2021/05/16

クライミング事故が減らないのはなぜか?

■バグ管理DB

みたいな感じの事故情報データベースがないのが問題なのかなぁ…。クライミング界は…。

時々ネット上で、それらしきものは見かけるのですが… 立ち消えしている形跡のものばかりだしなぁ…

ソフトウェア開発で、ダメソフトができる原理というのは、出たバグを管理しないで、適当にフィックスしては放置、というものです。

どのように発見して、誰がどう解析し、それをどう直したのか、記録がなければ、延々と同じ間違いが繰り返される…それが、最初に入社した会社で、延々とダメソフトが繰り返されている理由でした… 

普通のソフトウェア開発にはバグ担当者がおり、バグ管DBが普通にあるのに…私が行ったところはなかった…ので、自分で作りました。それが評価されて私は雇用をゲットしたのです…。DBを作ったのは、それより以前に、ほんの短期間属した、きちんとした開発部には、バグ管あったので…2か月くらいしかいなかった開発部から知恵を入れたのでした。 

しかし…クライミングで死者の数を数えない…のは、何か現実逃避のような気がするなぁ…。

■ 今どきのクライマー & 説明力不足

今どきのクライマーは、ジムで登って5.11以上を登れるようになったら、次は外岩、と思っています。

一方、昔の育て方は、5.9も、まともに登れない時代から、セカンドオンリーで5年はマルチの修行、みたいな流れで、”連れていかれる”、もの。

そんなやり方だと、俺の方が登れる!って思っている現代初心者は、オールドスクールクライマーには、ついていきません。

勢い、昔の杵柄、を取り出して、”連れていかれるべき”だ、”俺が上だ”と、相手を納得させようとしてしまいますが… それでは説明のパワーがないので、セカンドで登っている現代初心者クライマーは、納得しないです。

例えば、

「リードに必要なルートファインディング力が、君にはまだないから、トップは任せられない」

とか、きちんと相手に 

何のスキルが不足しているからさせられないのか?”

を伝えるべきです…。それが、99.999%の熟達クライマーには出来ていない

それをやってこなかったので、”11のクラックは登れるから”と出かけてしまって、ボルト1本に仲良く2名でぶら下がる羽目になる…と思います。

そうやってヒヤリハットで済んでいるうちに、技術が身に付けばいいですが、解釈を逆にしてしまい、成功体験になってしまうと、いつまでたっても技術は身につかないままで、さらに困難なルートにステップアップしてしまう。つまり、リスクはもっと大きくなるということです。

私が思うには、現代の事故が減らないのは、このような男性心理と情報不足の組み合わせ、です。

■ 情報不足

御坂にいるときに、先輩は、城山ばかりに行きたがっていたのですが…その理由をきちんと解説できたか?したか?というと?していない。

JFAがケミカルに整備した岩場なのですが…それしか言っていないので、日本中の岩場で、特に初心者が取り付く5.9というグレードが、ほぼほぼすべてランナウト中で、5.9が限界グレードの人が取り付いて良いわけではない、と言うことを一言いえば、なるほどな~となったかもですが…。

あるいはジム通いの必然性も、日本の岩場では、ジムで5.11が登れる程度(ボルダーなら5級以上)でないと、危険が多く楽しめない具合になっている…ときちんと解説するなど。私はしてもらったことがなく、自分で謎解きしています(笑)。ま、謎解きも面白いからいいっちゃいいんですが…。

なので、初心者は基本的な説明を受けていない。昔の初心者はジム壁などなく、いきなり外の岩からなのが普通なので、ダメだと言われても意味が分からない。となります。

この謎の答えは、昔の初心者が登っている壁はフリーのグレードではなく、まだ4級とかの易しいグレードってことなんですが…関東なら三つ峠、福岡なら野北みたいな感じですね。

そういう易しくてランナウトした怖いルートで落ちない登りを身に着けて、グレードを徐々に上げていけば、成人後にクライミングを始めた男性でも、(10年程度の)時間を掛ければ、取り立てて才能がなくても、5.12までは到達できます。

