2022/04/01
繋ぐ壁
2022/03/31
8000m峰の登山は内容から見ると高尾山ハイキングのレベルの登山でしかない。
こちらは長野県の山岳協会の資料です。
■ 3mから落ちても非常に危険
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墜落する物体は、重力の加速度Gによって、落下距離が長くなるほど、スピードをましてゆく。たった3mの墜落で27.6kmに達し
2022/03/30
アレクサンダーテクニーク 骨による動きの身体技法
■ アレクサンダーテクニーク
12,3年ぶり。ブラッシュアップ。バレエは19歳から38歳で山梨に来て継続不可能になるまで続けました。バレエで最終的にたどり着いたのが、アレキサンダーテクニークでした。
筋肉ではなく、骨、で動きを作るので、無駄な力が入らないのです。
登山で役に立った。
■ 事例
筋肉ではなく、骨で動きを作る。
例えば、頭はどこから始まってどこから終わるか?という自己認識(マッピング)は、解剖学的な真実とマッチングしていない。
頭というと、なんとなく頭頂部からあごと思っているわけだが、実際には頭蓋骨は耳の当たりで終わりで、後は下顎はぶら下がっているだけであるので…頭蓋骨の終点となると、鼻の下端になる。
それを分かって動かすと、動かすときの、動きの支点と終点が変わり、腱やら筋やらに、無理のない動きを実践することができる。
■ あの筋肉を使うな、この筋肉を使うな では動けなくなるので‥‥
これは、元々バレエのアンチテーゼとして始めたんだよなぁ…バレエの伝統的な教え方では、これをやってはダメ、あれをやってはダメという禁止令で縛られて、結局、身動きとれなくなることが多いからだ。
ただこの体の使い方…骨による積み上げ式…をクライミングに応用するのは、なかなか難しそうである…。
というのは、クライミングの大多数の男性…トップクライマーではなくて、一般男性クライマー…趣味でスタートした人たちの主要なニーズは、基本的に、日常生活で、ほとんど出番がなくなった筋肉…マッスルパワーを100%使い切りたい、使い切るのが快感だ!というニーズだと思われるから。
■ 骨による登攀
アレクサンダーのような骨による登攀というのは、上級のトップクライマーで、筋肉低下をすでに体験している人が、このままの登攀グレードを維持しつつ、筋力依存なしで登るための技術ということになりそう…
そのような人は国内で一握りの人ということになりそうだ…
例えば、首をむち打ちをしたときにどう登り続けるか?とか…どこか、体に筋肉の拘縮があるような場合に、どう新たな体の使い道を作り上げていくか…とか、そういう場合に役立つと思う。
一般のレベルの人には、こんな繊細なレベルの身体感覚は、単に必要とされていないだけでなく、繊細な使い方ではなく、おおざっぱな使い方、パワープッシュによるオールアウトがそもそもの目的なので、まどろっこしくてやってらんねーなるだろう…
というので、必要とする人は限られると思うが、切実な人にはかなり切実という技術を思われるので掲載。
https://www.atdance-lesson.com/
クライミングも、パンプしてから上手に登れるようになる、と保科さんは言っていたしなぁ…実際、力が抜けたクライミングができるようになると、何十メートルも登っていけそうなハイな気分になるものであり、そういう気分は爽快だ…それに見合うロングなルートが国内岩場にあるか?というと、日本の岩場はロングではなく、みじかしい系が多いので、どうしても一気登りになりやすいんだよなぁ…
アレクサンダーテクニークは、疲れないで長く登りたい人向けです。
上級クライマーの世界観
■ その土地でできる最も良い活動を…
私のクライミングは、仕方なく行った山梨で
山梨にいるかぎり、それが山梨という土地柄をもっとも楽しめる活動だから、やってる、
っていう風に位置付けていました…ので、土地が変わったら
福岡では福岡でしかできない楽しい生活
を見出す気でいました…。
■ 運命に導かれて九州の事情を知ることになった
なので、最初の一年は、特にクライミングは頑張っておらず。師匠に遭いに長野まで出かけたりしていました。小川山で皆さんお久しぶりねクライミングなどをしていました。クライミングは年に一回のご褒美でいいか、と思っていたのです。
しかし、どういう運命の流れか、前の会の先輩が引っ越してきた。ので、2年目と3年めに岩場巡りをすることになりました。
そもそもクライミングをしないなら、しないでもいいか、ということだったので、特に登りたい!落としたい!みたいな課題があるわけでもなく、岩場にトポが置いてあったり、結び替えしないでロープ直がけがローカルルールだと言われたり、岩に人工ホールドが付けてあったり…と色々と小川山と違い、お目目まん丸…ということで、”JFAが見たら卒倒するね~”とか言い合っていました。
九州の事情が分かるようになったけど…
一体、それは何のため?
