述がありました。(P42)

■ 男性アスリートも無縁ではない!

パワーリフィングの選手が気が付いた異変が、ヘビーリフティングの時だけ、顔にあざができる、ということだったそうです。これは毛細血管のコラーゲンが弱くて出来るのだそうです。特定の動作の後に、頭痛がする、というのも、同じ事情で毛細血管が壊れている、ということ。

これの対策には、練習前にヘム鉄4㎎とビタミンc1000㎎を取るようにしたところ、あざはでなくなったそうです。

■ 鉄不足=コラーゲン不足=筋や筋の断裂、疲労骨折

体内の鉄というのは、貯蔵鉄から少しづつ亡くなっていくので、鉄不足の症状はステージ1~4まであり、医学的な意味での

 貧血

と診断される以前にもかなり、鉄が理想的な量を保てていない、という可能性は濃厚です。

ステージ1 → 貯蔵鉄減少

ステージ2 → 上記に加え 鉄血清減少、総鉄結合能の上昇

ステージ3 → 上記に加え、赤血球遊離、プロトポルフィリン上昇、

ステージ4 → 上記に加え、組織鉄減少

貧血と診断されるのは、ステージ3と4でだけです。ヘモグロビン測定だけでは、貧血状態を見つけることができないということです。

ヘモグロビンは血中の鉄とくっついている約3分の2の鉄だけだからです。例えるなら、生活費が足りているかいないか?は分かるけれど、貯金が減っているかどうかは分からないということですね。

鉄欠乏の原因は以下です

1)偏食

2)鉄フライパン、鉄鍋を使用していないこと

3)農業で堆肥ではなくなり、化学肥料になったこと

4)インスタント食品・加工食品

5)吸収が悪い… プルーン不可、コーヒーなどのカフェインも鉄の吸収を妨げる

6)胃腸障害 ピロリ菌 井戸水、沢水を飲む人は、胃にピロリ菌がいる可能性が大

7)ストレスによる吸収力低下

8)怪我による鉄需要の増大

9)持久系スポーツ マラソン、水泳、エアロ、自転車など

10)足の裏に振動が多いスポーツでの溶血 格闘技、剣道

11)その他内出血、鼻時、生理、など

■ 何もしなくても1日1mg出る

ので、1㎎は絶対に入れないと出ていく一方になります。また鉄の運搬にタンパク質が必要になります。

■ B6 と C

網状赤血球が赤血球になる際に代謝で必要。 ビタミンcは、鉄の吸収を高めます。

■ フェリチン値

貯蔵鉄は、フェリチンを調べないと減っているかどうかわからないです。

フェリチン値は、最低でも100は超えていたいところです。

■ 赤血球の数(血液内の数)

 参考基準値  (単位:万/μl)

男性 : 430 ~ 570

女性 : 380 ~ 500   http://www.bestmeditec.net/kessan/rbc.html

が基準値ですが、アスリートの場合、低めだとパフォーマンスに影響が出ても不思議ではありません。

ちなみに私の36歳時の赤血球カウントは417で、貧血気味だということが分かります…

■ ワイドクラックの後は…

鉄補給で決まりですね! 


2022/04/14

ランナウトしたスポートルート? 語義に反した言葉

■ アメリカ人クライマー

と、今、ロープを組もう!と言ってお話中ですが…

一緒に台湾で登ったヨセミテ育ちのタオと違って、カム持っていません、クラック、やったことありません、僕ボルトルート専門です…という感じで、なかなか彼の”トキメキポイント”、が見つかりませんが…

マルボーさんのくれたクラックボルダーを見せたら、喜んでくれたので、一安心…

■ 現代のクライマー

前に佐世保の米軍に来たクライマーを日向神に案内しましたが、”5.8しか登れません”と自己申告だったのに、私がRP中の5.10cの核心部によし!とやる気満々で、とりつこうとしたりして、やはり、女性がいるとやる気になるんだな~と思いました。が、愛のエリアの初夢5.9はやっぱり、怖いらしく、まだ下部の4級しかない3ピン目で敗退していました…。