そうなって初めて、フリークライミングの岩場の初級5.9が安全にリードで取りつけます。

なぜなら、(アルパインの岩場ではなくて)フリークライミングの岩場の初級5.9は、ときに10cであり、ランナウト著しく、決して落ちてはならぬ、落ちることがあり得ない力量の人のみがとりつき可能、という意味だからです。フリーソロ出来ないとダメって言う意味なのですよ。 

まとめると、全く登れないゼロスキルの人も、ボルジム5級しか登れない正対、側体オンリーな人も、どちらも結局、岩場では当分TRしか許されないということです…。

(なので、この段階の人は、リードが楽しいインドアジムがいいだろうと思いますが)

上記のような事情なので、基本的に、初心者は主体的に成長するということが不可能になっているばかりか、説明がないため、5.9と思って出かけたら違う、詐欺に騙されるみたいな話になってしまいます…。それが自己責任という他責の習慣のために放置されています。

たしかにムーブは5.9かもしれませんが、ランナウトしている、ということが語られていないのでは情報不足ということ…です。

同じことがボルトの質に言えます。ボルト強度はきちんと出ていますか?それを自分で見極められる知識はどこにも転がっていません… 情報がないのに、自己責任、というのは、ほとんどペテンですが…なんでそんなことになってしまったのか、歴史的経緯についての説明もほとんどないのです。

現代のクライミング教育は、ムーブを中心に教えられており、クライミング技術の根本であるロープで身を守るすべについては、ビレイ以上のことは教えていないですね…。それで登れるだけで安全管理が未熟なクライマーが来ている!とか文句を言われても…ですねぇ…。

起きていることはすべて正しい、ということなのです…


2021/05/15

試登が先か?地権者許可が先か?

■ 岩場の開拓 

 試登が先か?地権者許可が先か?

ボルダーなら登って痕跡は残らないわけで、ちょっと登ってみるくらいは問題ないと思うんだが…ボルトを打つとなると、試登でも、地権者の許可が先みたいですね…。

懸垂で降りれる壁なら、別にボルトを打たなくても、TRで登れるのですが… 五木は懸垂で降りるにしても、マルチプル懸垂が必要となれば、ボルトを打たないでは懸垂でも降りれない…。まぁ、今どき120mロープってのも、販売はされていますが…。でも、被っていたら壁から離れてしまいますよねぇ…。カムとかで登れる岩場ってホント、地権者の面からも楽なんだなぁって…しみじみ。

吉田さんが登らせてくれたスラブは、まったくボルトはなかったが…当然だが…あれ、私が登って色々工夫したら後、ボルト打つ予定だったのかなぁ… 山梨を出たときは、まだ釣り糸張りっぱなしだったような気がするけど…。

油山川も見晴らし岩も、開拓者本人はボルト使わないで、普通にトップロープフィックスで登る。ので、リードにこだわらない限り、岩場に何も傷を残さず登れる。

つまり、リードにこだわる=地権者許可、と言うことになると言えないでもない…。

まぁ、リードしないと大してやる気が起きないのが、クライマー困ったちゃんな点なのだが…。なんかスイッチ入らないんですよねぇ…。

ま、五木はボチボチしか進まないでしょう。なにせ、地元が田舎すぎて、クライミング?なにそれ、おいしいの?レベルかもしれず、もしそうだとしたら、クライミングって、こんなことですよ~と教えるところから…になり、かなり果てしない道のり。

それにしても、日本に残された、貴重な石灰岩の岩壁である可能性もあるので、しくじらないように時機を待つほうが、大事のような気がする。

下手にいじくって永久に葬り去ることがないようにしたいものだ…。

ボルト連打など、もう最悪だ。

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メインストリートの角地に位置している空き家があったとして、その利活用について、みんなで議論をしたとしても、その「空き家の所有者」が認めない限りはどんな企画も通らない。

(略)

自分たちのチームが所有者と話をつけやすいかどうか?が、事業の優先順位をつける際に重要になる。(略)

このように「所有権」と言う視点で、議論をロジカルに整理するだけでも、「そもそも自分たちには活用できないもの」を対象に妄想の議論をするという無駄な時間を省くことができる。