■ 意味は作るもの…
私は、意味とは自ら作るもの、と思っているので、色々と努力はしてみました。
八女、八面、長崎大村、色々と働きかけをしてみましたが、どこの岩場も動きが出て、良かった…と思います。
元JFAの井上さんも来てくれて、正しいボルトの解説を若い人にしてくれたし…。
あれは、ホントにうれしかった。
外岩クライマーのためのボルト知識:https://docs.google.com/presentation/d/1U9wQmwuxk38fPiqBEebrRldWjNLj3wlh3kpgE-jLmKY/edit
■ 時差が…
が、頂いた縁を次に繋ぐ人がなかなか現れず…。すごく困っていました…。
ほんとにどういう風に、頂いた貴重な縁を
意味あるもの、
にしていくと良いのやら…と、途方に暮れていました。
今回、なんとなく繋がれたというか、私の目指したい方向性と同意してくれるクライマーがいたので、ホントにうれしかった。
■ 上級クライマーの世界観
九州では、私だけが分かっていて、みんなが分かっていない、ある種の側面がありました…。それをとりあえず、
”上級クライマーの世界観”
と呼んでおこうかと思います。
私はラッキーなことに、最初から、上級クライマーの世界観に接して登れたのだと思います。
■ 事例
山梨では、ジムのお兄さん、が、室井登喜男さんでした。ある時、5級の課題の中でどうしても私が登れないのがあり、相談したらあっけなくスタンスになっているフットホールドを捨て、好きなの使っていいよ、と言われました。あ、なんだ、そもそも届かなければ無理って話、とすぐに分かった。絶対に同じのを使わない限りダメとか、そういうのがないのです。九州の人は、ジムのセット=神のように絶対、と思っていると思います。
クラックは菊池さんと故・吉田さんの講習に行っています。菊池さんは、元々は講習生が結び替えができないと怒鳴って怒るくらいの怖い先生だと聞いていたので、行く前に結び替え練習をバッチリしてから行きましたが…山梨では、もともと公営の人工壁の使用者試験に結び替えが含まれているので、出来ない人はいないです… 一方こちらでは、結び替えを分かっている人のほうが少ないくらいな様子です…知らないのが当然視されている。
故・吉田さんは、歴史に残るクライマーです。特に何を教わったかな?という感じではありますが、講習に使った、クラックボルダーにはロープが掛けてあり、ボルダーだからマット、みたいな自動思考はなかったので、最初から、思い込み、という害がない状態でした。
こちらでは、ボルダーでロープ出していると非常識人扱いされそうです。
■ 九州でのアニキは、田嶋一平さんですよ
そういう”恩恵”に普通のクライマーは、浴してこなかっただけなのではないか?とは、思いますが…九州ではホントに嫌な思いばかりが続きました…。もう嫌…って感じ。
私は岩場に行く前から、当然ですが、懸垂下降できましたが、懸垂だって、自分の意思で学ぼうと思って講習会に行き、なにもせずに、棚ぼたで降ってきて、ラッキーなだけの奴みたいな扱いをされることは、不当だと感じました。
初心者のころから仲間を集めて講習会を開くような人でした。
今まで、こちらに来てから、私の教えた新人さんで、私が新人時代に持っていた情熱を持っている人は、いまだに見たことがなく、むしろ、ギアを無心したり、そんな人のほうが多かったです…。
登るほうは、私は年齢や筋力の不利があるので、すごいものは登れませんし。(そもそも登りたいと思ったことがないが…)
海外に行ったのも、自分に必要なものは、これだ!とひらめいたからであり、”誰かに連れて行ってもらった”ことはありません。一回目のラオスから集合は、”現地集合”です。
どうも九州の人の場合は、何か特別なラッキーガールと思われていませんか?
■ 誰でも気軽にクライミングに接する世界
クライミングをスタートしてから、ずっと気にかかる嫌な面がありました。
クライミングしている人の優越感、一般のハイカーや登山者を馬鹿にする傾向…です。
クライミングは、たかだか、”遊び” です。
例えば、ポーカーが上手でも、それで人間が優れていることにはならないですよね。
熊本高校は、熊本県のトップ高校ですが、勉強ができることは優れた人間である、ということにはならない、とちゃんと学生に教えていたと思います。
なんで、低いレベルで、競い合いになるんだか…。
海外に登りに行って、海外のクライマーと登っていたら、そんなアホなこだわりを持っている人は、ほとんどいませんでした。競争社会、というのは、むしろ西洋の方が強いのではないか?と思われるにも関わらず…。
北海道で登っていたアメリカ人のクライマーのトニーなんて、私が嫌がっているのに登らされているのを見て、助けに来てくれたくらいです…
あるいは、台湾で一緒にマルチに登ったタオは、セカンドしてくれる?という聞き方でした…
ラオスで一緒に登った唯一の日本人のヒロさんは、私が6Aでテンションしてしまって、「すいません!!」というと、「おれらも延々同じことしているだけよ」という返事でした。
はあ~?これくらい登れよ!みたいな人はいない…。
なんせ、クライミングなんて、接している時間の長さだけの話なのです。若い時に接すれば、誰だって上手になってしまいます。
そんな程度のことなので、楽しく登ったほうが誰にとっても良いのです。
やっとそれを理解しているクライマーで、トップレベルの人がいました…。
私がもらってどうしよう…と思っているご縁をつなぐことができ、なんだか肩の荷が下りました…。
■ クライミングカースト 間違った技術も正すことができない
日本人は文化的に上位下達なので、(女性)×(小さい)という、クライミングカーストの最下層に属している私が、何を指摘しても、若い男子はスルーです…。
山梨にいたころの山岳会で、クライミングの下手くそなワタシより登れない男子が、とんでもなく遠く離れたビレイをしたので、危険だと指摘しても、そして、その指摘を周囲の複数の人がバックアップしたとしても、その指摘を受け入れないくらい、クライミングカースト上位の ”若い男性” の ”おごり” は、強大です…。
その点は、師匠の鈴木さんも、青木さんも分かっていたようでした…。40年、50年と登っている師匠らですら、もはや11以下しか登れないため、クライミングカーストの下位に属しているので、自分より登れないような若い男性ですら、俺の言うこと聞かない、という経験が豊富だったようです。
そういう状況だからこそ、師匠らが私と登りたい、というほうが正しかったかもしれません…
■ トップクライマーになれば王様になれる? なれません
登れさえすれば、どんな横暴でも許され、みんなから人気の自分になれる…あるいは、誰からも尊敬される…注目の的になれる…そんなことは、ありません。
トップクライマーに聞いてみれば、そんな夢物語は、発生しないことが分かります。
トップレベルの人ほど、責任は重く、発言に非常に気を使い、誰のことをも馬鹿にしない発言をしなくてはならなくなります。手足を縛られるようなもので、自由に発言できることはより少なくなる。
菊池さんや中根さんなど厳しいことを言ってくれるクライマーは、評判を気にせず、発言してくれているということで、ありがたい存在です。
存在しない青い鳥を求めて高難度を登ろうと、お買い得課題を探すより、一般レベルの人は、エゴの声を手放して、みなで楽しく登る世界を作るほうが、どれだけ素晴らしいか、と思います。
そういう世界が、ラオスにはありましたし、龍洞で私が一緒に登った人たちも同様でした。
この緑のシャツの子は、フランスのセユーズ出身ですが、初心者でまだ私より登れない人でしたが、だからどうってことはない世界でした。左からフランス人、シンガポール人、アメリカ人で、誰が登れるか?競争している人はいなかったように思います。誰かがリードした後は、それをトップロープで登りたい人がいないか?聞いてからロープ抜くだけの話でした。■参考
福岡時代の全記録 https://allnevery.blogspot.com/p/log-2019.html
ラオスのベストクライム https://allnevery.blogspot.com/2018/03/b.html
オスカーとトニーの思い出 https://allnevery.blogspot.com/2018/03/blog-post_19.html
台湾の思い出 https://allnevery.blogspot.com/2018/10/12.html
すべてのスタート https://allnevery.blogspot.com/2016/04/blog-post_25.html
アイス 伊藤さんとの初クライム https://iceclmb.blogspot.com/2017/03/blog-post_50.html
2022/03/29
多分ベテラン扱いされている人もクライミングを分かっていないかもしれません
■ ベテラン扱いされている人も困っているのかも?