一般に海外クライマーは、グージョンどころか、ケミカルと普通のハンガー系ボルトの見分け方も、教えないと知らないくらいな感じでした…。完全に知っているか知らないかの問題です。海軍の人だから、体力、パワーが課題で登れない訳がない…。ジムからいきなり外岩にくれば、誰だって共通に、分からないことは、分からない…のです。

「そんなことも知らんのか!」と言って、「俺はそんなことは教わらなかったぞ」とか言う態度を取るのは、非常に初心者に不親切な態度であり、傲慢、ということです。

なんせカットアンカーだって、私のクライミング歴40年の師匠ですら、見て、これはカットアンカーなるものだとはよくわからなかったくらいです…なんかいつも見ているのと違うな~くらいは思ったと思いますが…、それだと、クライミング歴2年で九州に来た私と大して変わらないわけです。

日本の怖いスポーツクライミングのランナウト…日向神の場合ですが…は、米軍クライマーすら追い返す、怖さってことですね(笑)。

こちらに目指せ!低脂肪というブログがあり、一見して大変経験値の高いクライマーが書かれているようです。

https://lowfatclibmer.blogspot.com/2022/

こちらがアメリカの歴史的帰結の引用・・・・

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アメリカのスポーツクライミング発祥の地であるスミスロックでは、ランナウトが善とされた時代が確かにあったようです。それに対して、当地のlegendary local crewの一人とされるTedd Thompsobは、今になって考えるとバカみたいだと言っている…

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どうも、初期の開拓者は、ランナウトしないとルートじゃない!くらいな思いだったらしいですが、グランドアップの課題で、Rをきちんとつけていれば、それでも許せる気がします。

■ 小川山でも事情は同じだが、違うのは、教えられ方

例えば、私が小川山で初期に練習に使っていた「春の戻り雪3P」は大ランナウトが核心、と最初から教えられていったので、当然ですが、2グレード下です。

一方、ジム上がりの現代クライマーの場合

1)大ランナウトが核心、という言葉が何を意味するのか?分からない時点で取りつく

2)大ランナウトが核心の場合、どういうアクションを起こすのが対策になるのか…2グレード下で落ちないことしか対策はない…ことを明示的に教えられていない(=アドバイスを与えられていない)ので、分からない

の2重苦があります。教えられてもいないし、自覚できもしないということです。

ランナウトしたスポートルート問題は、日本の岩場に普遍的な問題です。特に低グレード。

ナインアンダーは特にそうですし、クライミング人口が最も多い、10代を登るクライマーが取り付くような課題は、ほほほぼ、

 ランナウトしたスポートルート化

しています。

結果として、5.12の中級者となる以前に事故によって岩場に行けなくなります。例外は

・ものすごい無理を重ねるか、

・よき指導者に巡り合うか、

・課題選びが非常に卓越であるか、

・あるいはボルトの無いボルダーへ転向するか

…しか、若い人には選択肢がありません。なので、ボルダーが人気にならざるを得ないわけです。それに乗じて、改善をサボっている、というのが現状です。

ちなみに、私の師匠は、私がインスボンをリードするまでに5年ほど見込んでいたようです。年に一回毎年行って、5年です。セカンドでは初回からほとんど落ちていません。

若い人の知識不足も確かにありますが…例えば、2年もフリークライミングの外岩に会で連れて行ってもらっていても、新しい岩場に連れて行ってもらう際にトポも調べてこない場合、それは誰の責任なんでしょう? 本人?会?

クライマーなら出来て当然、やってきて当然という登る前の宿題…情報収集…や予習…が、2年経っても出来ていない…。

これは、両方の怠惰だと思われます。私の師匠は、そのような新人を相手にしないでしょう。

■ お前だってそうだったでしょ

もちろん、私も、初心者時代には、え”ーと言われていました。特に小川山に日帰り装備で行ったときは、東京方面のクライマーに、文句言われました(笑)。

というのは、山梨クライマーにとっては、小川山は、”近所”で、”遠征” ではないからです。

長い事、カムを買うお金がなく、師匠を悩ませましたし… 登る課題についても、相手が登りたいものを登って、自分が登りたい課題を自分で見出すことは、フリーでは、なかなか起こらず…常に登ることがマルチピッチや山の練習という位置づけなので、これを登りたい!っていうのが今でもないです。