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ということで、五木は、地権者の許可が出るまでは、どんな議論をしたとしても時間の無駄になるかもですね。



皆の行動原理が見えない

■自分を拠り所とせよ

という教訓なのかなぁ…結局。私は、15歳のころ、人生最大の失敗…熊本高校への進学…をしてしまい、それを取り戻そうと退学と高専への入り直しを大人に願い入れたことがあるのですが、聞き入れられず、その後30年以上苦悩することになりました…。大学は夜学へ進学し、経済的に長い間苦しみました…。

当時、経済的見通しが立たない進学校である熊本高校への進学は、単純に、”先生がうちの中学から出た”と言って嬉しいってだけ。大体、各中学から一人か二人しか合格しない学校なので…。

人生に必要な意思決定に、親や大人の優越感を満たすという”私の役割”が入っていて、不快でした。行為の結果は、私が刈り取るので、先生が誇らしいってだけのために、その後、何年も苦労しないといけなかったので…。(ちなみに逆に私が先生の立場ならそのような判断はしないでしょう…)

以後、人生の決定権を他者に委ねないようにと、自立率200%な感じで進んできていますが…。

クライミングの世界で確認していることは…特に九州に来て以来のことですが…、「困ったら、誰かを頼っていいんだよ」ではなく、「やっぱり自分が一番頼りになる」ってことのような???そんな気がしていますが…。

一般的には、自立率が200%みたいな超自立型の人は、本来は、”そうじゃないよ、頼っていいよ”というのが、教訓のハズなのですが。定型的には…。

■ 返さなくて良い親切

こないだ…車がパンクして、タイヤ交換をしてくれた路上の人にお礼をしようとしたら、受け取ってくれませんでした…。たしかに…。私も、”いいよ、いいよ”と言いそう…。

誰かが困っていて、自分が簡単に差し出せるスキルがあったら、喜んで差し出しますよね…。

私にとってクライミングを教えることやビレイは、そのようなものですが、そうじゃなくて高く売りつけたい人は、なんでそうなのかなぁ… ほとんど理解ができないのです。

故・吉田さんのビレイヤーをしていたころは、たくさんの、ツヨツヨクライマーに声を掛けたけど…そんなビックな人とは登れない、とか何とか言って、みんな協力するなんて毛頭無理、みたいな反応でした…。でも、登るグレードとビレイは関係ないですよねぇ。ビレイヤーがいないと登れないんだし…。

みんなの行動原理…皆を動かしている意図が私には理解できない…。私の意図と全く違い過ぎて、宇宙人とお話しするみたいになっている。

そこが問題なような気がしてきました。

■ 今日の名言 世阿弥の初心忘るべからず

クライミングも、ギュリッヒは、同じように、書いていますよね… あるグレードを登れる人は、そのグレードにおいて、初心者、中級者、熟達者と進むと…
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「是非の初心忘るべからず。」が説いているのは、「未熟だったときの芸も忘れることなく、判断基準として芸を向上させていかねばならない」ということ。
「時々の初心忘るべからず」は、「その年齢にふさわしい芸に挑むということは、その段階においては初心者であり、やはり未熟さ、つたなさがある。そのひとつひとつを忘れてはならない」ということ。
そして「老後の初心忘るべからず」は、「老年期になって初めて行う芸というものがあり、初心がある。年をとったからもういいとか、完成したとかいうことはない」ということ。
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2021/05/14

Falling Techniques in Bouldering

誰をビレイパートナーにするべきか?

■ 誰をビレイパートナーにするべきか?