私がこう思うようになったきっかけは、
熊本の会の会長さんを、日本フリークライミングインストラクター協会の奥村さんのビレイ講習にお誘いしたところ、帰ってきた返事が…
「オリンピックのビレイヤーボランティアで講習に出たからビレイは確実なのでイラナイ」
という返事をもらったからです。
…。
”外岩のビレイ” と ”インドアのスポーツクライミングのビレイ” は、天と地と言っていいほど違います…(汗)。
オリンピックのビレイ=わざと流して、大きく落とすビレイ…
そのようなビレイだけはしてはいけないことは、外岩クライマーの常識…なので…。
この返事をされてから、この方も、もしかして、ちゃんとは分かっていないから、教えられず、教えられないから、はてな?なクライマーばかりを私に振ってくるのかもしれない…と思い始めました。
■ はてなクライマー事例
文登研クライマー…アルパインの基礎を教わっているということで、もともとアルパイン出身の私と息が一番遭いそうでしたが、全然ダメでした… 私に車を出してもらい、おんぶにだっこで岩場に連れて行ってもらう立場なのに、自覚ゼロ…。少しも感謝されない。
なんでそうまでして、この若い男性と行くために、我が家の家計から、高額な車維持費を捻出せねばならないのか、と思ってしまいました…。
確かに私は、過剰に親切で、23歳東工大大学院生と登っていたころは、宿泊まで家に泊めてあげるほどの親切ぶりでしたが、それは、彼がちゃんと沢と尾根も見分けられるし、礼儀正しい若者だったからです。真摯な姿勢に好感が持てた。それに知り合ったのも、お互い雪山キャンプ中でしたし…。(それぞれ単独)
一方の文登研の彼は、運転100%お任せの癖に、「何やってんだよ!」みたいな口を利く人だったので、ビックリ仰天…。当時私は九州来てすぐで岩場も詳しくない。そんな失礼な目には、山梨では、あったことがなかったからです…。よっぽど甘やかされてきたとしか思えない口ぶりでした…。
この人には後に比叡で、ばったり会いましたが、ローワーダウンができないパートナーを連れており、30分以上岩場で膠着していました。普通はマルチに連れていく前に、先輩の義務として、懸垂下降を教えてから行くものです。懸垂くらい公園で教えられます。
私は長野県の山岳総合センターでは最初に懸垂を教わりましたので、懸垂は、初心者のころからカラビナ懸垂もできます。(なぜなら普通の初心者は確保器を落とすことが多いので、バックアップの技術が必要です)
というので、文登研でトレーニングしても、何の教育効果もないようだ…という観察結果になりました。
態度でかい…という印象第一号でした。
■ 小川山に連れて行ってあげた子
その次の子は、18歳で東京方面の大学に進学した子でした… 私と同郷者なので、特別に親切にしていましたが…
やっぱり謎でした…。小川山、行きたいのは分かるけど…九州からだったら、そりゃ憧れだし…。でも、外岩クライミング歴2年で5.12がオンサイト出来るレベルの人が、なんでトポを調べてこないのか、意味わかりませんでした。
しかも、ただのハイキングすら自分一人ではいけない様子でした… え”ー?!