いつだって、登れそうと思ったから登りたいだけで、課題にほれ込むっていうのは、ないので、「どれを登りたいですか」と聞かれたら困るかもしれませんし、自分がリードできないのに、登りたいという発言をするのは、非常識ですが…、それでも、トポを用意して、どれを登ろうかくらいは、先に目星をつけていきます…岩場の偵察も含めてです。

相方がいたときは、登りたいというより、登れる課題、裏からロープが張れる課題ですね、まずは初心者時代は…を探して、目が血眼でした。

なので、リードで登ったあとの、ロープを貸してくれる人には大感謝でした… この辺の事情は誰でも同じはずです…自分の力だけで苦労して岩場に行っていれば…

なので、初心者時に登れないことは当然のことなので恥ずかしいこととは思えませんが、もっと恥ずかしいこと…残念なことは、何年たっても、自立したクライミングができるための自立のレールの上にセットされていない、基本的なことを伝授されていないということなのではないかと思います…

■ 初登者にはオンサイトはない

開拓者の米澤さんが言っていましたが、開拓者というのは、基本、オンサイトがありません…開拓している限り、トップロープによる試登が必須になってくるからです。

つまり、グランドアップでボルトが打てたのは、よっぽど易しい課題です。それも、トップクラスの登れるクライマーが開拓を担うことがこれまでの流れ。最低でも、5.12がスイスイレベルの人が、これなら落ちない程度の難易度だからと言って取り付いて作るのが、グランドアップの課題。となると、その開拓者が開拓した当時くらいの登攀力がないと、登るには危険ということです。

以前、ソロイストで登っている友人がいましたが、彼は、5.12が登れましたが、ソロイストで登るのは、5.7まででした…。推して図るべしです。

 春のもどり雪 5.7 3Pをリード中の私です。この時は小川山2度目くらいの初心者です。一度マルチに連れて行ってもらったら、2度目からリードしています。2年登っていて、セカンドの確保のセットを知らないというクライマーは会にいなかったと思います…

この時の私のオンサイトグレードは、西湖の5.8ですから、5.7といえども、かなりギリギリグレードです。5.12の人がリードするのとは意味が違いますね(笑)。

参考:記録 https://stps2snwmt.blogspot.com/2014/05/blog-post_27.html


カットアンカーです。これは、もうとっくに使われないボルトです。カムと同レベルの強度しかないです。それも最大でベストの設置で、ということです。九州では残念なことに野岳のような、きちんとしていると思われる岩場でもこれです。



2022/04/13

ジャムジャム84 続報

 ■ ヨシーダさんの講習生課題だったジャムジャム84 3P

これは最後が核心で、1回目はテンションかかってしまい、2度目で登れたのですが…吉田さん握手してくれたんだよなぁ…

当時の様子だと、「えっ?!これくらいも登れないの?!」という感じで、登れないといけないっぽい感じでしたが… そのことを考えると、1P眼だけだったのかもしれません。

トータル3回登攀したけど…。

世界のユースケさんの記録で、後日談というか続報が出ていたので、転記しておきます…

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昨日、甲府近郊の岩場にてジャムジャム84と言うマルチを初めて登ってみました。オリジナルのラインからスタート。

1ピッチ目は講習でもたまに登るエリア1番左のワイドの左のとても簡単なチムニー状部分から。バリエーションルートとなっている5.10aの凹角からスタートも無理なく合流できます。

2ピッチ目は2つ並ぶクラックの左を選択。チキンウィングを効かせながらノープロでチムニーを上がる。キャメ8番?サイズかな?短いけど立派なチムニーで楽しい!