前にいた山梨アルパインクラブは、毎週水曜日が人工壁の日で、私は半年ビレイの習得のために通っていたのですが… どうも会長さんは教えないタイプの人で、会長本人以外のクライマーは、ビレイヤーとしては微妙みたいでした…どうしてそれが分かったか?というと、自分の女性パートナーをほかの男子と組ませないので、理由を聞いたら、分かった。その女性に怪我してもらいたくないから、だそうでした…(笑)。それ、私なら怪我してもいい、って意味ですけど、どうも発言するときに、意味を考えないみたいですね、みなさん。

こりゃこの会にいたら殺されるって意味なので…とっとと辞めましたが…。

私を個人として大事にしてくれる人なら、ビレイも確実なのかなぁと思って、師匠の青木さんと登っていましたが…なにしろ、私を娘さんと間違うくらい可愛がってくれた方なので… それでもやはり、男性クライマーを育てた経験しかないみたいで、女性特有のリスクには、理解ができないみたいで…「きぬちゃん、一杯ランニング打ってあげたで~」って、相沢大滝55m… 私まだ小滝リードが終わっていないんですよ?普通は、醤油樽→小滝→大滝→…です… 男性クライマーはいきなりビッグな壁で燃えるらしいんですけど… ああ、すれ違い…。とか、俺のカムで登れ!…うーん、青ちゃんのカムは手が届かないんですよ。

そんなこんななので、若いクライマーは当然ダメだし、年配のクライマーさんは、九州では私を座ってビレイした人や、2名リードを同時にビレイした人もいるくらいなので、当然ダメ…(笑)。スポーツクライミング(人工壁)をしていない人はビレイでキャッチした経験がないので、ビレイは形だけです。信頼はできない。しかし、人工壁をしているからと言って信頼できるかと言うとそれも違い、立ち位置がとおーい。

一人で岩場に行くのは、事故の時、危ないから…と思っていたら、それも違い…むしろ、一緒にいた方が、自分が肉離れの事故の時、お医者にかかれないという…(汗)。むしろ一緒にいる方がマイナス… 一人で運転して行き、一人で運転して帰りましたからね…。保険にならないパートナーは、ただのリスク増要因…

男子の会は、イケイケ過ぎて女性に必要な安全の配慮は分からない…4級?ロープ要らねぇみたいな世界観ですし…。それ以前に、私だけが女性だからと言うことで、学歴自慢などの特定の攻撃をされても、男性の仲間たちにはそれが分からない。攻撃されている事実が伝わらないので、当然守ってももらえない。

それに、あんまり安全安全って言いすぎると面白さがそがれますよね?クライミングは…。

そもそも、危ないのが楽しいので…。でも私がいると、私だけに危険が増えるわけだし…私には一緒にいても得るものがない。

会に属すのではなくて、自分の仲間を作るのはどうか?というのもやってみましたが、作った仲間…私のパートナーで来た人をかすめ取られて行って、ありがとうもないので…まぁ
気の合う者同士が登ればいいんだから、いいけど… もう借りは返したから、二人ですきにやってね、って気分ですね。君には十分上質なビレイを提供したよ、もう。

…というので、私の場合、一人で登るのが一番安全みたいなんです… 

私に必要な保険は、携帯電話が入りますね、くらいの保険なので…。なんせ行きたい岩場は近所の岩場なので。 それもトップロープフィックスで各自で登っているみたいなのが、好みなのです。韓国のアイスクライマーは二人ともそうしているみたいでしたよ、普段。アイスのビレイは長すぎて、寒いから各自登るんでちょうどいいんですよ…なにせアイスでは落ちるところ登りませんから。でも事故の時の保険は欲しいですからね。

こういうと、君をビレイしてあげよう、みたいな奇特な人が、気持ちをくじかれると困りますが…、今のところ特にオンサイトし残した、とか、執着している課題があるわけではないですし、登りたいジムはKoWallとか、ベースキャンプとかで、福岡にはないですし…。

壁を登るより、山道を歩いていた方が気持ちがいいので…

ゲストクライマーを案内する程度の親切は、いつでもできますので(落ちないところしか登らないので)、そういうのは気にしないでいいですよ。旅先で親切にしてもらうのは、お互い様ですし、日本各地の情報を貰えるというのは、とても助かることなので。

例えば、日向神の夢中歩行5.9(現在10b)に、佐世保の米軍クライマーを連れて行ったんですよ…彼ヨセミテ仕込みだというから…サンセットで練習して岩慣れしてから…。そしたら、2ピン目で敗退しましたからね… オンサイトに価値を置いていないそうです。はあ…。そういうのを見るだけでも、勉強になりますし。