もう、私のいた山岳会にいたとすると、最初からメンツに入れてもらえる可能性ゼロです。
それでも、同郷の後輩だし、出身校も濟々黌と熊本高校は姉妹校と言っていい仲なので…色々と岩場を紹介してあげましたが、半人前だということを分かっていない。
なので、ホントに困りました…というか、かなり疲れました。車も出してあげてなので、ほとんど引率の先生で、この機会に、若い人をあまり甘やかすのはどうか?という反省をしました。
多分、現地に自力でたどり着けないクライマーはクライマーとは思われていないです、山梨では。
■ スラブで流して止めてあげる
それ以外にも、色々あった…スラブで流して止めてあげると言われて、ビックリ仰天したり…とか(汗)。スラブで流したら、大根おろしの時間が長くなるだけです…。
とはいえ、それは、そのベテランさん自身の無知ではなく、会の人の無知で、それはよくあることなので、あまり気にしないでいました…。
たぶん40年前の常識のまま、アップグレードされないで横流しで教えられるとこうなるのではないかと…。
なにしろ、九州ではジムのインストラクターがグリップビレイを教えているという懐古調でした…。
ところが、会長さんを奥村講習にお誘いした時、自分にはイラナイという返事だったことから、ふと疑問に…
■ ベテランと言われている方も、どういう経歴か表現されていないことが多い
私は、大阪の登山学校で校長先生をしていた青ちゃんと組んで登っていたのですが…最初の3日間は一緒に徹底的に、その辺の公園で、レスキューの勉強をしました。
彼は大阪方面では知らない人がいないようなクライマーですが、私は山梨のクライマーで当然、たぶん大阪のことは知らないだろう…と思って、上級クライマーである自覚がある、自分の方からレスキュー技術の共有を申し出てくれた、と思います。
その前の指導者だった清高さんとは、三つ峠の岩場で出会ったので、清高さんからは、議論を通して、クライミングの技術を教わりました。どこに登るのか?から相談ですが、登りたいと私が申告するルート…が、清高さんが初心者向きと判断するルートと同じだったので、師匠の試験に合格する感じでした。
ただ、私にも失敗はあり、初めて行ったアイスのルートは中津川滑沢で、登攀要素がない癒し系のアイスのつもりで行ったのに、清高さんは命がけクライムをする羽目になり(アイスが脆かった…笑)、帰りにほうとうを奢らされました…。このようなこともあるので、私も初心時代の無知には寛容というか、初心者は何が分かっていないのか分からないというのは、許せるというか…
ですが、ベテランです!と言っている人がベテランとは言えないような不合理な態度だと、どうしてなのかな?と思わざるを得ません。
信頼したいのに信頼してはいけないという葛藤…が生まれます。
そうした葛藤は、アクセルを踏みたいのにブレーキを踏むということになり、心の健康には非常に良くないかもしれません。
■ フリーだから、セルフレスキュー要らない は岩場次第
思えば、セルフレスキュースキルなしで、モッチョムで行き詰った話を聞かされた時から、ちょっとアラートを立てておくべきだったのかもしれません…
しかし、大きな会を率いる人が、まさか定期的なレスキュー講習を端折っているとは思えないので… 常識的に考えにくいからです。
フリークライミングの岩場は確かに、アプローチ10分とか最大でも30分とかで、車が近い=下界が近いのは、本当ですが、それでも、医者に行かなければ意味がありません。私のように肉離れしたのに、2日も医者にかかれない…応急処置もされない…という羽目になるのは、リスクをリスクと認知しておらず、「大したことがないと思ったから」と言われました…大したことがないという判断は、誰がするのか?怪我した本人では?と…思いますが、そう言うことも、普通は、レスキューの共有で、プロトコル化されていれば、防げます。
モッチョムは、隔絶された場所にあるので、フリーのマルチでも、アルパインと同じリスク管理が必要で、屋久島フリーウェイは、外的危険、の認知が必要です。
ロングなので、スピードも必要、ということは、限界グレードの12ⅽが登れるから大丈夫だろう、というのではダメで、ロープワークの素早さも求められます。ほとんど核心は長さ、ですから、日の長い時期に行かないと、ナイトクライミングになりかねません。その上、ロープワークの稚拙さで遅くなっていたら…岩でお泊りになってしまいます。それくらいはシミュレーションで想像がつくことでしょう…
大体、私の経験では若い人は、登れてもロープをまとめる速度が超遅い…。いつまとめて、いつ引きづっていいかも、ベテランほどは、分かっていないみたいです。
米澤さんと野北の岩場に行ったときは、あっと驚く素早さで、ロープをまとめてくれ、驚きました。
私自身もロープワークは初心者なので、山梨では、易しいマルチに行って、相方とピッチを稼ぐ練習をしていました。最初は一日6ピッチしか稼げなかったのに、12ピッチくらいは稼げるようになりましたが…そういう練習をするクライマーというのは、こちらではまだ見かけません。単純に情報が共有されていないだけだろうと思っていましたが、ホントにしていないのかもしれません。
というのは、そもそも、指導する側が分かっていないのでは…という懸念が生まれ、もしそうであれば、アドバイスを若い人に与えていないのかもしれない、と思うからです。
私が思うには、会の指導者、ご自身も、きちんとクライミング教育を受けたことがないのでは?
そのために、会の後進の人たちにも、きちんとした技術を伝達できない状態にあるのではないだろうか?と思うからです。何を練習したらいいか?というようなことです…。2年もやっている人が、トポの調べ先も知らないようでは…。山梨ではクライミングデビュー前に教わります…というか、みんながトポを見ているので、普通にしていてもトポを買うことになります。
会の指導者クラスって…
1)40年前に大学山岳部だった人…その時に教わった技術からのアップグレードなし
2)定年退職してからクライミングしている人…周囲の人の見様見真似
の可能性が高く、適切な指導者との接点がないのかもしれません。例えば、奥村さんとか。
ただ、年齢が上というだけで、担ぎ上げられがちなのが日本の社会の慣習ですし、その上、それを重責だと思うよりも、嬉しいと思う気持のほうが、日本の男性の中には強そうです。
しかし、実態は、自分が指導されたことがないのに、指導はできない、となっているのかもしれません。だとすると助けが必要なのは指導者のほうです。