3ピッチ目は、40mの堂々としたハンドクラック。最後が少し難しくジャムジャム84オリジナルの核心となっている。

岩はまだ上に続いているが顕著な摂理は終わっていて、ジャムジャム84は終了。やはりマルチは岩の終わりまで行ってみたい。頑張って上に抜けてみようと開拓してみました。

リングボルトのビレイ点から左に5m程トラバースして松の木からスタート。木登りと沢登り的な登りで壁に突き出して生えている松に到達。ここまでも結構大変(木と硬めの土が落ちない事を祈る感じのロシアンルーレット的な内容なのでその部分は、登った後フィックスしました)。ここまで来ればあとは快適かなと思っていたが。。。

そこから立派な凹角続いている。しかし根っこがクラックに挟まっていてプロテクションは取れないので小釜で地道に根っこを掘り出し1つプロテクションを決める。ここからが長い戦いの始まり。仕事でやったガイド史上1番のリードだったと思います。と言うかプライベートでもあんなに攻めたこと最近あんまりないかも。あんなに吠えたの何年ぶりか覚えて無いくらいでした。個人的には先日オンサイトした現人神より価値のあるクライミングだった気がします。

ランナウトした状態で落ちなくて良かった。そしてグランドアップ開拓の厳しさと素晴らしさを感じたクライミングでした。

何度も掃除しては力尽きクライムダウンかエイドダウンしてレスト。最後の部分はフリーで抜けたんだけど、写真のタイム見ると多分リードに1ピッチ3時間もかけたらしいです。

グレートはよく分かりません。掃除(後日やります)ちゃんとすれば5.10台の楽しく?結構難しいワイドになると思います(問題は落ちるとテラス的な緩斜面に当たりそう)→「やはり掃除しても相当難しい気がしてきました2022.2月 記載」。厳しいチキンウィングとステミングで必死にコケをブラシで掃除するのが核心でした。顔の全部の穴が真っ黒になり辛かったけど諦めなくて良かった。

寒い中、辛抱強く開拓に付き合って頂いたお客さんに感謝です。

真っ暗になって下山しました。

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2022/04/12

読了『体がノーと言うとき』 ガボール・マテ 

■ 読了『体がノーと言うとき』 ガボール・マテ 

膝の亜脱臼はくせになる、という以外は、治療も安静程度で、複雑なことはなく、特に大きな手術などは要らない怪我です。

なのに、寝ていて目が覚めるほどの痛みが続く… 

指にできたイボを取ろう!と思ったら、取れました…というので、

  心因性ではないか?

と思ったので、この本を読んでみました。膝こそ、早く治ってほしいなぁ。

■ 無意識の思い込みの事例

1) 私は強くなければならない → 全身性エリテマトーデス

”意気地なしは嫌だ”という思考。

「もし本当にあたなが、”強くない”のだとしたらどうですか? もし私が5000kgの重りを持ち上げようとして、誰かに『君はそんなことができるほど強くないよ』と言われたら、あなたはその通りだと思うでしょう」

「私なら、そんなことをする人には、『あんた馬鹿じゃないの?』と言いますね」

「そこですよ。強いか強くないかという問題ではなくて、そもそも無理な要求だということもあるんです。だとしたら、強くないことのどこがいけないんですか?」

クライマーはすべてツヨツヨでないとクライマーでない、とか、そうとは全然思えません。そんな文化もハッキリ言って嫌いかもです(笑)。なんせ私が気に入ったのは、ロープさえ付けれ入れば、そうそう死ぬことはないだろうという保証のほうです。

そもそも、私は趣味で楽しむために登っているのであり、自分を仲間に認めさせるために登るなんて、小中学生みたいなことはしたくないんですよ…。

他者に認めさせるために登る人は、拒絶の傷、無力感と繋がっているそうです。仲間外れにされたトラウマでもあるんですかね?

2)怒ってはいけない → 慢性関節リュウマチ

心が通い合わない人と別れることができない。

「疲労でくたくたで、午後三時にはすでに横になっていると、夫からは『お前は何もしないな』と文句ばかり言われていました。ただで養ってやっているんだ、なんていうんですよ」

「腹は立たなかったですか?」

「もちろん立ちましたよ」

「その怒りを表面に出していましたか?」

「いいえ」

→ もうとっくの昔に、頑張っていて、怖がっているのに、パートナーからは『こんなのも登れねーのか』と文句ばかり言われること。何回かありました。言った後で、撤回のセリフを言ったとしても同じですね…。