それをほかのクライマーに話をしたところ、私が思った通りの反応をしたのは奥村さんだけで、くだんの九州クライマーは、佐世保クライマー擁護しており、なんだかなあ…と思いました。要するには、私は落ちない登りしかしないですが…なにせ、九州のボルト、カットアンカーなので… 落ちろ落ちろと責められてキツイです…。

最初から登る気がないようなクライミングで、私の張ったトップロープ限定の人が擁護され、登らせてあげている私の方が、なんだか責められて嫌ですが、スタイルが問題なのではなく、たぶん、単に、きちんと自己責任を取る姿勢、そういう人自体が嫌いなんだろう…と。なんせ、チェストハーネスしているだけで、相方、馬鹿にされていましたからね… 

安全軽視のクライミング以外は、ぜんぶ嫌いみたいなんですよね… 結論。

(背が高ければ危険ではなくなるので、他者の視点に立てないというだけのような気がしないでもないですが。エイドルートのフリー化っていう束縛から逃れられていないってことなんでしょうかね…)

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「私たちは、自分自身の魂の命令にだけ従い、環境や他人に左右されないように個性を伸ばしていき、世俗的な束縛から自分を自由にしなければなりません。」

 

「どんな時も、舵を他人の手に委ねてはいけません。自分の行うことすべてが、すべての行為が、いやそれどころか、考えの一つ一つが、自分自身から発せられ、それによって、自発的に、全く自発的に生き、人を助けられるように、絶対的で完全な自由を得なければなりません。」

 

「私たちに与えられたただ一つの義務は、自分の良心の命令に従うことであり、ほんの一瞬も他人の支配に屈しないということです。」

 

Dr.E dward Bach-Heal Thyself(汝自身を癒せ)より

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愚者になって往生す

 ■ 愚者になって往生す

今日は、おかもん先生に、質問を取り上げてもらった…ら、驚いた。

  正しいことを間違っているように言ってくる=マウンテイング

というのだそうです… マウンティングされていたんですね…、私は。そうだったのか。

人間関係に疎くて、スイマセン… よく分かっていなかったですな。

で、結論的には、そういう人とは、関わりを持たない、縁を選べ、というのが、おかもん先生のアドバイスでした。



■ 自己評価が低い

まだまだだと思って、自分より経験値が豊富だと思われるクライマーの話は良く聞いていますが…

クライミング業界に長くいても、きちんと勉強しているとは限らないし…

古い技術から更新されていない…というのは良くあることだ、と学び中… 

新しい技術だからって、いつでも一番いいわけではないし…

一つ一つ吟味して、自分で選び取っていくのが大事です。

例えば、最近は、変形ブーリンでのアンザイレンを勧められたのですが…やっぱりエイトノットでいいかな…。

ブーリンいまいち信頼ができないので。 中根穂高さんも、変形ブーリンがほどけてレスキューされたことがあると誰かに聞いたことがあります…

クライマー界に必要なのは倫理観

ヒポクラテスの誓い

のクライマーバージョンが必要ですね!

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医の神アポロン、アスクレーピオス、ヒギエイア、パナケイア、及び全ての神々よ。私自身の能力と判断に従って、この誓約を守ることを誓う。

1)この医術を教えてくれた師を実の親のように敬い、自らの財産を分け与えて、必要ある時には助ける。

2)師の子孫を自身の兄弟のように見て、彼らが学ばんとすれば報酬なしにこの術を教える。

3)著作や講義その他あらゆる方法で、医術の知識を師や自らの息子、また、医の規則に則って誓約で結ばれている弟子達に分かち与え、それ以外の誰にも与えない。

4)自身の能力と判断に従って、患者に利すると思う治療法を選択し、害と知る治療法を決して選択しない。

5)依頼されても人を殺す薬を与えない。

6)同様に婦人を流産させる道具を与えない。

7)生涯を純粋と神聖を貫き、医術を行う。

8)どんな家を訪れる時もそこの自由人と奴隷の相違を問わず、不正を犯すことなく、医術を行う。

9)医に関するか否かに関わらず、他人の生活についての秘密を遵守する。

10)この誓いを守り続ける限り、私は人生と医術とを享受し、全ての人から尊敬されるであろう!