ちなみに私の現在のクライミングメンターは、スティーブです。
■ アルパインでエイド残置に足を掛け墜落…
私がこう考えるに至ったのは、会長さんの穂高での墜落事故を語っているFBの記事が、ずいぶん最近になって、ひょんなことから流れて来てからです。
普通は、アルパインのクラシックルートで、エイドのルートの残置(古いハーケン)に足を掛けて登ること…が、自殺行為であるというのは、クライミング教育の初期に教わります。
なので、会長さんほどのベテランの方がする事故の話としては、あまりに無邪気に自分のミスを語っておられ、それは、普通のクライマーからすると、
「自分はリスク管理がきちんとできないクライマーだ」
と語ることになるので、おや?と思いました。
当初、私はその点には気が付いていませんでした。
例えば、私の二人の師匠は、残置を利用し墜落をしたクライマーには、同情は寄せないでしょう…
■ ボルトルートでの対応
日本国の岩場の作りが全部そうなので、個人のクライマーのせいではないと思いますが、日向神で、支点を信頼する気楽な墜落をしながら、フリーの能力を上げるというのは、ボルトのタイプをよほど意識して教えない限り、非常識だと思います。
トンデモ支点が現役です… 安全なのは、最近作られた高難度課題だけです。
M8カットアンカーが日向神では、通常の市民クライマーレベルの人が登る標準的課題に散見されるだけでなく、終了点の打ち方も懐古調で、他の地域で登っている人でないと、それが懐古調だということそのものにも気が付けない、ようです。
つまるところは、地元で登っている=正しい知識を伝授されていない、という流れになってしまいます。
こういう点は、外から訪れたクライマーでないと気が付けないものなのかもしれません。
私も小川山などでデビューしたクライマーなので、整備が行き届いた岩場しか知らず、九州に来て初めて、カットアンカーという種類のボルトがあることを知りました。
棒フレンズは知っていたけど、カットアンカーは全く知りませんでした。
なので、情状酌量というか、そういうものはあると思いますが…とはいえ、指導するという立場になると、かならず伝えなければいけないことが多少あると思います。
そういうものは、言葉の端々に漏れ出ます…。分かっていない発言ということです。
例えば、違う人ですが、ベテランに、エイドで鍛えてやる、と言われたことがありますが、この発言、分かっていませんよね…。
エイドって、アブミの最上段に載ったとしても、手が届かない人には、届かないものです。
誰が見てもチビの私にエイドでリードせよって… 誰か私をショルダーしてくれるならリードしますけど、そんなことに意味がありますかね?チビをショルダーしてリードさせるより、のっぽが掛けたら、数倍楽に距離が稼げるってだけのことなので…。ホントに分かっていなさそうで、速攻でその会には行くの、辞めました。
一般的に男性は、男性自身の環境設定から、他の人の立場に立つ、そういう想像力を持つ、という能力は少ないことが多いようで、そのために、理不尽ともいえるリスクに相手をさらしてしまって、気が付いていない…ということが多いようです。
例えば、アルパインしかしない人は落ちたクライマーをキャッチした経験が皆無なのに、ビレイできます、とか言う人が多いです…正しくはその人が出来ているのはロープの端っこを持っているだけだったりします…。スポーツクライミングを経由していないと、落ちたクライマーを日常的にキャッチするってことはないからです。
立場の違う人への想像力が低いというのは、男性一般の欠点のようですが、クライミングを長くしていていれば、普通は気が付きます…。
その気付きをベテランに求めないなら、一体、経験って何なのでしょう?
私の師匠の青ちゃんは、クライミングは理解すればするほど、怖くなるものだ、と言っていました…。
彼とですら、アルパインのルートは、遠慮気味にしか行っていません。大山北壁は行けば登ること自体は簡単な場所でしたが、2名で行くと、私は相方の青ちゃんの保険にはなれない…彼に何かがあった時、担げないです…75kgを50kgが担ぐのは不可能です…ので、あと一人いないか、を必死で探しましたが、誰に声をかけても、遠すぎて来れないとか言うので、その時は行くのをお断りしました…。自分が登れないからというのではなく、保険がないからです。
そんな感じの相談ができるのが、今までの2名の師匠でした。そういうことは、この4年の九州でまだ一度も起こっていないので…行くか行かないかオールオアナッシングな感じです。
というので、これは、自称ベテランさんご自身のクライミングに対する造詣も深くはないということではないか?と思います。
普通は、身の丈に合ったチャレンジをしていたら、ロープの相談からスタートし、リスクをどうするか?という話に発展するのが通常だからです。
沢で、逃げ場のないゴルジュに2名で、という話が来たときも、普段フリーでゲレンデを一緒に登っているとはいえ、知らない沢に、初めて沢を同行するのは、ゴルジュってのはちょっとどうかと思いました…普通は、もっと易しい沢…逃げ場のある沢…で、相方とのロープ合わせ・スキル合わせをするのではないでしょうか?いくらパートナーが私しかいないと言われても…。
私がおぼれたときのレスキューを誘ってきた相方ができるのは、誘った手前、当然だとしても、私が相方をレスキュー出来るか?というところがカバーされないと、トップが溺死したら、どうするつもりなのでしょう…?当人だって知らない沢なのに。
というようなことが頻繁に起こるので、九州では、かなり、リスクの理解がいい加減だと思います。
それは、元をただせば、指導している側も、しっかりとしたリスク管理能力は身につけないで危ない橋を渡っているからなのではないか?と思います。もしかすると、九州にはそんなにリスクがあるところがない、ということなのかもしれませんが…。
私も、はた目には危ない橋を渡っているように見えるかも…ですが、ちゃんと小川山レイバックはカムエイドで降りてきています…。
■今日の仏教説話
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自己責任だから逃げてはいけないという考えに捉われていた時は、とても苦しかったです。縁起の法則を知った時は心の中で何かの塊が溶けてなくなっていくようなスッキリした感覚がありました。
ーーーーーーーー
という参加者のコメントが印象的でした…