例えば、は?5.9も登れないのか!と言った後で、指力がいるね、この課題は、とフォローしたところで同じです。しかも、その課題、40年前のボルトだったので、非常に悪い課題で、大墜落ではなくテンションくらいにしておかないと危険な課題でした…当人も、その課題が危険課題とは知らなかったようですが…。しかも、九州の5.9は、5.9ではない可能性が濃いです。入門課題と位置づけられてはいないかもしれません。

不適切だと感じている関係を断つことができない…という、これが起きていた可能性が一番濃いです。

風邪ひいて寝ている妻に俺のご飯どこ?という夫、という常套表現がありますが…日本人の男性は女性に立ててもらうのに慣れ過ぎていて、女性の自己犠牲を当然と勘違いして、要求して来ます。これは、不適切な関係の要求ですので、断らないといけないです。

それは、行動の端々に現れます。例えば、ご高齢の奥さんが食事作りが負担だと愚痴をこぼしているときに、代わりに2回に一回は僕が作るよ、と言う代わりに、「なんでもいいよ」と言うとか…。なんでもいいよ、は、食事は君の仕事、を前提にしている。

あるいは、恒例の母親が息子のために食事を作ってくれる時、息子に食事を作ってあげるのが私の幸せ、と言った言葉をそのまま受け取るとか。そこはねぎらいが必要です。

沢に行くのを断ったら、えらい剣幕で怒ったりとか、女性をあるいはセカンドを所有物のように考えていたとしか思えません。

3)怒ったら、愛してもらえない → 食道がん

「今はしょっちゅう腹を立てています。今はそのことについて前よりずっと話し合っています」

4)何もかも自分のせいだ  → 潰瘍性大腸炎 

「最初の妻との関係には苦労しました。彼女は自分から何かやろうという気がなかったんです。とてもパートナーという感じじゃありませんでした。彼女のために何から何まで考えてあげなきゃならなかったんです。二人ですることを私が一生懸命考えるんです。頭がおかしくなりそうでしたよ。妻はあれがやりたい、これがやりたい、なんて絶対言わないんです。ふらりの好みに合いそうな、不利で行けそうな、二人で楽しめそうな映画を見つけるのは、いつも私の役目だったんですよ」

「その役目に腹が立つことはなかったんですか?」「もちろん、腹は立ちましたよ」

「その怒りはどうされたんですか?」「飲み込んだ…それしかないでしょう?喧嘩するわけにはいかないし、喧嘩になれば、妻は『この結婚は失敗ね』と言うんですから。ちょっと口論しただけでいつも気を使っていなくてはなりませんでした」

完璧主義。救世主。見捨ての傷。→ 世の中の人をひとり残らず救おうとする。

これも、可能性ありました…。新人さん対応では、なにもかもこちらが考えてあげないといけないのが疲れました…。

有効なマントラ:私は指導者であり、神ではない。

5)私は何でも自分でできる → 慢性ストレスによる大腸がん  

仕事に忠実すぎる。誰よりも多くの仕事を誰よりも早くやってのける。

6)私は望まれていない  …絶望

右手の質問、左手の答え 右手「がんはあなたの中にいるお母さんなの?」 左手「母は私の存在を望んでいなかった」

7)私は何かをしなければ存在できない。私は自分の存在を正当化しなければならない

→ ぜんそく

「人に求められたことをやり遂げない限り、自分は存在することを許されないんじゃないかという恐怖。はみ出し者。子供扱い。」

8)重い病気でなければいたわってもらえない → 子宮がん、アル中、拒食症、過食症、うつ、結合組織炎

「大嫌いで不向きな仕事を辞めるのに、どうしてがんになる必要があったんですか?」「私は、ほとんどいつも、鬱状態で、ほかに選択の余地はないような気がしていたんです。17歳の時から働いていました。他の職業では、これほど病気をしたら、続けられなかったと思います。」「どうしてがんになって良かったんですか?」「がんになって、自分の気持ちや自分の生活を見つめてごらんなさいって言われたんです。それで、自分が望んでもいないものに自分を無理やり合わせようとしてきたことに気が付いたわけです」

「私は、ガンと聞いた時、すぐに仕事だと分かりました。12年間ずっとメッセージを受け取っていたのに、私は無視し続けてきたんです」「私が聞きたいのはそこなんです。どうしてがんでなければいけなかったんですか?」