11)しかし、万が一、この誓いを破る時、私はその反対の運命を賜るだろう。

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理不尽を「リスペクト」で駆逐せよ 制作現場を変えるNetflixの本気

■ 奴隷のような気持で…

クライミング…これだ~と思いました。私はまるで奴隷のような気持で登っていたんですよね。

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「現場で働くある女性スタッフからもらったフィードバックが印象的でした。彼女たちは、それまではまるで奴隷のような気持ちで働いていたと言ったんです。それが、リスペクト・トレーニングが導入されたことで、私たちは守られているんだと強く感じることができるようになったと。何人もからこういった感想をもらいました。それを聞いて、我々がやっていることは、業界全体に対して大きなインパクトを与えているんだと感じています」

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 https://forbesjapan.com/articles/detail/41089?fbclid=IwAR2pw7JXnKO5d3hIOX57vO35dmTF9O8c_C2DBBoqNzuBVMX19Vt94JdFnkY

岸良海外にクラックを登りに行ったら…

私の登りたい課題は誰一人ビレイを提供してくれる人がおらず… みんな私の呼びかけで集めたクライマーで、トポまでしっかり事前に渡していたのに…。

まず第一に起きたことは、初日、私が予定していた最初の岸良クラックを別の岩場に変更させられたことでした…さも行くのが嫌そうに場所の変更をお願いされ… 思えば、自分の行きたいところは行きたい、相手の行きたいところは行かない、この人は押せば折れる人だ、そういう心の習慣が成立していたのです… いつも私の方が精神的に大人で譲ってあげるからですね…。

そして、結局私は、自分の登りたかった岸良のクラックは一本も登れなかった上、ボルダーのフェスでは、痛んだ足をリスクにさらして勇気を出して登っても…

「これは…(こんなビビっているクライミングでは…)」

と相手の判断で切り捨てられてしまうという… 無理にお願いしてそのダメな私が登っているビデオ貰いましたが、別にダメではなかったです。登っていたのしかも5級だから…。

膝は今でも痛いので、ボルダーはしません、クライミングも無理をしません。2年経ちそうな勢いですが、それだけ時間がたっても回復はまだですので、当時は脱臼から、まだ数か月でかなり膝はゆるゆるですので、ホントに私エライなと今でも振り返って思います。

理不尽な目に合ってきたのですが… 気持ちは奴隷です…

奴隷みたいな気持ちにさせられるので、自分の男らしさが好きでたまらないクライマーと登るのは嫌… 私は男ではないので、男らしさを唯一の善と考える思想の人と登ると、否定され続けることになり、私のメンタルにとても良くない。

クライミングでは男性のフィジカルが有利ですが、それは日本社会が妊娠出産をしない男の人だけが働き続けられるような仕組みを作っているのと同じで、男性の能力に適したように日本の岩場が作られているからです。

私には手が届きもしないのだから、1ピン目はないのと同じ、でしょう…。グレーディングも同じで、届けば5.9、届かなければ、10台、みたいな話ですので…。人工壁で分かると思いますがなんで分からないのかなぁ…。みんな自分で課題を作らないから分からないのかなぁ…

理不尽を何度ども何度も飲み込む経験を続けると、奴隷、が出来上がる…。奴隷のように耐えながら、行動しないといけないのは嫌だなあと思うので…

対局、その反対はリスペクトです。どういう風にリスペクトするのか?それは、この記事の内容に譲ります。 

2021/05/13

米国アクセスファンドのポッドキャスト

 https://soundcloud.com/climbing_advocate_podcast?fbclid=IwAR2ixCmUO4f6mnozI4-n6Gdae2Bx1OdZx7cWt-E7TdsZQl4SbnRCTZCJpmA


ポッドキャストでアクセス問題の詳細が語られています。誰でも聞けるようになっているようですね。

米国ではクライミングエリアを守ることは、大企業による過度の環境破壊が含まれる開発から、大自然を守るということとイコールなんですね…

クライマーのうんこ問題より、ゴルフ場開発のほうがうんと巨大な悪で、なおかつ、不可逆的開発ですよね…ボルトの跡がどうこう、って、ブルドーザーと比べてどうです?