クライマーのいう自己責任も同じです。どう考えても自分のせいではない理由で死を選ばさせられるのは、自己責任ではない、です。
誰もがすくすく成長できる、登攀レベルとリスクが見合った岩場の環境整備
と
合理的で的を得た”フリークライミング教育”の整備
のほうが急務です。
エイドは日本ではフリークライミング教育のカリキュラム内容からは、外れますし、アルパイン教育ではスポーツクライミングは教えていません。私も雪上確保が最初です。山のリスク管理は、スポーツクライミングでは教えませんし、ボルダリングジムは当然ながら、うんこ処理方法は教えません。すべての教育機関の抜け穴、になっている知識が、
フリークライミングの常識、
というような部分になってしまっています。その結果が事故とアクセス問題で、それを若い人の”自己責任”の一言、で済ませてしまうのは、酷です。
大体のクライマーは教わらなくても、できた、と思っていると思いますが、環境が恵まれた、というのは否定できないことだと思います。
現・会長職にあるような人ですら、時に ん?という発言をしてしまうくらいの難易度の高さなのですから…
市内から30分で行ける岩場 10bのクラック2022/03/28
スポーツと縦社会
今日の為末投稿 マジ癒されるわ~。私が作りたい社会は、GCHで見た、和気あいあい登る姿です。
マウント取っている人は韓国人で、マウントされている人は友人の日本人クライマーでした。
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引退してスポーツを離れて良かったのは、スポーツを嫌っている人や、憎んでいる人、やっていたけど傷ついている人がこんなにいたのかと気付かされた事です。おそらくスポーツの世界だけにいたら、スポーツが好きな人と、スポーツによって成功体験を持つ人との接触が極端に多かったと思います。
そもそも私の人生は少し特殊でした。特殊だということに気がついたのも、引退して違う競技の方と話したからなのですが。小学生時代は読書部というところにいて週に一回図書館で本を読んで読書感想文を出すということをやっていました。足が速かったので社交的でクラスのリーダーっぽくはあったのですが、母親はいつも性格の第一番目を「繊細な子」と言っていたので、内向的だったんだと思います。運が良かったのは陸上部の先生が最初に「陸上競技と運動力学」という本を貸してくれたことです。「スポーツは科学であり、合理性を追求すれば強くなる。先生は合理性を追求する同士であり、あくまで走るのは僕だ」という考えがまず生まれました。
先生に対し意見を言って、議論することが当たり前で、自分の目標は自分の目標シートに書いてそれをもとに先生と1on1でディスカッションして目標を決めていました。権威に屈するという感覚が皆無なまま高校時代もその性格を許容されました。先輩に敬語を使ったこともありませんし、中学時代は先生にも敬語ではありませんでした。おかげで世界大会で一番偉い先生に(今一番尊敬している先生ですが)ペットボトルを投げつけるなど大変問題のある選手になりましたが、それもおおらか?に陸上界には許容されました。少なくともスポーツが嫌だなと思ったことは一度もありませんでした。
ただ、スポーツ界にいたので横目で怒鳴っている長距離の監督や、大変な縦社会がある球技を見ていてあれだったら絶対やっていないなと思っていました。まるで違う世界を生きているようなそんな感覚すらありました。
スポーツは素晴らしいと感じることや、スポーツを楽しむことに引け目を感じる必要はないと思いますが、人生のスポーツ体験でひどい思いをして距離を置いたそんなに小さくない集団が「スポーツ最高」と言っている私たちを冷ややかに見ていることはきちんと理解する必要があると思います。もちろんその理由は様々です。特に多いのは体育の授業で嫌いになったという人です。これは現場の教員に努力してもらうこともありますが、学習指導要領のあり方にも踏み込まないといけないかもしれません。また体育会系特有の上位下達、群れ意識、マウントを取る感じが嫌だという方もいます。多少弁護するとどこの世界も中途半端なレベルほど群れやすいのですが、スポーツ界全体にそういう特徴があるのはおっしゃる通りです。
既存のスポーツシステムはスポーツ好きも生みましたが、スポーツ嫌いの方もたくさん産んできました。人間には好き嫌いがあるので、みんなが好きになることはありえませんが、ニュートラルな人間やましてやスポーツが好きだった人間を、スポーツ嫌いにさせてしまうことは大変な問題です。スポーツはいいやという方はそのまま嫌なことをしなくて良く、やりたい人が伸び伸び楽しめる環境を作る必要があります。
スポーツは社会の価値観を増幅させる機能があると思います。ということはスポーツ界が社会のあるべき姿を想像してそこに向けて変わっていけば社会を変えることもできると私は信じています。できるだけ多くの子供にスポーツは楽しいと感じ生涯に渡りスポーツをしたいと思ってもらい、本気で勝ちにいきたい子供はその可能性に制限をかけない形を模索する必要があります。今のスポーツの形を一旦とっぱらい、本来あるべき社会の形はなんなのかからスポーツを始めたいと思います。
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療養時の基礎栄養
基礎代謝を維持するカロリー
男性 1500
女性 1200
これを基にすると…
タンパク質 糖質 脂質
男性 70g 180g 50g
女性 60g 150g 40g
が、基礎代謝を維持するための基礎的な食事内容のベースになります。3で割れば3食。
一回当たり、20gのタンパク質、50gの糖質、13g程度の資質ということに。
ごはん1杯130gとして、この中に含まれる糖質は約40g…ということで、毎食ご飯は食べられます。というか食べないと、せっかくのプロテインがエネルギーに換算されてしまいます。
1週間~2週以内で、一時的に「体の大そうじ」をするときの栄養指標、ということなので、トレーニングのオフや怪我などで療養中で運動ができないときの食事の目安に。
今までさんざん登ってきたのに、怪我の療養で、運動量が減ると、一気に太ることにつながりやすいです。
こちらからのまとめです。
https://physiqueonline.jp/specialist/page5877.html
プロテインと脳内伝達物質の関係
■ 消化のどの段階の物質を採るか?