「がんなら実体があるから。みんな、心の病気は病気じゃないと思っています。あれこれ避難されてしまう。私の中では、抑うつ状態とだか、具合が悪くなるというだけでは足りなかった」

がんになって通うようになった支援施設で「今までかんじたことがないくらい、ほっとしました」

■ 診断

すべての疾患には、無意識の思い込みがもたらした過度のストレスが大きく影響している。

治癒のメカニズムをたどりたいならば、思い込みのメカニズムの革新に踏み込む旅をしなければならない。

■第一プロセス

ポジティブな考え方に固執しない。無理なポジティブ思考は、抑圧として働く。

「何がうまくいっていないのか考えてみよう」「バランスを乱しているのは何だろう?」「私は何をないがしろにしてきたのだろう」「私の体は何に対してノーと言っているのだろう」

・このような問いかけをしないことがストレスの原因になる

・ポジティブ思考は、自分には現実に対処するだけの能力がないという無意識の思い込みを前提にしている

・自分の置かれた状況に対する重要な情報が欠ける=ストレス

・自律的にコントロールできるようになるにつれてストレスは減っていく

自律を脅かすもの:力関係、罪の意識、愛情への飢え、成功への渇望、脅え、退屈への恐怖

何かに突き動かされている限り、自律はありえない。(つまり、情熱は不要ということです)

脳は、からだのすべての期間とシステムの活動を支配し、統括すると同時に、私たち人間と環境との相互作用も調整している。この調整機能は、種々のネガティブな作用、つまり、危険を知らせる信号や、心の中にある苦悩を伝える合図の影響を受ける。

自分が自己主張できないのは、子供のころの経験によって自らが選択した生き方のせいだ、というつらい真実を受け入れるしかない。

苦痛や痛みについて話すときに微笑んではならない。

他の人の情緒的欲求を満たそうとして、自分の欲求をないがしろにするようになる。自分の痛みや悲しみを、自分自身の目からも隠そうとする。

症状:怒りの抑圧、自分の傷つきやすさを認めないこと、「代償としての過度の独立心」

■第二プロセス

・自分はどんな環境で育ったのか?
・どうその環境を認識したためにこれらの行動特性につながったのか?
・精神的に消耗させられるような関係は、ほとんどすべての疾患のリスク要因
・他者を責めることではなく、健康に害を及ぼすことが証明されている誤った思いこみを捨てる
自分の対人関係に責任を持つ
・自分の情緒的欲求を認識する
・自分は自分が思うほど強くないと認める。自分が強いというイメージにしがみつこうとするのは、弱さー大人と比べた時の子どもの弱さーを隠すため。
・ほんの少しだけ、~かもしれない、という言葉を使って過小評価しない。

以下を問う

1)私は心の底から、自分に正直に生きているだろうか
2)それとも誰かの期待に応えようとして生きているだろうか
3)私が信じていたこと、してきたことのどれだけが自分のためで、どれだけが、他者を喜ばせるために必要だと思い込んで自ら作り上げた自己イメージのためだったのか
4)罪悪感と恨みをもつことでは、罪悪感をえらべ。 例:たとえ、善意でされていることでも、自分のことであれこれ口出しして欲しくないと誰かに言う、など。
5)もっと深いレベルで、真のポジティブ思考を生きる

■ 7つのA
1)Acceptance 受容
2)Awareness 気づき
3)Angwer 怒り
4)Autonomy 自律
5)Attachment ふれあい
6)Assertion 主張
7)Affirmation 肯定