笑っちゃうくらい環境インパクト小さい…うんこはしばらくすれば自然に返ります… 特に日本では。

それより、除草剤をゴルフ場の芝のために蒔いたら、下流の農業は全部有機認証とれませんね…

■ クライマー協定 Commit to The Climber's Pact:

・Be considerate of other users ほかの人を思いやる
・Park and camp in designated areas 指定エリアを守る
・Dispose of human waste properly ゴミ処理を適切に
・Stay on trails whenever possible トレイルを使う
・Place gear and pads on durable surfaces ギアとパッドは丈夫な表面におくこと
・Respect wildlife, sensitive plants, soils, and cultural resources
 ワイルドライフを大事にする、植物、土、文化
・Clean up chalk and tick marks チョークを消す
・Minimize group size and noise グループは小さく、音も小さく
・Pack out all trash, crash pads, and gear ゴミもギアも忘れ物しない
・Learn the local ethics for the places you climb ローカルルール尊守
・Respect regulations and closures 規制を守る
・Use, install, and replace bolts and fixed anchors responsibly ボルトと終了点を責任もって使う
・Be an upstander, not a bystander 手本になる

米国のローカルクライマー団体のリスト

邪慢

■ 邪慢

仏教用語で邪慢という言葉を知りました。

・窃盗犯がどうだ俺ほど早く人の財布をすれるものはないだろうと自惚れたり、

・刑務所では前科の回数が自慢のタネ

・どれだけスピード違反をしたかを自惚れ

・試験の点数の悪い事や、単位を落とした事を自惚れたり

”恥ずかしい事でも自惚れの材料にしてしまう”のが、

 邪慢

です。となると、クライマーバージョンのの邪慢は、やっぱりランナウト自慢とかではないのかなぁ…

■アレックス君のコメントから類推

アレックス・オノルド君、アダムオンドラ君との対談で、初めて作ったルートは手打ちだったので、「超怖いルートになってしまった…」と普通に言っており、”どうだ!俺のルート怖いだろ!これに登れない奴はくんな!っつー意味だぜ!”とか、別に言っていなかったです…。

岩的に必然性のないランナウトは、フリークライミングの世界での”正見”は、

 ただルートづくりが不慣れで下手くそだった作品、

ってだけのことみたいですよ?

■ 現代のランナウト王子

ランナウトはアルパインの伝統です。たしかにアルパインで、数ピッチ行ってから、いちいち2m起きに支点を作る意味ないというか…私もリッジ系のに登るとき、ほとんど形だけです。支点。だって落ちないですから… 落ちた時、死体が行方不明にならないためのロープなんで…。

現代のランナウト王子と言えば、佐藤祐介さんです。確かにユースケさんもランナウト王子ですもんね…

若い男性の憧れの的?アニキだったユースケさんこと、佐藤祐介さん…スーパー赤蜘蛛フリーソロの方ですよ(笑)。

ランナウト=ボルトがあって、ロープをつけている意味がない、ではなく、
フリーソロ=最初からロープ要らねー、ですからね…。

5.12が含まれるルートです…。
 
そういう記録をきちんと読んでいたら、4級でランナウトしているようなので、威張っていても、”なんだかなぁ…”という感想になるような気がするのですが…。

4級だから要らねーではなく、意味ないランナウトをして、ええかっこしいしているのって、状況見えていなくて恥ずかしいなぁみたいな?…ランナウトへの耐性は、もっと必要な時に取っておこう、みたいな気分になると思うのですが…?

山ではしたいと思わなくても、そうならざるを得ないとき、一杯出てきますからね…。

しかし、なんでこんなカルチャーになってしまったんだかなあ…

集合意識の総和が、この世界を作っているということ

 

回ってきた記事。


いや、ホントにそうね、と思ったので掲載。

現状のクライマー界がどのような世界か?というと???