この表で大事なことは、消化のどの段階の物質が自分に不足しているのか?ということです。
プロテインが取れてもいても、胃酸が弱かったら? 栄養にはなりません…。牛乳を飲んでも、日本人は9割型、乳糖不耐症で、タンパク質取得にはなりません。
小麦のグルテンは、タンパク質ですが、グルテン不耐症でも同じことで、ジャコビッチ選手が有名です…。
胃腸や腸内環境が悪いと、酵素が出ないので、この伝達のチェーンが途切れることになる、というわけです。
見てみると、繰り返し出てくる要素があります。Fe=鉄、ナイアシン、VB6、葉酸、VCです。それだけ頻繁に使われるということですね。
プロテインを分解したものがアミノ酸ですので、消化力の低い人は、アミノ酸を取ると即効性があります。
■ 右足の筋肉がごっそり減りました…
この差…。ですので、めざせ!フェリチン値100ng/dL … 鉄欠乏貧血判定の研究
■ 大人の体内にある鉄は全体で3~5グラム
うち7割が血液 残りが貯蔵
■ 血液中の鉄 … 走るときの息切れなど…
・このうち約70%が血液中の赤血球の中でヘモグロビンの一部に組み込まれ、酸素の運搬に役立つ ⇒ 2.1g~3.5g 血中の鉄量
・血液中の血清の中では、鉄はトランスフェリンというタンパク質にくっついて運搬される。=血清鉄。
・血清中のトランスフェリンの全体の濃度は、総鉄結合能(TIBC)で示される。
TIBCと血清鉄の、両方の値から、血清中の鉄飽和度(%)(=血清鉄/TIBC×100)
が計算されます。 (100%で飽和ということ)
■ 貯蔵鉄 … 鬱、などメンタル…
・古くなった赤血球は食細胞であるマクロファージによって処理され、その結果、約25%の鉄が肝臓や脾臓の中で、フェリチンというタンパクにくっついて貯蔵鉄として蓄えられる
⇒ 0.75g~ 1.25 貯蔵鉄
・これらの貯蔵鉄は、赤血球が新たに生産されるときに使用され、不足した分は、食物中の鉄を必要な量だけ小腸から吸収、補われる…
= 貯蔵鉄 ⇒ 血中鉄 ⇒ 食品の中の鉄 最初に貯蔵鉄が使われる。
・貯蔵鉄を反映する採血検査の項目として、血清フェリチン値福岡県福岡市早良区飯倉3丁目31-14
092-832-5901
予約は不要です。土曜日は待ち時間が長くなります。
http://tsukamotoclinic.com/
ビタミンcのドース
■ ビタミンcのドース
1991年なので30年前の本からですが
・老人の錯乱…1日1000㎎(1g)を3週間
・不安のパニック 1回1~2g
・発熱 3~30g
・分裂症 10~30g(健常者の10倍)
・末期がん 10g/日
ということです。ビタミンcはメガドースができることで知られていますが、上限がどこなのか?分かりにくいです。
未加工の植物性食品だけを取って2500kCalを満たした場合、2300㎎~9400㎎のVCが取れるそうなので、その辺りであれば、どこでもOKのようです。
効果が表れたかどうかを知るには、食後30分の脈拍が16拍以上上がったかどうかを見る。上がればストレス反応ということです。
繋ぐ壁…パタゴニア講演会の感想
■ ひさりぶりのパタゴニア
昨日は屋久島の開拓報告会で、パタゴニアへ…。店の場所が移転しており、初めにだいぶ慌てた…。ここんところ、全然、都心に用事がないもんなぁ…。行くのは、畑がある糸島方面であり、全く正反対…。
さて、屋久島。ずっと行ってもいいなと思っており、ほとんど無料で宿泊できそうなゲストハウスの目星もついてはいるんだが…
モッチョムの屋久島フリーウェイなどは登りたくはないので…行きたくないよなぁ…と思っていた。クライミングは愉しみであって、トーチャー(苦渋)ではないから、だ。死に行きたい人はいない。大体、ランナウトに燃えるぜ系の岩場では、セカンドでも殺される可能性が…(笑)。意味が分からない人は白亜スラブの記事を読んでください(笑)。
しかし、”繋ぐ壁”は、地元クライマー達との交流でできたご機嫌な岩場のようだった。
世界のクライマーのバカンスにも紹介できそうな、
クライミングリスクと登攀スキルがマッチした岩場
…ということだ。初心者に過大なリスク…命がけ…を求めないですむ、プロテクション取り放題の緩傾斜の壁…繋ぐ壁…と命名されている…が、倉上慶太さんの一番のお気に入りだ、ということだったので、すごく好感した。
ほんとに、そのレベルでカムセットを覚えなければ、どこで覚えるのだろう…?
いきなり5級からカムで登る羽目に現代クライマーは全員もれなくなるが…教える立場に立つと、やはり、カムのプレースメントが確実になってから、5級へ進んでほしいと思うのが、当然の流れだが、現在の日本では、そのような岩場は、全くない。
(福岡では野北がカムセットで登れる易しい岩場だが、アプローチが懸垂なので、初心者を連れていくのはご法度)
易しい岩場がないと、基本的なクライミングのモチベーションである、てっぺんに登ってヤッホーする、という喜びを入門者に教え損ねる…
その喜びがないと、どうなるか?目先の競争に右往左往させられることになる…
というので、初心者が徐々に傾斜を上げて行って、少しずつ角度がきつくなって行き、それが、てっぺんに登る!という喜びにつながるような…、そんな壁があるそうで、その壁で登れる子供たちは、基本的に大事なこと…競争ではなく、登る喜びや岩との対話…をインストールされて、そのあと、困難度を上げていくわけで、ものすごく、良いクライミングの成長路線だと思う。
余談だが、私自身もそんな風に成長してきたと思う…なんせ、最初は丘レベルの雪山からスタートして、美ヶ原⇒八つ天狗⇒八つ権現⇒赤岳・中央稜⇒鹿島槍鎌尾根⇒立山真砂尾根⇒八つ単独バリエーション⇒アイスバリエーション⇒アイスゲレンデ⇒荒船昇天と進んだからだ。途中で岩と沢をやっている。
だから自然界のリスクを見る、ということに無理がないが…一般クライマーは、このプロセスが全部なく、インドアジムで5級もしくは5.11⇒外岩でランナウトで落ちれない5.9を登る、となっており、全然、間のステップがない…。
始めに山ありきで、段々傾斜をきつくしていくのではなく、最初から被った小さい壁しか登らないから、被っていないところも大きいだけで登れなくなるし、アプローチがこなせない。オーバーハングが登れても、全然歩けない。うんこ処理もできない。山のウエアリングもできない、みたいなことになってしまう…。