2022/04/11

希死念慮、恐怖による副腎疲労、トラウマの再発の三重苦

 ■ 最近、やっと自分に起こったことが正しく評価できるようになってきました

これは今日の仏教説話です。


この7つの習慣ならぬ、8つの習慣に倣えば、クライミングといういばらの道も安全に進んでいけるかもしれません。

■ パートナーに殺される可能性

一つの可能性は、当然ですが、ビレイで落とされる、というものです。

別の可能性は、したくないリードを強いられ、したくない墜落をさせられ、落ち方が不味くて、怪我、もしくは事故になる、というものです。

さらに別の可能性は、マルチに行って行動不能となるということ…。事例としては、ロープアップされない。敗退不能。敗退を想定しない、まずい山行計画によるもの。

そのどれも全部が、起きたのでした。

頼りにしている経験豊富なクライマー=一番頼りにならない、という図、でした。

そのプロセスを用心していると思っている中でも、踏まねばならず、しかも、コントロール可能だと思っていたことがコントロール不可能だったので…

■ 恐怖の長期化=副腎疲労=希死念慮

おそらく私は、長年の恐怖による副腎疲労に陥って行ったのだと思います…何しろ、希死念慮が起こるようになっていました。

これはおかしい…と気が付き、どれほど、精神的負担にクライミングがなっていたのか…気が付きました。

というのは、クライミングをしない、行かない、ということに決めたら、かなりスッキリしてきたからです。

膝の怪我が良くならない…ということは、栄養学的な理由以外にも、ありそうでしたが、私の本音としては、本当に、怪我している体で、限界をプッシュする登りを強要されなくなってホッとしたというか…。

■ 子ども時代の再演

誰かの見栄のために、”登れるヤツ”にならないといけないなんて…、親のメンツのために、”成績優秀な子供”を演じさせられて疲れた子供時代の再演、です…。”自分のための人生”なのですから、それだけは避けたい。…のに、コントロールを受ける側に立っていました。まさに再演。

断っておきますが、強要、というのは、言葉で明示されなくても可能です。子供時代も、”良い子にならないと愛さない”と言葉にする親は稀です。そういうことをしなくても、自分の登りたいと言っていないルートを当然のようにロープを渡されるとか、隣のクライマーと比べられて、テンションを入れたら、ため息つかれるとか、はあ?と言われるとか、そういうことが、すべて、強要、なのです。

ただし、そう他者に対してする人は、されてきた人ですから…。相手も気の毒で、これは連鎖なのです。ですので、相手の恐れていることは、意気地なしであるとけなされることです。

■ 弟のこと…見捨てられない

しかも、その構造からもがいても、もがいても、脱出できない…というのは、弟のことがあったからです。

私は若い時に弟を亡くし、弟を守り切れなかったという後悔が残っています…。見捨ててはいけない…みたいな感じ。

さらにその上に、男尊女卑の思想の強固さへの衝撃的な目撃事件が重なりました…どうも、こちらでは、男性は女性が自分の欲求のために人生を捧げることを当然視しているようなのです…。

私自身はどう考えても、夫の食事を作ることが妻の幸せとは思えないし、夫の定年まで自分のしたいことができない人生が妻としての女性としての当然の生き方とは思えないのです。

残念ながら…。というわけなので、クライミングを捨てる以外は、この自己犠牲の道から逃れる方法がないような感じでした。

死をもってして相手に間違いを示すまで、誰も愚かさに気が付かないどころか、たぶん、死をもってしても、気が付かない、そこまでクライマーの死は軽くなっていそうでした。

最近、この構造がすっかり理解できたので、段々と心も軽くなってきました…。いや~恐怖体験でした…誰も私が恐怖で悲鳴を上げているのに、それが分からないどころか、それを笑ってみているのです…。

■ トラウマ

それは… 父親のにやにやした顔です。

3歳のころ父親に”子供は教えなくても泳ぎ方を知っている”という理由で、プールに突き落とされ、溺死しかけた私を見ている父親の顔です… わざと私を瀕死の危機に着き徒としているのに、助けるどころか、にやにやしながら見ているのです…。

まさにこのトラウマの再演が、私の九州クライミングで起きたことです。



2022/04/09

自分の人間関係に責任を持つ

 倉上慶太さんのこちらのサイトより引用…

https://anchor.fm/rainymonkeysradio/episodes/16-a-k-a---33-e1952ll/a-a6og0b9


登ったほうの感激というのはそっちの方が大きいんですよ…というセリフが聞けます。

私も、きれいに登れて初めて完登と感じて、ロープがスタックしたりしたら、登れていても満足は得られない…

自分の人間関係に責任を持つ…ということで、一歩前進だと感じました。