どのような人たちで成り立っているか想像がつくかもしれない…(汗)。

岩場にうんこ問題で岩場閉鎖とか…(鳳来はそうだったらしい…)

マナーが悪いというので、JFAは、ボルダラーのマナーアップに一生懸命だが…、もしマナーアップ特集が必要だというのなら、やっぱり

マナーが悪いやつら=お子様

というレベル感なのだろう…

以前、服務している囚人にオシメを履かせる刑罰を処したところ、お子様レベルの態度が改まった、というのをどこかで読んだことがあるが… 例えば鳳来なら、クライマーにオシメを履かせたら行為は改まるのだろう(笑)。


年配のアルパインクライマーは、マナーも悪く、セクハラもします… 同じ伝統がフリーのクライマーに来ているのかも…。まぁ当然ですが、クライマーの中にも、色々な人がいるわけですが… ブイブイ?言わせたい人は、マナーの悪さで、ブイブイ、を表現していることが多いかもしれません…。

そのあんまり真似しない方がいいところを真似しているのかも???

そして、ビレイループさえ、二重というような真似をすべき良き習慣は、あんまり、受け継がれていないような気がします…。

2021/05/12

安全のリレー

FBで東さんの投稿が回ってきました。考えさせられる、良い内容だったので転載します。

(赤字当方)

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ルート保全について

~お互いの安全のために~

ある岩場にて

 昨秋、30年くらい前に開拓された岩場を尋ねました。そこで劣化した支点(ハンガー)を多く見受けられましたので、その後2回程度、支点の整備に行きました。私が開拓したルートもありましたが、整備した多数は他人が開拓したルートです。写真のように「ほとんど抜けかけたハンガー」が連続した箇所もありました。

 これは非常に危険な状態で、あと数回の墜落かテンションでハンガーが脱落していたかもしれません。

支点の強度と管理

 岩場では開拓者がルートを作りますが、その支点を終生にわたって強度保証することはありません。ただし再登者は支点強度を信じて登りますので、この辺の齟齬が事故発生の危険性をはらんでいます。

またクライミングジムでは支点は管理されていますが、自然の岩でそれはありません。

言い方を変えれば「有料施設では支点は随時点検されるが、無料の岩場では支点の管理者はいない」ということになります。

今回の問題は「ハンガーをとめるボルトがずいぶんと緩んでいたのに修正されていなかった」ことです。

クライミングコミュニティと安全の保全

 クライマーは好むと好まざるにかかわらず、クライミングをしているということで「クライミングコミュニティ」の一員になります。 我々はその場にいないクライマーを意識することは困難ですが、私が今日登ったルートは将来、誰かが再登します。そのため我々は時間軸上でつながっているといえます。

 そして管理者のいない岩場では、クライマーは無料で登れる恩恵があると共に、次のクライマーのために安全な状態を保全する必要があります。例えば、「開けたドアを次の人のために押さえてあげ、その人は次の人のために・・・」というような行為、つまり「岩場では安全のリレー」が大切です。

 今まで、死亡事故が発生して利用禁止になったエリアはいくつかあります。事故は被災した本人に壊滅的な事態が生じますが、クライミングコミュニティにも大きな被害を与えます。

岩場で出来ること

ランナウトした核心部で、ハンガーが脱落しそうであっても、必死でクリップするかもしれません。ただしそこでテンションしても、体重がかかったボルトを締めることは困難です。そのため安全な支点に到達するまで危険な状態が続きます。

ボルトを修正できる可能性があるのはロワーダウンのときです。私は岩に行くときは「小型モンキーレンチ」を持参していきます。そして回転しているハンガーはそれで補修するようにしています。

ボルダリングではチョーク跡を掃除することがマナーとして定着しています。リードのハンガーや支点問題は見かけの問題ではなく、安全の問題である以上もっと深刻です。

「続登者の安全は、先行者によって保たれる」のです。そのため「安全のリレー」に努めていきましょう。

カットアンカーからグージョンに打ち直されている

緩んでいるカットアンカー