そうならないで済むために、取り付ける易しい壁…は、総じて、ボルトが腐った壁になっており…別の意味で初心者にはリードさせられない… ので、勢い、トップロープ祭りになってしまうし…。
この事情は山梨でも同じだったが、クラックがあるので個人の意思次第で回避できた。
が、九州はクラック貧乏なので、トラッドを覚える機会は限られる(が、全然ないとは思えない。油山川がおススメ)
というので、やはり、易しい壁をカムで登る、ということを素通りすると、クライミングのだいご味を味わい損ねる、と思うんだけどなぁ…。
まぁ、倉上さんもボルダーでクライミングをスタートしたそうなので、ボルダラーの人は、また別の喜びがあるのかもしれない…。私はボルダーは、スタートしたとたんに、右ひざ亜脱臼しているので、ほとんど何も分かってはいない。あんまり好きになれないってこと以外は(笑)。
■年配の人は理解できないようだ…
昨日は、つなぐ壁に興味があったのに、屋久島フリークライミング協会の会長さんからは、やっぱり、屋久島フリーウェイに登って帰れと言われ、辟易…。だから、ランナウト大好きの岩場は興味がないんだってば…しかも、開拓者の米澤さんの弁によると、屋久島フリーウェイのボルト、40年前のままで、M8のカットアンカーで、グージョン化されていなかったと思う… そんなところを10代アップアップの人にお勧めされても…。
12cの核心部は打ち換えたそうだが…今のスキルで楽しめるルートか?というと、絶対楽しめないだろう… 12c、下の方で出てきていたと記憶しているし…
それよりも、ジャンボさんがおススメとしていた、原始状態のマルチ…楽しそうでそそられた。…裏から歩いて降りれるそうなのである。ということは、ホントのクリーンクライミングが可能…。タオと登った龍洞のマルチ楽しかったなぁ…。
もう、ずいぶん長いこと、あんな楽しいクライミングはしていない…。
いつも誰かほかのクライマーが、”俺はすごいってことを証明するためのルート” に付き合ってやっている。だから、私本人は少しも楽しくない…。フォローしてやっている、って感じだ。引率の先生みたいに…。(なのに、”連れて行ってやってる”と、登っている方は思っているのだから、たまらない…)
そんな、こんなで国内のクライミングは疲れるので、海外のクライミングに行きたい…。
普通に海外で楽しく、自分のグレードに適したマルチを楽しく登ってヤッホーしたい。
フェイスだけど、クラックでプロテクション取り放題の台湾の岩場
2022/03/27
命あってのものだね 昇仙峡11ⅽ
ーーーーーーーーーーーーーー
皆、命あっての物だね、なのです。
そこを基準に捉えない限り、何も見えてきません。
他人の基準で作られた世の中のものさしなど、何も役には立ちません。
あなた一人の全体、魂・心・体のバランスこそが大事なのです。
ーーーーーーー 『ソウルリーディング』より引用…
■ 昇仙峡の11c
この11c、吉田講習で使っていたやつですが…(隣は5.9ワイドで、上は、ジャムジャム84)■ 他人の基準で作られたものさしなど、何の役にも立ちません
というセリフが分かるには、普通のボルトクライマーは、クラックを登るべきですね。
クラックは手のサイズとの相性次第なので、例えばフィンガーなどは、手の小さい女性が有利だったりします…
5.8のワイドより、5.9のハンドクラックのほうが数倍簡単…
5.8のフィンガーって、どこに課題遭ったっけ?フィンガーってだけで、すでに10代に突入な気がしないでもないが… あ、そうだ大堂海岸にありました…。リードして、テンション入ってしまった奴。余談だが、日本の5.8はその岩場内で一番易しいのに、5.8とつけているだけで、本当にスキル的に5.8とは思えない。例えば、龍洞にあの課題があれば、絶対に5.8ではないと思う。龍洞における5.8の基準は、もっと易しい。登れなくなるような人がいないような課題でプロテクションが豊富な課題に5.8が与えてあると思う。
あ、話はそれましたが、グレードで何もかもが一列に並んでいるという幻想が事実であるのは、コンペクライミングだけで、それはコンペという性格上、そうなるように、あえて人為的に作っているからです。作る人(セッター)は大変そうですが。
自然界の中の岩場では、
・長い5.8は、長さゆえに5.9になり、
・怖い5.8は、怖さゆえに5.9になり、
・危険な5.8は、危険ゆえにRが付与されます
そういうことをちゃんとわかって登るのが外岩クライマーです。
例えば、小川山の愛情物語は、5.8で優しいですが、プロテクションディフィクルトなので、プロテクションが確実であるか、もしくは、プロテクションを必要としないで登れるかのどちらかである必要があり、そのどちらを取っても、初心者はあてはまらない。取り付くことが許されないです。つまり、愛情物語5.8を登っていいのは、11ノーマルの人になってから、です。
同じ論理で、白亜スラブの1ピッチ目5.8は、右上したボルト1本だけのフェイスですから、5.8といえども、11ノーマル以上の人でないと墜落時の保険がゼロ=フリーソロでも確実な必要があるので、10ノーマルの人はリードはできません。ましてや、5.8が限界グレードの人は禁止です。
それは、クライマーならば、見てパッと分かるものなのです。見てパッと分かるようになるのがクライミング教育です。
そういうことをきちんと伝える情報教育が、九州のクライミングに欠けている教育です。
■ 誰にも教わらないでも分かるのが普通
私が誰かに教わったか?というと、故・吉田さんを始め、別に誰からも教わっていません。
もちろん、私も愛情物語を登ろうとしたり、小川山レイバックなんて、かなりきわどいクライミングをしましたが…制止されてきて、その逆に、発破掛けられたりしたことはありません。
単純に、このユージさんの課題みたいに、5.9のワイドの隣にある11cフィンガーなどを触って、感触の違いから、自分で見出しただけです…。
そんなのは、外岩クライマーは誰だってやっているものだというのが山梨での認識でした…








